「窓の杜」の記事見出しに「う〜ん・・・」となった
「窓の杜」に “誰でも無料で Web カメラとアプリがあれば VTuber になれる「Animaze by Facerig」“ という記事があって、見出しがあまりにもこなれないので、「う〜ん・・・」となってしまった。見出しって編集者がつけることが多いのだが、この記事の場合はどうだったんだろう。
"Vtuber" というのは「バーチャル YouTuber」の略語らしく、Wikipedia では次のように説明されている。
2017年末以降では主にインターネットやメディアで活動する2DCGや3DCGで描画されたキャラクター(アバター)、もしくはそれらを用いて動画投稿・生放送を行う配信者の総称を指す語として使用されている。
私ってどう見ても「テキスト派」みたいで、こうした CG 関係にはとんと疎く、自分でやるつもりはほとんどないので、「関係ないね」で済ますこともできる。とはいえ、紹介した記事の見出しには、まさに「テキスト派」として、つい一言文句を言いたくなってしまうのだ。
原文のままだと、ややもすると「web カメラとアプリを無料で揃えることができれば・・・」というように読み取れてしまう。てことは、「あれ、俺の web カメラとアプリは有料で誂えたんだけど、それじゃダメなの?」なんて無粋なことも、敢えて言いたくなってしまうじゃないか。
本来伝えようとしていることを誤解のないように表現するならば、語順と助詞などをちょこっと変えて、"Web カメラとアプリさえあれば、誰でも無料で VTuber になれる「Animaze by Facerig」" てな感じにすべきだろう。
あるいは web カメラとアプリの必要なのは言わずもがなだから、ここはもっとシンプルに、"誰でも手軽に VTuber になれる無料アプリ「Animaze by Facerig」" の方がずっと端的に伝わるだろう。
文句の言いついでに、”Animaze by Facerig" というアプリの名称についても一言添えなければならないだろう。"facerig" って、妙なネーミングに感じられて、「フェーサーリグ」と読むのかなあとか、"Facering" のミスタイプじゃないかなんて思ったが、ググってみて疑問が晴れた。
どうやらこれ、”FaceRig“ というのが本来の表記のようなのである(参照)。うん、これなら「フェイスリグ」と自然に読めるよね。ちなみに "rig" という単語は「操作する」という意味が一般的だが、"rig an election" というと「不正選挙する」なんて意味になってしまうようだ。
なるほど、なるほど。これはうまいネーミングだ。
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