国民のおよそ半分は、バカか売国奴で、極左暴力集団?
有本香という人の tweet(参照)に、「すんげぇ 屁理屈!」と感動してしまった。『奥様は魔女」なんていう昔の米国ドラマを持ち出してまでのぶっ飛んだ見当外れは、後世に至るまで屁理屈のお手本にしたいぐらいの出来である。
ただ、この手のやり口は「炎上商法」との推測もあるので、問題の記事の掲載誌である「月刊 HANADA」という雑誌に関しては、当然ながら買わずに済ませたい。華々しい広告を眺めると、なるほど、左下に「 国葬反対派は極左暴力集団」というタイトルがデカデカと載っている。
彼女の記事の右側には「日本を蝕むアベガーというカルト」という別記事のタイトルがあり、さらにその右には 「アベガーに鉄槌!」という大昔の学生運動みたいな横断幕的表示がある。この横断幕の右上の問答記事は「国葬反対派はバカか売国奴」なんて素晴らしいタイトルで、つい見とれてしまうほどだ。
ちなみに「アベガー」というのは初めて目にする言葉だったので Wikipedia で調べると、次のように説明されている(参照)。
アベガーとは、安倍政権やその首班であった安倍晋三に対し、主に Twitter などの SNS 上で過激に批判する勢力及び個人を意味するインターネットスラングである。アベノセイダーズともいう。
こんな具合だから、主に右派の間で好んで使われるスラングなのだと思われる。道理でこれまで知らなかったわけだ。てことは、この雑誌の記事も、お仲間同士で「そうだ、そうだ、その通り!」と盛り上がるためのものなのだろうね。
ただ現実を見れば、国葬反対派は国のおよそ半分はいるのだから、この雑誌ってば「国民の半分はバカか売国奴で、しかも極左暴力集団」と決めつけているわけだ。私としては「自分は真ん中よりやや右」ぐらいに思っているのだが、もっと遙かな右から見たら「極左」になっちゃうのだね。
というわけで、別に「キーキー」言ったりはしないけど、ちょっとだけ「変ね。笑」ぐらいの感覚で呟いておきたくなってしまったので、悪しからず。
【同日 追記】
広告によれば、ドナルド・トランプは口ばっかり「最愛の晋三」なんて言ってる(らしい)けど、国葬には来ないのだね。まあ、来られても迷惑だから、いいけど。
そういえば、トランプが来日した 2019年 5月の 【"Flatter" 「媚びへつらう」という言葉の意味】という記事で触れてることだが、ワシントンポスト紙がこの訪日について次のように書いている。それで「親愛なる・・・」になったのかも。
Perhaps no world leader has been as assiduous in flattering President Trump’s ego as Shinzo Abe.
拙訳:わがままなトランプ大統領にせっせと媚びへつらうのに、安倍晋三ほど綿密に行き届いた世界首脳はおそらく誰もいない。
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コメント
まぁ雑誌の中身は読んでないんですが、ここでいう「国葬反対派」っていうのは、世論調査で「どっちかって言うと反対かなぁ」といったレベルの人達のことではなくて、今まさに国葬儀反対のデモをしているような人々の中には、中核派の様な人がかなり見受けられますよっていうぐらいの意味だと思いますよ。
学生運動を経験した人から見ると今のデモは生ぬるいんでしょうが、私(40代)や子供たち(10代)からすると、ああいった行動は結構暴力的に見えますからねぇ。
投稿: tkckt | 2022年9月27日 16:28
tkckt さん:
まあ、その辺りの恣意的な言葉の使い方が、「炎上商法」と言われる所以なんでしょうね。
ちなみに私自身は、国会や武道館周辺で「国葬反対」の気勢を上げるやり方はスマートじゃないと思ってます。無視する方がずっといいかも。
投稿: tak | 2022年9月27日 16:58