「夏休みの宿題」というもの
カーラジオを聞きながらクルマを運転していると、この時期は「リスナーの声」などに、子どもの夏休みの宿題を手伝わされる親のグチというのが多い。親にとって大変なのは、「お絵かき」と「自由研究」のようだ。
子どもの「お絵かき」がまだできていないというので、学生時代に美術部だったという母親が代わって描いてやったところ、先生にめちゃくちゃ褒められ、あまつさえコンクールで入選して市立美術館に展示されたことがあるという話には笑ってしまった。なんとまあ、同じような体験が複数紹介されている。
高校時代に美術部だった妻によれば、「なまじ絵が得意だと、下手に描くってできないのよね」ということなのだそうだ。私は必死に描いて下の絵ぐらいのものなので、絵の上手な人が羨ましい。
ちなみに一番上の画像で紹介した tweet は、「ろ過」というテーマで子どもの自由研究を手伝った ほうおん さんという方のもの。文科省の因習的価値感からすると、「あってはならないこと」になってしまっている。
HPを参考に頑張って作ったろ過装置よりも、比較実験として作った「ティッシュを何枚か重ねたもの」のほうが遥かに綺麗にろ過できてしまい、頭を抱えている
「ろ過装置」というものが現役で活躍していた時代には、今のようなティッシュペーパーが存在しなかったから、昔の技術は取り残されてしまったのだろうね。私だったらいっそのこと、「技術の進歩は凄い!」というテーマに切り替えて書いてしまうのに。
それにしても、今どきの小学校の「夏休みの宿題」というのはかなりの負担らしく、親の手を借りるケースが多いようだ(参照)。私は親に手伝ってもらった覚えはないし、自分の子どもにも手を貸さなかったから、信じられない思いである。
夏休みぐらい、遊び呆けて暮らせるようにすればいいのにと思う。思いっきり遊んだ方が、結局は奥の深い勉強になると思うがなあ。ただ、これに関して私は 8年前にちょっと皮肉なことを書いている(参照)。
今の学校は学年の変わり目となる春休みでも宿題が出るらしいから、何とも世知辛い世の中だ。
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コメント
うちの娘は中学生の時、読書感想文は毎年同じものを出していたらしい。中学生の時読んだ雑誌以外の本は1冊だけという教養とは無縁の娘ですが、今や2児の母、子供の宿題は手伝えそうにない。
投稿: basara10 | 2022年8月31日 04:32
basara10 さん:
毎年同じ読書感想文というのは、「その手があったか!」というほどの名案ですね。
学校の先生としても、提出物をじっくり読み込むなんてことはないから、気付かないんでしょうね。なるほど!
投稿: tak | 2022年8月31日 10:08
ちょっとだけ
>「ろ過装置」というものが現役で活躍していた時代には、中略、取り残されてしまったのだろうね。
いまも浄水施設で現役です。 「砂ろ過」「緩速濾過」あたりで検索してみてください。
ただこの実験の規模で 単純に 泥水のような固形物を取り除く目的なら ティッシュや コーヒーフィルターの方が有効というのも分ります。 Tweetの装置だと新品状態で、泥に対してフィルターとなるのは脱脂綿だけでしょうから。
その意味では Tweetが参考にした東京都下水局?のWEB Page
https://www.gesuido-adventure.jp/natsuyasumi/15.html
の説明不足かなぁ。
「なんで 世の中ではティッシュペーパーフィルターじゃないの」なんて方向に進むと面白かったかも(私は答えを知らないけど)
投稿: Sam.Y | 2022年8月31日 17:02
Sam.Y さん:
なるほど、それなりの規模でそれなりのつくりならば、ちゃんと有効なのですね。こうしてみると、ウェブページが説明不足という感が否めませんね。
「浄水場はすべからくティッシュペーパーを使うべし」という世論が台頭したら、なるほど、ちょっとコワい (^o^)
投稿: tak | 2022年9月 1日 10:23