風速 10メートルの中で自転車をこぐ時の体感
今日は久しぶりに自転車をこいだ。近所の小貝川の土手のサイクリングロードを廻ってきた(走行距離は約 16km)のだが、何しろ強風注意報が発令中だったので、行きはものすごい向かい風にかなり難儀した。その代わり、帰りは信じられないほど楽だったが。
土手に着くまではもろに強烈な向かい風で、ギアをかなり軽めにしてこいでもしんどかった。平地なのに喘ぎながらヒルクライムしているような感覚である。
ようやく土手に着くと、岡堰というところで ”鯉のぼりプロジェクト IN 岡堰「みんな来い恋鯉三昧」” というイベントの真っ最中だった。たくさん飾られた鯉のぼりが、強風に煽られて上の写真のようにほとんど真横にたなびいている。
土手を走ると強風はほぼ横から受けるのだが、蛇行する川に沿った道なのでうねうねと曲がりくねり、斜めからの向かい風と追い風を交互に受けることになる。そのため、カーブを切る度にしんどくなったり楽になったりの繰り返しという、なかなか得られないライディング体験だった。
昼頃に帰宅してラジオを聞くと、天気予報のオネエサンが「鯉のぼりが真横に泳いでいる時の風速は 10m以上で、ちょうど今日の風速にあたります。一般家庭の場合は危険なので、鯉のぼりは降ろしてしまう方がいいですよ」と呼びかけていた。本当に、ヤワなポールだったら倒れかねないほどの風である。
これを聞いて、土手に辿り着くまでしんどかったのも当然と納得した。ポールが倒れるほどの風に真っ正面から向かったのだもの。楽なはずがない。
逆に帰りは追い風を受けて、信じられないほど楽だった。スピードメーターを見ると時速 34〜35km以上で走っているのだが、風の抵抗がまったくないし、高速で走ると耳のそばで鳴るはずの風音すらない。体感的には「不思議な無風状態」である。これ、どういうことなのか、ちょっと計算してみよう。
風速 10m というのは秒速なので、これを時速に換算すると、10m×60×60=36,000m で、つまり 36km/h ということになる。私の帰りのスピードは、これとほぼ同じぐらいのものだった。
このため体感的には「ほとんど無風状態」ということになり、耳のそばで鳴る風音だって聞こえるはずがない。追い風を受けて空気抵抗が「ほとんどゼロ」なのだから、楽なのも当然だ。
その代わり、向かい風で走っていた時が「平地のヒルクライム」状態だったのも、当然だったわけだ。人力でペダルをこぐというのは、なかなか趣のあることである。
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