人民元のマークも「¥」だったなんて知らなかった
朝日新聞デジタルのサイトの本日付記事に "通販サイトの「¥」表記、実は人民元 20倍の額で決済…相談相次ぐ" というのがある。「¥1,680」という価格表記を日本円の「1,680円」と思って購入申込みしたら、実は人民元の「1,680元」で、日本円にすると約 20倍になってしまったんだそうだ。
「おいおい、なんだよ、それ!」と思って調べてみたところ、なんと、中国元での価格を表示する場合でも「¥」のマークがフツーに使われるのだそうだ。そんなこととは、今日の今日までちっとも知らなかったよ。我ながら、ゼニカネの問題には本当に疎い。
「人民元」の「元」は日本語読みだと「げん」だが、実際の発音をそのまま英語表記すると "Yuan" になるんだそうだ。それで「人民元」は "Renmin Yuan" (省略表記は "RMY")であるという。ちなみに日本円は ご存知の通り ”Japanese Yen”(JPY)である。
ふむふむ、確かに人民元の「1,680元」を「¥1,680」と表記してもデタラメではないというのはわかった。しかし「筆記用具ガイドブック」という日本語表記のすぐ下に「¥1,680」なんて書いてあったら、フツーは「日本円」だと解釈するだろうよ。
これは限りなく「詐欺」に近い手口で、意識的なものと思うほかない。ネットを通じて中国製品を購入する場合は、かなり気をつけなければならないだろう。
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コメント
これは詐欺そのものですね。NHKは毎日「詐欺に注意」ということでその手口を紹介してます。
この手口も詐欺なので放送で紹介するべきです。
少しでも日本語の表記に不自然さがあれば要注意、会社名と住所、電話番号が表記されてなければポチるのは止めた方が安全です。
こんなことなら¥1000とあっても安心してポチれない。
法を作って「日本円1000円」「中国元1000元」と表記する義務を負わせるしかないですね。
注意を呼び掛けても限界があります。
私も被害に遭ってたかもしれない。今日の記事は読んでよかったです。
投稿: ハマッコー | 2023年4月19日 22:18
ハマッコー さん:
今、出張で福島のホテル滞在中なんですが、朝の NHK ニュースでも話題になっていますね。
「限りなく詐欺に近い」ぐらいのことは言ってもいいと思うんですが、そうは言っていません。生ぬるいですね。
投稿: tak | 2023年4月20日 06:18