足立美術館の日本庭園と北大路魯山人
昨日の記事に書いた通り、今日は安来市の足立美術館に行った。行ってみるまでは、山陰の田舎の美術館だし平日だし、ガラガラなんじゃないかと思っていたが、安来駅から 30分間隔で出る無料送迎バスに乗ると、何とほぼ満席である。それに加えて自家用車で来ている人もいるし、かなりの来館者数で驚いた。
で、この美術館には 10時半前に到着し、午後 1時発の送迎バスに乗るまで、ほぼ 2時間半いた。一つの美術館にこんなに長く滞在したなんて、多分生まれて初めての経験だ。ニューヨークのメトロポリタンでも近代美術館でも、2時間いなかったと思うからね。まあ、あの時は忙しかったということもあるが。
この美術館の最大の「ウリ」は、日本庭園と横山大観コレクションということで、これはもう、私ごときがどうこう言うまでもなく圧倒的なものだった。とりあえずリンク先を見て、ちょっとだけ雰囲気に触れてもらいたい。
で、自分でも驚いたことに、私がさらに惚れてしまったのは北大路魯山人コレクションだった。魯山人については昔から「ちょっと気になる」程度には思っていたが、この旅で初めて彼の生の作品に触れ、「粋」の中の「粋」と思ってしまったよ。
彼は、あの漫画『美味しんぼ』の海原雄山というキャラのモデルと言われ、性格的にはかなり傲慢なおっさんだったと伝えられる。というわけであの陶器や書画の魅力については、作者の人格とは切り離して考えておこう。
ただそれにしても、こうしたところを訪れる 4〜5人のおばさんグループって、どうしてあんなに声高のお喋りが止まらないんだろうね。ほんとに間断も遠慮もなくビャーピャー喋り続けるので、うるさくてしょうがない。
彼女らはじっくり作品を観るなんてことはまずなくて、しばらく我慢してやりすごせば案外さっさといなくなってくれるからいいけど、また後から新たなおばさんグループがやってきちゃうので、気が休まらない。やれやれ。
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コメント
>ただそれにしても、こうしたところを訪れる 4〜5人のおばさんグループって、どうしてあんなに声高のお喋りが止まらないんだろうね。ほんとに間断も遠慮もなくビャーピャー喋り続けるので、うるさくてしょうがない。
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ほんとにそれ、よくあることですね。場所を弁えろと言いたいですよ。
靖国神社の脇にある「遊就館」に行ったことがあります。
そこへおばさんグループが数十人規模で入ってきました。
すると職員が ‶止まらずに前に進んでください″と大声で追い立てるように叫んでいました。
私は ‶それじゃ説明書きを読めないじゃないか、随分ひどいことを言うなあ″と思いましたがそのなぞはすぐに解けました。
おばさんグループは今どこにいるかを全く理解してないのです。館内の空気を切り裂かんばかりの甲高い大声でケラケラ笑っているのです。職員はおばさんグループの傾向をよく理解していたのですよ。
どっちみち見る気も読む気もないんだからさっさと通過して早く出口に向かってねと言いたかったんです。
おじさんグループも場所を弁えずけたたましいのがいますが、酒が入った場合が多いですね。素面で騒いでるのはあまり見かけません。オバサマの空気読めない度はオジサマを上回ります。
投稿: ハマッコー | 2023年2月16日 20:39
ハマッコー さん:
>そこへおばさんグループが数十人規模で入ってきました。
4〜5人でも十分にうるさいのですから、数十人規模となると想像を絶しますね。
>職員はおばさんグループの傾向をよく理解していたのですよ。
なるほど、プロですね ^^;)
それにしても、おばさんグループは無敵です。グループを組まないタイプの女性はとても素敵に思えるんですがね。
投稿: tak | 2023年2月16日 21:50