高速道路の「追い越し車線」に関する考察
東洋経済 ONLINE に ”高速道路「追い越し車線 2キロ超捕まる説」の真偽” という記事がある。巷では「追い越し車線を通行していいのは 2km以内で、それ以上走ると捕まる」なんていう都市伝説があるというのだが、私はそんなことは初めて聞いた。
それどころか実際には、ずっと平気で追い越し車線を走行し続けるクルマがやたら多い。NEXCO東日本広報に確認すると、「2kmという具体的な数字は示されていません。追い越しが終わったら速やかに走行車線に戻ることが道路交通法で定められています」 としているというのだが。
道路交通法の第 20条では、車線が 3つ以上ある場合は「その最も右側の車両通行帯以外の車両通行帯を通行することができる」と定められているという。やたらわかりにくい文章である。
わかりやすく言うと、通常は 3車線のうち通行することができるのは左側の 2車線で、右側の車線は「やむを得ない事情で追い越しをする場合にのみ」通行できるのだ。そんなわけで、右側車線はちょっと特別な扱いで、最近は見た目も左側 2車線とは差別化されるようになりつつある。こんな具合だ。
ところが実際には、この規定は全然守られていない。私は 18年も前に、本宅サイトの「知の関節技」に ”高速道路と 「キープレフト」 あるいは「高速道路のパラドックス」” という記事を書いている。内容は、3車線の高速道路ではいつも右側 2車線が混んで、左側はガラガラということだ。こんな具合である。
これ、まったく不思議な現象だ。ほとんどのドライバーが「自分は一番左側を走るほどトロくない」と思っているのかもしれないが、私は逆に、一番左側を走るのをもっぱらとしている。時折現れる極端に遅い車を抜くために真ん中車線に移ることもあるが、抜いたらすぐに左側に戻る。
こうした原則で運転すると、一見混雑しているように見えても、ほとんどの場合は一番左側はがら空きなので、一気に混雑をすり抜けることができる。厳密に言えば左側から追い抜くことは違反なのだが、それで捕まったことは一度もない。
そういえば、2018年 4月 27日付の「高速道路上の、ちょっとした、けれど大きな変化」という記事で、 右側 2車線だけが混むという現象に変化が現れているなんてことを書いたのだが、どうやら一時的なことだったようだ。最近は、また元通りの光景に戻ってしまっている。
こうなったら、このままずっと左側車線を私の専用車線として空けておいてもらいたい。
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