元首相の国葬が、元女王の国葬より金がかかる件
BBC NEWS ジャパン に ”「なぜ安倍元首相の国葬費用はエリザベス女王より高い?」、日本で話題に” という記事がある。ただ実際には「日本で話題に」というほどじゃなく、私も ”Abe funeral: Japan asks why state event is costing more than the Queen's” という元記事で初めて知った。
元記事のタイトルは、直訳すれば「安倍の葬儀: 国葬がなぜ女王のものより高く付くのか日本は問う」ぐらいのもので、決して「日本で話題に」とは言っていないから、日本版記事の見出しはほんのちょっと「盛った」感がある。ただ、せっかく盛ってくれたのだから、もう少し話題にしてもいいだろう。
英国の国葬費用は明らかにはされていないが、13億円ぐらいだったとみられ、一方、安倍元首相の国葬は概算16億6000万円とされている。しかし、過去のいろいろな例を見てもこの程度で済むとは思われず、一説には 40億円かかるだろうなんていう見方もあるらしい。
巷では、国葬を請け負うイベント会社(あの「桜を見る会」もやっていた)ムラヤマの「中抜き体質」とか、そもそも国葬には反対意見の方が強いとか、いろいろなことが言われて批判が高まっている。エリザベス女王の国葬の雰囲気とは大きな違いだ。
顔を見るだけでも嫌な気分になる保守派の重鎮は「みんな黙って手を合わせて見送ればいい」なんてことを言っている(参照)が、「なぜ国葬なのか?」という疑問に一言も答えていないのだから、政治の世界の言い草じゃないよね。要するに、お仲間たちにしか通じない雰囲気論である。
そもそも「黙って手を合わせる」だけのことにそんなべらぼうな金がかかるというなら、「明後日は非国民でいる」という方が心穏やかに生きていられるというものだ。
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