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2022年8月26日

今シーズンのセリーグ順位表に、ちょっとびっくり

私は野球というスポーツにあまり興味がないので、とくに最近はプロ野球中継なんて見も聞きもしないし、それに関するニュースにも興味を払っていない。それで、今シーズンの巨人が 4位に低迷している(8月 24日時点)という事実を、昨日初めて知った。

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「奢れる者は久しからず」というが、8月下旬の時期に 4位という成績で、しかも 5位の広島に 0.5 ゲーム差と迫られているのだからびっくりだ。あの巨人が阪神よりも下位にいるというのだから、これはちょっとしたニュースである。ただ、どちらも勝率 5割に達していないのだが。

ちなみに仕事で大阪方面に行ったりすると、阪神ファンの多いことに驚く。昔よく一緒に組んで仕事をしていた大阪人は、「僕の『トラキチ』は、父の代からのタチの悪い遺伝病ですわ」なんて言っていた。

「関西の風土病かと思ってた」と言うと、「いやいや、4年間東京の大学に通って転地療法になるかと思ったんですが、全然アカンかったから、やっぱり遺伝性疾患でしょう」と、やたら当意即妙の答えが返ってくる。さすが大阪人である。

ところが世の中の巨人ファンというのはそこまで悟りを開いていることが稀で、「巨人が負けた翌日は機嫌が悪い」なんていうゴーマンなタイプも少なくない。この際せっかくだから、阪神ファンが既に到達して久しい高い境地を学んでもらいたいものだ。

そういえばこの関連で、阪神が優勝した 2003年に "今年の阪神の 「かわい気のない強さ」" という記事を書いている。この年は阪神があまりにも勝ちすぎたので、トラキチたちとしてもどうやって酒を飲めばいいかわからなかったようなのだ。

ということは今年は巨人ファンの方が、逆の意味で酒の飲み方に戸惑ってしまっているだろう。まあ、コロナ禍で寄り集まっての飲み会が少なくなっているから、何とかもっているのかもしれない。

関東で阪神ファンの境地にやや近いのは、強いて言えばヤクルト・ファンだが、彼らには妙なねじれや鬱屈がない。今シーズンみたいに強い時には割と素直に、しかも穏やかに喜ぶ傾向があるので始末がいい。

ただ、これとは別にちょっと気持ちの悪いのは、ヤクルトが優勝した時に限って「自分は東京生まれだから、実は元々ヤクルト・ファンなんだ」なんて言い出す「便乗ファン」が登場することである。今年もきっと出てくるだろう。

彼ら、ヤクルトの弱いシーズンには完全に日和ってるくせにね。

【備考】

「日和る」(ヒヨる)は「日和見主義」の動詞形みたいなスラングで、あまりいい意味ではない。1970年代はよく使われたが、今の若い人は馴染みがないかもしれないので、念のため。

 

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コメント

ワタクシ、ベイスターズが調子いいときだけファンになるケシカラン神奈川県民です(笑) 今年は珍しく2位につけております。
最後の優勝は98年でした。目の黒いうちにまた見れるかなあ・・・

投稿: らむね | 2022年8月26日 08:59

らむね さん:

わはは、ベイスターズにもそうした現象があったんですね。

広島では(もしかしたら名古屋でも?)許されない存在だと思いますけど (^o^)

投稿: tak | 2022年8月26日 09:41

知人がハマスタのシーズンシートを買っていたので年に三回くらいベイスターズの試合を観戦してました。

バックネット裏での落ち着いた雰囲気の中での観戦は楽しめました。特にどこのファンでもない私ですがベイスターズの選手がホームランを打つと忖度して一緒にバンザイしてました。

順位に興味はありませんでしたが今回の tak さんの記事でベイスターズが4ゲーム差で二位に付けているのを知って
〝今シーズンのセリーグ順位表に、ちょっとびっくり‟ です。

優勝の文字が遠くに見えているでしょうね。
球団が DeNA の傘下に入ってから観客動員数が劇的に増えているのも追い風になっていますね。

以前は球団にとって極めて不利な条件での球場使用でしたが DeNA が球場の大株主になってから DeNA がマーケティング力を発揮し観客増が勝利数の増に繋がっていると思います。

投稿: ハマッコー | 2022年8月27日 00:18

ハマッコー さん:

DeNA に関してはそうした事情があったんですか。知りませんでした。

もはや巨人一強ではなく、多様性の時代ということですね。

投稿: tak | 2022年8月27日 08:19

セ・リーグは交流戦で、こぞってパ・リーグへ勝ち星を献上しました。
そんな中、我が中日どべごんずは、セ・リーグ3球団から勝ち越ししている近年稀に見る成績です。
でも、どべごんず…。

投稿: 乙痴庵 | 2022年8月29日 14:30

乙痴庵 さん:

うぅむ、不思議な球団ですね ^^;)

投稿: tak | 2022年8月29日 15:09

> 1970年代はよく使われたが、今の若い人は馴染みがないかもしれないので、念のため。

実は、「東京リベンジャーズ」という漫画・映画の影響で、昨年あたりから若い人の間でも使われています。
かなり流行ったため、内閣府とコラボした企画なんかも存在しました。
https://www.youtube.com/watch?v=21KiKuN5kR4

ですので、今は小学生でも「ひよってるヤツいる?」とか言ってたりします。

(逆に、70年代によく使われていたのは知りませんでした…)

投稿: kyou-n | 2022年8月29日 17:38

kyou-n さん:

>かなり流行ったため、内閣府とコラボした企画なんかも存在しました。

へえ! ちっとも知りませんでした。世の中、何が起きても不思議じゃないですね。

>逆に、70年代によく使われていたのは知りませんでした…

学生運動華やかなりし頃に、自分の政治的立場を明確にしないことを「日和ってる」なんて言ってたんですよね。

投稿: tak | 2022年8月29日 19:45

日和見といえば 洞ヶ峠を思い出しますが(筒井康隆ファンだけか)、「筒井順慶」でWikipediaを見てみると、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%92%E4%BA%95%E9%A0%86%E6%85%B6
戦国の世を生き抜くのはなかなか大変だったようですね。 野球の便乗ファンなど可愛いものなので 笑ってお許しくださいませ。

あぁ 便乗トラキチになれるのはいつの日か。

投稿: Sam.Y | 2022年8月30日 09:41

Sam.Y さん:

日和見主義の元祖的存在が筒井順慶だったとは、知りませんでした。それにしても、戦国の世では日和るのもなかなか大変だったんですね。

>あぁ 便乗トラキチになれるのはいつの日か。

生きてる間に、もう一度「阪神優勝」の奇景(?)を見てみたい気もします (^o^)

投稿: tak | 2022年8月30日 10:25

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