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2022年10月 9日

「リスキリング」は、自分で学ぶのが一番

「リスキリング」という言葉を初めて文字で見たときは素っ頓狂にも「リスを殺すんか?」なんて思ってしまったが、最近は 10月 3日付日本経済新聞の「リスキリング支援「5年で 1兆円」 岸田首相が所信表明」という記事の見出しにまでなっているほどで、やっとお馴染みになった。

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元の英語は "reskilling" (「スキル」のやり直し)で、Cambridge Dictionary では次のように説明されている(参照)。

the process of learning new skills so you can do a different job, or of training people to do a different job:

「異なった仕事をするために、新技術を学ぶことの、または人々を訓練することのプロセス」ということで、繰り返しになるがいずれにしても、"to do a defferent job" (異なった仕事をするために)というのがポイントだ。

極端に言えば、パイロットが酪農家になるとかいう「まったく異なった職種」に転向するケースも想定されていないわけではないだろう。しかし現実的には、過去に身に付けたスキルの単純な応用ではこなしきれない新事業に着手するケースで使われることが多いと思われる。

つまり技術的進歩の著しい昨今のビジネス社会では、転職なんかしなくても、この「リスキリング」が不可欠なのだ。ところが実際の現場でこれがなかなかうまくいかないのは、誰もが感じている通りである。

東洋経済 ONLINE の ”35歳過ぎて「全然学ばない人、独学する人」の大差 「独学で、人生が劇的に好転!」超納得の 4大理由” という記事には、リスキリングしないとこんなことになるよという例が 4つ挙げられている。

  1. 変化に追いつけず「やるべきこと」を見失っている
  2. 「自分が育てられたときと同じこと」しか部下に教えない
  3. 「自分にはもう人生の選択肢なんてない」と諦めている
  4. 「自分の考えは正しい」と無理やり意見を押し通す

まあ、こんな手合いは私が現役で仕事をしていた頃からいくらでもいたから、驚くようなことじゃない。

こんな上司と付き合うには、口だけ「はいはい」と言って従うふりをしながら、実際の仕事はどんどん新しいやり方で進めてしまえばいい。初めのうちは何だかんだと文句や嫌味を言われるが、そのうち自然に向こうが引き下がって大人しくなる。何しろ結果を出した方が強いのだよ。

それだけに、東洋経済の記事を書かれた高橋俊介氏も「独学」を強調されているわけだ。こういう話は会社に期待しても多くは得られないから、自分でやるしかない。

 

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マーケティング・仕事」カテゴリの記事

コメント

1.変化に追いつけず「やるべきこと」を見失っている
2.自分が育てられたときと同じこと」しか部下に教えない
ーーーーー
それさえも部下に教えてない人がいました。じつは教えられない。最新技術になるとさっぱり理解してない。それでいていつまでもその分野の先輩面している。

4「自分の考えは正しい」と無理やり意見を押し通す.
ーーーーー
その解釈は間違っているよと、論理的に説明しても分ろうとしない。その考えが正しいというならそれを証明してみろというと黙ってしまう。

こういう人達にはほとほと参りました。業務マニュアルを全く読んでない。
この種の人達にとっての reskilling は a different job の為でなく current job の為だとおもいます。
(current job 合ってますか?)
こういう人達は順々に肩たたきされて去っていきました。

ところで五年で一兆円ってどんな使い方をするのでしょうか。お座なりな使い方になり特定の事業者に食い物にされるだけのような気がします。


投稿: ハマッコー | 2022年10月 9日 17:57

ハマッコー さん:

>こういう人達にはほとほと参りました。

まったくですね。そういう人たちに限って、「先輩面」だけは人一倍ですから、本当に困ります。

"Current job" は、問題ないと思いますよ。

>ところで五年で一兆円ってどんな使い方をするのでしょうか。お座なりな使い方になり特定の事業者に食い物にされるだけのような気がします。

同感です。政府の施策など当てになりませんから、自分で学ぶのが一番だと思います。

投稿: tak | 2022年10月 9日 18:13

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