かつての「点線国道」を、最近は「酷道」というらしい
乗りものニュースというサイトに ”階段にケモノ道…通行困難な "酷道" 実は「あって当たり前」!? 国道なのにショボい道には「理由」があった” という記事がある。世の中には草に覆われた獣道のような「国道」があるという話である。
上の写真は「酷道」として有名な山口県の国道 491号線で、2台のクルマがすれ違うのが無理な部分が延々と続く。それはこちらの記事に詳しい。
「酷道」と呼ぶに相応しいような「国道」が生まれる理由は、この記事に詳しく書いてある。当初の「計画」がかなり大雑把なものだったために、まともな道にならなかったというのがほとんどのケースのようだ。
ただ、中には昔からあった山道(登山道)がそのまま「国道」として登録されてしまったというのも少なくないらしい。私は登山が好きだったので、そうした道を歩いたことが何度かある。
当時はこうした地図上にまともな道路として標示できないレベルの道を「点線国道」と言ったものである。私はこれを 2014年 10月 19日に"「点線国道」って知ってる?" という記事にしている。
中でも思い出深いのは奥秩父の「雁坂峠」で、当時の登山道と交差した道が「国道 140号線」ということになっていたらしい。ただ、私の記憶から言うと、草に覆われた獣道みたいな様相だった。今はその下に「雁坂トンネル」が開通してクルマでまともに行けるようになっているが。
昔からの登山道のままの状態の旧国道は、はしごで登る道や山小屋のトイレを通り抜ける部分もある。こちらの記事に「便所国道」として写真が載っており、これは今でも健在らしい。
現代人にとってはまさに「酷い国道」ということになるのだろうが、私としてはこうした道をリュック担いで辿るのも、なかなか趣深いことだと思っている。
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