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2022年10月11日

「マンスプ」(マンスプレイニング)を巡る冒険

一昨日は「リスキリング」という最近知った新語(?)について書いた(参照)が、今日は「マンスプ」である。これは正真正銘、昨日初めて知った言葉だ。

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Haruka Suzuki さんという人の「アメリカ人の友達が、とても不思議な🇯🇵の結婚式に呼ばれたことがあると」という tweet が話題なので行ってみたところ、それ自体は典型的な「日本あるある話」なのだが、「マンスプ湧いてくるまでがセット」という不思議な断り書きが付いている(参照)。

さらにその後に「予想どおりマンスプがわらわら湧いてきました」と書かれているので、「一体どんな虫かいな?」と、ググらずにはいられなくなってしまったわけだ。

調べたところ、「マンスプレイニング(mansplaining)」という新語の省略形と判明した。"Man"(男)と "explain" (説明する)の合成語ということで、Wikipedia では次のように説明されている(参照)。

「(男の)見下したような、自信過剰な、そしてしばしば不正確な、または過度に単純化された方法で女性や子どもに何かについてコメントしたり、説明したりする」という意味の批判的な用語である。

これ、New York Times の 2010年「ワード・オブ・ザ・イヤー」(「流行語大賞」みたいなもの)に選ばれたというから、私ってば干支が一回りしてから初めて知ったことになる。ちなみに現在は対女性や対子どもに限らず、「男が得意げに説明する」という意味で使われるようだ。

で、この言葉を「的確に表現している」漫画というのが、2017年に雑誌『ニューヨーカー』が紹介したこれだ(参照)。

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"私は『これ、何を表してるのかな』とは言ったけど、『何を表してるのか教えて』とは言ってないわよ" というキャプションが付いている。女性としては単に軽く呟いただけなのに、連れの男性がここぞとばかりエラソーに講釈を垂れるので、うんざりしてしまってるわけね。

というわけで、「俺、この『マンスプ』みたいなこと、したことないだろうか?」と考えてみて、ちょっと胸の中がざわついてしまったよ。このブログの過去記事を総点検したら出てこないとも限らないけど、見つけてもどうか笑って見過ごしてね。

それにしても最近の新語、「リスキリング」とか「マンスプレイニング」とか、カタカナを見ただけでは直感的に意味を把握しにくいし、そしてとにかく言いにくい。「新春シャンソンショー」ほどじゃないけど。

 

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コメント

声に出して詠みたい「新春シャンソンショー」。

しかしまぁなんですねぇ。
エビデンスにペンディング、フィックスしたからなんやねん!

ファックスならきんのう送ったったわ!

投稿: 乙痴庵 | 2022年10月12日 16:57

乙痴庵 さん:

いやはや、「リスキリング」だけは、言いにくいし、定着しないんじゃないかと思いますけどね ^^;)

投稿: tak | 2022年10月12日 17:54

「マンスプレイニング」は少し前に上野千鶴子氏に教えられました(新聞の身の上相談欄だったかな)。
いやはや 思い当たることが多すぎて冷汗三斗。

でも「マンスプ」と省略されるとなんだか はやりの菓子のようで ちょっと おいしそうかも。

投稿: Sam.Y | 2022年10月12日 22:08

Sam.Y さん:

>でも「マンスプ」と省略されるとなんだか はやりの菓子のようで ちょっと おいしそうかも。

何それ、おいしいの?

「マンスプ」の反対語は「カマトト」だということを発見しました (^o^)

投稿: tak | 2022年10月13日 07:06

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