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2023年1月27日

理髪店の「あめんぼう」を巡る冒険

時々通る道沿いに理髪店が集中している一画があり、ほんの 4〜500メートルの間の 3箇所で「あめんぼう」がクルクル回っている。もっぱら「1,000円床屋」(今どきは「1,200円床屋」?)にしか行かない私としては、「高い床屋って、今もちゃんと商売になるんだなあ」と感心するばかりである。

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で、急にあの通称「あめんぼう」って、正しくは何というのか気になって調べてみたところ、Wikipedia では「サインポール」で検索された。そしてそこには「3色のサインポールは世界共通のマークであるといわれる」とある。これには「へえ!」と驚いた。

ただし「サインポール」は和製英語だそうで(いかにもそんな感じだよね)、「英語では barber's pole または barber pole と呼ばれる」とある。念のために "barber's pole" で検索してみると、 ちゃんと英語版の Wikipedia で見つかった(参照)ので、信じていいだろう。

日本語ページには 12世紀から近代までのヨーロッパでは理髪師が外科医を兼ねていたので、「あめんぼう」の赤と青は動脈と静脈を表すという説があると書かれている(英語ページの記述はより詳細)。そういえば、これは私もはるか昔の子どもの頃に聞いて「へえ!」と驚いたことを思い出した。

ということは、「あめんぼう」が世界共通ってことは、まんざら初耳でもなかったのだね。アブナい、アブナい。ただし動脈と静脈の区別は 17世紀になって初めて知られたことなので、これはガセネタという指摘もあるらしい。またまたアブナい、アブナい。いろいろ信じすぎないようにをつけなければ。

ここまで来てしまうと、急に「あめんぼう = サインポール」ってどのくらいの値段で買えるのかなんてことが気になってしまい、Amazon のサイトに行ってみると、なんと高さ 60㎝ のものなら 11,920円で買えるとわかった(参照)。へえ、案外手軽に買えるものなのだね。

世の中、身近でありながら改めて調べてみると「へえ!」と驚くようなことが一杯だ。好奇心さえあれば、人生は退屈しているヒマがない。

 

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比較文化・フォークロア」カテゴリの記事

コメント

行きつけの理容室では顔そりは要らないから安くしてと頼んで4000円を2400円にしてもらってます。

ところでその店の三軒隣に同様の店が出来ましたが、例のサインポールがありません。理容室の店主によるとあれは理容室でなく美容室だというのです。

両者の違いはカミソリが使えるか否かのようです。美容室ではカミソリが使えない、理容室では使える、それが大きな違いのようです。それでうまく住みわけが出来てるんですね。

女性はシェービングサロンなる店に行って顔剃りをしてるようです。

投稿: ハマッコー | 2023年1月27日 22:08

ハマッコー さん:

>顔そりは要らないから安くしてと頼んで4000円を2400円にしてもらってます。

そんな裏技もあるんですね。なるほど。

カミソリを使えるかどうかが、理容室と美容室の境目というのは、前にも聞いたことがありますが、本当のようですね。

>女性はシェービングサロンなる店に行って顔剃りをしてるようです。

へえ、そんな店があるんですね!女性でも人によっては髭が生えるみたいですが、自分では剃らないんでしょうかね。このあたりはミステリーです。

投稿: tak | 2023年1月28日 20:46

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