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2022年8月13日

スーパーの店頭からイカが消えてしまった

私は魚介系の中ではマグロなんかよりイワシとイカが好きという、金のかからない男である。一時、イワシが不漁でやけに値段が高くなった時期があったが、ようやく少しこなれてきた。しかしそれに代わってイカが不漁になったようで、最近はスーパーの店頭から姿を消してしまっている。

220813

北海道新聞は 8月 13日付で、深刻なイカ不漁のため道南の加工業者が危機に見舞われていると伝えている(参照)。函館市水産物地方卸売市場の昨年度のスルメイカ取扱量は1,203トンで、なんと 1999年度の 37分の 1まで落ち込んでおり、今年も改善の傾向はないのだそうだ。

朝日新聞も 7月 24日付で「アカイカ初水揚げ 不漁で価格は昨年の倍 八戸港」というニュースを伝えている。イカは日本近海からいなくなったわけではないものの、その資源は極端に減少しているようなのだ。

このイカ不漁の要因は、気候変動という要素もあるが、直接的に大きいのは中国漁船の違法操業であるらしい。Yahoo! Japan ニュースは 2020年 7月 30日付で "AI と衛星が暴いた!日本の食脅かす中国の「暗黒船団」―対北制裁にも違反" というニュースを伝えている。

このニュースは「北朝鮮領海内で中国漁船による大規模なスルメイカ漁が対北制裁に違反して行われていることを突きとめた」としている。イカは回遊する性質があり、産卵期を迎える前に北朝鮮領海で成長するので、ここでの乱獲は漁獲資源の減少にストレートにつながっている。

さらに問題は北朝鮮領海のみではなく、日本の領海でも中国船は違法操業を繰り広げているらしい。2020年 12月 23日付読売新聞オンラインは "スルメイカ不漁続く「中国船いなければ、もっと釣れていたはず」" と伝えている。つまり中国のせいで、私は好きなイカを食えなくなってしまっているというわけだ。

イカの漁業資源が回復するまでに、どのくらいの時間がかかるのだろうか。一時イワシが少なくなって、まともに食えるようになるまで 10年以上我慢した印象があるが、イカも同じぐらいかかるのだとしたら、私は生きている間にイカを好きなだけ食うことができないかもしれないじゃないか。

まったくもう、食い物の恨みは大きいのだよ。習近平のあの尊大そうな顔に、イカ墨ぶっかけてやりたくなってしまう。

 

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コメント

こればっかりは、イカんともしがたい。

でも、ホント、喰い物の恨みは恐ろしいぞ。
ヤツらは、根刮ぎ持って行きやがる。
今豊漁ならそれで良くて、来年のことなどミリも考えてない。
まったく、お上品じゃぁござぁせんこと。

投稿: 乙痴庵 | 2022年8月14日 21:43

乙痴庵 さん:

>でも、ホント、喰い物の恨みは恐ろしいぞ。

まったくです。イカぐらい好きなだけ食わしてもらいたい。

投稿: tak | 2022年8月15日 07:34

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