花粉飛散量の増加と「免疫系の蘇り」
六色のうさぎ虫さんという方の「花粉症が治った」という tweet が話題だ(参照)。医師に「花粉も日々進化してますからね、貴方の粘膜は進化についていけなかったんでしょう。良かったですね」と言われたのだそうだが、それだったら、私の粘膜もついていけなくなってもらいたいと思ってしまった。
この tweet を紹介した えのげ のページには「確かに花粉症の老人てあまり見ないかも・・・」というコメントがある(参照)。私もここ 2〜3年、若い頃に比べると花粉症の症状が軽くなっていたので、そのままのベクトルで今年の 3月に突入していたら、嬉しいような悲しいような思いになったかもしれない。
ところが 3日前の記事に書いたように、今年は飛び交う花粉の量には勝つことができず、とんでもない悲惨な状態になっている。鼻の粘膜が花粉の進化にしっかりと追いついてしまったようで、裏返しの意味で、嬉しいような悲しいような気分になってしまっている。
ちなみに「年取ると 花粉症が」というキーワードでググったところ、ずいぶんいろいろなページがヒットした。検索結果のトップにランクされたのは、weathernews の「花粉症は高齢になると軽くなる!? そのメカニズムとは?」というページだ。
ここでは、ロート製薬が 2017年 11月に行った、花粉症を実感する 20~79歳の男女 500人へのアンケート調査の結果を元に、花粉症は若い人ほど症状が重く感じられ、高齢になると「楽になった」と感じる傾向があるとしている。「へえ!」と驚いてしまった。
これに関する大阪府済生会中津病院小児科 免疫・アレルギーセンター大阪乳児院院長の末廣豊さんという方の説明は次のようなものだ。
年齢を重ねることで免疫系が衰え、ガンなどの自己免疫疾患が増えることは知られていますが、花粉症も同様に、年齢を重ねた体が花粉の抗原を “異物” と認識する能力が衰えることで、アレルギー感作が起きにくくなると考えられます。
これにもまた、「へえ!」である。年取って免疫系が衰えると、花粉アレルギーも起きにくくなるのか。ということは、今年の花粉量の圧倒的増加は、私の免疫系を蘇らせてくれているってわけだ。「俺もまだまだ若いじゃん!」と思えるのはありがたいが、「ありがた迷惑」の度合いもまたスゴい。
いずれにしても、花粉症のシーズンをうまくやり過ごして、早く楽になりたいものである。
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コメント
花粉症も話のしっぽが長いもんですね。
私も「へぇ」となりました。
あした、誰かに言ってしまいそうです。
花粉症に悩まされてるひとが近くにいるので慰めになるかもしれません。
そのひとはこの季節には鼻にティッシュを丸めて突っ込んで仕事をしていることもあるので、やっぱり「有難迷惑」と思う可能性大ですね。
どんな反応をするか興味津々です。
投稿: ハマッコー | 2023年3月 6日 21:40
ハマッコー さん:
>そのひとはこの季節には鼻にティッシュを丸めて突っ込んで仕事をしていることもあるので、
私はそこまではしませんが、そうしたくなる気持ちはわかります ^^;)
とにかく今年の春は、鼻水、くしゃみ、目の痒さがハンパじゃありません。
投稿: tak | 2023年3月 6日 22:20