ネット検索、SNS における「Z世代」と「オトナ世代」
「Z世代」(Generation Z)という言葉がいつ頃から使われ始めたか知らないが、概ね 1990年代中盤から 2000年代終盤、または 2010年代序盤までに生まれた世代のことを指すらしい。
米国で 1960年から 70年に生まれた層を "Generation X"(X世代)と言っていて、その次の 1980年代序盤から1990年代中盤に生まれたのが "Generetion Y"(Y世代)なので、当然の順番として ”Generation Z” ということになったらしい。てことは、次の世代は ”Generation A” に戻るんだろうか。
「X世代」は、日本の言い方だとさしずめ「新人類」で、「Y世代」は「団塊の世代ジュニア〜ゆとり世代」ぐらいに当たる。ところが「Z世代」まで来ると、そのまま「Z世代」の言い方で定着してるみたいなのがおもしろい。
というわけで「新人類」の子どもの世代である「Z世代」が、既に市場において重要なポジションを占め始めているわけだ。前世紀末頃には「キワモノ扱い」までされていた「新人類」が、今回紹介する記事では「頭の古いオトナ世代」の範疇に入れられているのだから、世の移り変わりは早い。
President ONLINE の「シンプルすぎて何をしたらいいのかわからない… 40代以上がグーグルよりヤフーを愛用する理由 Z世代とオトナ世代の知られざる違い」という成城大学客員教授の高橋曉子さんによる記事の冒頭には、次のようにある。
大学の授業で Z世代である20歳前後の学生たちと、保護者である 40、50代のオトナ世代のネット・SNS・端末の利用状況を比較するレポートを出した。すると、「n=1」(個人に集中した分析方法)にもかかわらず、Z世代とオトナ世代の違いがはっきりと現れる結果となった。
Z世代である学生の多くは、ネット検索に Google を使い、SNS は様々なものを使いこなしているが、彼らの親の世代は、検索サービスは Yahoo、SNS は LINE だけという傾向が強かったというのである。へえ、あの「新人類」にして、そんなようなものなのかね。
私自身は、検索は Google が専らで、SNS は Facebook、Twitter、LINE、YouTube、Instagram を使っている。LINE というシステムはインターフェイスからして嫌いなのだが、家族を含む周囲がもっぱらこれで繋がりたがるので、渋々使っている。ちょっと「オトナ世代」っぽくないね。
ただ、ネットの使い方としては必ずしも「Z世代がススんでる」と結論付けられるわけではないようなのだ。この記事の終盤には次のようにある。
若者は最新トレンドを SNS で検索することに慣れており、長けている。情報によって調べる SNS を使い分けるなどして、最適な情報を見つけ出す。一方、オトナ世代は検索サービスで古い情報を検索することに慣れており、長けているといえる。
なるほど、なるほど。
ちなみにこうした「世代論」の草分けともいえる「団塊の世代」は、既に「後期高齢者」と言われる年齢にさしかかり、近頃はすっかり大人しくなって話題になることすら減ってしまっている。「団塊の世代の尻尾」を自称する私としては大人しくなりすぎないように、まだしばらくは気をつけよう。
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コメント
「新人類」時代は、「オレちゃんと大人になれるんだろうか?」と漫然とした不安感はありましたが…。
曲がりなりに「Z世代」の親してます。
さすがに、画像や楽曲などの情報量は豊富ですねぇ。いくつかのSNSから瞬時に選んで目的の楽曲の映像を出してくる。
一つのテーマに対して掘り下げるのは、まだアタクシの方が長けてます。
takさん、ホントその通りですね。
投稿: 乙痴庵 | 2023年1月 6日 17:03
乙痴庵 さん:
なるほどなるほど。私は「Y世代」の娘 3人がいるだけで孫がいませんので、その下の世代に関しては、あまり実感がないんですよ。
生きた情報、ありがとうございました。
投稿: tak | 2023年1月 6日 17:13