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2022年12月18日

「予測」という言葉の誤用について、再び

下の画像は、2015年 9月 7日(つまり 7年以上前)に書いた "「予測」という言葉の誤用" という記事の冒頭である。こんな過去記事を今さらながら持ち出したのは、最近とみに「予測」「予想」という言葉の誤用が気になってしょうがないからだ。

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先日、Softbank からよくわからない通知葉書が来た。記された問い合わせ先の番号に電話をしても「ただ今、回線が混み合っています」というお約束の自動音声が繰り返されるばかりである。

それで外出のついでにちょっとショップに寄ってみたところ、契約時点にあった 3G 回線が来年夏に消滅するのでどうのこうのという、どうでもいい話だった。さらに私は最近 Softbank から格安のキャリアに乗り換えたばかりなので、無意味さがますます目立つ。

この時に対応してくれたのは若い女性スタッフだったが、私が「こんな無意味な通知が来たのは、〇△〇△・・・ だったからかもしれないね」と、私のケースの特殊事情に絡めて言ったところ、彼女は「私もそう予測します」と答えた。これが私の言語感覚をムッとさせたってわけだ。

つい、「それって『予測』じゃなくて『推測」だよね」と言うと、彼女は「あっ、すみません」と反応したが、実際にはあまりよくわかっていない風情だったので、それ以上の追求をする気にはなれなかった。

言うまでもなく「予測」というのは「予め推測すること」で、つまり「事の成り行き結果前もっておしはかること」(参照)という意味だから、私が急に持ち込んだ疑問の答えを「予測」するなんてあり得ない。さらに言えば、答えがほとんど出てしまってから「予測」なんかされてもしょうがない。

今回の問題がもし頻発事項で、原因が明らかなのだとしたら、それならそれで「予測」なんて言わずに「よくあるケースなんですよね」とか言えばいい。というわけで、こうしたケースで「予測」という言葉を使うのは明らかに誤用で、違和感そのものである。

最近は「推測」というべきケースで「予測」とか「予想」とか言う誤用が目立ち、かなりイライラしているのだが、「予測 予想 言葉 誤用」というキーワードでググってみても上述の私のページが見つかるだけで、ほかにはほとんど見当たらない。この誤用を気にしている人はかなり少ないみたいなのである。

これには驚いてしまってしつこく検索したところ、ようやく下のコメントが見つかった。(画像クリックで、リンク先が表示される)

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これは 2014年(つまり私の前回の記事の 1年前)の ”Twitter で「軽率に」の使い方が変化している? ニュアンスの解釈で議論に” という「はてなニュース」へのコメントとして Ashikus さんという方が書かれたものだ。念のため、以下にテキスト化しておく。

「予想」という言葉を単に「推測」の意味で使っている例なんかはネット普及前からよく見ます。「この時彼が何を思ったかは予想できない」みたいな。探せばこの手の誤用は結構見つかるでしょう。

「軽率に」の使い方が多少変化していても、ある程度までは許せる気がするが、「予想」や「予測」は「あらかじめ」(前もって)という意味の「予」という漢字がある以上、「この時彼が何を思ったかは予想できない」なんていうのはどこまで行っても完全に誤用としか言いようがない。

こうした誤用はもっと問題にされていいと思うのだが、多くの人たちにはあまり気にならないのかなあ?

 

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