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2023年3月に作成された投稿

2023年3月31日

Apple Watch の実効的な寿命は 5年のようだ

今月 12日付の「Apple Watch の充電がうまくいかなくなったら」という記事で、充電ができなくなったら再起動してやれば解決すると書いたのだが、そもそも近頃はフル充電しても夜中になる前に充電レベルが 20%を切ってしまうことが多くなった。もしかして、バッテリーがヘタってきたのだろうか?

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というわけで検索してみたところ、iPhone Mania のサイトで「Apple Watch はいつまで使える? watchOS アップデートや修理受付終了は?」というのが見つかった。昨日付の記事で、できたてほやほやである。

この記事によれば、バッテリー交換は可能なのだが、やはり 5年ぐらいでまるごと新機種に買い換えるのがオススメらしいのである。ところが自分の Apple Watch っていつ買ったんだか、全然覚えていない。2〜3年前なんてことはないだろうが、7〜8年前という感じもしない。

そこで自分のブログ内を検索してみたところ、2017年 11月 2日付の「Apple Watchを買ってしまった」という記事が見つかった。ということは、既にほとんど 5年半近く経ってるじゃないか。まさに「買い換え時そのもの」のようなのである。

バッテリーは使い込んでいるうちに当然ながら容量が落ちてくる。iPhone Mania の記事によれば、バッテリー交換の目安は最大容量が新品時の 80%程度まで落ちた時だというので、記事にあるやり方で確認してみたところ、87%まで落ちているとわかった。うぅむ、ビミョーすぎるところである。

ただいずれにしても、バッテリー交換をするぐらいなら新機種を買った方がいいだろう。何しろ私のは 2017年モデルで Apple Watch Series 3 というものなのだが、現行 OS (2022年リリースの watchOS9)を境にサポートの対象外となってしまっているようだから、なおさらである。

Apple 製品に関しては、iMac、MacBook Air、 iPad、iPhone、Apple Watch の 5台持ちで、iPad はかなり旧型なのでほとんど使っていないが、他の 4台はガンガン使い込んでいる。端から見たら結構な「アップル信者」に見えるかもしれない。

とくに最近は日々のフィジカル・エクササイズ管理面で、Apple Watch の「アクティビティ」というアプリを重宝している。これを使ってしっかりと運動を続けているうちに、腹の周りの贅肉が落ちてすっきりしてきたので、手放せないところだ。

そんなわけで、近いうちに新型の Apple Watch を買わなければならないようなのである。やれやれ、いくつになってもいろいろと金がかかるものだなあ。

【同日 追記】

Apple Watch のバッテリーが弱くなってくると「省電力モード」に切り替えて使いたくなる誘惑に襲われるが、ついやってみた経験から言わせてもらうと、これは避けた方がいい。

「省電力モード」への切り替え方は簡単(参照)なのだが、やってみると単に現在時刻の表示しかできなくなり、大昔のデジタル・ウォッチ以下のつまらないものになる。これでは Apple Watch の意味がまったくないし、通常モードに戻すときは再起動させる必要があるので、やたら手間がかかって散々である。

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2023年3月30日

半世紀以上一貫した、ジャニーズ系への私のスタンス

President ONLINE に ”ショッキングな沈黙レベル…日本で「もうジャニーズ見ない」「ファン辞めます」の動きが起きない本当の理由” という記事がある。コラムニストの河崎環さんによるもので、"BBC記者が糾弾する「少年への性加害疑惑」という公然の秘密" というサブタイトル付きだ。

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故ジャニー喜多川氏の少年への性加害については、実は私は半世紀以上も前から(というか 60年近く前、つまり子どもの頃から)知っていた。行きつけの理髪店に置いてあった週刊誌で、たまたまそれに関する記事を読んだからである。

私は中学入学以後は床屋には行かなくなっていたから、あれは小学生時代の話で、多分 1963〜4年のことである。何の週刊誌だったかは忘れたが(やっぱり「週刊文春」だったのかなあ)、ジャニー喜多川が配下の少年たちにいろいろ性的な行為をしているとの記事だった。

当時はジャニーズ事務所がその世界の覇権を握る直前だったので、週刊誌もこんな話を辛うじて記事にできたんだろう。ただ、それ以後はほとんど「タブー」となってしまったようだ。

この時の記事は結構リアルなものだったが、私としては別にショックは受けなかった。ただ、子供心にも「ふぅん、やっぱりそんなもんなんだね」と思ったことは確かで、これがジャニーズ系をもっぱら冷めた目で見るようになったことの、そもそものきっかけである。

そしてそれから半世紀以上、この「冷めた印象」こそが私のジャニーズ系への一貫したスタンスとなっている。「やらしいオッサンの子飼い」と知ってしまった以上、どうしたってシリアスな目じゃ見られないからね。

誤解してもらっては困るので一応書いておくが、私は昔から LGBT にはまるで偏見がない。ただ、いい大人が圧倒的な立場を笠に着て年端もいかない少年たちにいろんなことをしちゃうというのは、話が別だろう。

そうした行為は立派な(いや、決して立派じゃないか)「性加害」というものだ。そして、それが業界内では「公然の秘密」だったにも関わらず表向きは全然問題にされずに来たというのは、やっぱりどう考えても「いびつ」な構造である。

このことが、ジャニー喜多川本人が死んでしまってからようやく BBC によってまともに報じられるに至った(参照)。これが欧米だったら大問題になるところだが、日本では不気味なほどの沈黙に支配されている。

冒頭で紹介した記事は、この不思議な現象について掘り下げたものだ。私としては「ようやくここまで来たか」と思うばかりで、悪いけど、個人的にはそれだけのことである。以上。

【2023年 5月 18日 追記】

最近になって、ようやくテレビなどのマスコミでも、この問題を取り上げ始めた。ただ、完全に遅過ぎだよね。

 

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2023年3月29日

「姫路の県立高校」の報道にみる学校の馬鹿馬鹿しさ

Jizi_t さんが、姫路の県立高校の問題について tweet しておられる(参照)。髪型がどうのこうのということで、卒業式で別室に隔離されてしまったという件の話だ。下の画像では「1件のいいね」がついているが、その 1件は私が付けたもの(返信も付けてる)なのでよろしく。

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この問題、詳しく知らなかったのでググって調べたところ、父親がアフリカ系米国人の卒業生が、高校で髪型についてどうのこうのとくだらないことを言われたので、コーンロウ(下の記事の右側写真)にして卒業式に出席しようとしたところ、卒業生の席に着けなかったというものだった(参照)。

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このニュース、当初メジャーなところでは毎日新聞しか報じていなかったようだが、炎上を受けてのことなのかどうか、NHK などの他のメディアも続々と取り上げ始めている(参照)。

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NHK のニュースでの注目すべき要点は、次の通り。

  • 兵庫県教育委員会は「教育的配慮が欠けており、適切な対応ではなかった」としている。
  • 県教委は「学校側は、生徒になぜこの髪型にしたのかを聞いていなかった。ルーツがあるからこの髪型にしたという話があれば、違った対応になったと考えている」としている。

県教委は会見で「話があれば、違った対応になったと考えている」なんてきれい事を言っているが、そもそも学校側は生徒の話をまともに聞こうとしていなかったではないか。もし聞いていたとしても、それを理解する気がなかっただろうことぐらい、容易に想像できる。

ちょっと似たような話で、私は今年 2月 16日に「学校というところの、特殊なまでの馬鹿馬鹿しさ」という記事を書いている。元ネタは YMCAT さんという方の tweet で、こんなものだ。

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本当に、本当に、さらにもう一度繰り返すが、つくづく本当に、学校って馬鹿馬鹿しいところだと思ってしまうのだよね。そんなわけで私はこの記事に、"まったくもって学校というのは、「誰もが一時的に体験する理不尽な懲役刑」だ" と書いている。

ところで今回の件がニュースで注目されたことは、日本中の多くの学校で自らの馬鹿馬鹿しさを反省するきっかけになったんじゃあるまいか。当事者にはとても気の毒なことだったが、そう考えると少しは救いになるかもしれない。

とはいえ学校に真摯な反省を期待するなんて到底無理だから、「校則を笠に着てあまり杓子定規なやり方をすると、後でニュースで叩かれる可能性があるから気を付けなければ・・・」と知らしめただけでも、ちょっとした収穫ということだ。皮肉な見方だが、こと学校の問題となるとそんなふうに考えざるを得ない。

 

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2023年3月28日

「ラップ」と「トーキング・ブルース」

そのうち書こうと思いながらつい書きそびれているテーマというのがあって、今日はそんな中の一つを書こうと思う。「ラップ」と「トーキングブルース」についてだ。

というのは、昨日 YouTube でおもしろい動画を見つけたからである。トム・パクストン(Tom Paxton)がまさに「ラップ」と「トーキングブルース」について語っているのだ。彼について若い世代は知らないと思うが、1960〜70年代からアメリカン・フォークソングを聞いている人なら知っているはずだ。

この動画の中で彼は、「ラップというのは、我々がかつて『トーキング・ブルース』と呼んでいたもの」と語り、その後に「ラップはアーバン(都会的)だ」としている。ふむふむ、確かにこの 2つは根っこの部分に共通したものを感じてしまうよね。

彼の曲の一つに ”What Did You Learn in School Today?" (1964年)というのがある。こんな歌だ。いやぁ、ジャケットの写真が若いなあ!

ちなみにこの曲、高石友也が「学校で何を習ったの」(1967年)と訳して歌っている。内容はほぼそのままのチョー名訳で、途中で何を習ったのか並べ立てる部分が、ちょっとだけトーキング・ブルース調である。吉幾三の『俺ら東京さ行くだ』(1984年)の登場するずっと前の話だ。

そしてこのトーキング・ブルースの大御所的存在が、あの Woody Guthrie (ウッディ・ガスリー)で、数々の録音を残しているが、下に紹介するのは "Washington Talkin' Blues" という曲。「1929年に砂嵐に追われてワシントンに移住したものの・・・」という内容の歌だ。

Woody Guthrie が出たら、次は当然、Bob Dylan である。代表的なトーキング・ブルースは、デビューアルバムに収められた "Takin' New York" だ。

冒頭の「ワイルドな西部の最愛の街からニューヨークに来るまで、いろいろなアップダウンを見てきたけれど、ここでは人々は地下に潜り、建物は空に昇る」というフレーズが、後にノーベル文学賞を受賞することになる才能を感じさせるよね。音だけでなく、意味的にも韻を踏んでいる。

そして現代の「ラップ」(rap)となるわけだが、個人的にはギター 1本の弾き語りでやるのがトーキング・ブルースで、ヒップホップのリズムに乗ってやるのがラップだと思っている。

【3月 29日 追記】

ちなみに日本人が「ラップ」って言うと、平板アクセントで "luppoo" みたいな感じになっちゃう(「ラ」がほぼ確実に "L" の発音になる)から、英語ではまず通じないよね。これ、"rap" の「ラップ」に限らず、「包み」(wrap)でも「膝」(lap)でもそうだから、おもしろい。

 

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2023年3月27日

マスクは「顔パンツ」化しているのだそうだが

6日前の 3月 21日に「マスクを外さない人が多いことに驚いている」という記事を書いたが、この件に関して NHK は「マスク着用状況調査 去年からおおむね横ばいの状態」と報じている。

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我が家の裏手の川土手に沿った散歩道は常に閑散としているのだが、それでも散歩する人のほとんどがマスクを付けたままだ。この道で時々会う近所の奥さんなんて、いつも帽子を目深にかぶり、大きめのマスクで顔の半分以上を覆って、辛うじて目だけが露出しているという異様さである。

フツーの世の中なら、こんな出で立ちで外を歩いたら「アヤシ過ぎ」ということになると思うのだが、3月 16日以後もこうした「異様な光景」がずっと続いている。多くの人たちは、マスクを外すことによほど抵抗があるみたいなのである。

とくに女性にこの傾向が強いようで、robamimi というサイトでは「【顔パンツ】女性の2人にひとりは、マスクをしなくなることで隠れていた顔を見られることに抵抗があることが判明」という記事を報じている。マスクを外すって、どうやらパンツを脱ぐほどの抵抗があるらしいのである。

私はここしばらくマスクを外せないことについて「自分で判断できない人が多い」と思っていたのだが、ここまで来ると少し違うように思えてきた。それほど単純なメンタリティの産物ではないような気がする。

敢えて言うならば、マスクを付けるか外すかは「周囲の人たちに合わせる」というのが多くの人たちの考え方のようなのだ。ただ、それにしても「私は周囲の人たちに合わせます!」と明確に表明できるほどの、しっかりした判断とも思われない。

要するに、これまでフツーに身に付けてきたものを外すと「落ち着かない」という程度の、ちょっとした、それでいてかなり根強い抵抗感のようなのだ。これから先、マスクを付けない人が徐々に増えていくだろうが、「むしろ付けている方が落ち着かなくなった」に変化するには、結構な時間がかかるだろう。

慶應義塾大学特任准教授の若新雄純さんは、マスクを外すことに抵抗を感じる若い世代に「外さなくてもいいよ」と呼びかけるのは「優しさじゃない」と指摘している(参照)。もう一歩踏み込んで「外す勇気をもとう」と呼びかけてこそ、本当の意味での多様性を学べるというのだ。

この国でマスクを外すには、何と「勇気」というものが必要らしく、とすると、全然平気でマスクを外している私は結構勇気があるということになる。当人としてはそんな自覚はまったくなくて、単にマスクが鬱陶しくてしょうがないだけなんだけどね。

というわけで、「顔パンツ」という言い方は、このあたりの複雑な心理をも含めた絶妙な表現でもあるようなのだ。本当に曰く言いがたい、ビミョーすぎる話で、これをとことん追求したら手応えたっぷりの「日本文化論」になってしまいそうである。

 

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2023年3月26日

「そそる」か「グロ」か、それが問題だ

"離れていても「キスできる」デバイス、中国で開発 本物の体温と圧力を再現" というロイターの記事に「はぁ ⁉」となってしまった。中国の学生グループが開発したシリコン製のロボット唇で、商品名を "Long Lost Touch"(ずっと忘れていた感触)というらしい。

見た途端に、「そそる」か「グロ」か、それが問題だと、ハムレットみたいな気持ちになってしまったよ。

ただ、見た目が「はぁ ⁉」の割には技術的にはかなり手が込んでいて、「モーションセンサーを使って、本物のキスの動きや熱、圧力を再現できる」という。何となく中国の学生が考えそうなことだと思ってしまったのは、私だけじゃないだろう。

使用するにはアプリをダウンロードし、2台のロボ唇をペアリングした上で、スマホの充電ポートにロボ唇を差し込んで使うのだそうだ。こんなもん誰が使うのかと思ったが、メーカーは既に 3,000台を販売済みで、さらに約 2万件の受注があったというから、ちょっと驚いてしまった。

ちなみに終盤の街頭インタビューに答えた女性が、「何の役にも立たないし、こんなものを買うなんて変態だよ」と言っているのも、それはそれでまた中国らしいと思った。単刀直入な代物に同じ単刀直入さで反応しているところが、いかにもである。

単刀直入といえば、なによりもデザインにそれが現れている。唇以外の要素をバッサリと切り落としているところがすごい。

ちなみに動画の冒頭で紹介されているグリーンのバージョンは、日本人にはどうしても「アマガエル」っぽく見えて、顔を近づけることさえ憚られそうなのだが、彼らはそんな横道にそれた見方はしないようなのだね。目の前の唇にキスする以外のことはすべて「余計な話」と言わんばかりだ。

いずれにしても、日本の情緒性、欧米の論理性とは別の文化が、中国にはあるみたいなのである。

最後に一つ予言しておこう。これを使って「バーチャル・キス」を売り物にするビジネスが必ず出現する。繁盛するかどうかは別として。

 

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2023年3月25日

日本人が英語を使う目的は「伝達」より「自己満足」

下の写真は、Takashi Ohara さんという方が Quora の「英語で Ha Ha Ha!」というコーナーに投稿されたもの。「出張先のとあるホテル、Canteen の表示です。まあ、日本人の英語力なんてこんなものなのかなあ、、、」とある(参照)。

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画像の文字が小さくて読みづらいが、分別ゴミ箱のフタにはこんな風な表示がある。

(左側)ビン・缶・ペットボトル Bin・Can・Pet Bottle

(中央、右側)燃えるゴミ  Barnable garbage

この投稿には下のような秀逸コメントが付いている。なるほど、"bin" というのは米語で大きなゴミ箱のことだから。

左端のラベル、冠詞を全部省略したと考えると、キチンとした英文になる点が面白いです♪

Bin can pet bottle.
ゴミ箱は瓶をナデナデすることができる

ちなみにペットボトルは、フツーの英語では "plastic bottle" と言うように思うので検索してみたところ、やっぱり和製英語とわかった(参照)。"PET Bottle" がアウトなら、”Pet bottle" となると、変わり者がボトルをペットにしてるみたいな感じかな。

それから「燃えるゴミ」が "Barnable garbage" となっちゃってるのは、大方は既にお気づきと思うが、”Burnable" のミススペル。そして "garbage" というのは、同じゴミでも生ゴミというイメージが強いと思う。

ということは、スペルを修正して "Burnable gabege" としたところで、燃えやすい乾燥した生ゴミ(一体どんなんだ?)専用という奇異なイメージだ。実際問題としては、見ればいやでもゴミ箱とわかるのだから ”Burnables” (可燃)で十分と思うがなあ。

とにもかくにも、日本のビジネスホテルで見かける英語表示(下手すると日本語表示でも)というのは、ファンタジックなものがやたら多い。当ブログの 2014年 4月 26日付「ホテルの意味不明の貼り紙」という記事に添えた写真はこんなようなものだ。

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”Eco to a visitor of the use" というのは、相当な想像力を働かせても意味が理解できないだろう。そもそもの話として「エコをご利用のお客様へ」という元の日本語自体が「雰囲気だけ」の産物で意味不明だし、その下の方の英語もツッコミどころ満載だ(詳しくは画像からリンク先の当該記事へ)。

それから、17年 11月 6日付では、こんな写真も紹介してある。「朝の北欧海賊」とは、すごいよね。

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まあ、日本のビジネスホテルに泊まるような外国人の多くは、この国ではビュッフェ・スタイルのことを「バイキング」と言うと知ってるだろうから、笑って済ませられるけど。(ちなみに "Buffet" の英語発音は「バフェイ」に近く、「フェ」にアクセントを置くことが大切)

さらにこれはホテルではなく、駅ビルのトイレの表示なのだが、2012年 4月 24日付に添えた画像である。日本ではありがちな間違いと理解していても、"Men Toilet" (人間便器)という表示には、見る度に「朝の北欧海賊」以上の凄味を感じる。

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この記事には、米国かどこかのホテルのフロントで ”Call me taxi." を連発したという日本人の話も紹介している。おそらく「間違い英語 + ものすごいカタカナ発音」等々の合わせ技で、少なくとも初めのうちは「俺をタクシーと呼んでくれ」という風にも聞こえず、ただ面倒なオッサンと思われただけなのだろう。

まあ、「下手な英語でも、物怖じせず使え!」というのが、英語上達の筋道ではあるので、"Call me taxi." 程度は可愛いもので、実際に通じなくもないと思うのだが、せめて固定された案内表示ぐらいはちゃんとしてもらいたいよね。

まあ、日本人の英語を使う目的は、多くの場合「伝達」よりも単なる「自己満足」だからしょうがないけど。

 

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2023年3月24日

女子大閉学と、Google というシステムの優秀さ

今朝の NHK ラジオで、「恵泉女学園大学が学生募集を停止し、閉学する」とのニュースが流れていた。この「恵泉女学園大学」(「恵泉」は「けいせん」と読むのだね)についてはニュースを聞いた時点では初耳で、正確な名称は後でインターネットで調べて知った。

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今朝の時点ではラジオ・ニュースで聞いただけなので情報は音声だけであり、しかも朝の慌ただしい時間だったため、私は申し訳ないことに「恵泉」の部分を「平成」と聞き違えてしまった。それで妻に「平成女学園なんて、まるでアニメに出てくるみたいな名前だね」なんて軽口を叩いたのだった。

すると妻は「うぅん、『平成女学園』なんて言ってないわよ。『へいせん女学園』じゃないの?」と言うのである。以後、こんな会話が続いた。

「へえ、『へいせん』って、どんな字を書くの?」
「知らないわよ。私だって初めて聞く名前だもの」
「いずれにしても『平成』じゃないってのは、確かなの?」
「昭和六十何年だかにできた大学って言ってたから、『平成』ってことはないでしょ」
「へえ、その部分は聞き逃してた」

こんなわけで、やっぱり気になってしまったので、後になってから「へいせんじょがくえん」でググってみた。すると Google というプログラムはなかなかよくできたもので、トップにきちんと「恵泉女学園大学」というのが表示されたのである。多摩市にある女子大なのだね。

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これで、めでたく「平成女学園大学」でも「へいせん女学園大学」でもなく、「恵泉女学園大学」であると判明したわけである。ただ、私としては「平成女学園大学」というのもあってもよさそうな気がしたもので、ついでにググってみた。すると、上位に表示されたのは、次の 3件だった。

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なんと、上の 2つは「風俗店」だった。私が当初言っていた「アニメに出てくるみたいな名前」どころじゃなかったのである。ちなみに、ここで風俗店の宣伝みたいなことになるのは不本意なので、住所や電話番号にはボカシを入れさせていただいた。

3番目にまともな大学の名前が表示されたが、それは「平成女学園大学」ではなく、京都市にある「平安女学院大学」だった。Google って、この程度の誤差は親切に拾ってくれる優秀なシステムなのだね。

というわけで、本日は女子大閉学のニュースをきっかけに、Google というのがかなり気の利いた「使える」システムであると再認識した次第である。まあ、実際に私はよく使ってるし。

今回の事態でショックを感じておられるであろう恵泉女学園大学関係者の方々にはちょっと申し訳ないトーンの記事になったが、揶揄するつもりは毛頭ないので、よろしくお願いしたい。

最後に蛇足だが、「れいわ女学院」という風俗店もあるようなので(これも Google で知った)、世の中つくづく油断がならない。漢字では硬すぎるとみたのか、平仮名使いというのもなかなかのものである。

 

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2023年3月23日

「宮型霊柩車」を巡る冒険

町田忍さんという方の 「使用しない宮型豪華な霊柩車八台あります、欲しい方差し上げます。九州まで取りに来ていただけるかたご連絡ください」という tweet が注目を集め、翌日には問い合わせ殺到で対処に困るほどになっているらしい(参照)。この世には物好きが多いということだ。

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私としては、この「宮型霊柩車」を譲ってもらうよりも、所有者がどうして手放すことになったのかということの方に俄然興味が湧いたため、ちょっとググってみたところ、"宮型が消滅の危機? 知られざる現代「霊柩車の世界」" というページが見つかった。かなりおもしろい記事なので、一読をお勧めする。

記事によれば最近は「宮型霊柩車」というのは需要が非常に少なく、「洋型」(下の写真みたいな、よく見かけるやつ)とか「普通車」というのがほとんどになっているという。「普通車」というのは、エスティマなどの内装を変えているだけで、外目には霊柩車とはわからないらしい。

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「宮型」が減っている主な要因は経費がかかるということのようだが、個人的によくわからないのは 2番目に挙げられた「(火葬場のある)地域の住民が嫌がるため」という理由である。そのため「宮型霊柩車の使用・乗り入れの自粛」を要請するケースが多くなっているというのだ。

私なんか自分が火葬場の近くに住んでいたとしても、他人の使う霊柩車に口出ししようなんて決して思わないがなあ。どんなタイプの霊柩車を使おうがそれは施主の自由で、最期に乗せるクルマぐらいは思い通りにさせてあげたいものじゃないか。それによって実害があるわけじゃあるまいし。

そして 3つめの理由が、「目立ちたくない」「隣近所に知られたくない」という人が増えていることだという。なるほど、これならわかる。下手に隣近所に知られると、別に親しくしていたわけじゃないのに香典なんか持ってこられ、予定外の香典返しの必要が出てきたりして、鬱陶しいからね。

「宮型霊柩車」の発祥は、年代は不明だがとにかく大阪だったのは確からしい。そして昭和 20年代までは、国産車種では重量に耐えきれず、すべて外国車だったという。下の写真は 1933年のもので、ベースはフォード車。ふぅむ、雰囲気だなあ。

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ちなみに日本の「宮型霊柩車」というのは、米国辺りで結構な人気をもつらしく、手に入れてフツーに乗り回している人もいるらしい(参照:記事に登場するのは、今回のネタ元を tweet された町田忍さん)。

あんなデカいの、日本の道路で日常的に使うには持て余すだろうが、米国ならイケるだろう。元々ベースはアメ車で左ハンドルだし。

 

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2023年3月22日

トランプ、今のところ逮捕も訴追もされてないんだが

トランプ前大統領が SNS に「21日の火曜日に逮捕される」と書き込んでいたというのが話題だったが、米国時間の 21日を過ぎても「トランプ逮捕」というニュースは入ってきていない。朝日新聞デジタルも ”トランプ氏が「逮捕」予告の火曜日、大きな動きなし NYは厳戒態勢” とだけ伝えている。

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トランプが「逮捕予告」を書き込んだ SNS というのは、その名も "Truth Social" (「真実の懇談会」とでも訳したらいいのかな?)という自前のメディアで、試しに行ってみたところ、日本語で「登録閉鎖 Truth Social は新しい人を受け入れていません」と表示された(参照)。おお、上等じゃないか。

自身の書き込みでは逮捕理由などは詳しく書かれていないというのだが、多くのニュース・サイトでは、ポルノ女優との不倫問題で、2016年の大統領選挙期間中に口止め料 13万ドルを支払ったことによる訴追が確実と言われている(参照)。いかにもトランプらしい疑惑だ。

というわけで、トランプ自身も逮捕あるいは訴追の理由というのはつまびらかに書きにくかったんだろうが、既に大っぴらに語られているだけに、いくらトランプ支持者といえども、表立った抗議活動なんてしにくいんだろう。

トランプの書き込みには "PROTEST, TAKE OUR NATION BACK!" (抗議しろ 私たちの国を取り戻せ)とあるというのだが、前大統領のポルノ女優との不倫問題を蒸し返して抗議することが、どうして国を取り戻すことになるというのか。あまりにも馬鹿馬鹿しすぎだ。

とりあえず現在のところ、この問題で起訴されたというニュースも入ってきていない。トランプは自ら騒ぎ過ぎて、結果的に恥をさらしただけという状況になっているようなのだ。

【3月 31日 追記】

トランプが米国時間の 30日、遂に起訴されたようだ(参照)。やれやれ。

容疑は上の方に書いたように、ポルノ女優との不倫問題でどうのこうのってやつだが、この人、さもありなんと思うほどそっちの方が好きみたいで、私は 2016年 10月 19日付で「トランプの「下ネタ・トーク」を実際に聞いてみると」という記事でそのあたりのことを書いている。

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2023年3月21日

マスクを外さない人が多いことに驚いている

今月 13日から 1週間、大阪に滞在していたが、滞在初日の 13日からマスクの着用が個人の判断に任されることになった。しかし初日の東京駅新幹線ホームではほとんどの人がマスク着用のままだったし、大阪滞在中もマスクを外している人は滅多に見ることなく、それは地元に帰ってもからも同様だ。

上の動画はテレ東 Biz の 13日付配信のもの。東京駅新幹線ホームでもマスク着用者が圧倒的だ。そういえばこの日、NHK のクルーも新幹線ホームで盛んに撮影していたが、あれも「東京駅ではほとんどの人がマスクを外していない」というニュースになったんだろう。

翌日になっても、大阪の街では誰もマスクを外していなかったし、奈良公園を訪れた時も、マスクをしていないのは外国人観光客ばかりだった。マスク嫌いの私は花粉症にも関わらず外して歩いていたので、もしかしたら外国人と思われていたかもしれない。

ネットを検索してみると、「結局マスクは外す/外さない? ITmedia NEWSアカで聞いてみた それぞれの理由は」という 3月 16日付の記事が見つかった。

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調査結果は、「どちらかといえば外す」が 64% で、「どちらでもない(状況による)」を合わせると 82.3%。「どちらでもない」と回答した人も実際には周囲に合わせて外さないでいるのだろうから、圧倒的多数がマスクを着用したままということになる。

13日を境にマスクを外す人が多くなると思っていた私としては、この状況には驚くばかりである。ことに理解に苦しむのは、空いた道を歩く時でさえほとんどの人がマスクをしたままということで、「日本人って、本当に自分で判断しないんだなあ」と思ってしまう。

そのうちにだんだんとマスクをしない人が増えてくるだろうから、それに合わせて「自分も外す」という人も出てくるのだろう。ただ、そうなるまでには時間がかかるのだろうね。

 

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2023年3月20日

高市答弁以上に不愉快な、自民党的「見放し方」

1週間にわたる大阪滞在を終えて昨夜遅く帰宅し、今朝はちょっと寝坊して起き出した。そして NHK のサイトにある"高市大臣「質問しないでほしい」答弁 参院予算委員長が注意" というニュースのタイトルを見て、さすがに「はぁ?」と呆れてしまった。

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放送法の解釈をめぐる総務省の内部文書の問題に関しては、高市議員があの通りの態度なのだから、もうこれ以上先に進みようがないし、多少進んだところで大きな意味があるわけでもない。個人的には「その話はもううんざりだよ」と言いたくなってしまっている。

ところが、ただでは終わらせたくない勢力が 2つある。1つはこの話を持ち出した立憲民主党だが、それ以上にこの問題への注目を喜んでいるのは、当の自民党みたいな様相なのである。彼らは高市氏に「これを機に大人しくしてろ」と言いたいとしか思えないのだ。

そもそもの話として、高市議員、このところ必要以上に目立ち過ぎていた。一昨年の自民党総裁選挙に立候補して、岸田現総裁に次ぐ票数を獲得して河野太郎を上回ったりしたものだから、ある意味「うざい存在」と思われてしまったようなフシもある。

そんなこんなで、3月 7日の記事で書いたように「高市早苗をかばってくれる存在は、もはやいなくなった」(参照)というわけなのだ。気の毒ではあるが、「調子に乗りすぎ」から来てるという面があるから、仕方がないとも言える。

今回の「質問しないでほしい答弁」について、参議院予算委員会で身内であるはずの末松委員長が「誠に遺憾だ」と述べたのもちょっと異例である。それを受け、彼女は「信用してもらえないのであれば質問されても納得される答弁をすることは難しいという思いで申し上げた」と、下手な釈明をしている。

これはかなり無茶苦茶な屁理屈で、「信用できないなら質問しないでほしい」という元の答弁の別の言い方に過ぎない。 実際のところは、「納得される答弁がなされないから信用もされない」のであり、要するにこの人、もうすっかり「終わり」なのだね。

私は元々彼女の政治姿勢には真正面から反対なので、それはある意味では歓迎でもある。とはいえ、自民党内での「彼女を終わらせるための見放し方」というのも、かなりちゃっちい猿芝居で、むしろ不愉快でさえあると一応言っておく。オッサンたちのやり方って、情けないほど姑息なんだよね。

これ、決して高市早苗の弁護ではないので、そのあたり

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2023年3月19日

将来 AI に取って代わられるであろう仕事

木内翔大さんという方が、「GPT-4 によって淘汰されるであろう仕事を表で出してもらいました」と tweet しておいでだ。ちょっとわかりにくいので勝手に意訳すると、「将来的に GTP-4 という高度な AI に取って代わられる可能性のある仕事を GTP-4 自身に予測させ、表にしてもらった」ということなんだろう。

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挙げられたのは 20の仕事で、以下の通り。

1 一般事務職、2 コールセンター、3 銀行窓口職員、
4 運転手(タクシー、バス)、5 工場作業員、6 保安員、
7 翻訳者・通訳者、8 データ入力職員、9 プログラマー、
10 不動産仲介、11 カスタマーサポート、12 キャッシャー、
13 ストアスタッフ、14 営業職、15 新聞記者・ライター、
16 レストラン店員、17 メーカーセールス、18 物流センター職員、
19 人事担当者、20 税理士

なるほど、何となくわかる。このうちのいくつかは、既に完全にとはいかないまでも、AI で置き換えられそうな気がするほどだ。

ちなみにこの中には私が経験した仕事も 2つ含まれる。7 の「翻訳者・通訳者」と、15 の「新聞記者・ライター」だ。この 2つは、確かに AI でやってやれないことはないだろうが、現時点ではまだちょっとあぶなっかしいと思う。

巷でよく見る自動翻訳の文面の中には、「なんじゃ、こりゃ?」と言いたくなるほど意味不明なものが散見される。まあ、GTP-4 というのはかなり優秀な AI らしいので、その辺の素朴なソフトよりはずっとまともな仕事をしてくれるんだろうが。

さらに記者やライターというのも、人力でかなりしっかりと条件設定してあげないと、現時点では AI だけでは無理だろう。

私の場合は既に 70歳だし、まだ仕事を続けているとはいってもかなり贅沢に「やりたいことだけやってる」わけなので、AI に取って代わられたら「そろそろ隠居するか」と思えばいいだけの話で気は楽だ。ただ、現役でこれらの仕事をやっていてまだまだ続けるつもりの人には、穏やかじゃない情報だろう。

とはいえ、将来的には面倒な仕事はすべて AI にやらせて、人間は好きなことだけやって暮らすということも可能になるような気がする。問題は、その経済的裏付けをどうするかだ。

イメージ的には AI を働き手とし、人間はその「扶養家族」みたいな位置付けにできればいいのだろうが、そうなると、社会のあり方が根本的に変わるだろう。さらなる問題として人間は仕事しないと堕落してしまいかねないから、その辺りのこともなかなかむずかしそうだ。

 

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2023年3月18日

極端な天気と、ソメイヨシノと「いろは歌」

ウェザーニュースが「東京は真冬並みの寒さとなる見込み。週末 18日は雨風が強まり寒さが戻る」との週間天気予報を伝えている。見れば今日の東京の予想最高気温は 9℃ で、札幌の 8℃ とそれほど変わらない。私が滞在している大阪は 12℃ まで上がるようだが、それでも朝から肌寒い。

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一昨日、大阪東部の石切神社、野崎観音を巡った時は結構な暖かさ、というより初夏並みの暑さで、私は Tシャツの上に薄手のシャツを着て、さらに腕まくりして歩いていた。ところが夕方になると急に風が冷たくなって、リュックにしまい込んだパーカを出して重ねたほどだった。

そして昨日はそのままの涼しさが続き、今朝は春先の肌寒さだ。東京の「真冬並み」に比べれば関西はまだましだが、旅先だけに手持ちの洋服も限られており、変化に対応するのが大変だ。

私は日曜夜につくばの地に戻る予定だが、それ以後は関東も春らしい気温に戻るというのでありがたい。天気が極端に変わるのは今に始まったことじゃなく、ここ 20年ほどの常なのだが、最近はその傾向がさらに強まり、基本的流れは「温暖化」でも、その中で突然急に寒くなったりする。

さらにそれどころではなく、HUFFPOST には「60年後、ソメイヨシノが咲かなくなるかも…? 地球温暖化の影響を気象予報士が解説」という記事がある。これにはちょっと驚いてしまった。

ソメイヨシノが一斉に開花するのは、一定期間 5℃ 前後の低温にさらされる寒い季節を経てからの気温上昇で、「休眠打破」という現象が起きるからだといわれる。沖縄でソメイヨシノが咲かないのは、冬でもそれほど寒くならないので「休眠打破」が起きないからだ。

ところがこのまま温暖化が続いてしまうと、沖縄以外でも「休眠打破」が起きにくくなるので、ソメイヨシノの咲かない地域が出てくる可能性があるというのである。予想されているのは鹿児島県や九州の沿岸部、そして関東地方でも、三浦半島や木更津などの内房辺りだそうだ。

この記事を書いた気象予報士の千種ゆり子さんは、花見文化を未来に残すためには、世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前の 2℃未満に保つという「パリ協定」の目標達成が必要だという。そのためにも温室効果ガス排出を削減しなければならない。

彼女はさらに、"暖地でも育つ「NEXT ソメイヨシノ」を見つけて広げていくことも必要" と言っている。ここまで来てしまうと、ソメイヨシノの天下がずっと続くとは考えにくいのだね。

さらに言えば、今や日本に咲く桜の 80%を占めると言われるソメイヨシノは江戸時代末期に品種改良で作られた 1本の木のクローンだから、「種の多様性」という見地から見てもアブナい。もし何か大きな要因でソメイヨシノにダメージが与えられたら、日本中の桜の 8割が消えてしまいかねないのだ。

まさに「色は匂へど散りぬるを我が世誰ぞ常ならむ」である。

 

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2023年3月17日

「老化を早める危険な食べ物」とかいうもの

NewsPhere に "「老化を早める危険な食べ物 20選」美容&健康のための永久保存版" という記事がある。掲載から既に 1年半ほど経っているが、「永久保存版」というほどなので、一体どんなものが挙げられているのかのぞいてみた。

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で、読んでみると 20選というのはこんな具合。昨今の世の中でフツーに摂取されている食い物と飲み物の多くは、老化を早めるのだという話にしたいみたいなのだね。

① 冷凍食品、② アイスクリーム、③ ベーコンなどの加工肉、
④ 焦げた肉、⑤ 缶スープ、⑥ 揚げ物、⑦ 辛い食べ物、
⑧ パンとパスタ、⑨ マーガリンとバター、⑩ 餅、
⑪ フライドポテト、⑫ ピザとホットドッグ、⑬ コーヒー、
⑭ 紅茶、⑮ 炭酸飲料、⑯ エナジードリンク、⑰ アルコール、
⑱ 焼き菓子、⑲ ポテトチップ、⑳ 糖分の多い菓子類

ちょっと詳しく読んでみると、① の冷凍食品は塩分を多く含むからいけないし、② のアイスクリームは糖分と脂肪分が多いからダメ。③ の加工肉は食品添加物が多いから避けるべきで、④ の焦げた肉は体内の炎症を招く。あとは炭水化物の取りすぎはいけないとか何だとかいろいろ書いてある。

つまり、こんなリストを「永久保存」して 20種類もの食べ物を必死に避けようとするよりも、要するに塩分、糖分、脂肪分、加工度の高いものはなるべく避けていればいいわけね。なんだ、ごくフツーの話じゃん。

この記事のライター、青葉やまと という人は、この記事の前に「やっていたら注意、寿命を縮める 8つのこと」というのも書いている。てことはそっちの方面のスペシャリストなのかと思い、経歴を調べてみると、PRESIDENT Online のページには次のようにある(参照)。

1982年生まれ。関西学院大学を卒業後、都内 IT企業でエンジニアとして活動。6年間の業界経験ののち、2010年から文筆業に転身。技術知識を生かした技術翻訳ほか、IT・国際情勢などニュース記事の執筆を手がける。ウェブサイト『ニューズウィーク日本版』などで執筆中。

別に医学とか健康方面が専門というわけではないようなのだ。まあ、いろいろ手広く書いているけど、健康とか美容、長生きといった関連の話は商売になりやすいってことなのかもしれない。

ちなみに私が日常的に飲み食いしているのは上のリストの中では次の 3点ぐらいのもので、残りの 17点はどうでもいい。とくに近頃は肉を食わない(魚介類と虫は食う)し、酒もほとんど飲まないから。

  • 辛い食べ物(チョー辛いもの好き 参照 1
  • パンとパスタ(自家製パンを作ってる 参照 2、パスタは別にいらない)
  • コーヒー(逆にコーヒーを飲むと長生きするという説もある 参照 3

というわけで、「まあ、そういうことなのね」とあっさり受け取っておく方が「美容&健康」にもいいのだろう。

 

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2023年3月16日

タイムマシンに乗って、石切神社参拝と野崎参り

大阪滞在 4日目である。今日は朝から時間に余裕があったので、東大阪エリアの神社仏閣を訪ねてみた。13日の和歌ログには「滞在中は奈良や京都などにも足を伸ばしてみたいと思っている」と書いた(参照)が、ちょっと視点を変えてみたわけである。

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考えてみれば、奈良と京都には何度も行っていて、とくに京都は既にかなりあちこちまで足を伸ばしている。そして昨日は奈良公園にも行ったことだし、今回はせっかくの大阪滞在なのだから、大阪ローカルで攻めてみようと思ったのだ。

大阪東部の神社仏閣といえば、何はなくとも石切神社と野崎観音である。石切神社は正式な名称を石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)というのだが、地元では「石切さん」とか「でんぼ(腫れ物)の神様」とか言われて親しまれているらしい。

神社の鳥居を潜って間もなくのところと本殿前に、「百度石」という字の彫られた小さな石柱があり、聞けば「お百度参り」用なのだという。上の写真の手前中央よりやや左手にあるのが本殿前のもので、拡大するとこんな感じだ。

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2つの石の頭を撫でながら何度も(というか百度なんだろうね)往復し、「お百度参り」をするのだそうだ。私が参拝したときも、何人ものオバはんたちが延々とやっていた。

本当に百回繰り返すとしたら、休まずにやっても多分 2時間以上かかるだろう。本当に熱心なことである。私はとりあえず、フツーに 1度だけお参りして神社を後にしたのだった。

その後は野崎観音前まで、近鉄バスで約 20分。地元商店街の細い道をゆったりと通り抜けながら進むと、なんだか 20〜30年ぐらい時間がフラッシュバックしたような感覚になり、着いたところはさらに昭和の世の中に戻ったみたいな参道商店街である。いやはや、この辺りを走るバスは、さながらタイムマシンだ。

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長い石段を昇って辿り着いた野崎観音(正式名称は「福聚山慈眼寺」)は曹洞宗のお寺で、御本尊は十一面観世音菩薩。戦前に東海林太郎の歌った『野崎小唄』(「♫ 野崎参りは〜屋形船で参〜ろ」ってやつ)で、全国的に知れ渡った。

ただ歌舞伎論で修士号を取った私としては、野崎観音と言ったらやっぱり東海林太郎より歌舞伎の『野崎村』で、言わずと知れた「お染久松」の悲恋物語である。境内にはちゃんと「お染久松の塚」(上の写真)というのが祀られていたので、手厚く拝んできた。

というわけで、今日は本当にタイムマシンに乗ったような一日だった。

 

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2023年3月15日

奈良公園の鹿の周りは、外国語が増えている

和歌ログの 13日付に書いた(参照)ように、今週は訳あって大阪に滞在している。と言っても毎日ずっと忙しいわけではなく、結構自由時間が取れるので、今日の午後はちょっと奈良に足を伸ばしてみた。

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東大寺や国立博物館にも行きたかったが、今日は残念ながらそこまでの時間がなく、久しぶりに奈良公園の鹿たちに会うまでのことしかできなかったが、鹿せんべいをあげて思い切り撫で回してきた。ところで鹿せんべいって、昔は 一束 100円だったと思うのだが、今は 200円になっているのだね。

奈良公園では秋に恒例の「角切り」をしてからさほど日が経っていないので、どの鹿もまだ角が全然生えていない。ただ、上の写真の鹿は角を切った跡もないので、雌のようだ。くわえたばかりの鹿せんべいがまだ口から半分はみ出している決定的瞬間を、辛うじて iPhone のカメラで撮ることができた。

ところで、コロナ禍騒ぎが一巡してしまったことを受けて、奈良公園は外国語が溢れていた。中国語、韓国語、英語、その他もろもろ、あんなにいろいろな外国語が一度に耳に入ってきたのは、一体何年ぶりだろう。こうして世の中の閉塞感がだんだんなくなっていってくれればありがたい。

私もここ 3〜4年はつくばに閉じ籠もっている時間が長かったが、そろそろ今回のように、あちこち出かける機会が増えてきそうで楽しみだ。

 

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2023年3月14日

Apple Watch ユーザーの多くは睡眠不足らしいが

一昨日「Apple Watch の充電がうまくいかなくなったら」という記事を書いたばかりだが、Gigazine に「Apple Watchを使った調査でユーザーのほとんどが毎日十分な睡眠を取れていないことが明らかに」という記事があるので、「へえ!」と思ってしまった。

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これは Apple の研究チームの調査により明らかになったというもので、元は "Life’s Essential 8 for Cardiovascular Health – Part 1, Sleep" という記事。"Cardiovascular" なんて単語は初めて見たが、「心臓血管」という意味らしい。

調査は 2022年 2月 1日からの 4ヶ月間に、参加した対象者のうち 10泊以上の睡眠データを共有した 4万 2455人の統計を算出することで行われた。その結果、1人当たりの平均睡眠時間 は 6時間 27分とわかったという。

まあ、ざっくりと言えば「睡眠 6時間半」ということで、それだけ寝ればいいじゃないかと思ってしまうのだが、記事によれば「アメリカ心臓協会が推奨する健康的な睡眠時間は 7時間~ 9時間」なのだという。調査ではこの数字に達したのは、対象者のうちわずか 31.2%だった。

ここで自分自身の睡眠時間がどのくらいなのか、日頃の生活を思い起こしてみると、眠りにつくのは大体 11時半過ぎで、起きるのは、早ければ 5時半、遅ければ 7時頃である。つまり 6時間から 7時間半は寝ていることになる。

ただ、寝るのが遅いときは夜中の 12時を過ぎるし、7時まで寝ていることはそれほど多くない。ということは、平均をとったら 7時間には到底達していないだろう。65歳を過ぎてからは、あまり長く眠っていられない体になってしまった気がする。

たまに疲れて睡眠不足のような気がする場合、夜の 10時頃にさっさとベッドに入ることがあるが、それって自分としては「チョー早寝」である。これで朝の 7時過ぎまで寝たとしたら睡眠時間は 8時間ぐらいだが、そんな場合は大抵 5時頃に起きてしまうことになる。いやはや、9時間寝るって、大変だなあ。

 

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2023年3月13日

「タワマン」って、やっぱり幻想の産物なんだね

「現代ビジネス」のサイトに ”多くの日本人が知らない・・・! 海外だとタワマンが「低所得者向けの賃貸物件」だという「信じられない現実」” という記事がある。住宅ジャーナリストの榊淳司さんという方の記事だ。

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この記事のタイトルの意味は、多くの日本人は「タワマンに住むのがステイタス・シンボル」であると信じているが、実は「海外では逆」ということだろう。そもそも筆者自身にとってタワマンは当初から「違和感の塊」 だったとして、次のように語っている・

自分の感覚が日本人の多数派ではなさそうなことは、何となく知っていた。私は小さい頃から、自分の発想や感覚がマイノリティであることには慣れている。

この感覚に関して、私は「そうそう、そうなんだよね!」なんて心の中で大きく相づちを打ってしまった。そんなわけで、タワマンに「住みたくないなあ」と思ってしまう点も完全に共通だ。もっとも私にはそんなところに住むほどの資産はないから、別に心配なんかいらないのだが。

私が「タワマン」というものにちっとも魅力を感じないのは、要するに「都会には住みたくない」と思っているからである。とくにもう 70歳にもなって「職住隣接」なんてことも必要ないから、都会から距離をおいたところでゆったりと暮らしたい。そんなわけで、つくばの田舎に居を構えて不満はない。

さらに、タワマンなんてものに住んだら「エレベーター待ち」なんかしなければならないだろうから、マンションの入り口から自分の住居の玄関まで辿り着くのに結構なストレスがあるだろう。なぜか人気のあるらしい高層階なんかに住んだら、いくら高速エレベーターでもそのストレスはさらに拡大しそうだ。

うっかり者の私なんか、どこかに出かけるのに玄関から出て鍵をかけてしまってから、「おっと、忘れ物をしてる」なんて気付くことがしょっちゅうだ。タワマンなんかに住んで、マンションの入り口から出た辺りで「おっと、忘れ物」なんて気付き、エレベーターで戻るなんて、想像するだけで鳥肌ものだ。

さらにこの記事の続編 ”ご存じですか? 欧米の富裕層がタワマンに住みたがらない「深刻な理由」…!” まで読み進むと、ごく普通に合理的に考えるだけでも、タワマンに住むという選択は愚かなこととわかる。日本人がタワマンに魅力を感じているのは、単なる「イメージ」だけのようなのだ。

この記事には、さらに次のようにも書かれている。

何よりも、タワマンは普通のマンションに比べて居住性がかなり劣る。その最大の欠点は「隣戸の生活音が聞こえてしまう」ことだ。

それはまさしく構造的なもののようで、耐久性にも問題があるらしい。それを知ってしまうと、高い金を出してまでそんなところに住みたくはならない。

つくばの田舎に住んでいられて幸いというものであると、改めて思ってしまった。

 

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2023年3月12日

Apple Watch の充電がうまくいかなくなったら

今日はかなりニッチな話である。というのは、Apple Watch を使っている人というのはそれほど多いわけではなかろうと思うからだ。しかし「Apple Watch の充電がうまくいかなくなった」とか「フル充電できなくなった」とかいうトラブルで困っている人には役に立つと思うので、書かせていただく。

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私は夜寝る前に Apple Watch を腕から外し、専用充電器(写真左側)に重ねて置く習慣になっている。そうすれば、翌朝に目覚めた時にはフル充電になっているというわけだ。

ところが 1週間ほど前から、翌朝になってもフル充電になっていない場合が多くなっていた。といっても、75% とか 80% とかいうレベルまでは充電されていたので、目立った不都合は生じなかった。ただ、寝る前には 20% を切ってしまうので、ちょっとヒヤヒヤものだったが。

そして昨日の朝、いつものように Apple Watch を充電器から外して腕に巻くと、「充電が十分ではありません」というような警告が表示された。驚いて確認すると、40% ほどしか充電されていないではないか。これでは、夜までに充電切れになってしまうのが確実だ。

改めて Apple Watch を充電器にセットしたが、30分ほど経って 42% になった後は、全然進まない。私は充電器が壊れてしまったと判断し、旅先で使うために用意してあるスペアの充電器を取り出してセットした。

ところがやっぱり、充電は全然進まない。つまり問題は充電器ではなく、Apple Watch 本体側にあるということだ。一時は新品に買い換えなければならないのかと新たな出費を覚悟したが、その前に一応ネットで調べてみたのである。

「Apple Watch 充電できない」というキーワードでググったところ、トップに表示されたのは Apple 本体のサイト内にある「Apple Watch が充電されない場合や電源が入らない場合」というページだった。ここに「Apple Watch が充電されない場合の対処法」という項目がある。

とりあえず、いろいろな対処法が挙げられているのだが、初めの方にあるのはどれも「言わずもがな」的なもので役に立たない。しかし最後に「それでも Apple Watch が充電されない場合は、強制的に再起動します」とあるので、やってみることにした。再起動の方法はこちらにある。

さらに念のため、再起動の最中に、汗で汚れてしまったのかもしれない充電器との接触面(本体裏側)を、ウェットタオルできれいに拭いてみた。そして再起動後の Apple Watch を充電器に重ねると、なんと、充電機能がしっかり回復しているではないか。まさに「困った時の再起動」である。

おかげで充電器も Apple Watch 本体も買い換えずに問題は解決された。というわけで、もし同様に「Apple Watch の充電が進まない」といったトラブルで困っている方は、是非「本体の再起動」と、(一応念のために)「裏面の掃除」を試してみていただきたい。

 

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2023年3月11日

東日本大震災から、干支が一回りしていたのか

今日はあの東日本大震災から 12年目ということで、ラジオは朝からその話でもちきりである。本当にあれからもう、干支が一回りしてしまったのだね。あの年に生まれた子は、もうすぐ小学校を卒業するのか。

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それにしても暖かい。いや、暖かいというより、昼頃は暑いと言っていいほどの陽気だ。朝日新聞は一昨日付で「桜の開花、東京・福岡・高知が 16日の予想 暖かい日が続き早まる」と、早咲きの河津桜の写真入りで伝えている。

そんな中で私は、「あの年の 3月はかなり寒かったよなあ」と思い出す。

寒かったのは、震災による電力危機で暖房を自粛しなければならなかったからというだけじゃない。私はこの年の 3月 23日付「こんな中でナイトゲームをやるという馬鹿」という記事で、こんな風に書いている。

彼岸だというのに寒い。つくば周辺の最高気温はようやく 10度になるかならないかという程度で、24日の夜明けは 0度になるという予報が出ている。

この寒さの中で、節電しないと大停電につながるおそれがあるからといって、関東では多くの人たちが暖房のスイッチを切って、あるいは切らないまでも設定温度をずいぶん下げて寒さに耐えている。

そんな中で、野球のセリーグが 4月からナイトゲームをすると言っていたことに呆れてしまった私は、「そんな試合を見に来いと、どのツラ下げていうつもりなのだ」と書いている。これって、本当に腹の底からの実感だった。何しろ私の住む茨城南部は、しっかりと「被災地」だったからね。

それから桜の開花時期については、同じ 3月の 27日付「不謹慎シンドロームで、お花見自粛?」という記事 で、桜の開花直前に井の頭公園で 「園内における宴会の自粛のお願い」という貼り紙が出されたことについて触れている。そう、あの頃は東京の桜は 3月下旬から 4月初めに咲くものだったのだ。

というわけで、12年というのは長いようで短く、短いようで長いと感じてしまっている。いずれにしても私は、小学校 6年の時(1964年)の新潟地震(地震発生時、私は学校で廊下に立たされていた = 参照 1参照 2)と、12年前の東日本大震災で、大地震を 2度経験してしまっているから、もう 3度目はいらない。

 

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2023年3月10日

自転車のヘルメット、半数以上は着用の意思がない

NHK NEWS WEB に 「自転車 すべての人にヘルメット 4月から努力義務 着用呼びかけ」という NHK 大阪制作のニュースがある。4月 1日を前にして大阪府警が開いたイベントで、「ふだんからヘルメットで身を守っている競馬の騎手」が訪れた人たちに着用を呼びかけたのだそうだ。

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ちなみに、2月 19日付の「自転車とヘルメット・・・ 4月はもうすぐ」という記事で紹介した警察の PR イベントも大阪での話だったが、今回も大阪である。ちっとも熱の入らない関東と比べれば、関西方面ではちょっとした温度差程度のことはあるかもしれない。

ただ、今回の NHK のニュースで紹介された、京都府警が 2月に実施した「800人を対象とした聞き取り調査」というのをみると、やはり大きな期待はできないんじゃないかという気がする。

この調査によれば、4月から自転車でのヘルメット着用が努力義務化されることについて「知っている」と答えたのは、わずか 53%だったという。かなり前から告知されているのに、半分ちょっとしか知らないというのは、「おいおい、大丈夫かいな」と言いたくなるではないか。

さらに次の数字も悲観材料である

▽「自転車用ヘルメットを持っている」との回答は全体の 15%
▽「持っていない」と答えた人のうち、「購入予定」は 35%

4月からヘルメットを着用するかとの質問には、
▽「着用する」が46%
▽「着用しない」が53%

自転車用ヘルメットを「持っている」のが全体の 15% ということは、85%はまだ「持っていない」ということだ。そしてそのうち「購入予定」と答えたのがたったの 35%というのだから、計算してみれば、4月以後も半数以上は着用するヘルメットを持たないということになる。

「着用しない」との回答が半数以上の 53%になるというのも当然の結果だ。「ちょっとした温度差」を感じさせる関西でこれだから、関東ではもっとひどいことになるだろう。

私は自分の 2月 19日付の記事で、"「自転車は左側通行」という、れっきとした罰則規定のある道路交通法さえほとんど守られていないのだから、罰則のない「努力義務」じゃどうにもならないだろう" と書いている。

さらに率直に言えば、個人的には「ヘルメット着用より先に、左側通行を徹底すべきだろう」とさえ思っている。「ノーヘル」で死ぬのは本人だけの問題だが、自転車の右側通行は周囲全体にリスクを及ぼすのだ(参照 1参照 2参照 3)。本当に何とかしてもらいたい。

エスカレーターにはあれだけ異様なほど整然と片側空けの一列で並ぶのに、自転車となるとどうしてこんなにもアナーキーになってしまうのか。さらにまた、マスクは着用するけど、ヘルメットはかぶらないというのも不思議だし、日本人って、同じ日本人の私にさえよくわからない。

 

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2023年3月 9日

それなら、自民党は「政治家じじい70党」だろうよ

NHK党の立花孝志党首、辞任表明 政党名は「政治家女子48党」に” というニュースで、「はあ? 何じゃ、そりゃ!」と思ってしまった。これは日本の大方の反応と同様だと思う。ところが試しにこの党の公式サイトを見て、ちょっとだけ考えが変わってしまった。

情報をちゃんと追ってみれば、この「党名変更」はそれなりに準備を重ねてきたプロジェクトだったとわかる。決して「破れかぶれ」とか「行き当たりばったり」の思いつきじゃないようなのだ。一見「おちゃらか」的だが、日本の硬直した政治状況を変えるには、案外有効な発想なのかもしれない。

そう思ってネット上を検索してみると、森山英樹さんという方が「政治家女子48党が日本を変える理由」という記事を書いているのを発見した。この人、浜田聡議員(政治家女子48党所属)の私設秘書というから今回の話に好意的なのは当然だが、それを差し引いてもなかなかおもしろい内容である。

詳細はリンク先に飛んで読んでいただければと思うが、重要な論点は明治期から憲政史上を支配してきたのは、板垣退助による自由党と大隈重信による立憲民主党の流れであるという指摘である。この流れは今でもとくに地方議会レベルで顕著で、選ばれるのはほとんど「土地の名士」という図式だ。

それは自由党の支持基盤だった当時の地主層の流れがずっと続いてきているからで、地方議員という実は暇な仕事なんて、ほとんど「名誉職」になってしまっていると彼は言う。うん、確かにそんな気配は濃厚だ。

ここから先は思い切り端折って書いてしまうが、そんな流れを覆すのは、選挙を「土地の名士」を議員にする儀式ではなく、若い層が主導して「アイドル」を選んでしまうイベントにするという意識なんだそうである。ふむふむ、視点を思いっきり変えてしまえばなかなか説得力のある話だ。

「選挙はアイドルを選ぶものじゃない」という人もいるかと思うが、私には少なくともこんなおっさんたち(参照 1参照 2参照 3、その他いろいろ)よりはずっとまともに見えてしまう。そんな意味でも、まんざらムチャクチャな話じゃない。

それに驚くべきことに、森山氏の記事、昨年 11月 30日付じゃないか。やっぱり、昨日や今日の思いつきじゃなかったのだね。

こうした視点で眺めれば、そもそも自民党なんて「政治家じじい70党」としか言いようがない。ここでいう「70」というのは、有力者のほとんどが 70歳過ぎの年寄りという意味である。

おっと、そんなことを言ったら、当の私も去年の誕生日で 70歳になっていたんだった。ただ、気分と体力はそれよりずっと若いつもりだから、戸籍年齢は見過ごしていただきたい。

というわけでとりあえず、とくに都会の地方選挙(変な表現だが)レベルから、「政治家女子48党」の動きにちょっとだけ注目してみようと思った次第である。

【付記】

「政治家じじい70党」は、「せいじかじじい しちじっとう」と読んでいただきたいので

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【2024年 6月 24日 追記】

この界隈に関しては、何が起きても茶番なんだと理解するに至ったので、よろしく。変に期待しただけアホでした。

 

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2023年3月 8日

12年後には世界人類の半分以上が「太り過ぎ」に

BBC NEWS JAPAN の ”世界人口の半数超、2035年までに「肥満または過体重」に = 世界肥満連合” という記事に、ちょっと衝撃を受けてしまった。そもそもの話として、「世界肥満連合」なんて組織があるなんてちっとも知らなかったし。

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調べてみたところ、「世界肥満連合」というのは正式名称を The World Obesity Federation (通称: World Obesity)といい、通称の方を直訳すれば「世界の肥満」ということになる。世界中の病的肥満の防止・減少のため、シリアスな活動をしている組織のようなのだ。覚えておいていいだろう。

この組織の報告によれば、「肥満防止の措置を講じなければ、2035年までに世界の人口の半数以上が肥満または過体重に分類されることになる」という。「肥満または過体重」ってのは、簡単に言えば人類の多くが太り過ぎになるってことで、ゆゆしき事態といえる。

一方で WFP (国連世界食糧計画)は、2023年の世の中で、「79カ国において、過去最高となる 3億 4900万人が深刻な飢餓(急性の食料不安)」に苦しんでいると警告している(参照)。飢える人々がいるのと同時に、肥満傾向が進んでいるというのだから、言葉に窮してしまう。

こうした食料需給の不均衡の問題をきっかけにして、私はかなり前から肉食を避けるようになっている。このあたりのことは 2019年 10月 1日付の「私が肉食を止めた理由を代弁してくれる動画を見つけた」という記事に書いているが、その中からもう一度ちょっとだけ以下に引用する。

世界のトウモロコシ年間生産量約六億トンのうち、約四億トンまでが穀物飼料に使われています。その穀物飼料の一割でも人の食用に回せば、世界から餓えはなくなるというのです。もしそうした場合、肉の生産量は減りますが、それは米国人と日本人が五回に一回、肉料理を減らすだけでしかありません。

この事実を知ってしまうと、少なくとも肉料理を食べる回数を減らしたくなるのは人情なんじゃあるかいか。そうすれば、自然に肥満だって減少する。私の場合は「面倒だから、いっそ止めちまえ!」という、あまり広くは理解してもらえそうにない理由で、肉食をすっかり絶ったわけなのだが。

ちなみにこの BBC JAPAN の記事に関してかなり信頼できるものと思ってしまったのは、その直前に Yahoo News でたまたま目にしてしまった写真入り記事のインパクトに少なからず影響されたのかもしれない。どんなのかというと、こんな記事だった。

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FRIDAY の記事には「魅力全開!」なんてあるけど、客観的な目で見れば「体重が 3〜4キロ落ちて、これか?」となるのが自然じゃないかなあ。

オチが下世話な話になってしまって、恐縮。

 

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2023年3月 7日

例の放送法「内部文書」問題ではっきりしたこと

例の放送法を巡る問題で、立憲民主党の小西洋之参院議員が入手し、総務省の「内部文書」として告発した文書に関して、松本総務大臣が「行政文書として確認した」と公式に発表したと報じられた(参照)。これ、かなりな影響力をもつニュースである。

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この問題を巡る関係者の態度は、暴露した本人の小西議員は当然ながら意気軒昂に追求の姿勢を強めているが、現在の総務大臣の松本氏は「今回発表した通りで、内容についてはいろいろ精査しなければならない」と言うばかりで、ある意味「他人事」的である。岸田首相も当初から及び腰だ。

「当事者」的な立場で一番火の粉を被っているのは、当時の総務大臣だった高市早苗議員だが、「自分に関して書かれている部分はねつ造」と、妙に強気だ。ただし、「ねつ造」だとしたらその責任は当時の総務大臣だった自分に跳ね返ってしまうのだから、この強気は到底貫けるものじゃない。

何だかんだ言っても、文書内容の「正確性」については、結局のところはウヤムヤになってしまう可能性が高いのだろうが、彼女の受けたダメージはとてつもなく大きい。

この人、安倍さんが生きていた頃は結構可愛がってもらってたようで、当人もそれを笠に着てか、「保守派のマドンナ」として好き放題を言いまくっていた。そんなこんなで「初の女性総理候補」なんて、まことしやかに言われていたほどだが、ここに来て状況は大きく変わってしまった。

昨年秋の「国葬反対の SNS 発言の 8割は隣の大陸から」発言が大問題になったり(参照)、奈良選挙区の候補者問題で孤立したり(参照)と、最近は逆風が強くなり、以前との落差が目立ってしまっている。

今回の問題で最もはっきりした事実は、要するに「高市早苗をかばってくれる存在は、もはやいなくなった」ということなのだろうね。こればかりはもう隠しようがない。

 

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2023年3月 6日

花粉飛散量の増加と「免疫系の蘇り」

六色のうさぎ虫さんという方の「花粉症が治った」という tweet が話題だ(参照)。医師に「花粉も日々進化してますからね、貴方の粘膜は進化についていけなかったんでしょう。良かったですね」と言われたのだそうだが、それだったら、私の粘膜もついていけなくなってもらいたいと思ってしまった。

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この tweet を紹介した えのげ のページには「確かに花粉症の老人てあまり見ないかも・・・」というコメントがある(参照)。私もここ 2〜3年、若い頃に比べると花粉症の症状が軽くなっていたので、そのままのベクトルで今年の 3月に突入していたら、嬉しいような悲しいような思いになったかもしれない。

ところが 3日前の記事に書いたように、今年は飛び交う花粉の量には勝つことができず、とんでもない悲惨な状態になっている。鼻の粘膜が花粉の進化にしっかりと追いついてしまったようで、裏返しの意味で、嬉しいような悲しいような気分になってしまっている。

ちなみに「年取ると 花粉症が」というキーワードでググったところ、ずいぶんいろいろなページがヒットした。検索結果のトップにランクされたのは、weathernews の「花粉症は高齢になると軽くなる!? そのメカニズムとは?」というページだ。

ここでは、ロート製薬が 2017年 11月に行った、花粉症を実感する 20~79歳の男女 500人へのアンケート調査の結果を元に、花粉症は若い人ほど症状が重く感じられ、高齢になると「楽になった」と感じる傾向があるとしている。「へえ!」と驚いてしまった。

これに関する大阪府済生会中津病院小児科 免疫・アレルギーセンター大阪乳児院院長の末廣豊さんという方の説明は次のようなものだ。

年齢を重ねることで免疫系が衰え、ガンなどの自己免疫疾患が増えることは知られていますが、花粉症も同様に、年齢を重ねた体が花粉の抗原を “異物” と認識する能力が衰えることで、アレルギー感作が起きにくくなると考えられます。

これにもまた、「へえ!」である。年取って免疫系が衰えると、花粉アレルギーも起きにくくなるのか。ということは、今年の花粉量の圧倒的増加は、私の免疫系を蘇らせてくれているってわけだ。「俺もまだまだ若いじゃん!」と思えるのはありがたいが、「ありがた迷惑」の度合いもまたスゴい。

いずれにしても、花粉症のシーズンをうまくやり過ごして、早く楽になりたいものである。

 

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2023年3月 5日

同性婚を認めない人たちのもつ「危機感」らしきもの

BBC NEWS JAPAN の 3月 3日付に "岸田首相、同性婚を認めないのは「国による不当な差別ではない」と発言し批判される" という記事がある。既に知られたことだが、日本は主要 7カ国(G7)で唯一、同性婚を認めていない国であり、この問題に関する保守派の発言にはかなりメチャクチャ感がある。

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保守派が同性婚を認めたがらないのは、彼らの「結婚」というもののコンセプトが「男性と女性が一緒になること」という固定観念の外に一歩も踏み出せないことによるだろう。「だって、結婚って、男と女のするもので、それ以外にないじゃないか!」と言うほかできないのである。

しかし今や、世界の趨勢は同性婚を認める方向に進んでいるのだから、このコンセプトは既に崩壊している。同性同士のカップルで法的に認められた「家族」という単位をつくることが認められないないのが「差別」であるということは、常識となりつつあるのだ。

同性婚を認めても異性愛者の権利が蹂躙されるわけでも、利益が損なわれるわけでも何でもない。彼らは彼らの価値感に従って、異性同士で結婚すればいいだけのことだ。しかし保守派はどうしてもそれが理解できないようなのである。

問題は、保守派にとって「結婚」というもののコンセプトを更新することは、彼らの価値感すべてが否定されてしまうと感じられているらしいことだ。同性婚を認めてしまうと、自分たちの依って経つ基盤が崩壊してしまうというような「勝手な危機感」を抱いているみたいなのである。

だから彼らは、この問題に関してヒステリックにならざるを得ない。いくら冷静に理を尽くして説明しても、彼らには理解できないのだ。同性婚容認派が日本国民の過半数となっているにも関わらず、こればかりはどうしようもない。

こうなったら頭の柔軟な人たちに政権を担ってもらうしかないのだが、日本の選挙における投票率を考えると、それも難しいんだろうなあ。やれやれである。

 

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2023年3月 4日

このテーブルに 100万円出す人もいるんだろうけど

Japaaan のサイトに、"日本伝統の建築技術を取り込んだテーブル「六枝掛(ろくしがけ)」" というのが紹介されている(参照)。見出しには「見よ! この存在感!」とあるのだが、私には「妙な存在感あり過ぎ」で、結局のところ「違和感全開」に見えてしまう。

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紹介記事には次のようにある。

本商品は、日本伝統の寺社建築技術を活用したオフィス・家庭用の応接テーブルです(ソファーと併用するタイプ)。商品名称にもなっている「六枝掛」とは、日本の寺社の重い瓦屋根を支えるための技術です。

私としては「重い瓦屋根を支える」技術なら、天井裏に目立たず奥ゆかしく存在してこその価値だと思う。それをことさらに「ソファと併用するタイプの応接テーブル」なんかに適用し、さらにいやでも構造が目に入るように天板にガラスを適用したデザインには、製作側の意図の「空回り」を感じてしまうがなあ。

値段は 100万円もするといい、元々自分で買いたくなるような金額じゃないからそれはそれで構わない。しかし訪問先で通された応接間に置いてあったりしたら、一気に「ヒイて」しまいそうだ。

そもそもの話として、これ、一体どんなソファと合わせたらいいんだろう。ソファマットの代わりに家紋入りの分厚い紫の座布団なんかを配して、思い切りキッチュなコーディネーションにしてしまえばいいかもしれないが、100万円出した上にそこまでする酔狂を求めるのは、ハードルが高そうだ。

さらに言ってしまえば、「日本伝統の寺社建築技術で使られた応接テーブル」という記事見出しには腰砕けしそうになった。せっかくの紹介記事の見出しがこんなでは、完全にケチが付いたよね。

仮に「つかられた」なんて打ち間違えたのだとしても、フツーはこんな変換結果はあり得ないから、どんな余計なことを考えたものか、わざわざ 2度に分けて入力変換したとしか思われない。いずれにしても「日本伝統」を賛美したいなら、まともな日本語で勝負してもらいたかったところである。

【同日追記】

ふと思いついて、「使られた」でググってみたところ、"「アイスの棒」2万6000本で使られたインドのアート作品が話題に" という先月配信の記事が検索された。アート系の記事でもあり、同一筆者だったりしたら、「使う」と「作る」を組み合わせたオリジナルのラ行五段活用造語だったりして。

 

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2023年3月 3日

この春の花粉飛散量は、ハンパじゃない!

昨年秋頃からニュースなどでは「2023年の花粉飛散量はかなり多くなるので、花粉症の人は要注意」とのことだった(参照)が、私としては先月末までは「言われてたほど大したことないじゃん」と感じていた。ところが月が変わって 3月になってからというもの、メチャクチャしんどくなっている。

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私の花粉症は遙か半世紀以上前の 10代からのことで、スギ花粉だけでなく、カモガヤだのギシギシだのの花粉にまで反応してしまうので、6月頃まで苦労する。とはいえ、ここ数年は体質改善努力の成果もあってか、少しは軽くなって昔ほど悲惨なことにはならずに済んでいた。

ところがやはり、今年は厳しい。先月末の時点で「スギ花粉 東京など 過去 10年間で最多の予想」と報じられているし、tenki.jp は "東京多摩地区の2月の花粉飛散量 昨年の「約20倍」 まだ序盤でこれから本格飛散へ” なんて、恐ろしいことを言っている。

ここまでくると、やはり「量には勝てない」ということのようだ。とにもかくにも、くしゃみ、鼻水、目の痒さが、過去最大の悲惨さに達してしまっている。

くしゃみと鼻をかむ回数がハンパじゃないので、実感としてかなり疲れてしまう。すべきことは山ほどあるのだが、夕方頃には疲労感がどっと出てくるので、つい「積み残し」が生じ、「仕事に追いまくられ感」でストレスまで増えている。

せめてこの「スギ花粉」の時期さえ終わってくれればかなり楽になるのだが、5月の声を聞くまでのほぼ 2ヶ月間は、ひたすら耐えなければならないだろう。やれやれ。

ちなみに今日初めて気付いたことなのだが、くしゃみと鼻水が止まらない時でも、自分でコーヒーを淹れて飲むと少し楽になるような気がする。これ、コーヒー好きとしてはちょっとだけ嬉しい発見だ。

とはいえ楽観はできない。というのは、コーヒーが花粉症に効くというより、淹れている間は窓を閉じた部屋の中にいてあまり動き回りもしないので、服などに付いた花粉も舞い上がらず、しばらくの間は症状が少し落ちついているだけという気もする。

何だかんだ言いながらも、コーヒーを淹れて飲む楽しみが一つ増えたみたいに、勝手に思い込んでいる。ただそれより、花粉症の季節が早く過ぎてくれる方がずっとありがたいけどね。

 

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2023年3月 2日

寒い夜「水道出しっぱなしで凍結防止」を巡る冒険

ようやく春めいてきたが、今年に入ってから 1月と 2月は結構な寒波に見舞われて寒さに震える日が多かった。1月 26日付の NHK 山梨のニュースでは、「上下水道局では、鉛筆の芯の太さ程度の水を出しておくなどして凍結防止の対策をとるよう呼びかけています」などと報じている (参照)。

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「温暖化」なんて言葉のなかった昔は今よりもっと寒い日が多かったから、冷えそうな夜には水道の水を細く出しっぱなしにして寝るのはある意味で常識だった。そうしないと朝に凍ってしまっていて、蛇口にお湯をかけて解かしたりしていたものである。

ところが昨今は水道管もやたら頻繁には凍結しなくなったようで、とくに冷えそうな時にはニュースで呼びかけなければならない時代になったようなのだ。さらに笑ってしまったのは「鉛筆の芯の太さ程度」などと、出しておく加減まで指定していることである。

私としては「何も、そこまで丁寧に言わなくても・・・」なんて思っていたのだが、その頃の関連ニュースを見ると、実は言う必要が大ありだったようなのである。

今年 1月に石川県輪島市で起きた大規模断水の原因は、「水道管の凍結などを防ぐため、市の呼びかけを受けて各家庭が水を流し続けたところ、それが出しすぎとなって、貯水施設の水量が、想定以上に減ったために起きたとみられる」(参照)ことという。つまり出す量が多すぎたようなのである。

同様の原因による断水は輪島市だけでなく、1月下旬から 2月初旬にかけて、能登地域で頻発したらしい。北国新聞は「市は凍結を防ぐために少量の水を出すよう呼び掛けていたが、量については周知が行き届かなかった」と伝えている(参照)。これには「へぇ!」と驚いてしまった。

凍結を怖れるあまり、大袈裟に出し続けた家庭が結構あったのだろう。そうかと思うと仙台市では 1月 27日に、断水を未然に防ぐために「水を出しっぱなしにしないで」と呼びかけたという。止水栓のある建物では、出しっぱなしの必要はないとしているのだ(参照)。多分、これが正解だろう。

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ただ、「止水栓」といってもその場所を知らない人が多い。屋内にもあることが多い(参照)のだが、屋外の水道メーターのところの「大元栓」だけと勘違いされがちなので、「寒い夜に外に出るぐらいなら、水を出しっぱなしの方がいい」なんて言い出されることになる。

というわけで、この問題に関してはかなりていねいな広報が必要なのだが、実際にはなかなか伝わりにくいので難しい問題なのだよね。

 

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2023年3月 1日

「楽しい」の語源が「手伸し」ということ

Japaaan のサイトに ”「楽しい」は「手伸ばし」から? 日本神話に起源を持つポジティブな日本語” という記事があるので、「そんなような語源説を、遙か昔に聞いたことがあるなあ」とググってみたら、確かに ”「楽しい」の語源は「手伸し」” という説が有力なんだそうだ(参照)。

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Japaaan の記事によれば、この言葉は古事記の「岩戸開き」のくだりと関連するらしい。天照大神の「岩戸隠れ」の際に、八百万の神はその岩屋戸の前で、芸能の神である天宇受売(アメノウズメ)を舞い踊らせ、賑やかな宴を行った。

あまりの賑やかさに、天照大神がそっと岩戸を開けて外の様子をうかがった際に、その隙間から漏れた光で、神々の顔が白く照らされてはっきりと見えた。その時の様子が、『古語拾遺』に古代歌謡として次のように記されている。

あはれ あなおもしろ あなたのし あなさやけ をけ

この「あなおもしろ」というのは、神々の顔(面)が白く照らされたためであるといい、そして「あなたのし」というのは、神々が喜んで手を伸ばして舞い踊る様だと言われているという。そしてそれぞれ、「面白い」「楽しい」の語源になったわけだ。

人間というのは、楽しいときには両手を差し上げて踊りたくなってしまうものらしい。私はどういうわけか、阿波踊りの様子を思い浮かべてしまった。

そして上の画像の真ん中で踊っているのが、アメノウズメノミコトで、実はこの女神は古事記に出てくる神々の中で、私が最も贔屓にしている神様である。私は芸能史を専攻して修士号まで取ったので、贔屓にしないわけにはいかないのだよ。

(30代の頃にこの女神を主人公にした掌編小説まで書いているほどで、そのうちネット上に公開して、このブログからリンクを張ってみようかな)

最後に白状しておくが、上で紹介した『古語拾遺』の歌謡の最後に出てくる「をけ」というのが何の意味なのか、この年になってもわからない。あるいは「をこ」と関係あるのかなあ。

この「をこ」というのは「おこがましい」という言葉のもとになっているもので、なかなか深いものがある。"「ハイジ」と「楓」を巡る冒険" という、13年以上前に書いた記事の後半の方でちらっと触れているので、興味のある方はどうぞ。

 

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