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2022年11月27日

じいさん、ばあさんの国になってしまうなあ

NHK が「9月までの出生数 59万9千人余 年間 80万人下回る過去最少ペース」というニュースを伝えている。この数字は、かなり身につまされるものだ。

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「このままでは、じいさん、ばあさんの国になってしまうなあ」と思ってしまう。それは 2020年時点での日本の人口ピラミッド(もはや「ピラミッド」なんて言えないが)をみても明らかだ。(下の画像をクリックすると、国立社会保障・人口問題研究所のページにリンクされる)

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総務省発表の統計を見ると、最近生まれた乳幼児の年齢別人口が、80歳以上の老人のそれより少ない傾向が続いていることに驚いてしまう(参照)。

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ざっと足し算してみると、0歳〜6歳の子どもの人口は合計 637万 1千人で、80歳〜86歳の老人の人口 737万 1千人より 100万人も少なく、この差は今後ますます開くだろう。これでは人口構成がどんどん「頭でっかち」になってしまうのも仕方がない。

さらに今から 13年後(ってことは、私もまだ生きている可能性が高い)となる 2035年の人口構成は、こんなようなことになっている。一番多い年齢層は 60〜80代で、とくに 80代の女性がやたら多い。幼年人口は老年人口の 4分の 1以下で、モロに「じいさん、ばあさんの国」だ。

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さらに、この 2065年までの推移の動画 なんかを見ると、背筋が寒くなってしまう。最近生まれたばかりの子たちは働き盛りの頃に、最も人口の多い層となっている 80代以上の老人を養うために、結構苦労することになるのだろう。まあ、私は 2065年までなんて生きないからいいけど。

あるいはその頃には、年寄りはよくできた「介護ロボット」なんかの世話になるのかなあ。

ちなみに今年 56歳になる 1966年生まれの人口だけが極端に凹んでいる(出生率は前年比 25%減)のは、この年が「丙午(ひのえうま)」で、少なからぬ数の日本人が「丙午年の生まれの女性は気性が激しく、夫の命を縮める」という迷信に囚われて出産を控えたためだ。いやはや、何とも・・・。

4年後の 2026年の丙午にまでこんな迷信が続いたら、ただでさえ少ない子どもの数がますます少なくなってしまう。

 

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コメント

昔勤めていた会社のおばさんは丙午の迷信を信じて堕胎したと言ってました。

現代ではそんな迷信を知らない若い人が殆どだと思いますが、2026年にはおばかなマスコミが「そんな迷信を信じないでください」といって迷信を広げてしまいそうです。

投稿: ハマッコー | 2022年11月28日 20:42

ハマッコー さん:

>昔勤めていた会社のおばさんは丙午の迷信を信じて堕胎したと言ってました。

堕ろされた子が不憫ですね。

>2026年にはおばかなマスコミが「そんな迷信を信じないでください」といって迷信を広げてしまいそうです。

本当にそれが心配ですね。

投稿: tak | 2022年11月28日 22:04

きっと2026年には日本政府が「丙午の迷信を払しょくするキャンペーン」とかやって数千億の予算を取って、かなりの部分が怪しげな使途に回るのでしょう(泣)

投稿: らむね | 2022年11月29日 00:00

らむね さん:

うむむ、考えられる・・・。 電通なんか喜びそう。

投稿: tak | 2022年11月29日 08:07

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