12年後には世界人類の半分以上が「太り過ぎ」に
BBC NEWS JAPAN の ”世界人口の半数超、2035年までに「肥満または過体重」に = 世界肥満連合” という記事に、ちょっと衝撃を受けてしまった。そもそもの話として、「世界肥満連合」なんて組織があるなんてちっとも知らなかったし。
調べてみたところ、「世界肥満連合」というのは正式名称を The World Obesity Federation (通称: World Obesity)といい、通称の方を直訳すれば「世界の肥満」ということになる。世界中の病的肥満の防止・減少のため、シリアスな活動をしている組織のようなのだ。覚えておいていいだろう。
この組織の報告によれば、「肥満防止の措置を講じなければ、2035年までに世界の人口の半数以上が肥満または過体重に分類されることになる」という。「肥満または過体重」ってのは、簡単に言えば人類の多くが太り過ぎになるってことで、ゆゆしき事態といえる。
一方で WFP (国連世界食糧計画)は、2023年の世の中で、「79カ国において、過去最高となる 3億 4900万人が深刻な飢餓(急性の食料不安)」に苦しんでいると警告している(参照)。飢える人々がいるのと同時に、肥満傾向が進んでいるというのだから、言葉に窮してしまう。
こうした食料需給の不均衡の問題をきっかけにして、私はかなり前から肉食を避けるようになっている。このあたりのことは 2019年 10月 1日付の「私が肉食を止めた理由を代弁してくれる動画を見つけた」という記事に書いているが、その中からもう一度ちょっとだけ以下に引用する。
世界のトウモロコシ年間生産量約六億トンのうち、約四億トンまでが穀物飼料に使われています。その穀物飼料の一割でも人の食用に回せば、世界から餓えはなくなるというのです。もしそうした場合、肉の生産量は減りますが、それは米国人と日本人が五回に一回、肉料理を減らすだけでしかありません。
この事実を知ってしまうと、少なくとも肉料理を食べる回数を減らしたくなるのは人情なんじゃあるかいか。そうすれば、自然に肥満だって減少する。私の場合は「面倒だから、いっそ止めちまえ!」という、あまり広くは理解してもらえそうにない理由で、肉食をすっかり絶ったわけなのだが。
ちなみにこの BBC JAPAN の記事に関してかなり信頼できるものと思ってしまったのは、その直前に Yahoo News でたまたま目にしてしまった写真入り記事のインパクトに少なからず影響されたのかもしれない。どんなのかというと、こんな記事だった。
FRIDAY の記事には「魅力全開!」なんてあるけど、客観的な目で見れば「体重が 3〜4キロ落ちて、これか?」となるのが自然じゃないかなあ。
オチが下世話な話になってしまって、恐縮。
| 固定リンク
「心と体」カテゴリの記事
- 甘いコーヒー飲料を飲むと、体内時計が狂うおそれ(2024.09.10)
- 酒は飲まないに越したことはないようなのだ(2024.09.06)
- 36年前のキットカット CM に見る「美少女の行進」(2024.09.02)
- 若者って本当に酒離れしているようなのだが・・・(2024.08.27)
- ラーメン屋店主の「腕組み」を巡る冒険 その2(2024.08.11)
コメント
三浦氏については朝までなんとかテレビでは胸から上しか放映されないので写真を見てびっくりです。
思わず ‶ドスコイ″という声が頭の中で響いてしまいました。
トウモロコシの話は新聞やテレビが言ってもいい話だと思いますが、そうなると広告主の機嫌を損ねることになるので言えないのでしょうね。
投稿: ハマッコー | 2023年3月 8日 23:57
ハマッコー さん:
>思わず ‶ドスコイ″という声が頭の中で響いてしまいました。
わはは (^o^)
>トウモロコシの話は新聞やテレビが言ってもいい話だと思いますが、そうなると広告主の機嫌を損ねることになるので言えないのでしょうね。
なるほどね。世の中、面倒な事情が多いものですね。
投稿: tak | 2023年3月 9日 08:21