« 当ブログの LGBT に関する "coincidence" | トップページ | 雪が降っても「ジャンパー着るな」の指導に呆れた »

2023年2月 7日

LGBT について「差別発言」する人の考え違い

このところ集中的に LGBT に関して論じたことで、「差別」ということについて考えさせられてしまった。例の「顔を見るのも嫌」発言で更迭された元首相秘書官のニュースは、概ね「差別発言」というトーンで報じられている(参照)ようだが、私としてはむしろ「馬鹿発言」と言いたい気がしている。

230207

見識のある LGBT の方々の間でも、「差別された」と感じるより、むしろ「今どき、どうしようもなく馬鹿な奴がいるな」と呆れてしまった向きが多いんじゃなかろうか。軽はずみな発言というのは、発した者と受け取った者の意識の違いによって高圧的になったり愚かになったりしてしまう。

私の好きな東京カリントのラジオ CM に次のようなものがある(参照)。

(大阪アクセントで)「東京カリントは、大阪で食べても東京カリントと言うんですか?」
(東京アクセントで)「はぁい、東京カリントは大阪で食べても、東京カリントと、言うんですねぇ!」

これ、「大阪で食べても」だからいいのである。あるいは京都でも、札幌でも博多でもいいだろう。しかしもし、「東京カリントは、北千住で食べても東京カリントと言うんですか」なんて言ったら、ことはちょっとややこしくなる。(変な話になってしまって、東京カリントさん、ごめんなさい)

これって、ブラック・ジョークのつもりで言ったとしても、北千住の人は怒ってしまいかねない。つまりビミョーな話なのだ。

翻って今回の元首相秘書官発言は、「大阪や北千住で東京カリントを食べるのは問題だ」と言ってしまったようなもので、それで周囲から「はあ?」と呆れられてしまったわけだ。これぞ、私が「馬鹿発言」と言いたい所以である。

銀座で食べようが、大阪で食べようが、北千住だろうが、つくばだろうが、東京カリントはおいしい。そして世の中の多数派である異性愛者だろうが少数派の LGBT だろうが、素敵な人は素敵なのだ。今どきはローマ教皇も同性愛者に「神の子」として理解を示している(参照)。

まあ、中には東京カリントが嫌いな人もいないではないだろうが、それならそれで食べなければいいだけの話である。記者たちに向かって「見るのも嫌」なんて言う必要はさらさらない。

 

|

« 当ブログの LGBT に関する "coincidence" | トップページ | 雪が降っても「ジャンパー着るな」の指導に呆れた »

LGBT」カテゴリの記事

コメント

今回の元首相秘書官は 少し前の首相の「社会が変わってしまう。」発言に対して 太鼓持ちをやっただけのつもりなんでしょう。
なので 日ごろから「顔を見るのも嫌」と思っていたのかどうかすら怪しいもんではないでしょうか。 まぁ 「そういう人 その手の人」なんでしょうね。

「首相! 社会を変えましょう!」と 言ったら カッコよかったのになぁ。

投稿: Sam.Y | 2023年2月 8日 12:59

Sam.Y さん:

まあ、本心半分、太鼓持ち半分といったところかもしれませんね。

>「首相! 社会を変えましょう!」と 言ったら カッコよかったのになぁ。

そうですね (^o^) それほど大きく変わるかどうかは、捉え方次第ですけど。

投稿: tak | 2023年2月 8日 20:08

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 当ブログの LGBT に関する "coincidence" | トップページ | 雪が降っても「ジャンパー着るな」の指導に呆れた »