北朝鮮では子どもに「爆弾」なんて名前を付けろと・・・
Gigazine が 12月 8日付で "北朝鮮が子どもの名前を「爆弾」「銃」「衛星」などを意味する愛国的なものに変更するよう命じる" という信じられないニュースを伝えている。自分の子どもにマジで「爆弾」なんて名前を付けたいと思う親なんて、いないだろうよ。
元記事は Radio Free Asia(RFA)の "North Korea forcing citizens to change their names to sound more ideological" というもので、Hindustan Times の ”North Korea instructs parents to name their children 'bomb', 'gun'. Here's why” という記事も挙げられている。
念のため両方の記事に当たってみたが、ちゃんとした記事でいわゆるガセネタっぽい感じはしない。それだけに、ますますびっくりだ。
RFA の次の記述は、とりわけ興味深い。
In recent years, though, as the county has become more open to the outside world, North Koreans have been naming their children gentler, more uplifting names...
(近年、同国は外の世界によりオープンになり、北朝鮮国民は子供たちにより優しくて幸せそうな名前をつけるようになっていたのだが・・・)
へえ、実は北朝鮮も(具体的にはよくわからないが)少しは門戸を開き気味だったのか。しかしそれによって、同国の官憲には軟弱で「ヤンキーっぽく」(日本の俗語の「ヤンキー」とは違った意味なのでよろしく)感じられる名前が増えたと思われているようなのである。
そんなこんなで、当局から子どもに「爆弾」とか「銃」とかいう名前を付けろとか、付け替えろとかいうことになっているというのだから、まったく困ったものだ。普通の価値感からだと「チョー悪趣味」と言うほかない。
こうした「妙なところで上から目線の難癖付ける」というケースは、一昨日に書いた「イランの道徳警察と、ヒジャブの着用問題」という問題と、底流は共通する。イランや北朝鮮に限らず、日本の学校の「ブラック校則」というのも同様だ。
こんな無茶な価値感を強制されていたら、その結果はかなりねじ曲がったものにならざるを得ないのだが。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- ”The fall of the patriarchy” (家父長制の秋)(2023.11.29)
- 「大富豪と CO2 増加」そして「資本主義と人口減少」(2023.11.22)
- 岸田内閣の支持率低下を巡る冒険(2023.11.11)
- 『杉田水脈七変化』という外題のお粗末(2023.11.04)
- 「大阪万博」を巡る冒険(2023.10.08)
コメント