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2022年11月に作成された投稿

2022年11月30日

「大正海老」ならぬ「大生エビ」とは?

下の写真は、我が家の郵便受けに投函されていた某宅配寿司チェーンの広告チラシである。一瞬「タイショウエビ ⁉」なんて思ってしまったが、すぐにそうではなく「大生エビ」なのだと気付いた。生まれて初めて目にする字面だが、「おおなまえび」と読むんだろうね、おそらく。(ダッサァ!)

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「『大正海老』とは明らかに表記が違うのだから、読み違いする方がお馬鹿」と言えばそれまでだが、ちょっと姑息な気もしてしまう。さらに最後まで「タイショウエビ」と思い込んじゃう人もいるだろうが、もしかしたら店側としては、半分ぐらいそっちの方を期待してるのかもしれない。

ちなみに、冒頭で「某宅配寿司チェーン」と書いたが、「大生エビ」というキーワードでググれば「銀のさら」しか出てこないので、やはり改めてそのようにはっきり書いておく。つまりこれって、ほとんど「銀のさら語」みたいなのだ。

まあ、私は 銀のさら には何の義理もないし、宅配チェーンに頼んでまで自宅で寿司食おうとも思わないから、この問題はこれで終わり。

さらに、これは銀のさらではなく、某出前館 でのケースらしいが、宅配寿司って、下の画像みたいなことになってしまう可能性もあるみたいだしね。ウチの周りの道路は造りがヒドくて、バイクで走ったら大きくバウンドすることが多いから、似たようなことはあり得るだろう。

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というわけで、寿司を食うならちゃんとこちらから店に出向くことにしようと、改めて思った次第である。別に回転寿司でも構わないから。

もっとも、くら寿司はポリシーとして避けてるけど。

 

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2022年11月29日

博多ラーメンの「臭み」と「アンモニア臭」は別物

Daily Portal に「くさ美味い博多豚骨ラーメンのアンモニア臭はどこからするのか」という、大北栄人という方の書かれた記事がある。今年 2月 10日に「博多ラーメンの「臭み」の正体とは?」という記事を書いている私としては、ことさら興味深く読ませてもらった。

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この記事中には YouTube 動画(参照)が挿入されているが、これは私の 2月の記事でも触れた高田馬場のラーメン店店主、甲斐さんへのインタビュー動画である。そんなわけでますます、「これは、もう一度触れ直さなければ」と思ってしまったのだった。

博多ラーメン独特の「臭み」は豚骨そのものから発生しているのではなく、豚の頭骨に付着した「枯草菌(こそうきん)」に由来するものらしいということについては、私の 2月の記事でも書いている。しかし大北氏はさらに、この「臭み」と「アンモニア臭」は別物というところまで追求しているのだ。

この記事の中で問題にされている「アンモニア臭」というのは、豚骨スープそのものから発生しているのではなく、麺をすする時に強く感じられるものと説明されている。

しかも、「麺そのもの」の臭いというわけでもないようで、麺だけを茹でた「替え玉」を嗅いでもアンモニア臭はなく、それを豚骨スープに浸してすする時に初めて強く意識されるというのだ。スープにも麺にもないアンモニア臭が、両者の「合体」によって初めて発生するというのだから不思議な話である。

ここで彼は、すすることによって「鼻の奥にあるセンサーに匂いの空気が当たるからではないか」という仮説を立て、中高の理科の先生である加藤まさゆきさんにお伺いを立てると、「麺がアルカリ性なので、スープ中からアミン化合物の遊離を少しは進める作用があるかもしれません」との返事がある。

アンモニア臭はアンモニアからだけでなく、アミン化合物からもすることがあるというのだ。ここまで来ると実証的な追求は難しすぎる問題になるため、そろそろ「ここらでいいだろう」ということになってしまったようなのである。ご苦労様でした。

それにしても、博多ラーメンの「臭み」と「アンモニア臭」を別物としてここまで追求するという姿勢は大したものである。私なんか、数年前から「肉を食わない人」になってしまい、ここまでの実証的な追求は最早できないので、なおさら「すげえ執念だなあ!」と、感動すらしてしまったのだった。

 

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2022年11月28日

路線バスだけを乗り継いで、広島から松江まで

昨夜はワールドカップの日本第二戦、コスタリカに勝って決勝トーナメント進出を決めてくれるものと期待したが、1−0 で負けてしまった。終始押し気味だっただけに口惜しい思いでベッドに入り、今日は気を取り直して、くろっぱらあいらんど さんという方の YouTube 動画を見たのだった。

今回は「路線バスだけを乗り継いで、広島から松江まで行ったらこうなります・・・・・」という動画をじっくりと見せてもらった。この方はバスに関する思い入れが強いようなのである。

朝に広島駅前を出発して夜になってから松江駅に到着するのだが、経路はこんなような具合だった。

  1. 7:15 広島バスセンター 〜 9:09 吉田
    広電バスの運行が、朝のラッシュの影響で到着時刻は 10分遅れ。

  2. 10:27 吉田 〜 11:12 三次(みよし)駅前
    1時間以上待って、備北交通のバスに乗る。車内は朝のラッシュが終わってガラガラ。

  3. 12:12 三次駅前 〜 13:00 赤名
    同じく備北交通のバスを 1時間待ち、少々遅れてやってきたハイブリッドバスに乗る。赤名トンネル内で広島と島根の県境を越える。

  4. 13:20 赤名 〜 14:30 道の駅たたらば壱番地
    飯南市生活路線バスに乗る。低運賃(1時間以上乗って 400円)なのに座席が豪華なのは、市民バスによくあることらしい。

  5. 16:07 道の駅たたらば壱番地 〜 17:18 出雲大東駅
    かもてらす行き雲南市民バスを待つ間に、道の駅でランチ(そばと定食をきれいに平らげる)。終点よりやや手前の出雲大東駅で下車。1時間以上の乗車で運賃は 200円。安い!

  6. 19:00 出雲大東駅 〜 19:52 松江駅
    1時間半以上待って、一畑バスの松江駅行き最終便に乗り、日もとっぷりと暮れた頃に目的地の松江駅に到着。12時間 37分の旅がようやく終わった。

ちなみに Google Map で、広島駅〜松江駅のルートを調べると、178km の道のりで、クルマでの移動の所要時間は、高速道路(料金 3,440円)利用で 2時間 34分、一般道だと 3時間 24分と表示される。路線バスの乗り継ぎは、一般道利用の場合の 4倍、高速道路利用の場合の 5.5倍の時間がかかるわけだ。

それでも、ビデオを見ていると田舎道と市街地が交互に現れて、なかなか趣のある景色である。こうした旅もなかなかいいものだと思う。ただ、私が移動するなら、自分のクルマを使いたいと思ってしまったのだがね。

 

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2022年11月27日

じいさん、ばあさんの国になってしまうなあ

NHK が「9月までの出生数 59万9千人余 年間 80万人下回る過去最少ペース」というニュースを伝えている。この数字は、かなり身につまされるものだ。

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「このままでは、じいさん、ばあさんの国になってしまうなあ」と思ってしまう。それは 2020年時点での日本の人口ピラミッド(もはや「ピラミッド」なんて言えないが)をみても明らかだ。(下の画像をクリックすると、国立社会保障・人口問題研究所のページにリンクされる)

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総務省発表の統計を見ると、最近生まれた乳幼児の年齢別人口が、80歳以上の老人のそれより少ない傾向が続いていることに驚いてしまう(参照)。

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ざっと足し算してみると、0歳〜6歳の子どもの人口は合計 637万 1千人で、80歳〜86歳の老人の人口 737万 1千人より 100万人も少なく、この差は今後ますます開くだろう。これでは人口構成がどんどん「頭でっかち」になってしまうのも仕方がない。

さらに今から 13年後(ってことは、私もまだ生きている可能性が高い)となる 2035年の人口構成は、こんなようなことになっている。一番多い年齢層は 60〜80代で、とくに 80代の女性がやたら多い。幼年人口は老年人口の 4分の 1以下で、モロに「じいさん、ばあさんの国」だ。

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さらに、この 2065年までの推移の動画 なんかを見ると、背筋が寒くなってしまう。最近生まれたばかりの子たちは働き盛りの頃に、最も人口の多い層となっている 80代以上の老人を養うために、結構苦労することになるのだろう。まあ、私は 2065年までなんて生きないからいいけど。

あるいはその頃には、年寄りはよくできた「介護ロボット」なんかの世話になるのかなあ。

ちなみに今年 56歳になる 1966年生まれの人口だけが極端に凹んでいる(出生率は前年比 25%減)のは、この年が「丙午(ひのえうま)」で、少なからぬ数の日本人が「丙午年の生まれの女性は気性が激しく、夫の命を縮める」という迷信に囚われて出産を控えたためだ。いやはや、何とも・・・。

4年後の 2026年の丙午にまでこんな迷信が続いたら、ただでさえ少ない子どもの数がますます少なくなってしまう。

 

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2022年11月26日

カタール、LGBT、 FIFA、そして NTT の「美談」

ワールドカップの開催地、カタールの LGBT への迫害などがかなり批判の的になっており、レインボー Tシャツを着た観客まで嫌がらせを受けていることが負の話題だ(参照)。私はこれに関しては、FIFA もほぼ同罪だと思っている。所詮は中東マネーで潤っている利権団体だしね。

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その FIFA が自身の Twitter ページで、"Dear My Boss, Thank you For MY 2 WEEK OFF" (親愛なるボス、2週間の休暇をありがとう)というメッセージを示す日本人サポーターの写真を紹介し、"This one goes out to all the bosses out there ❤️" なんて tweet している。

この tweet、IT media ビジネス ONLINE の記事では「この言葉をすべての上司に贈ります」なんて情緒的に翻訳されているが、こういう「含蓄英語」って、なかなか気の利いた日本語にしにくいよね。

記事によれば、この写真で紹介されているのは NTT 東日本の社員。ワールドカップのために 2週間の休暇申請を許可してもらったんだそうだ。そしてこの tweet には NTT 東日本が「どうぞバケーションとワールドカップを楽しんでください。あなたのボスより」と(ちょっとこなれない)英語でコメントしている。

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この類いの話は、確実に人の心を和ませる。ただちょっと視点を変えると、この男性のメッセージとボスからの反応が「日本人同士なのに、どうして英語なんだろう?」なんて思ったりしてしまう。日本語の方が確実に通じるだろうに、もしかしたら FIFA の「取り上げやすさ」を考慮したんだろうか。

そして FIFA がことさらにこの美談を紹介しているのは、LGBT 関連のレインボー迫害から少しでも目を逸らさせたい意図もあるんじゃないかと思ったりまでするのだよね。これって、私の心がねじ曲がってるのかもしれないが。

いずれにしても、これは紛れもなく「いい話」には違いない。それに異を唱えるつもりは毛頭ない。ただ FIFA と NTT 東日本という両公式アカウントのことさらなまでのハートマーク入り tweet のせいで、ビミョーな「演出っぽさ」を感じてしまったのである。「やらせ」とまでは決して言わないけどね。

念のためにダメ押ししておくが、これはこれとして、カタールの LGBT 迫害問題に関しては、目を逸らさずにきっちりと問題にすることを忘れないようにしたいものである。

 

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2022年11月25日

ドイツに関する変な思い出

昨日は「日本、ドイツに勝っちゃった」なんて、単純ノー天気な記事を書いてしまったが、私にとってドイツというのは好きな国の一つでもあるので、できることなら、ドイツには 2戦以後は勝ってもらって、一緒に揃って決勝トーナメントに出てもらいたいと思っている。

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何しろ、ドイツというのは私が初めて行った外国である。この時のことは、2006年 4月 18日付の "ドイツに行って、まず大切なこと" という記事に書いている。

この記事で強調しているのは、ドイツに行ってレストランなどでトイレに入る場合、間違って女性トイレになんか入っちゃいけないということだ。ドイツの店では大抵の場合、絵柄のアイコンなんてなくて、単にドイツ語で "Herren" と "Damen" と書いてあるだけなのだよ。

発音すれば「入ぇれん」と「駄〜目ん」なのでまごついてしまうわけなのだが、ドイツ語ではこの「入ぇれん」の方が「男性用」で、「駄〜目ん」は「女性用」なのである。まるで冗談みたいな話。

初めてドイツに行った時、レストランでこれを目の当たりにして面食らってしまい、あわてて客席に引き返してウェイターのお兄さんに "Which is men's room herren, or damen?" と聞くと、彼は真剣な顔で人差し指を立て、「入ぇれん、入ぇれん!」と 二度繰り返してくれた。英語が通じてよかった。

さらに、それに先立つ 2005年 1月 13日の "「丸ごとアイスバイン」の恐ろしさ" という記事では、ドイツの名物料理「アイスバイン(eisbein)」について書いている。

これは「日本で言う『豚足』みたいなもの」と聞いたので、フランクフルトの賑やかなビアカーデンで、同行の 3人でそれぞれ 1皿注文したところ、ものすごくデッカい「豚の太股の丸焼き」が出てきて、ひっくり返りそうになってしまった。上の写真がそれに近いが、あの時のは長さが倍ぐらいあったなあ。

道理で、注文した時に立派な体格の店のオバサンが「あんたら、わかってんの、これだよ、これ!」という感じで、自分の巨大な太股をパンパンッと叩いてみせてくれたわけだ。あの時は同行の 2人は半分も食えなかったが、私は日本男児の面目にかけて完食して、翌朝まで腹がパンパンだった。

ちなみに日本のドイツ料理店で同じものを注文しても、これの 4分の 1 ぐらいの量で出てくるらしい。日本人向けにはそうなるよね。

ああ、こうして思い出話を書いていると、またドイツを旅してみたくなってくるが、今の私は肉を食わない人になったので、彼の地ではジャガイモ食うしかないかも知れないなあ。

 

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2022年11月24日

日本、ドイツに勝っちゃった

昨夜は夜の 10時過ぎにやっと原稿書きの仕事を終え、風呂に入っている途中で「おっと、ワールドカップ初戦のドイツ戦、今夜だった」と思い出した。とはいえ正直なところ勝てるとは思っていなかったので、ゆっくりとシャンプーし、試合が始まってからインターネットの無料ライブ配信を見始めた。

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するといきなり日本のゴールが決まって「おぉ!」と興奮してしまったが、あっさりとオフサイド判定。あとはズルズルとドイツにペースを握られ、防戦一方の展開のうちにペナルティ・キックで先制されてしまった。このあたりで早くも「ああ、やっぱりね」と、諦めの境地となってしまう。

昨日の昼のラジオもサッカーが話題になっていて、ドイツ系企業に勤める聴取者からのメールに「ドイツ人上司に『初戦はどうなりますかね?』と聞いたところ、『気の毒だけど、ドイツが勝つよ』と軽くあしらわれた」というのがあった。まあ、この上司でなくても、フツーはそう思うわな。

ただ、見ているとボールは圧倒的にドイツに支配されているものの、日本はなかなかしぶとく防戦して、点差が開かない。後半になって時間が進むほど、ドイツは攻め疲れしたのか脚が重そうになった。

「こりゃ、もしかしたら、もしかしちゃうかも」と思っているうちに、見事に同点、そして逆転。「後は守るだけ」となった途端、「ロスタイムは 7分」なんて告げられる。「おいおい、そりゃ、長過ぎだろうよ! 審判団って、ドイツ贔屓なのか?」なんて思っているうちに、やっとタイムアップになった。

この時はさすがに興奮してしまい、既に寝ていた妻を起こして「おいおい、日本、ドイツに勝っちゃったよ!」と言うと、妻は寝ぼけつつも「うわ、スゴいじゃん!」なんて言う。「熟睡してるのに起こさないでよ」なんて怒られずに済んだのは、さすがにワールドカップの威力である。

上の画像の DAZN NEWS では "日本のドイツ撃破に各国メディアも驚き「今大会 2度目の番狂わせ」" なんて見出しになってるが、それも当然だろう。しかしここまで来たら、次のコスタリカ戦にも勝って、さっさと 1次リーグ突破を決めてもらいたいものだ。

 

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2022年11月23日

「おまいう」という言葉を初めて知った

女性自身の 11月22日付記事【萩生田政調会長「信頼回復に全力を」 岸田首相へのアドバイスが ”おまいう” と物議】という記事で、「おまいう」という言葉を初めて知った。「お前が言うな」の省略形だとはすぐにわかったが、近頃は実にいろいろな省略形があるものである。

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岸田政権では 1ヶ月足らずのうちに 3人の閣僚が辞任していて、「辞任ドミノ」なんて言われている。(下の役職名は、辞任前のもの)

  • 10月 24日: 山際大志郎 経済再生担当大臣 議員 (旧統一教会との関係が次々と明らかになったため)
  • 11月 11日: 葉梨康弘 法務大臣  (「法務大臣は死刑のはんこを押す地味な役職」という発言)
  • 11月 20日: 寺田稔 総務大臣 (不適切な政治資金収支報告書の提出)

こうした中で萩生田政調会長は、視察先の横浜でこんなことを言ったという。

「3人が辞任をするということが続いたわけですから、国民の皆さんの信頼を回復するためにもですね、岸田内閣としてはお約束の一つ一つをしっかり結果を出して、そして信頼回復に全力を挙げるべきだと思います」

ところがこの萩生田さんという人は、安倍元首相暗殺事件で俄然注目を浴びている統一教会との関連で、ニュースに名前が登場した回数が抜きん出ている。ラジオ・ニュースを聞いていても、「はぎゅうだ」という名前があんまりよくない話の中でよく出てくるので、耳についちゃったほどだ。

中でも 8月に生稲晃子議員を連れて八王子市内の統一教会関連施設を訪ね、支援を要請していたというのは、かなり大きな話題になった。おニャン子クラブの元メンバーが国会議員になっていて、「生稲」は「なまいね」じゃなく「いくいな」と読むなんてことを、私はこの時に初めて知ったほどだ。

というわけで「おまいう」ムードが俄然盛り上がったというのは、無理もない話だよね。やれやれ。

 

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2022年11月22日

大学も、なめられたものだ

今日は何だかんだと忙しく、夜の 8時半過ぎにこのブログの更新をしていなかったことに気付いて「何かネタはないかなあ」とはてなブログを覗いたところ、「帝京大学の教員云々」というのが多い。一体どういうことなのかとクリックしてみたら、こんなようなニュースがきっかけだったようだ。

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要するに、この大学の教員がゼミ学生を募集するにあたり、女子学生なら文句なしに採用し、男子学生は不利な選考をしていたという話である。たまたま女性に間違われやすい名前(「聖奈」というらしい)の男子学生が応募したところ、上の画像のようなメールが来たというのだ。

このメールと、喫茶店での話の録音がインターネットに晒され、大問題になっている。機械的に分類すれば、「逆セクハラ」とか「アカハラ」とかいう部類の話になるのだろうが、大学という場でこんなことがまかり通っていたというのだから、基本的には「チョーがっかり話」である。

で、さらに「がっかり」してしまうのが、このニュースの「関連記事」としてトップに挙げられている 【“生娘シャブ漬け戦略”発言に「もう我慢しない」。吉野家と早大に対策求める署名2万9千筆を提出】という話だ。

これ、私自身も今年 4月に "「本音」を語って「露悪」に陥った、吉野家常務発言" という記事で触れているので、よく覚えている。

牛丼チェーン「吉野家」の役員(当時)が講師として登壇した早稲田大学主催の社会人向け講座で、「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘のうちに牛丼中毒にする。男に高い飯を奢ってもらえるようになれば、絶対に(牛丼を)食べない」なんて発言していたというものだ。

この発言 から2ヶ月余り経ち、「実際に講座を受講した女性らが吉野家と早稲田大学に対して▽意識改革▽セクハラなどの実態調査▽コンプライアンスのルール策定や教育の徹底ーーなどを求める 2万9200筆の署名を送付した」ということで、ようやく少しは救われる。

今回の帝京大学の件もしっかり対応しないと、大学ってなめられっぱなしになってしまうだろう。

 

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2022年11月21日

「デザイナーを殺すフキダシ」ってのがあるらしい

Twitter に イラレ職人 コロ さんという方が、「デザイナーを殺すフキダシ」というのを投稿しておいでだ。こんなような形である。

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これを紹介した Togetter のスレッドには、「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」とか「ヒィッ」とかか「気持ち悪くてゾワゾワしちゃったwwwww」とか、ことさらなまでのコメントがどっさり付いている。

まあ、確かに四隅がカクカクしていてちょっと不細工ではあるけれど、こう言っちゃナンだが、私なんか尻馬に乗りすぎた大袈裟なコメントの方がより気持ち悪く感じてしまったよ。

この吹き出し、MS-Office の「挿入」メニューにあるものだが、私もこのブログの画像で時々使うことがある。今月も既に 2回使用済み(11月 4日11月 12日)で、こんな感じだ。

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今月の例は吹き出しの形が違うので、「ヒィッ」とか言われずに済みそうだが、9月には下のように、かなり近い形のものを使っている(9月 26日9月 29日)。

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ただ、「近い形」ではあるものの、一番上の画像で示したほどの「気持ち悪さ」はあまり感じさせずに済んでいる。これ、多分、四隅がそれほどカクカクじゃないからだろう。

イラレ職人 コロ さん の種明かしによれば、吹き出しを無理矢理横に引き延ばすと、気持ち悪いことになるらしい。こんな具合だ。

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なるほどね。私の場合は下の 2つなどはかなり横に引き延ばしてはいるが、四隅はそれほど不細工にならずに済んでいるようだ。自分の Mac 上で横に引き延ばして試してみたが、四隅に関してはやっぱりそれほど不細工ってわけじゃない。

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これって、MS-Office が最新バージョンだからかなあ。下の三角部分はかなり広がうので、ビミョーなところではあるのだが。

というわけなので、私としてもイラレ職人 コロ さん に敬意を表しつつ、今後は細部まで気をつけてみようかなと思った次第である。面倒くさいけど、「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!」なんてコメントを付けられたら、さすがに不愉快だからね。

【同日 追記】

ついでに、「吹き出し」って英語でどう言うんだろうと思って調べたところ、こんな風ないろいろな言い方があるとわかった(参照)。 "Baloon" というのが一番単純でわかりやすいと思うけどね。

 

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2022年11月20日

別府の温泉、やっぱり熱過ぎると思うがなあ

最近結婚した姪(妹の一人娘)の夫は大分県別府市の生まれなのだそうで、いずれは広い土地のある実家に戻るつもりらしい。そして妹夫婦も今から「老後は引き取るから別府においで。温泉三昧できるよ」なんて言われているんだそうだ。

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まあ、温泉三昧は羨ましいが、実は別府の温泉には上の写真の記事にあるように、苦い記憶がある。4年前の 12月に出張で別府に旅し、知人に薦められた老舗の「竹瓦温泉」というところに行ってみたのだが、湯が熱すぎて 3分と浸かっていられなかったのだ。

とにかく半端な熱さじゃない。そしてこれを水でうめようとしても、奥の源泉吹き出し口あたりに陣取った赤鬼のような形相のジイさんに「うめるな!」と一喝されてしまう。「温泉は熱いもんじゃ。その辺はまだ一番ぬるいところじゃ!」とのたまうのである。

この時の記憶をありありと思い出してしまったので、「でも、別府の温泉って熱すぎるからなあ」と言うと、妹も「そういえば、娘の旦那の実家に挨拶に行って泊まった時も、お風呂がすごく熱かった!」と言うのである。「だいぶ水でうめて、ようやく入れたわ。別府の人って、みんなあつ湯好きなのかなあ」

別府でみんなそうなのかどうかまでは知らないが、「あつ湯好きが多い土地柄」というのは確実に言えると思う。44〜45℃ぐらいのお湯に浸かるのもごくフツーというのだから、間違いない。これって別府ではフツーでも、別府以外では完全に異常だよね。マジで火傷しそうな熱さなのだから。

というわけで、妹も晩年は極端なあつ湯に慣れなければならないという宿命を背負ってしまったようなのである。羨ましさと気の毒さが入り交じったような気持ちだ。

 

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2022年11月19日

ドライブ・レコーダーからのプレッシャー

珍しくも 2日連続のクルマ・ネタである。自動車保険が満期に近付いたので新規契約するにあたり、ドライブ・レコーダーを保険とセットにしてレンタルするというので、取りあえずそのプランで更新した。それからほどなく機器が届き、自力で呆気ないほど簡単に取り付けることができた。

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で、使ってみて初めて知ったのだが、ドライブ・レコーダーというのは案外なお節介焼きなのである。エンジンを起動させると、頼みもしないのに「前回の運転診断」なるものの結果を言ってくるのだ。

ごくフツーに大人しく運転すると、次に始動した際に「前回の運転診断の結果は "A" でした」なんて褒めてくれるのだが、ちょっとでも強引なことをしたりすると、途端に "B" とか "C" とかに格下げされる。

例えば 2車線の道路の左端を走っていて、右折のために右側車線に移る時など、割と強めの加速なんかすると、たちまち ”B” なんてことになる。「強めに加速しなきゃ、追突されちゃうだろうが!」と言いたくなるが、ドライブ・レコーダーというのは少々杓子定規である。

この上に、信号が黄色に変わった交差点を当たり前に通過しちゃったりなんかしたら、途端に "C" の宣告になる。「あのタイミングで急ブレーキかけたら、後ろからぶつかられるリスクの方が大きいよ!」と言いたくなるが、このドラレコは後ろ向きのカメラがなく、前しか見てないのでしょうがない。

そんなわけで、常に監視されてプレッシャーをかけられながら運転しているようなものなので、急加速や急ブレーキを避けて、自然に「行儀のいい運転」をしてしまうようになっている。これまでは高齢者らしからぬ「攻める運転」をしがちだった私としては、ある意味望ましいことなのかもしれない。

保険会社としても、ドラレコを付けさせることで運転が大人しくなるなら、事故の確率が減って利益増加につながるのだろう。なるほど、今回は完全に保険会社の口車に乗ってしまったということなのだね。

 

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2022年11月18日

「もみじマーク」を貼っちゃったのだが

7月 26日の誕生日で 70歳の「古稀」を迎えてから(参照)というもの、し忘れたことがあるような気がしていた。「一体何だっけ?」とずっと気にかかっていたのだが、最近やっと「もみじマーク」のことを思い出したのである。

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これって、70歳を過ぎたら必ず貼らなければならないものではないらしいが、私はこれまでこの「もみじマーク」(正式には「高齢者運転標識」というらしい)について、少なくとも 3回書いている。こんな具合だ。

「もみじマーク」 のメッセージ性 (2010年 6月 20日)
再び 「もみじマーク」 のメッセージ性 (2010年 9月 9日)
新しいもみじマーク制定から 4年半近く経って (2014年 12月 22日)

初めの 2回は、下の画像のような昔の「もみじマーク」が「枯れ葉っぽい哀れさ」のために評判が悪かったために、現在のマークに変わろうとしていたタイミングで書いたもの。私としては「もみじマークは多少哀れっぽいからこそ、意味があるのだろうに」といった指摘をしている。

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で、3回目の記事も「私は自分が高齢者になったら、いかにも哀れっぽいもみじマークを付けたいけどね」と結んだのだが、それを忘れていたことに、一昨日になって気付いたのである。それで、いそいそと 100円ショップに買いに行ったわけだ。

心づもりとしては、当然ながら昔の「哀れっぽいもみじマーク」が欲しかったのだが、何と、店頭にはそれが見当たらない。売り場には新しいもみじマークしかないじゃないか。ほかの店を当たっても同じだったので、仕方なくそれを 2枚買ってきて、自分のクルマの前後に貼り付けたのだった。

というわけで、これで済ませてしまえば別に何の問題もないのだが、今日になって、どうしても昔の「哀れな方」のもみじマークを諦め切れない自分に気付いてしまったのである。馬鹿馬鹿しいようだが、これって「こだわり」というものでしょうがない。もみじマークぐらい、自分の好きな方を付けたいじゃか。

それでさっき Amazon のサイトをダメ元で検索してみたところ、昔のマークを扱っているところを 1社だけ見つけ(参照)、「やれ嬉しや!」と注文したばかりなのである。

100円ショップの 5倍近い値段だったが、他に選択の余地はないのだから仕方がない。届いたら早速付け替えることにしよう。

楽しみ、楽しみ。

 

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2022年11月17日

Twitter はボイコットする方がよさそうだ

AFP が 「激務が無理なら退職を マスク氏、ツィッター社員に通告」というニュースを伝えている。ずいぶんな話である。

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ことの次第は、ニュースの冒頭に端的に書いてある。こんな具合だ。

米ツイッター(Twitter)を買収した実業家イーロン・マスク(Elon Musk)氏は、同社の従業員に対し、「極めてハードコア」で激しい長時間労働を受け入れるか、退職するかのどちらかを 17日までに選ぶよう通告した。

要するに「めちゃくちゃな激務をする覚悟のない者は辞めろ」ってことだ。これって、日本の常識でフツーに考えたら確実に労働基準法違反だが、米国の場合は問題にならないんだろうか。

私が Twitter 社員だったら、こんな通告が来たら即座に「受け入れるとか受け入れないとか言う以前の問題です」と返事するところである。「生きるために仕事をする」というならわかるが、「仕事のために生きる」なんてのは真っ平だ。

Twitter はイーロン・マスクの元で、確実にヒドい会社になりつつあるようだ。私としても、とりあえず今日の記事のタイトルを当の Twitter 上に晒しつつ(参照)、代替メディアを早めに決めることにしたい。

【12月 22日 追記】

ここしばらく、Twitter をボイコットするためのタイミングを図りつつ、代替メディアの選択に難儀していたのだが、昨日、イーロン・マスクが Twitter のトップを辞任すると発表したので、ボイコットはしばらく保留することにする(参照)。

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2022年11月16日

「姉と弟」まとめると、兄弟? きょうだい? 姉弟?

毎日新聞のサイトの「毎日ことば」というのは、日本語の表記をどうするかという問題を突き詰めていて、なかなかおもしろいコーナーである。ちなみに 11月 14日のテーマは「親が同じの年長女子と年少男子、まとめると・・・」というものだった。

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ずいぶんややこしい言い方だが、要するに「姉と弟」のことをまとめて表記すると、「兄弟」か「きょうだいか」「姉弟」か? というものだ。これって、結構ややこしい問題である。

現代の日本語としては、性別に関わらず、つまり「兄と弟」だろうが「兄と妹」だろうが「姉と弟」だろうが「兄弟」と表記して「きょうだい」と読むことに問題ないのだそうだ。さらに、次のように書かれている。

毎日新聞用語集では「姉弟」「兄妹」「姉妹」と書いて「きょうだい」と読ませることも認めているため(「姉妹」は「しまい」と読む人が圧倒的でしょうが)、実態に合わせて使い分けることも可能です。

私だったら「姉と弟」の場合だったら「姉弟」と表記して「してい」と読ませたいところだが、それで「きょうだい」と読むことにも全然問題ないのだそうだ。しかし次のようにも書かれている。

しかし「姉弟」を「きょうだい」と読む人はどれぐらいいるのでしょう。「してい」と読む人、そもそも読み方を気にしない人もいるのでは。

ふぅむ、なるほどね。文字で書かれた「姉弟」を、単に文字として受け取って具体的な読み方なんて気にせずにスルーしてしまう人って、案外多いのだろう。そして新聞だったらそれで済んでしまうが、放送となると逆に「きょうだい」と言って文字の方をスルーしてしまうことも可能だ。

ただ、最近は放送されたものを文字情報としてネット上にアップしておくというのも普通になっているので、そんな場合はどうしたらいいのか? ああ、日本語って、時々ものすごく面倒くさいことがある。

 

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2022年11月15日

七五三を巡る冒険 その 2

今日は七五三の日。朝から降っていた雨が昼前には止んだので、七五三参りの家族たちも何とか濡れずに済んでいるだろう。

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5年前のこの日の「七五三を巡る冒険」という記事でも書いたように、我が家は娘が 3人なので 6回も七五三参りをした。ごく質素に済ませたのだが、茨城県のこの辺りというのは、七五三を盛大に祝う家が多かったのである。

何しろ連れられている子供たちの姿を見ると、まるで「バカ殿」か「あんみつ姫」をさらにド派手にしたような衣装が多い。よくまあ気恥ずかしくならないものだと感心しながら見ていたものだ。

さらにお宮参りばかりではない。この辺に昔から済んでいる家族というのは、七五三に合わせて親族一同に料亭に集まってもらい、「披露宴」みたいなことまでするらしい。そこで飲めや歌えの宴会になり、子供たちは何だかわからないうちに晒し者にされるわけだ。

我が家は 1980年代にこの土地に移ってきた、いわゆる「新住民」なので、そんな世界には幸いにも縁がない。ただ、この土地で生まれ育ったいわゆる「旧住民」の知り合いに聞くと、七五三祝いの「ご祝儀」を包むのが大変で、奥さんのパートの収入があっという間に飛んでしまうらしい。

そう言えば、この辺りでは「ひな祭り」や「鯉のぼり」も大変なことで、親戚に男の子が生まれると、その親族の序列に従ってそれぞれの家が鯉のぼりの鯉を贈らなければならないのだそうだ。そのため、もらった鯉を上げるにも柱だけでは足りず、柱に逆V字型にロープを付けて、2列にして上げる。

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上の写真のようなのはさすがにこの辺りでも珍しいが、たまに見かけないわけでもない。ロープが 3本で「逆W字」みたいになっていて、さながら「鯉のぼりの大家族」である。よほど親戚が多いのだろう。

ところがこうした「鯉のぼりの大家族」も、その家の子どもが育ってしまうと行き場を失い、年に一度、川原などに集められて「虫干しイベント」となる(参照)。そんなわけで、この辺りの川原は 4月末頃から「鯉のぼりの団地」のような様相を呈する。

最近はコロナ禍の影響で「七五三の披露宴」も行われなくなっているようだ。これを機に「出費がかさむだけの無意味な行事は止めとこう」ということになればいいのだがと、多くの旧住民も心の内では思っているらしい。

 

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2022年11月14日

「おっちでクリスマス」だって?

下の写真は、近所の某ホームセンターの入り口にあったパネルのポスターである。クリスマスが近付いているので、ホームセンターとしてはいろいろな飾り付け用のリースやリボンを売って少しでも売り上げを増やしたいんだろう。

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ただ私としては、店に入るなり「おっちでクリスマス」というキャッチフレーズに迎えられてコケそうになってしまった。これ、よく見れば、「おうちで」の「う」の上の部分が、後から付けたリースで隠されてしまってるとわかるのだが。

このポスター、黄色のリボンまで使って飾り付けられているが、このリボンでクリスマスツリーの絵が隠れてしまわないよう、微妙に斜めになるようにピンで固定されている。しかしその留め方がまたどうにも不細工で、気になってしまうよね。

そしてリボンを斜めにするようなところまで気を使うんだったら、「う」の字を半分隠してしまってるリースも、もう少し上の方に付けるべきだったろう。いや、そもそもの話として、下手にリースやリボンなんて付けたりしてもどうせ不細工にしか見えないんだから、初めから付けなければよかったのだ。

ところがどうも日本のこうしたお店というのは、シンプルにしただけでは「何だかちょっと淋しいよね」とか何とか言って、余計なことをしたがる傾向がある。この店も、「せっかくだから店の売り物のリボンとリースを使って、華やかにしといて」ってな指示が上から出ちゃったんだろう。

そのせいで「不細工 + お笑い」になってしまっても、「淋しいよりはいい」ってなことで、「おっち」になってしまってることなんて、誰も気にかけないのだろうね。どうせ単なる「雰囲気のもの」ってことで。

どうにもムズムズしてしまい、ついスマホのカメラで撮ってブログに晒しちゃうような客がいるなんて、想像もしなかったんだろう。

 

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2022年11月13日

「お母さんを起こすこと」が、一番大変な仕事

妻が先日、「お小遣い」というテーマでのラジオ番組を聴いていたところ、「以前、家事を手伝うとその仕事に応じてお小遣いをもらえた」という聴取者からのメールがあったという。「お使い 10円、皿洗い 10円、掃除 10円・・・」と続く中で、「お母さんを起こすと 50円」というのが強烈に印象的だったらしい。

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「お母さんを起こすこと」は、皿洗いなどの 5倍の報酬があるほど大変な仕事だったわけだ。この話を聞いて、私は即座に毎日新聞朝刊に連載中の 4コマ漫画、『桜田です!』(作:いしかわじゅん)を思い出した。

桜田家のお母さんは、華小路夢香(はなのこうじ ゆめか)のペンネームでロマンチックなストーリーを描く少女漫画家。締め切りに追われて徹夜することが多いため、朝が苦手なだけでなく、日のあるうちも寝てしまうことが多い。時には料理しながらとか、息子の授業参観とかでも立ったまま寝ていたりする。

上の画像はその記念すべき第1回で、桜田家の朝の様子。お母さんはテキパキと子供たちの世話をし、「あたしってなんてデキた母親」と自己陶酔しているが、実はそれは夢の中のことで、階下では家族が「お母さん、起きてこないな」と呟きつつ、慣れ親しんだ諦観のうちに、朝ご飯抜きの一日を始めている。

そういえば私の母も、いろいろと疲れがたまってしまった冬の日など、夕食後のちょっとした空き時間に炬燵でまどろむことがあった。前もって「楽しみにしてるテレビドラマがあるから、8時前に必ず起こして」と頼むので、言われたとおり 7時 50分頃に起こすと、「すぐ起きる」と返事がある。

ところがそれからもまったく動かないので、もう一度声をかけると「もう起きてる」と言う。「いや、起きてないよ、テレビドラマ、始まっちゃうよ」と言っても、目を閉じたままで「今、そのドラマ見てるんだから、静かにしてて」なんて言い出すのである。まさに桜田家のお母さん状態だ。

世の中のお母さんというのは本当にいろいろと忙しくて、さすがに疲れてなかなか起きられない時がある。「お母さんを起こすこと」が一番大変な仕事だったというのは、桜田家の一員やラジオ番組にメールした聴取者ならずとも、何となく実感の湧いてしまう話だ。

逆に言えば、それほどまでに深い「母の恩」というものなのである。

 

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2022年11月12日

中間選挙、「さよならトランプ」につながればいい

米国中間選挙は、昨夜の段階では共和党優勢の数字が出ているものの、過半数を得るまでには至っていない。日本時間で今日午前 9時の最新情報では、上院が定数 100 のところ、民主党 48、共和党 49 の大接戦。下院は定数 435のところ、民主党 193、共和党 211 となっている。

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BBC NEWS Japan は 11日付で、「【米中間選挙】 なぜこんなに時間がかかっているのか 両院とも勝敗決まらず」というニュースを伝えている。全体をまとめて言えば、共和党の大勝利が予測されていたにも関わらず民主党は善戦しており、共和党はトランプ推薦の候補があまり奮わないということになるだろう。

私としては「民主党が負けるのは織り込み済みとしても、トランプの影響力が増すような結果だけは御免蒙りたい」と思っていたので、今後共和党が過半数を得ることが確定するにしても、「まあまあ、よかった」言える結果になると思う。

同じ BBS NEWS Japan も 10日付で、「【米中間選挙】なぜ共和党圧勝の「赤い波」は起きなかったのか」と伝えている。このニュースでは「トランプ氏への信任投票」という中間見出しに続き、「ドナルド・トランプ氏の業績や、共和党で維持する影響力に対する、リトマス試験だった」としている。

さらに同じサイトの同じく 10日付「【米中間選挙】 トランプ氏にとってどれだけ痛手になったのか」というニュースでは、共和党内でもトランプへの対抗馬、デサンティス氏の影響力が強まっていると報じられている。共和党内でさえ「トランプはもうイヤ」という空気が濃くなっていることを窺わせる。

この選挙を機にトランプが勢いを盛り返すんじゃないかという心配があったが、そうはならずに済むようでありがたい。この選挙を境として「さよならトランプ」ということになってくれればいいと願っているので、そのあたりどうぞ

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【2022年 11月 13日 追記】

米議会の上院は、民主党が勝利したと伝えられた(参照)。これは事前予想を覆す結果である。

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2022年11月11日

ごくフツーのユーザーにとっての Twitter って ・・・

Gigazine に "イーロン・マスク体制の下で Twitter 幹部が相次いで辞任、証券取引委員会は「深い懸念を持って動向を監視している」と語る" という本日付の記事がある。

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この記事は、TechCrunch の ”More key Twitter execs just quit, including the head of trust and safety” をベースとしつつ他の情報も加え、今年 5月の証券取引委員会(FTC)との個人情報不正利用問題に関する和解(1億5000万ドルの罰金支払いによる)が軽視されることの懸念を強調している。

私は 10月 30日の「イーロン・マスクって、Twitter で何をしたいのか?」という記事で、彼にとっては「ユーザー向けよりも広告主への発信を優先するのが当然のよう」と書いた、要するに Twitter をより有効な SNS メディアに育てることより、それを使って金儲けをしたいらしいと匂わせたつもりである。

彼は有料サービスの検討案をいくつか出しているが、それらはごくフツーの Twitter ユーザーの利益になるようなものと言えない。Gigazine の記事は「The Vergeは、Twitter の Slack チャネルにプライバシーチームの従業員が投稿したメモを入手した」と報じ、内容は次のようなものだったとしている。

イーロンは Twitter ユーザーとの唯一の優先事項は、彼らをどのように収益化するかであると示しました。彼が人権活動家、反体制派、収益化できない地域のユーザー、そして Twitter が長年かけて構築して私たちが愛している、グローバルな町の広場のユーザーを気にかけているとは思えません。

私自身は既に書いている通り、Twitter は主にこのブログの更新通知に使う程度なので、イーロンの期待する「収益」からは最も遠い位置にいる。しかし下手すると、「収益化」のための「有料化プラン」を押しつけられる可能性だって否定できない。「ブログ告知パネル」とかね。

その有料化プランに乗らなかったら、Twitter の中では「無視すべきユーザー」という位置付けに蹴落とされるかもしれない。そうなったら、こちらとしては別に Twitter に義理があるわけでもなんでもないから、あっさりと去るのみである。

まあ、今はまだ「去るタイミング」じゃなさそうだから静観しているところだが。

 

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2022年11月10日

「月食と地震の関連」再び

昨日、日が暮れてしばらく経った 17時 40分、私の住む茨城県を中心にちょっとした地震があった。「ゴーッ」と地鳴りがした途端にいきなり横揺れが来たので震源は遠くないと感じたが、直後のニュースによればやはり「茨城県南部」ということで、最大震度は城里町の「5強」だった。

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この程度の地震ならとくに大騒ぎするほどのことでもないが、前夜に美しい月食を眺めた翌日のことだけに、7年とちょっと前に書いた「今度は皆既日食と地震の関連について」という記事のことを思い出してしまった。

この時は「地震と “怪奇” 月食のコワ~イ関係 強い引力が地震のきっかけになる可能性も」という "ZAKZAK" の記事を紹介している。月食では月と地球と太陽が一直線上に並ぶために強い引力が働いて地殻が大きく上下し、地震を発生させる「最後の一押し」になる可能性があるというのである。

昨日の地震は皆既月食の 1日後だったわけだが、月食の間に生じた地殻の動きが 1日かけて大きな崩れになり地震を生じさせたという可能性だって否定できないと思うのだよね。こうなると、のんびり月食を楽しんでいるわけにもいかなくなってしまうじゃないか

これ、「素人の考え過ぎ」ということであってもらいたいものである。昨夜は遅くなってからも微震があったし、くわばら、くわばら。

 

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2022年11月 9日

プーチン、ロシア正教会の「主席エクソシスト」だって

東洋経済 ONLINE が ”正教会、プーチン「主席エクソシスト」に任命の怪” と報じている。”プーチン乱心、軍事侵攻の目的は「悪魔払い」” という圧倒的な副見出し付きで、News Week の "Putin Appointed 'Chief Exorcist' as Kremlin Whips up Satanic Panic" が元記事。

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元記事のタイトルは直訳すれば "クレムリンが悪魔パニックを煽る中で、プーチンが「主席悪魔払師」に任命される” てな感じだろう。何だか中世のお話みたいだが、21世紀の共産国家におけるちゃんとしたニュースというところが浮世離れしている。 

ロシア政府は 2月 24日に開始したウクライナ侵攻の目的を、当初はウクライナの「非ナチ化」(denazification)としていた。しかしここにきて「脱サタン化」(desatanization)という言葉を多用するようになっているという。

そのココロは、ウクライナに広まる「悪魔の教会」(Church of Satan)という宗派を一掃するということのようなのだ。この宗派は「ロシア正教の価値感を捨てるよう強要」するためにウクライナで広まりつつあると、クレムリンは言っているらしいのだが、もろに茶番的な言い草だよね。

そうした中で、ロシア正教会はプーチンを「主席エクソシスト」(Chief Exorcist)として任命したというのだから、茶番もかなり極まっちゃってる。プーチンべったりなことで悪名高いキリル総主教は、つい最近も次のような説教をしている。

勇敢に軍での使命を果たしなさい。国のために命を捧げる者は、神の国と栄光と永遠の命の中で、神と共にあることを覚えておきなさい。

つまり「ロシアのために喜んで死ね」と言っているわけで、これの方がよほど「悪魔の囁き」っぽい。

共産党のトップが公式な「悪魔払師」になるとは、「宗教は阿片」と言ったマルクスとしては単純な反宗教主義ではなかったようだが、いずれにしてもあの世でびっくりだろう。

【注】

文中の英語は News Week に沿ったもので、ロシア語でどう言うかは知らないし、英露辞書でも "desatanizatin" なんて項目はないだろうから、そのあたりはどうぞ

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【同日追記】

ロシア語で「悪魔」は "дьявол" で、"d'yavol" と発音するようだ(参照)。ただこれだと "devil" のロシア語っぽいから、念のため英語の ”satan" をロシア語に翻訳してみると、"сатана" というようで、発音は "satana"(参照)。

表記はさっぱりわからないけど、発音をみる限りはロシア語ってやっぱりヨーロッパ圏の言葉なのだね。

 

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2022年11月 8日

「シマエナガが乗っています」というステッカー

一昨日、国道 125号線をクルマで走っていると、前のクルマのリアに「シマエナガが乗っています」と書かれたステッカーが貼ってある。"Baby in Car" という変な英語のステッカーはしょっちゅう見かけるが、「シマエナガ云々」というのはわけがわからず、目が点になりかけた。

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ペンギンがシートベルトしているような絵が添えられてあるので、ますます「それって、どんな珍獣なんだ?」と、気にかかる。赤信号で停まっている間にスマホで検索してみると、どうやら「エナガ」という小鳥の一種らしいということまではわかった(参照)。

この時はすぐに青信号に変わったので詳しく読んでいる時間がなかったが、帰宅してから改めてネットを見ると、世の中ではこの鳥のかわいらしい姿が評判になっているという。あの山と溪谷社まで、来年用に「白い妖精 シマエナガ」というタイトルのカレンダーを出してるじゃないか。

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ちなみにシマエナガは鳥獣保護法で飼育が禁止されているというから(参照)、クルマに同乗させていいわけがない。ということは、あれはステッカーだけに「はったり」なのだろう。そんなものをわざわざ買ってまで貼るのだから、世の中にはいろいろな人がいるものである。

改めて「が乗っています ステッカー」というキーワードでググって見ると、ずいぶんいろいろなステッカーがあるものだ。「犬」や「猫」、「文鳥が乗っています」ならまだわかるが、「調子に乗っています」「脂(あぶら)が乗っています」のみならず「誰も乗ってくれません」なんて自虐ネタまである。

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こうしてみると、世の中まんざら捨てたものじゃないのだね。

 

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2022年11月 7日

無料電話による「脳の健康チェック」

今朝の NHK ラジオを聞いていたら、「電話による無料の認知機能チェック」という話題が紹介されていた。NTT コム による無料電話サービスで、簡単な会話だけで「脳の健康」がチェックできるのだそうだ。

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電話番号は "0120-468354" で「知るは最高の予防」なんて語呂合わせになっているが、最後の「予防」というのがちょっと無理筋という印象で、「知るは最高よ」ぐらいが素直なところかもしれない。さらに「養老病み越し」だと結構なインパクトになるが。(語呂合わせは得意なのだ)

ちなみにこの番号に電話すると、先方から自動音声で今日は西暦で何月何日何曜日かと聞いてきて、さらに自分の年齢も聞かれるらしい。それにスラスラと答えられれば、脳の認知機能は「問題なし」ということになるのだという。

番組ではスタッフの親父さんが試しに電話している模様が流され、その日の日付と年齢(「78歳」と言ってた)を問題なく言うことができていた。これだけのことで「健康な脳」が立証されたというのだから、同慶の至りである。

このサービスの背景にあるのは、2025年には高齢者の 5人に 1人、国民の 17人に 1人が認知症になるとの予測だそうで、今年で 70歳になった私としても他人事ではない。3年後の 2025年になっても、「5人に 1人」の仲間入りするのはイヤだからね。

そんなわけで、自分でも今日の日付と曜日を言おうとしたら、曜日のところで一瞬つっかえてしまい、完全にスラスラとはいかなかった。おいおい、大丈夫だろうな、自分。

私の場合、月間ベースで締め切りのある仕事が多いためか、子どもの頃から数字に弱い割に日付に関してはかなりまともに意識できている。ところが曜日となると感覚が鈍い。週単位で生きるサラリーマン生活から比較的早く足を洗い、フリーランスになったことも関係していると思うのだが。

テレビ好きな年寄りだと毎週決まった曜日の番組を楽しみにしたりして、曜日感覚がいつまでも衰えないらしいが、私はテレビなんて全然見ないので、そのあたりはハンディキャップだよなあ。

よし、これからは「ゴミ出し」(可燃ゴミが月、木で、不燃ゴミとプラスティックゴミが火曜)をしっかり意識することにしよう。それから平日は 5歳、週末の土日は 6歳、年齢をサバ読むことにして、年齢認識と込みでメリハリを付けるなんていうのも一興だね。

 

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2022年11月 6日

軽自動車で日本一周した女性

まいどなニュースに「軽自動車で日本一周した女性が話題 食事はすべて外食、毎日銭湯、車中泊で快適 経費は 3ヶ月込々で 100万円」という記事がある。Twitter のハンドルが「ごみづき@5329」という方の話題で、私としても「それ、いいなあ!」と、強烈に思ってしまった。

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資金的、体力的にはそれほど難しいことでもなく、やろうと思えば案外誰でもできそうだ。ただ、連続 3ヶ月という期間を旅につぎ込むということだけが、ちょっとしたハードルだと思う。

それでも原則として高速道路を使わず、好きなところに立ち寄って日本中の人に触れ合いながら自由な旅をするというのは、かなり魅力的である。この記事を読んで「よし、自分も!」と挑戦する人が増えるんじゃなかろうか。

かく言う私は、2015年 8月 14日付の「和歌ログ」に書いたように、「全都道府県制覇」を達成している(参照)。多くは取材などの仕事で行っているので、その土地の人とみっちり触れ合い、そして一泊以上してるので、「単に観光名所に行っただけ」というよりはずいぶん密度の濃い旅をしてきた。

ただ、ごみずき@5329 さんの場合は、自分の軽自動車で日本一周(沖縄には行っていないらしいが)し、ほとんど車中泊だったというのがいい。私の場合は、飛行機とか新幹線とかを使って、ビジネスホテルに泊まったりしてるからね。

東北、北陸、信州までなら、何度もクルマで行ってはいるのだが、茨城県南部から東京都内を抜けて東海、関西方面にクルマで行こうという気には、なかなかならない。いくら朝早く発っても都心の渋滞に巻き込まれるのを考えると、「新幹線使わせてもらいますわ」になってしまう。

まあ、70歳を過ぎてかなり時間的な余裕はできているので、私もクルマであちこち行くというのはできないことじゃない。しかし妻をずっと放り出しておくわけにいかない(何しろつくばの田舎なので、私がクルマででかけたら、妻が身動き取れない)から、せいぜい 3〜4拍の旅しかできないだろう。

とはいえ、せっかくだから、これからは気軽にあちこち行ってみようと思っている。昨年春の奥飛騨への旅(参照)のように、これまで行きそびれていた所を廻ってみたいし、先月半ば(参照)のように、妻と二人で行くという手もある。

あるいは四国や九州まで飛行機で行って、そこからレンタカーという手もあるし、片道 100〜150km ぐらいなら自転車で行くのもおもしろいかもしれない。

 

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2022年11月 5日

漫画家は 赤塚不二夫、いしかわじゅん、いしいひさいち の 3人でいい

近くの大手チェーン系ブックストアに立ち寄ると、売り場のかなりの部分(多分、半分近く)が漫画(今は「コミック」なんていうのかな)で占められていることに驚く。しかもそれは、販売ではなくレンタルだったりするようで、今は「本屋」と「貸本屋」が合体しちゃってるのだね。

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ちなみに私の個人的な感覚では、「漫画」と言ったら 赤塚不二夫いしかわじゅんいしいひさいち の 3人がいてくれればいいと思ったりしている。要するに上の画像に象徴されるような趣味なので、今のブックストアにズラリと並んでいる下のような絵を見ると、正直言ってうんざりしてしまうのだよ。

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よく見れば確かにビミョーに違っているのだが、ぱっとみた限りではどれもみな同じに見えて、「ちょっと遠慮しときますわ」となってしまうのだよね。若いコミック好きには申し訳ないが、やっぱり『天才バカボン』とか『バイトくん』とか『薔薇の木に薔薇の花咲く』とかの方がずっといい。

私は小学校 5年生の頃から『おそ松くん』読みたさで、少ない小遣いを何とかやりくりして『少年サンデー』を買い始めた。それからというもの、赤塚ワールドにどっぷりとハマり、イヤミの「シェー!」や、バカボンパパの「これでいいのだ」の生き方が身についてしまったというわけだ。

その後、 1960年代末から 70〜80年代にかけては、私より少し年上の「団塊の世代」の連中が、『巨人の星』とか『あしたのジョー』なんかを夢中で読む時代になった。いわゆる「スポ根もの」の絶頂期である。

ところが、私は『巨人の星』の星飛雄馬なんて、「勝手に力み返ってな!」と思うばかりで、まったく思い入れがなかった。『あしたのジョー』は少しマシという気もしたが、いずれにしても夢中で読む気にはなれなかった。どちらも、いいところで気を持たせて次週につなぐ「引き延ばし」が露骨だったしね。

中には「梶原一騎原作の『巨人の星』は下世話なスポ根ものだが、高森朝雄原作の『あしたのジョー』は素晴らしい」なんていうヤツもいたが、高森朝雄は梶原一騎の別名で、どちらも同じ原作者だとは知らなかったようなのだね。そんなわけで、「付き合ってても疲れるばかり」と言うほかなかった。

そうした中で、70年代後半から登場した いしかわじゅん と いしいひさいち は、赤塚不二夫が全盛期を過ぎた後の漫画界において大きな救いとなった。私は、ああした「単純な線の絵」しか受け付けないカラダなのである。それに、吹き出しの中のセリフが手書き文字というのもいいなあ。

 

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2022年11月 4日

写真で「水平を取る」ということ

下の写真は私のもう一つのブログ『和歌ログ』の今年 10月 24日付(参照)だ。添えられた写真は自分の iPhone で撮った何の変哲もない田園風景だが、実はこの手の写真を撮る場合は「水平を取る」ことに結構苦労したりしている。

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つくばの地から西の方角には、日本ではまったく珍しいことに、真っ直ぐ伸びた地平線らしきものが望まれる。それだけに、この構図の写真では、かなり緊張して水平を取っているのだ。まあ、別に地平線の入る構図でなくても、水平を取ることは写真では「基本のキ」なのだが。

「UNIVERSITY OF CAMERA 写真の大学」というサイトにも、「【写真を水平に撮るコツ】水平が大切な理由を解説!|風景写真」というページがある。このページでも「斜めの写真は何か違和感があって嫌ですよね」として、下のような例を載せている。

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左下の「傾きあり」の写真は、斜めに生えた木につられてしまった気配も窺わせるわけだが、やっぱり水平線が斜めだと不自然で気持ち悪い。右上の「傾きなし」の写真の方により安心感があるのは、自然の道理である。

ところがこう言っちゃナンだが、「水平」ということにまったく無頓着な素人写真というのが多い。そうしたタイプの人の撮った子どもの運動会の写真なんて、「これじゃ転ぶよね」というほど極端なナナメ写真のオンパレードだ。

あるいは、ナナメにすることで迫力が出るなんて思ってるのかもしれないが、そんなような写真ばかり見せられると、正直なところこちらの頭がクラクラしてしまうのだよね。こうしたタイプの写真を撮る人って、頭の中に「水平」というコンセプトがないから平気なんだろうね。

私はプロのカメラマンと組んで仕事をすることが多いのだが、彼らはいとも簡単そうにしっかりと水平の取れた写真を撮る。そんなのは彼らにとってごく当然のことでしかないのだろうが、私からすると「さすが、プロ!」と言いたくなる技だ。

私も一番上に載せたような写真がひょいひょいっと撮れるようになりたいものだが、実際にはちょっと時間をかけて何枚か撮り、そのうちで水平のマシなものを選ぶという段階から抜け出せないでいる。

 

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2022年11月 3日

酒で死ぬことって、結構多いらしい

CNN.co.jp が「20~49歳の死亡、5人に 1人は飲みすぎが原因 米調査」というニュースを伝えている(元記事はこちら)。これは米国の医学誌 JAMA Network Open に発表されたもので、20~64歳の年齢層の飲酒に関係する死亡は 8人に 1人だったというから、若年層ほど「酒は危険」というわけだ。

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「飲酒に関係する死亡」というのは、飲み過ぎによるアルコール中毒死だけでなく、飲酒運転による事故死、肝臓病なども含まれるが、さらに次のようにも報じられている。

飲酒が関係している可能性がありながら、死亡と飲酒との関係が確認できないなどの理由で統計から除外したケースもあった。また、病死した人が、過去に過剰な飲酒をしていて断酒した経緯があるのかどうか判断できないケースもあった。

この事実は、「アルコールが関係する死者は、実際にはもっと多いはず」という指摘につながっている。つまり、「酒で死ぬ人」は想像以上に多いということだ。

私自身は、酒を飲まなくなって久しい。まったく禁酒しているというわけではないが、たまに飲んでも「ほんの一口」程度だ。最近では 1ヶ月でコップ 1杯の量も飲んでいないと思う。このブログを始めた頃は、毎晩酒を飲みながら更新していたのだから、我ながらエラい違いだ。

酒をほとんど飲まない生活になってからここ 10年近く、風邪を引くこともないし、健康そのものである。やはり、酒はよくないのだと実感してしまう。さらに酒は体の健康だけでなく、頭にもよくないと思う。深酒をする人は、年取ってからの「ボケ」も早いという印象が確実にある。

そういえば、先日のハロウィーンで、10月 31日は渋谷では種類の販売や路上での飲酒も禁止されていたらしいのだが、路上には酒の空き缶や空き瓶がどっさり放置されていた。

酒の上での混乱も多かったようで、テレ朝ニュースにどっさり記録されている(参照)。酒を「30杯以上」飲んで暴れた男がパトカーに乗せられてしまう場面なんて、醜態そのものだ。

飲んだくれて路上で寝てしまうというケースも多かったようだ。寒い時期に路上で凍死なんかしたら「酒が原因での死亡」という中では最もお恥ずかしいケースになってしまうから、しっかり気をつけなければならない。

やはり、酒は「飲んでもほどほどに」というのがいいようだ。

 

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2022年11月 2日

ハロウィーンの経済効果なんて言っても・・・

ハロウィーンが終わった。コロナ禍による自粛要請が 3年ぶりに解かれ、かなりの人出があったようだが、IT media ビジネスのサイトには "「渋谷ハロウィーンの「地元にカネが落ちない問題」、どう解決すべきか" なんで記事がある。

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そもそも「ハロウィーン」という文化、日本の中年以上の年齢層にはほとんど馴染みがなく、渋谷の街に繰り出すのも 10代、20代の若年層ばかりである。渋谷のビジネス街では、ハロウィーンの日は遅くなると喧噪に巻き込まれて大変なことになるから、「とにかく早く帰る日」ということになってるらしい。

なんでこんなことになっているのかというと、日本ではこの行事の認知がかなり遅かったということがある。前から「西洋では何やら "Halloween" というのがあるらしい」と知られてはいたが、実感の伴わない知識でしかなかったので、「冷淡」でいるしかなかった。

ところが東京ディズニーランドが 1997年に「ディズニー・ハロウィーン」というのを実施し始めた頃から、だんだんと日本でも馴染みが出てきて、2000年代後半からかなり盛んになったと言われる。そんなわけで、30代以上の年齢層は「早く生まれすぎた人たち」になってしまっているわけだ。

日本でのハロウィーンの経済効果と言えば、「お菓子が売れる」ぐらいのことであるらしい。ハロウィーンの前から渋谷などでは人出が増えるものの、単に「見物に来る」という層が圧倒的多数で、酒類販売の自粛もあり、地元にはほとんど金が落ちないらというのだ。

思い起こせばその昔、日本でクリスマスの時期に街がやたら盛り上がっていた時期があった。歓楽街が三角帽子を被ったオッサンたちで溢れていたのだが、それが落ちついてきたのは、1970年代以後だと思う。「クリスマスは家庭で過ごす」のが当たり前になり、街で浮かれる人はどんどん少なくなった。

ハロウィーンもそれと似たような道筋を辿るんじゃないかという気がする。地元の街で子どもたちが "Trick or treet"(お菓子くれなきゃ、イタズラするよ)みたいなことをする程度でいいんじゃないかと思ってしまうのだよね。

初めに紹介した記事では、ハロウィーンで地元に金を落としてもらう策を提案しているのだが、それって余計なことのような気がしてしまう。

 

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2022年11月 1日

「トー横」で、マット敷いて寝袋で寝る若者

"えのげ" というブログに【「一年中ハロウィンか?」・・・新宿の "トー横"、ついに布団を敷いて寝る若者が現れるwww】という記事がある。新宿歌舞伎町の旧コマ劇場跡にできた「新宿東宝ビル」周辺を、近頃は「東宝ビルの横」というココロで「トー横」なんて言うらしい。

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若い頃はホーボー気取りで日本中を放浪し、駅裏だろうが公園だろうが、どこででも寝袋で寝ていた私としては、写真を見て「別に、フツーじゃん。いや、ふかふかのマットを敷いてるだけ、ちょっと贅沢か?」なんて思ってしまったが、実はその背景にはちょっと複雑な事情があるようなのだ。

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婦人公論.jp が 10月 28日付で ”トー横、売春、脱法ハウス ・・・ コロナ禍の「ステイホーム」で居場所をなくした少女が向かう先” という記事を伝えている。

この記事を書いたフリーランス・ライターの樋田敦子さんによれば、SNS で住まいがないと訴える女性に「住むところを提供するよ」と返信し、トー横で待ち合わせをするというケースが増えているらしい。ただ、こんなのは風俗のスカウトに決まっているから、信じちゃいけない。

彼女がトー横の現場取材で出会ったのは、「ジーンズにTシャツ姿」で、”トー横キッズ” らしくないメガネをかけた少女だった。彼女は、在宅勤務でいつも家にいる強圧的な父に耐えきれず、「友達の家で勉強してくる」と言って家を抜け出したのだという。

彼女は歌舞伎町が怖いところというのを十分認識していて、「大丈夫、そんな男性にはついていかないから。今日はもう少し町をぶらぶらして帰るつもり」と言い、実際にしばらく話すと駅の方に歩いて行ったという。

これはずいぶん「健気な例」なのだろうが、中には「パパ活」(要するにほとんど「売春」ね)で稼いだ金でビジネスホテルに泊まる少女も少なくないらしい。悪いパパがいるものだ。彼女はこう続ける。

両親がいても、貧困でなくても、家に居場所がない 10代の少女たちはいる。家庭、学校のほかに第三の居場所が必要だと、これまでもずっと言われてきたが、第三の居場所がないとしたら、彼女たちはどこに行くのか。

さらに「家に居場所がない」どころではなく、家族からの虐待を受けてトー横に避難してくる来る若い女性も少なくないという。

私の若かった頃は学園紛争で大学が長期間にわたってロックアウトされていたこともあり、バイトと放浪のし放題だった。寝袋担いで放浪しながら金とは無縁のカウンター・カルチャーを謳歌できていたわけで、ある意味「いい時代」だったかもしれない。

ところが最近は、寝袋が「逃避」の道具になってしまっているのだね。いつの時代にも「ヤバい状況」というのはあるものだが、近頃はそうした状況が広まっているのかもしれない。

 

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