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2023年5月に作成された投稿

2023年5月31日

インターネットという「つながり」の世界

当ブログの右サイドバーには、ちょっと下の方に「人気記事ランキング」という項目があって、アクセスの多い記事のベスト 10が表示されている。で、今日は一昨日 29日付の ”「家族 切断」という名前のチェーン理髪店” という記事へのアクセスがやたら多くなっている。

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いろいろと調べてみたところ、"egone" というブックマークページからのリンクでのアクセスが多いとわかった。行ってみると、確かに私の記事が紹介されているじゃないか。下がその証拠画像である。ありがたくも光栄なことだ。

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ちなみに、常にある程度のアクセスを集める記事というのがある。自分のブログでいうと次のような記事だ。

童謡『桃太郎』の歌詞が、最近変わったらしい(2014/5/14 付)
男性の身長 178cm 最強説というのを見つけた(2016/12/17 付)
井の頭公園は「いのかしら」か「いのがしら」か(2014/4/5 付)

この 3本はどういうわけか、常に確実なアクセスを集めてしまうのだが、自分で考えてもそれほど重要な意味のあるページとも思われないのだよね。ふとした思いつきでググられた結果なのだろうが、こちらとしても単なる思いつきで書いたのだから、そんなものなのだろう。

それから、最近急にアクセスの増えたページというのもある。こんなようなのだ。

"FLEECE AND GO" はちょっとなあ(2007/10/25 付)
「シマエナガが乗っています」というステッカー(2022/11/8 付)

とくに「"FLEECE AND GO" はちょっとなあ」なんていうのは 16年以上も前に書いた記事で、今となってはホットでもなんでもないので、どうして注目されてるのかさっぱりわからない。どこかで誰かがブログか何かで取り上げてくれたのがきっかけとなってアクセスが増えたんだろうけどね。

思えば私も自分の記事で他のブログ記事を引用することがあり、その場合は引用元をしっかりと明記するのだが、そんなような場合は、相手のブログへのアクセスが急に増えて、びっくりされてるかもしれない。

それを思うと、インターネットというのは、本当に「つながり」の世界である。

 

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2023年5月30日

ヨーグルト容器をゴミに出す時の分別法

お笑いコンビ、マシンガンズの滝沢秀一の tweet が話題になっている(参照)。彼はゴミ清掃員としても働いているらしく、そっち関連でいろいろマジな発信をしているようなのだ。

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今回の tweet はヨーグルト容器をゴミに出す時の分別法に関するもの。右側の写真を見ると「紙」という表示があるので、左側の写真のように「雑紙」と一緒にまとめて出す人がいるのだが、実は防水加工されているので古紙として再生されないのだそうだ。

ということは、「可燃ゴミ」として出すのが正しいということになる。

これを見て、「ありゃ、おかしいなあ。ウチのヨーグルト容器は『紙ゴミ』じゃなかったよなあ」と思い、確認してみるとこんな具合だった。しっかり「プラ」表示である。

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これはイオン系スーパーで出している "TOPVALU"という変な綴りのプライベート・ブランド商品。発想は "Top Value" で「トップの価値」というココロなんだろうが、むしろ「トップの価格」みたいに受け取っちゃうよね。まあ、PB だから当然安いんだけど。

おっと、話が横道に逸れかけたが、同じ「ヨーグルト容器」でもいろいろな規格があるということだ。というわけで、ゴミはきっちりと分別して出そう。

 

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2023年5月29日

「家族 切断」という名前のチェーン理髪店

先日、某所を歩いていたら「ファミリーカット」という看板を見かけ、「へえ、それって何屋さんなんだ?」と思い、確認したところ、いわゆる「1,000円床屋」だった。それにしても「家族 切断」ってのは、スゴい名前だなあ。

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文字通りに受け取ったら、「家族の絆を断ち切る店」みたいなイメージである。「テープカット」(これは「和製英語」で、フツーの英語では "ribbon-cutting ceremony" というらしい)が「テープを切ること」なんだから、「ファミリーカット」だって自然にそうなるんじゃないかなあ。

帰宅してからググってみたところ、店名の由来まではわからなかったが、なんと千葉・埼玉・東京で 70店舗以上展開する結構な規模のチェーン店なんだと判明して(参照)、ますます驚いてしまった。茨城県になくて、ちょっとほっとした。

妻は「きっと、お父さんから子どもまで、家族の誰でも受け入れるお店というつもりなのかもね」と言うのだが、それにしてもスゴいよね。私だったらそんな名前は、恐ろしくて到底付けられない。

いずれにしても、理髪店、美容院のネーミング・センスってのは、雰囲気だけに流れすぎて驚いてしまうことが多いということは前にも書いた。こんな具合である。

美容業界、理容業界の「雰囲気だけの横文字」
"Cut House"(切られ家)と "Cut In"(割込床屋)

とくに気になっているのは、"Arms" という名の美容院の多いことで、その本家は青山の "Kamkimoto Arms" という超有名店である。想像するに「腕前」というようなつもりで付けたのかもしれないが、英語で "arms"(複数形)と言ったら、「武器、軍備」という意味になってしまうんだがなあ。

まあ、この方面の人たちというのは、言葉の文字通りの意味なんて気にしないで、イメージ優先でものを考える傾向が強いのだろうと思うほかない。

 

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2023年5月28日

岸田首相、最近は「無双」なんだそうだよ

何となく半月以上政治ネタから遠離っているうちに、岸田首相の支持率が上がってきていているとは聞いていたが、サミット後の読売新聞調査では、なんと 56%だという(参照)。さらに、現代ビジネスのサイトでは "岸田首相の「無双ぶり」が止まらない・・・!" なんてことにまでなっている。

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これを書いた歳川隆雄という人は "「インサイドライン」編集長" ということになっている。このメディアって初耳だったのでググってみたところ、"デカ目メイク「インサイドライン」の危険性とは" という気持ち悪いページの次に Tokyo Insideline というページがヒットし、次のように説明されている。

歳川隆雄の「インサイドライン」とは、日本の政治、経済のインサイド(内幕)情報だけでなく、東アジア(中国・台湾、朝鮮半島)、ロシア、米国に関するインサイド情報を発信する日本唯一のニューズレター

何だかよくわからないが、今回の記事自体もあまりよくわからない。まあ、「まつげより内側の粘膜部分にアイラインを入れるメイク方法」的に、かなり際どいお話ってなことなのかもしれない。

いずれにしても岸田首相の支持率がアップしているのは事実で、その要因は、私に言わせると「首相の言ってることを聞けば、文字通りの意味としてはよくわかる」ってことなんだと思う。というのは、それ以前の首相は「言ってることの意味が通じない」って人ばかりだったからだ。

とくに前首相の菅義偉氏の場合は際だって言葉センスがメチャクチャで、自分でも何を言ってるのかわかってなかったんだと思う。広島での原爆記念式典で原稿を読み飛ばし、さらに「原爆」を「原発」と読み間違えても自分で気付かなかったのが話題になったが、そんなの日常茶飯事だった(参照 1参照 2)。

翻って今の岸田首相は、少なくとも何を言ってるのかわかるし、論理的にも破綻がないという点で、前首相なんかと比較するのが申し訳ないほどと言える。前々首相のように「云々」を「でんでん」なんて読んじゃったり(参照)みたいな、マンガ以下の醜態もないし。

G7 のことで言えば、前の菅首相の時は、「借りてきたネコ」状態で、移動の時なんか他国首脳に話しかけられないように(通訳なしで話しかけられてもわからないから)、涙ぐましいまで絶妙の距離を取って歩いてた(参照)。

それと比べれば、岸田首相の直接英語で会話する姿なんて、段違いに頼もしく見えたりしたわけで、確かに点数を稼げたのだろう。まあ、本来的にはこのくらいは特別なことでも何でもないのだが。

というわけで、「党内での基盤が弱い割に、イメージ的に支持率が高くなっちゃったおかげで何とかなる」という意味では、2001年から 5年続いた小泉純一郎内閣の時と共通しているかもしれない。ということは、もしかしたら案外長く続いちゃったりするかも知れないってことだ。

 

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2023年5月27日

パン焼きに失敗して「炭」にしてしまったら

ちょっと今さらながらだが、NqtadeCoco さん(パン屋さんらしい)という方が「盛大に焦がしてしまいました。これはカレーパンです」という画像入りの tweet (5月 22日付)をしておいでだ。見事なほどに可愛らしい形の「炭」が、何個もできている。

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NqtadeCoco さんの名誉のために一応書き添えておくが、翌日付で「今日は大丈夫でした」と、きれいに焼けたカレーパンの写真が添えられているる。まあ、パン屋さんなんだから、このくらい当然なんだろうが。

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これはこれとして、私が気になってしまったのは、「炭」にしてしまった失敗作(中までは炭化していないようだが)をどう処分したかだ。もし「可燃ゴミ」として出してしまったのだとしたら、「ちょっともったいなかったかも」という話である。

というのは、「炭」というのは「炭素の固定化」としてかなり有効なものなのだ。こうしたものは、燃やしてしまうと空気中に CO2 を排出してしまうが、せっかくだから炭のままにしておけば、炭素はいつまでも固定化されるのである。

さらに、細かくして庭に撒いたりすれば、庭土が「いい土」になって、家庭菜園や花壇にしてもいい感じにもっていけるだろう。

というわけで、料理に失敗して「炭」と化したものや、もう使うことのない「古い炭」なども、燃やしてしまったりせずにおけば、大気中の CO2 を増やさないことに多少なりとも役立ったりするのである。

同様に、森林中の枯れかかった古い木なども、そのままだと吸収する CO2 よりも木自身の呼吸によって排出する CO2 の方が多くなってしまうので、伐採して炭焼きしてしまえばいいらしい。今どきだから、燃料として使わなくても、それだけで炭素の固定に貢献することができる(参照)。

というわけで、木を伐採して炭焼きをするというのも、かなり有効な「森林保護活動」の一つと言われているのである。昔の知恵って、大したものだったのだね。

ちなみに我が家のパンは、炭にするまで焼いてしまったことはないので、

Yoroshiku4

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2023年5月26日

固定電話は、確かに捨てた方がいい

はてな匿名ダイアリー」って、「名前を隠して楽しく日記」というキャッチフレーズで、匿名なだけに「何だかなあ・・・」と思ってしまうような投稿が多いのだが、昨日付の「振り込め詐欺に遭いたくないなら固定電話を捨てた方がいい」という記事は、もろに「そうそう、その通りだよね」と思ってしまった。

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内容は次のようなものだ。

振り込め詐欺の電話は、自宅の固定電話にかかってくることが多いらしい。
こうした事実から、市町村では録音機能付きの電話機を提供するなどの対策をとっているらしい。
対策として無意味とは言わないが、もう固定電話を捨ててしまった方がいいのではないかな? (以下略)

市町村の対応を調べてみると、例えば京都府京田辺市役所のサイトに「ご注意!特殊詐欺の入り口は固定電話です!」というページがあり、その対策として、次のようにある。

  1. 防犯機能の付いた電話機にする
  2. 在宅中でも留守電の設定にしておく

実は私も、この 2番目の方策を長く実行していた。2017年に、固定電話は常時「留守電設定」にして、呼び出し音のボリュームも「ゼロ」にしたのである。これは 2017年 12月 28日付の「固定電話には、アヤシい営業電話しかかかってこない」という記事に書いている。

本当に、スマホ主体の生活になってしまうと、固定電話にかかってくるのは、ほぼ 100% アヤシい営業電話ということになる。そんなものにいちいち応答していられないし、念のため留守電を確認しても用件なんて何も録音されていない。

ほぼ 5年間にわたって、この「常時留守電設定」にしていたのだが、考えてみればこれでは、電話料金の基本料だけを払うにしてもムダだと気付いた。それで、昨年 7月 5日付の「ダイヤル式黒電話は、歴史の彼方に」という記事に書いたように、すっぱりと固定電話契約解除に至ったというわけだ。

というわけで、今となれば自信をもって、「留守電設定」なんかにするより「思い切って固定電話を捨てる」ことを推奨したいと思う。その方がずっとスッキリする。

「固定電話がないと FAX ができなくて不便でしょ」なんて言う人もいるが、そんな時は「まだ FAX なんて使ってるの !?」と、ことさら大袈裟に驚いてみせることにしている。まあ、スマホやインターネットができなくて、FAX が「画期的な文明の利器」と思っている年寄りが多いのは、悲しい事実なんだけどね。

ということは、怪しい電話がかかってきたら「こっちはもう年で、あんたの言うことが覚えきれないから、わかりやすい文章にして、FAX で送ってくれ」と言えばいいかもしれないね。大抵は面倒がってそんなもの送ってこないから。(FAX から足が付いちゃうかもしれないし)

万が一、律儀に(?)送られて来たりしたら、「字が汚い上に文章が下手くそで、さっぱりわからない」と言ってやればいい。

 

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2023年5月25日

トイレの注意書きを、山形弁と庄内弁で

tk(てつや こむろ)さんという方(あの小室哲哉とは別人だよね)が、「山形のトイレにはこんな看板があります 🚹 意味分かります?」という tweet を挙げている(参照)。「看板」(?)の文字は「便所の中さおがすげなものは投げねでけろな」というものだ。

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これ、山形県の中でも内陸地方の「山形弁」と言われるもので、日本海に面した庄内の、難解さでは「鹿児島弁」に劣らない「庄内弁」に比べれば、たやすいものだ。「便器の中におかしなものは捨てないでくださいね」ってな意味である。

おがすげな」というのは漢字混じりにすると「おかし気な」ということになる。もとの tweet にもコメントさせていただいたが、「怪しげ」の元が「あやし気」であると認識できれば、それと共通した語法だとわかるだろう。

それから、山形弁では「捨てる」を「投げる」というようなのである。「放る」と共通した感覚なのだと思う。小学校 3〜4年の時の担任が山形出身で、「そんなもの捨ててきなさい」を「投げてきなさい」と言うものだから、違和感たっぷりだったのを今でも覚えている。

ちなみにこの tweet には庄内弁話者の「庄内弁ならこんな感じになるよ」というようなコメントが 2つ付いていて、こんな感じだ。

  • gandhi 2059 さん: 「びんじょさへんだものうだんなよ
    (「便所」の発音が庄内では「びんじょ」に近くなる)
  • yomiko さん: 「便器のなっがさおがしげだもの入れねでくれのぉ〜

うぅむ、両方とも私の庄内弁感覚からはちょっとズレる。というのは、私が庄内で暮らしていたのは 1970年までのことで、つまり私の中にあるのは半世紀以上前の庄内弁なのである。そんなわけで、たまに帰郷すると、「おめさんみでだむがすのこどばさべる人だの、今だばだぁもいねでば!」なんて言われてしまう。

これ、直訳すると「お前さんみたいな昔の言葉喋る人なんて、今は誰もいないってば」てなことになる。まるで「生きた化石」扱いだ。そんなわけだから、今回の表示も、私としては「びんじょのなっがさおがすげだものうだらねでくっちゃの」ぐらいだとしっくりくるのだよね。

お気付きと思うが、庄内弁では「中」という言葉が「なが」と訛るのみならず、「なっが」という発音になる。同様に「下」は「すった」、ついでに「ケツ」は「ケッツ」である。というわけで「サルのケツは赤いのだ」が「サルのケッツだばあっげなだ」になる。

問題は山形弁では「投げる」になる「捨てる」を、庄内弁では「うだる」と言うことだ。これ、「茹だる」という意味ではない。これも元の tweet にコメントしたのだが、「うっちゃる(うちやる)」の訛りなのだと思う。

三省堂の『例解古語辞典』第三版には、次のようにある。

うち・や・る【うち遣る】(動四8)ほうっておく。

というわけで、「うだる」は「ほうっておく」、つまり「捨てる」ってことになる。庄内弁は現代の標準語の訛りというより、古語の訛りが多いのだよね。

 

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2023年5月24日

例のカエル、気付かずに食っちゃったらどうなってた?

「うどんで、あなたを驚かせたい」というキャッチフレーズの丸亀製麺が、本当に驚かせてくれた。いや実際には「うどんで」ではなく「カエルで」驚かせてくれたのだが(参照)。

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既に結構な話題だが、丸亀製麺の新商品「ピリ辛担々サラダうどん」に、生きたカエルが混入していたのだそうだ。「ピリ辛」だけに、カエルとしても体がピリピリして辛かった(この場合は「つらかった」と読んでね)ろうが、カエルだけにど根性で生きていてくれてよかった。

こんなこと書くと「お前アホか?」なんて言われそうだが、考えてもみるがいい。死んでたらもっと気持ち悪かっただろう。魁斗さんという方の tweet にはカップの中のカエルが静止画と動画で紹介されていて(参照)、生きてるおかげで(さすがにちょっと元気がないが)可愛らしいほどじゃないか。

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ちなみに私なんか早食いだから、カエルが入っていたとしても、きっと一緒にワシワシ食ってしまって気付きもしなかったんじゃなかろうか。ただ、それならそれで何の問題にもならずに済んだだろう。

我が家の裏の土手では、近頃毎日ウシガエルが「モーモー」と大きな声で鳴いているが、これ「食用ガエル」とも言われ、食えばチキンみたいな食感らしい。Amazon(参照 = こっちは閲覧注意)や楽天(参照)でもフツーに売られてるから、決してゲテモノじゃなく、食肉としてちゃんと認知されている。

ところで今回話題になっているカエルは、当初は単純に、そこらじゅうで見られるアマガエル(ニホンアマガエル)かと思っていたが、詳しい人の見立てではシュレーゲルアオガエルのようだという(参照)。なるほど、アマガエルだと、目の周りに茶色っぽい筋模様があるはずだからね。

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アマガエルは手で触る分には可愛いが、触った手で目をこすったりしたら毒がしみてメチャクチャ痛くなるから気を付けろと、悪童たち(私を含む)の間で昔から口伝とされていた(参照)。しかしシュレーゲルアオガエルの場合は、とくに毒がどうこうとは聞かない。

それで、あらかた食ってしまってから気付いた魁斗さんも、無事でいられるのだろう。アマガエルだったら下手すると食あたりしてたかもしれないが、アオガエルなら気付かずに食っちゃっても、多分大丈夫だったんじゃあるまいか。そりゃまあ、食わない方がいいけどね。

ちなみにカエルの中でもヒキガエル(ニホンヒキガエル)の毒性は結構なものらしいので、決して食べないように。と言っても、実際にはあの見かけだし、どう料理しても苦くて食えたもんじゃないようだが(参照)。

ヒキガエルの分泌する毒液は「ガマの油」として薬用にされたという伝説があり、我が家からも望まれる筑波山では「ガマの油売り」というのが登場したりする。しかし「ガマの油」が実際にヒキガエルのタラーリタラーリ流す汗という話はアヤシいらしい(参照)ので、そのあたりどうぞ

Yoroshiku4

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2023年5月23日

梅雨時の雨のイメージが変わってきている

今日の関東は冷たい雨が降った。昨日と一昨日は気温が 25℃ 以上の夏日だったが、今日のつくば周辺の最高気温は 14℃ と、春先に戻ったような肌寒さだった。一方、西日本は上天気で、九州の博多辺りではは最高気温も 23℃ と過ごしやすい陽気だったようだ。

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沖縄は既に 18日に梅雨入りしているのだが、今日は梅雨の晴れ間だったらしい。本日 15時の天気図を見ると、沖縄に梅雨をもたらした梅雨前線はだいぶ南に下がり、オホーツク海の低気圧から伸びる冷たい前線が関東南岸にかかっている。今日の関東の寒さは、こいつのせいだったようだ。

ところで、今日のラジオの天気予報で、気象予報士の女性が「梅雨時の雨のイメージは、関東と九州ではかなり違う」という話をしていた。関東の梅雨は「しとしと雨」というイメージが定着しているが、九州では「土砂降りが多い」ということになっているらしい。

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上の図はウェザーニュースの "地域で分かれる「梅雨のイメージ」 前線との位置が決め手に" という記事から拝借している。これによると、梅雨のイメージは「弱い雨×涼しい」「弱い雨×暑い」「強い雨×暑い」という 3通りに分けられる。これは梅雨前線との位置関係によるものらしい。

梅雨前線の南側に入ることの多い九州などの地域では強い雨が降り、前線から離れた関東などでは弱い雨しか降らないということになる。そして「梅雨がない」といわれる北海道のみならず、東北の太平洋側や北関東で「弱い雨×涼しい」というのは、オホーツク高気圧から冷たい北東の風が吹き込むからだ。

これでかなり納得感があるのだが、私のイメージとしては、最近の梅雨は関東でも大雨になることが少なくないという気がしている。

これって、地球温暖化によって梅雨前線がこれまでより北に上がってきやすくなっているからなんじゃなかろうか。まだ記憶に新しい 2021年の熱海での土石流災害をもたらした大雨は、7月 3日のできごとだった。この年の東海地方の梅雨明けは 7月 17日頃だったから、これはまさに「梅雨の大雨」だった。

今後、「梅雨時の雨」のイメージが関東などでも変わっていくんじゃあるまいか。「梅雨がない」と言われてきた北海道でも、最近は梅雨っぽい感じの気候になることがあると伝えられるしね。

 

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2023年5月22日

東京スカイツリーから隅田川花火を見下ろすと

"東京スカイツリー、4年ぶり「隅田川花火大会」を展望台から観覧できる特別営業” (今月 29日催行)という記事があって、「へえ、隅田川花火を下からじゃなく、上から見るのも趣向だなあ」と思ってしまった。これ、「4年ぶり」というぐらいで実はコロナ禍前からやっていたようだが、ちっとも知らなかった。

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子どもの頃、故郷の酒田港で行われる「酒田花火」がなかなかの見もので、花火が空にフワァっと広がって1〜2秒後に「ドンッ」と腹に響くような音の聞こえるのが、ちょっと不思議だった。学校の理科で、光の早さと音の速さの差による現象と知ってからは「そんなもんさ」としか思わなくなったが。

子どもの頃はさらに「遠く離れて花火を横から見たら、平らに見えるぞ」なんて言うヤツもいたが、「俺は宮海(みやみ)の方から観たことがあるけど、遠くにちゃんと丸く見えた」という証言によってあっさり覆された。宮海というのは、酒田港から海岸線を 10km 近く北に行ったところである。

というわけで、横から見ても丸いのだから、東京スカイツリーの展望台から見下ろしても、上の写真のようにちゃんと丸く見える。当たり前の話だが、それでも花火の下の方に地上の景色が見えるというのは新鮮だろう。

ものごとというのは、視点を変えることで新しい発見があるものである

ただ、隅田川花火の東京スカイツリー特別チケットは 1万円なんだそうだ。だったら、フツーに下から見る方がマシかもしれないね。

 

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2023年5月21日

日本文化、「無理心中」までは美化してないがなあ

Sirabee に 【デーブ・スペクター、市川猿之助の事件で ”心中” 文化に苦言 「美化してきた」】という記事がある。ただ、タイトルには「”心中” 文化に苦言」とあるが、実際には "無理心中" について語っている。この混乱が、記事を最後までわかりにくくしている。

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記事中の文言としては、次のようなことになっている。

するとデーブは、「ずっと反省しなければならないのは、文学や文化的に(日本に)無理心中を美化してきたのがあった」と割って入るようにコメント。

この言い方、かなり危険であると言うほかない。日本には確かに「心中」を美化する文化があったし、そもそも今回のニュースは、歌舞伎という「心中」を美化しまくってきた世界でのできごとである。

歌舞伎には「心中物」というジャンルがあるほどで、代表作は『曽根崎心中』、『心中天網島』といった近松物。これ以外でも歌舞伎の世界では、悲恋のカップルというのは大抵心中するお約束になっていると言っていいぐらいである。

ただし、美化されてきた「心中」というのは、この世で添い遂げられない男女が「死んであの世で・・・」という思いで、身も蓋もない言い方をすれば「合意の上で」一緒に自殺または嘱託殺人することである。無理心中(合意のない心中)が美化されているというのは、ちょっと話が違う。

その意味ではデーブ・スペクターの言い方は誤りで、中途半端な日本理解(あるいは日本語理解)に基づいたものと言っていい。さらにこの記事そのものが稚拙で、理解不足を感じさせる文章となっている。例えば、上述の部分に続く以下のくだりだ。

日本における心中の文化的位置付けを指摘すると、「今はやってないにしても、未だに温情刑を前提にして、無理心中のことを…弁護側がそれを使うのではないでしょうか?」と、裁判になった場合は情状酌量の材料に用いるのではと予想した。

まず、デーブ・スペクターのコメント引用の部分、文章として最悪だ。「今はやっていないにしても、未だに温情刑を前提にして・・・」というのは論理的にメチャクチャで、とくに「未だに・・・」という表記は、してはならない誤りである。

そしてせっかくコメント内容を補った文の末尾での「予想した」というのは、私がときどき批判的に取り上げる稚拙極まりない表現だ(参照)。

それに続く以下の文章は、論理の混乱をさらに如実に物語っている。デーブもライターも、「無理心中」と「心中」の区別が付いていないのだと判断するほかない。

デーブが「無理心中で、量刑が短くなるってのをよく聞きますけど」とさらに質問すると、細野氏は「自殺の幇助だとしても、執行猶予つくってのはそうですね」と法定刑が軽いことを認めている。

そもそも「無理心中」は「一緒に死ぬ」という合意がないのだから「自殺の幇助」というのもあり得ず、あるとしたら「殺人」である。端的に言えば、「無理心中」なら「殺人罪」で、いわゆる「心中」なら「自殺幇助罪」か「同意殺人罪」になる。

要するに「心中」と「無理心中」をきちんと区別せずに、徹頭徹尾一緒くたに語っているのが、この記事の混乱の源だ。

 

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2023年5月20日

奈良公園の鹿の「お辞儀」が戻ってきたらしい

そう言えば、今年 3月 15日に奈良公園に行った時、「最近の鹿は愛想がないなあ」と思ったのだった。数年前はこちらが鹿せんべいを買ったと見るや、あっという間に多くの鹿たちがお辞儀しながら群がってきておねだりをしたものだが、今年はそうしたことがあまりなかったのである。

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ところが、MBS NEWS に "奈良の鹿『お辞儀』で見える損得勘定「どのくらい餌がもらえるかでお辞儀回数変える" という記事があるのを見つけ、納得してしまった。うぅむ、そういうことだったのか! 

今年 3月の鹿は本当に愛想がなくて、鹿せんべいを差し出すと面倒くさそうに近付いてきて、テキトーにせんべいを口にするばかりだった。撫で回しても嬉しそうな顔一つしない。下の写真の鹿も、「仕方ないから、食ってやるわ」ってな感じで、「お辞儀」なんてしそうにないのがわかるだろう(参照)。

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MBS の記事によればあの「愛想のなさ」というのは、長らく鹿せんべいをあげる観光客が減っていために、おねだりの仕方を忘れてしまっていたもののようなのだ。しかし最近になって観光客が戻ってきたために、鹿たちも「お辞儀」しさえすれば鹿せんべいがたくさんもらえると思い出しつつあるらしい。

鹿というのも、あれでなかなか現金なもののようなのである。

 

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2023年5月19日

日本の「マスク神話」って、メチャクチャ強いのだね

Wedge ONLINE に "脱「ゼロリスク信仰」へのススメ 日本人の日本人による「マスク神話」はいつまで続く?" という記事がある。添えられた写真はどこかの繁華街の様子だが、マスクを付けている人が圧倒的に多い。

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記事には次のようにある

テレビ、新聞で感染者数をトップニュースで報道し、専門家が登場して感染の恐ろしさや受け入れ病院の医療崩壊の様子を述べ、(中略)マスクさえすれば感染から逃れられると信じる「マスク神話」が成立したのだ。

「マスク神話」とは、まさに言えてる。私は 3月中旬からマスクなんてしなくなったが、近所のスーパーで買い物をすれば今でも 100%近くの客がマスクをしているし、さらに、我が家の裏を流れる川沿いの閑散とした土手の道を散歩しても、たまに行き会うほとんどの人がマスクをしている。

私は 4月 10日付の「空いた道をノーヘルにマスク着用で自転車に乗る人たち」という記事で、次のように書いている。

マスクはもう付けなくてもいいんだけど、周囲がみんな付けてるから「外すのは気が引ける」と感じてしまう。そしてヘルメットに関しては、被ることが「努力義務」となってはいるんだけど、実際には誰も着用してないから「自分だけ被るのは何となく恥ずかしい」

こうした現象からみれば、日本における「同調圧力」の強さはかなりのものだとわかる。記事には次のようにある。

 欧米でも韓国でもすでにマスク規制は解除しているが、その後、感染拡大は起こっていない。このような経緯を見ると、マスクの常時着用には流行発生を止める効果はないことが分かる。(中略)マスクをすれば感染しない、流行は起こらないといった幻想は捨てなくてはいけない。

しかし、この同調圧力を減らし、幻想を捨てるにはかなりの時間がかかるだろう。記事は次のように書かれている。

同調圧力を減らすためには別の方法、すなわち感染が収まって、恐怖感が薄れるのを待つしかない。それまでのおそらく半年、1年は、選択の自由を主張することがむずかしい事態が続くことになる。

私は暑くなったらマスクなんて着用し続けるのはしんどいから、夏が来る前に多くの人はマスクをしなくなるだろうと思っていた。しかしここ 2〜3日の真夏の真夏の暑さの中でも多くの人はマスクを放さないのだから、本当に「半年、1年」はかかりそうな気がしてきた。

なかなか大変なことである。

 

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2023年5月18日

澤瀉屋(猿之助の屋号)、かなりヤバい

昼前の TBS ラジオで、市川猿之助が「意識もうろうで病院に搬送」いうニュースが流れた(参照)。これを聴いた途端に「あちゃぁ〜、さっそくやっちまったか!」と思ってしまった。

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というのは今朝一番、 NEWS ポスト セブン のサイトに「【スクープ】市川猿之助が共演者やスタッフに“過剰な性的スキンシップ”のセクハラ・パワハラ「拒否した途端に外された」という記事が掲載されているからである。

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このスクープ記事って、かなり「嫌な内容」なので、ここで改めて書く気にはなれない。上の写真のリンクから飛んで読んで頂ければわかるが、「ジャニー喜多川問題」の延長みたいなところがある。

前にも書いたことがあるが、私は七代目団十郎論で文学修士号を取得したほどなので、実は歌舞伎については結構詳しい。若い頃は三代目猿之助(二代目猿翁=当代の伯父)の舞台は結構観ていたし、「歌舞伎はナマで観たことがない」という人には、澤瀉屋(猿之助の屋号)の舞台はオススメと思ってきた。

ただ、今の猿之助はあまりピンとこない。猿之助は慶応出身で、私が学位を取得したのは早稻田というのは無関係なので、念のためオコトワリしておく。というのは、私の贔屓の三代目も慶応だったからね。

猿之助は今月、明治座の「市川猿之助奮闘公演」の最中なのだが、とりあえず昼の部は中止ということになっており、当然にも夜の部だってできないだろう。でっかい穴になる。(これについては、下の【付記 3】を参照のこと)

ニュースの続報によれば、両親(父は三代目段四郎)は死亡が確認され、当人の容態は確認中だが、遺書のようなものが見つかっているという(参照)。

三代目が再興した澤瀉屋だが、その息子の香川照之も昨年、性加害、酒乱のスキャンダルで問題になったし、甥の四代目がこれでは、ちょっとヤバい。死なずに済んだとしても、代がかわってしばらく経たないと浮かばれないだろう。

といっても、今の猿之助には子がいないことになってるしなあ。こうなったら、團子、頑張ってくれ。

【付記】

「澤瀉屋」は、「おもだかや」と読んでね。念のため。

【付記 2】

「四代目市川猿之助」の「四代目」をラジオのニュースなどで「よんだいめ」と読む(クルマの「4台め」じゃあるまいし)キャスターが目立つが、ちゃんと「よだいめ」と読んでね。ついでに、「七代目」は「ななだいめ」じゃなく「しちだいめ」、「九代目」は「きゅうだいめ」じゃなく「くだいめ」。

【付記 3】

本文で「当然にも夜の部だってできないだろう」と書いてしまったが、代役でやるそうだ(参照)。さすが、歌舞伎!

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【付記 4】

ニュースによれば、猿之助は一命を取り留めたらしい。ただ、段四郎の死について共同通信が「市川さんの父親も死亡確認」なんて見出しで報じたことで、批判が高まっている。仮にも市川段四郎なのだよ。しかもフツーは歌舞伎役者を「市川さん」なんて言わないし、記者と編集部の見識が疑われて当然だ。

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そういえば、本文でリンクしたテレ朝のニュースも「市川さん」なんて言ってるなあ(参照)。

 

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2023年5月17日

野球とサッカーのイメージを比べてみると

PRESIDENT Online に "利益額はプロ野球 50億円、Jリーグ 320億円と大差・・・WBC 優勝でも「野球離れ」が止まらない根本原因" という記事がある。「最近は野球よりサッカーがエキサイティングだなあ」と思ってはいたが、NPB(日本野球機構)と Jリーグの利益額にそれほどの差があるとは知らなかった。

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ただ、選手の年俸をみると、プロ野球では 5億円とか 6億円とかが珍しくなく、上位 100人は 1億円以上である(参照)。さらにメジャーリーグに行った選手なんかになると桁違いで、大谷翔平は 550万ドル(43億円)なんだそうだ。そんなにもらっても、到底使い切れないだろうに。

Jリーガーの場合は、イニエスタの 20億円は超別格として、あとは 41位までが 1億円以上というところで、しかも外国人選手がやたら多いから、日本人選手で 1億円プレーヤーというのはかなり限られる(参照)。年俸だけを比べたら、Jリーグはプロ野球の足許にも及ばない。

というわけで、お金の面だけで見れば、プロ野球は既に来るところまで来ちゃったスポーツで、サッカーはこれからまだまだ伸びる可能性があると見ていいのだろう。ただ、スポーツをする選手としては単にお金だけが目的じゃないし、見る方もあまりそんなことには囚われないだろうから、話は別だ。

私の偏見に満ちたイメージで言うと、野球はオッサンがビールを飲みながら見るもので、サッカーは若い連中が仲間と盛り上がりながら見るものという気がしている。ただ、人口的にはオッサンの方が若者よりずっと多いから、まだまだ野球は力をもっている。

ただ、今のオッサンはどんどん老人となってやがてあの世に行き、今の若い連中がこれからどんどんオッサンになっていく。ということは、この差は縮まっていくと見ていい。

それに、これからのスポーツ界を支える若い子たちが始めるスポーツとしては、今やサッカーの方が入りやすいんじゃあるまいか。野球は道具に妙に金がかかるしね。

それに何と言っても、昔は夜のテレビ番組と言ったら野球の「ナイター中継」(しかも、どの局も巨人戦ばっかり)だったが、今はそんなのは消えてなくなった。つきつめて考えると、この頃にジャイアンツが利益独占しすぎていたことが、今になって全体的なマイナス要因となってしまったのだろう。

それから先日の WBC の時には、日本のプロ野球と米国のメジャーリーグではボールの大きさや作りが違うなんてことが話題になっていた。どうも野球ってのは、世界各地でそれぞれビミョーに「ローカルスポーツ化」しているような印象がある。それに比べれば、Jリーグのやり方はなかなかスマートだ。

というわけで、今後は野球とサッカーの差はどんどん縮小していくのだろう。

おまけみたいに付け加えておくが、私が野球に「オッサン的イメージ」を抱いてしまうのは、多分に甲子園野球の入場行進の「ダサさ」からきてるのだよね。これについては、昨年 6月に「見るだけでうんざりしてしまう行進スタイル」として書いているので、参照いただきたい。

 

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2023年5月16日

名古屋では、新幹線ホームのきしめんがサイコー!

「おいしいお」というサイトの ”名古屋に行ったら「味噌煮込みうどん」は絶対食っとけ” という記事が話題だ。「世界が変わるぞ」というのである。

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私は 5月 4日の記事でも触れたように羊毛関係の仕事に就いていたことがあるので、日本の毛織物工業の本場である尾州(その中心地はもちろん名古屋)には何度も出張した。そして名古屋の人たちの、出張してきた人間に「名古屋めし」を食わせたがる性癖にはちょっと辟易していた。

彼らはまず、上の写真に君臨する「味噌煮込みうどん」を食わせたがる。「それなら東京でも食べたことがありますから・・・」と言っても承知せずに、「東京の味噌煮込みうどんなんて、本物じゃない。本物の味噌煮込みうどんは、名古屋じゃなきゃ食えないんです」というのである。

というわけで、あまりしつこく勧めるのでしかたなく食う。まあ、決してまずいもんじゃないが、正直言って食いにくいし、わざわざ金を払って食うようなものという気はしない。上の記事に付いている「うどんてよりちくわぶ」というコメントに、「すごく言えてる!」と思ってしまうほどだ。

というわけで、「同じ食べるなら、他のモノを・・・」と正直な思いを伝えると、「はいはい、ほかにもいろいろありますよ」と、さらに名古屋めしのバリエーションを挙げてくる。いわく、「味噌カツ」「土手煮」「ひつまぶし」・・・ その他、覚えきれない何やらかにやら・・・・。

というわけで、出張する度にいろいろな名古屋めしを食わされるのだが、残念なことにどれを食っても「うぅん、せっかくだけど・・・」と思うばかりなのだ。まあ、私のことだからちゃんと完食はするけどね。

ちなみに私は、名古屋の食い物としては「きしめん」は好きである。で、「おいしいきしめんを食いたい」と所望するのだが、名古屋の人たちというのは、よそ者にきしめんを勧めるということにはかなり消極的なようなのである。

「まあ、あれも名古屋の食い物ではあるんですけどね・・・」というような、何だか奥歯に物の挟まったような言い方なのだ。この辺りの感覚は本当によくわからない。

で、結局、出張帰りに名古屋駅の新幹線ホームで、自分一人で「住よし」という立ち食い店の「きしめん」を食う。この店のきしめんのうまさについては、2018年 3月 16日の記事に書いてある通りである。

名古屋に行った人たちの多くが「いろいろなものを食わせられるけど、結局、新幹線ホームのきしめんがサイコー」と言う。かの玉袋筋太郎氏もラジオで同じことを言っていたが、まさに実感というほかない。

 

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2023年5月15日

鹿児島弁の「へがふっど」が、わかってしまった

Twitter で 筋肉博士という人が「桜島の噴火予報アプリがあるって聴いたから入れたけど、何を書いてあるのかよくわからない」と tweet しておられる(参照)。「へがふっど」という名前のアプリのことのようだ。

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で、なぜか申し訳ないみたいな気がしてしまうのだが、私ってば、この「へがふっど」の意味、なんと一発でフツーにわかってしまったのだよね。「灰が降るよ」ってことだろう。

庄内弁で同じことを言うと、「へぇふっぞ」で、より極めると、「ふぇ〜ふっぞ」となる。古い日本語では「はひふへほ」は「ふぁふぃふふぇふぉ」と発音され(参照 1参照 2)、庄内弁にはその痕跡があるのだ。これだけみたら、我が庄内弁の方が鹿児島弁よりさらに難度が高そうな気がしてしまうじゃないか。

私は 20年近く前の 2004年 7月 16日に「鹿児島弁は本当にわからない」という記事を書いている。日本の大抵の方言ならなんとか理解できるが、鹿児島弁だけはさっぱりわからない(ただし、琉球の島言葉は別格)という内容だ。ところが、「へがふっど」はしっかりとわかってしまったのである。

柳田国男は『蝸牛考』という書の中で、「方言周圏論」という学説を唱えている。言葉というのは中央で新しい言葉が生まれ、古い言葉は周辺に残るので、同心円状に遠いところの言葉同士が共通する形になるという試論だ。

この論に基づけば、「灰」のことを「へ」あるいは「ふぇ〜」と言う地域が庄内と鹿児島という、都から遙か離れた所に存在するというのは、「なるほど、さもありなん」ということになるだろう。

さらに Nicheeee!というサイトには "鹿児島弁検定にも出る?「へ」3つの意味" という記事がある。3つの意味とは「屁」「灰」「蠅」なんだそうだが、これ、わが庄内でもまったく同じなのだ。ただ、庄内では「灰」は「あぐ」(「あく」の訛り)ということの方がやや多いかな。

もし再び鹿児島に行くことがあったら、その気でナマの鹿児島弁をじっくり聴いてみようと思う。案外わかったりするかもしれない。

ちなみに、庄内弁で「へぇふる」というと、「灰が降る」ということのほかに「おならをする」という意味にもなる。これ、鹿児島弁では「へをひる」というようだが、「ふる」と「ひる」も、似てるといえば似てるよね。

 

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2023年5月14日

他人のメルアドでアカウントを作ってどうするんだ?

4日前に Yahoo Japan のメンバー・サービスという部署からわけのわからないメールが届いた。今年 5月 10日 12時 33分 0秒に、「私の」 Yahoo Japan ID のパスワードが変更されたというのである。

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ところが私は Yahoo Japan ID のパスワード変更なんてした覚えがないし、そもそも通知にある ”ao1***" という ID なんて持っていない。ということは、誰かが私のメルアドを勝手に使って Yahoo Japan ID を作ったということになる。

ただ、これ以前に Yahoo Japan から身に覚えのないメールが届いた記憶はないし、実害もないから、この不審 ID は直近に作られたものだろう。で、何だか知らないが、すぐにパスワードを変更したようなのだ。

通知には、次のような項目がある。

◆このYahoo! JAPAN IDに覚えがない場合
お客様以外の方が誤ってお客様のメールアドレスを入力し、メールが誤配信された可能性があります。
Yahoo! JAPAN ID:ao1********に メールアドレスを再度登録させたくない場合は下記のURLよりメールアドレスの削除手続きが行えます。
(以下、URL 略)

「お客様以外の方が誤ってお客様のメールアドレスを入力し・・・」なんてことになっているが、これはむしろ「確信犯」なんじゃあるまいか。何が楽しくてやってるのか知らないが。

いずれにしても、さっそく上記の案内に沿ってメルアドの削除手続きをした。これによって、このアカウントでは私のメルアドを使うことは永久にできなくなったわけだ。

できることなら削除手続きだけではなく、「勝手な真似するな!」とメールしたいところだが、相手のアドレスは "ao1" 以下が伏せ字となっていてわからないのでできない。じれったいことである。

世の中には妙なことをする人がいるものだ。こんなことをしても、何の得にもならないだろうに。ということは、やっぱり「誤って入力」ってことなのかなあ。

検索してみたところ、「弁護士ドットコム」というサイトに「数年間、間違って他人のアドレスを登録してた」として相談しているケースが見つかった(参照)。ただ、それによって間違って使われたアドレスの所有者に不利益がもたらされたという情報は見当たらないので、ほっとした。

まあ、こちらに不利益が生じないなら、「まったくアホなことをするヤツがいるもんだ」で済ましておいてもいいか。ただ、こうしたことに関して新たな情報をお持ちの方がいらしたら、コメント欄に書き込んで頂ければ幸いである。

 

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2023年5月13日

マツケンサンバで、なぜか「酒田ばやし」を思い出す

Twitter で なめらか さんという方の tweet が話題だ。マツケンサンバを聴きながら人は泣くことができないし病むこともできないという説を耳にし、五月病予防として毎朝男たちが起きる少し前から爆音で流してるんだけど、確かに全員陽気に口ずさんだりして朝から機嫌がいい」というのである。(参照

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なるほど、朝起きる前から家中にマツケンサンバが爆音で流れていたら、いやでも陽気に目を覚ますしかない。ちなみに私は 2021年 12月 1日の記事で、この曲について次のように書いている(参照)。

ちなみにこれ、サンバのリズムの上に艶歌(歌のリズムがアタマ打ち)と「流し目」が危うく共存しているという点で、摩訶不思議なものである。「サムい!」という反応もあるが、これはこれで「新ジャンル」と思っていればいいだろう。

この「新ジャンル」に、朝の目覚めを良くするなんて効果があるとは、この記事を書いた時点では考えもしなかった。このリズムとアタマ打ちの「オーレー、オーレー」が耳に付いてしまったら、会社や学校に着いても頭の中で鳴り響いているかもしれない。

ところで私の場合、この季節に「頭の中で鳴り響く」と言えば、故郷の「酒田まつり」(昔は「山王祭」と言っていた)の「酒田ばやし」だ。今年も 5月 15日から開催されるというので、私の頭の中では既に、あの「ドンドン、チャチャチャ、ドドチャチャドドチャン」の囃子が鳴っているのだよ。

私は 1971年に大学入学のために上京したのだが、それまでの 18年間、5月になれば酒田の街中に鳴り響く「酒田ばやし」に、頭の中が占領されていた。ふと気がつけば、自分でも「ドンドン、チャチャチャ、ドドチャチャドドチャン」と口ずさんでしまっているのである。

ちなみに、上の動画では「ドンドン、タタタ、ドドタタドドタン」と指導しているようなのだが、実際には太鼓(ドンドン)と鉦(チャチャチャ)の音が際立つので、私の心の中ではあくまでも「ドンドン、チャチャチャ・・・」なんだがなあ。

いずれにしても、この単純なリズムには大変な魔力がある。人は「マツケンサンバ」だけではなく、「酒田ばやし」でも泣くことや病むことから遠離れる。とくに「酒田まつり」はもろに 5月の行事なので、五月病対策にはぴったりなのだ。

ただ、問題は「祭りの後」なのだよね。

 

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2023年5月12日

「防災備準」って何だ?

下の写真は、本日買い物に寄った某スーパー(えーい、書いちゃえ、西友守谷店という店)の売り場である。出入口に近いところにワゴンみたいなものが置いてあって、ビスケットやら麦茶やら割り箸がごちゃっと積んであり、何かと思えば、「防災備準」と表示されている。

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石川県と千葉県で強い地震が続いたので、ここは防災グッズのビジネスチャンスと捉えたのかもしれない。ただ、「防災」はわかるが、「備準」という熟語はこれまで見たことも聞いたこともない。

一瞬、そうした新語ができたのかとも思ったが、それも「まさかね」と思い直した。結局のところ、「防災準備」という売り場を作るつもりで、紙を貼る順番を間違えたんだろう。4枚の紙をプリントしたスタッフとしては、順番を間違えるやつがいるなんて思わなかったに違いない。

さらにおもしろいのは、この表示を目にしても、来店客の誰一人として「ありゃ?」なんて思わないようで、全然気付かずにスルーして行き過ぎるってことだ。「ははぁ〜!」なんて勘当して立ち止まり、そそくさと iPhone を取り出して写真まで撮っちゃう酔狂なやつは私以外にいない。

こうして見ると、表示された言葉なんて誰も気にしないものなのだね。目には入っても、読むことまではしないのだ。

で、それはそれとして、この「防災備準」のワゴンに載せられているのが、さらにまた「ははぁ〜!」と感動してしまうような品揃えなのである。

ビスケット、麦茶、割り箸は冒頭で触れたが、その麦茶というのは、ボトルに入ったすぐに飲めるものじゃなく、ティーバッグの袋詰めである。その他に、何だかよくわからない袋詰めの甘ったるそうなお菓子、キャラメル、レジャーシート、食品用ラップ、紙コップ、その他モロモロ。

要するに「普段のおやつ」みたいなものにお花見グッズみたいなものを加えただけだ。「防災グッズ」としてフツーに思いつく、飲料水、懐中電灯、モバイルバッテリーなどはない。

さらによくわからないのが、写真の右上に揃えられている「シームレス ピッチャー」という水差しボトルみたいなものだ。890円と 790円の 2種類ある。これ、ググってみたところ「パッキン ふた 一体型」のポットなんだという(参照)。そう言われても、まだよくわからないが。

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そもそも「シーム(seam)」というのは「縫い目」のことである(参照)。このメーカー、「フツーのピッチャーって、パッキンとフタが縫い合わされてるでしょ! だけど、ウチのは縫い目がないから『シームレス』なんです」と言いたいんだろうか? う〜ん、ピッチャーの形容詞にはふさわしくないなあ。

というわけで、今日は本当になんだかよくわからない日だった。

 

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2023年5月11日

「倒木テント」って「いいじゃん!」と思ったのだが

Quora に "キャンプ場で倒木テントで寝ていた 29歳の女性が下敷きになり死亡「根腐れ」が原因かの記事ですが自業自得、自己責任と叱ってる人がいます。根腐れなんて予測できるのでしょうか?" という質問があった。一瞬、「倒木テントって何だ? ちょっとよさそうじゃん!」と思ってしまったよ。

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私がごく自然に思い浮かべたのは、倒木の枝にタープをひっかけてその下でワイルドに寝る光景だ。若い頃はテントなしで山で寝るのが好きで、夏場なら 3,000メートル級の縦走でもそれで通していた(参照)から、そうした感覚はかなりそそられる。

ところが「下敷きになり死亡」なんてあるので、傾斜地だったために倒木が転がってしまい、その下敷きになったのかなんて考えたが、それも不自然過ぎる。傾斜地で倒木より下で寝るやつなんていない。それで調べてみると、そもそも「倒木テント」なんて話じゃないんだった。

”mamasta" というサイトに元記事からの転載らしき記述があり、それを見ると ”キャンプ場で倒木 テントで寝ていた 29歳の女性が下敷きになり死亡 「根腐れ」が原因か” というタイトルである。Quora の質問者は、「倒木」と「テント」の間の「全角スペース」を無視しているのだ。

これって、はっきり言って呆れるほど乱暴な話である。もっと言えば、質問文の末尾の「根腐れなんて予測できるのでしょうか?」というのも、「おいおい、ちょっと待てよ」と言いたくなる。

現在形の話として、倒木した原因が「根腐れ」だと言われているのに、将来の話として「根腐れを予測」なんてしてもしょうがない。この場合は「根腐れしているなんて、外見から推測できるのでしょうか?」とすべきだろう。あるいは視点をちょっと変えて、「倒木なんて予測できるのでしょうか?」でもいい。

前にも書いたことなのだが、どうも最近は「予測」とか「予想」とかいう言葉が、現在只今の「推測」という意味で使われることが多くて(参照 1参照 2)、ちょっとイラついてしまうのだよね。

 

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2023年5月10日

ガソリンスタンドでタイヤに空気を入れようとしたら・・・

ひろいろドットコムというサイトに「ガソリンスタンドでタイヤに空気を入れてみた」という動画付き記事がある。どういうことなのかと思い、リンク先に行って動画を再生してみて驚いた。

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画面はセルフ式のガソリンスタンドと思われる場所を映し出している。そこに黒塗りの高級車(シーマか何かかなあ)が入って来て、ガソリンを入れるのではなく、何やら赤いボンベをひっつかんで、タイヤに空気を入れようとしている。

「え、ガソリンスタンドって、こんな空気ボンベが常備してあるの?」と、意外な感じがした。「まるで消火器みたいだけど」

で、このお兄ちゃんはおもむろに右側前輪に空気を入れようとするのだが、何だか様子がおかしい。で、ちょっとタイヤから外したとたんに、白い粉の煙がボワーッと噴出した。

「ほぉら、やっぱり消火器だったじゃん!」

それにしても世の中には、ガソリンスタンドにやたらコンパクトな空気ボンベ置いてあって、それを使って軽い気持ちで高級車のタイヤに空気を入れられるなんて思ってるお兄ちゃんがいることに、心底驚いてしまった。どう見ても消火器なのに、思い込みというのは恐ろしい。

かと思うと、おまけみたいに、こんな tweet も紹介されている。

セルフ式のガソリンスタンドって、一日中見てたらかなりいろいろなことが起きていそうなのだね。どのスタンドでも、見張り役のスタッフがずっと手持ち無沙汰そうに立って見張ってるわけがわかった。

ただ、下の動画のアメリカのスタッフは頼りにならないよね。テスラの反対側にガソリン注入口があると思って、ホースを伸ばしてあげてるんだから。

 

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2023年5月 9日

岐阜市の「オリジナル SDG's ロゴ」を巡る冒険

岐阜市の募集するオリジナル SDG's ロゴ の「応募企画」が話題だ(参照)。下のようなもので、「SDG's をイメージしたデザインで 17色を使用していること」とか「SDG's」「岐阜市」の文字を入れるとか、「1.5cm×1.5cm程度に縮小した場合も、視認できること」とか、かなり「無理くり」である。

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とりあえず「17色を使用していること」ということの必然性がさっぱりわからない。16色以下では、SDG's は表現できないとでもいうのだろうか。私の感覚としては、モロに 17色も使ったらかなり派手派手になってしまうような気がするのだが。

さらに、せっかく 17色使用と指定しているのに、「モノクロにした場合や 1.5cm×1.5cm に縮小した場合も視認できること」となる。派手にしたいんだか、シンプルにしたいんだか、意図が理解できないよね。

とにかく「1.5cm×1.5cm に縮小」となると、かなり小さい。こんなに縮小したら小さな文字は「視認」できなくなるから、デザインとしてもかなり限定されてしまうだろう。

というわけで、こうした条件を満たすとどうなるのか。試しにやってみた。デザインとしての良さを追ったわけでは決してなく、単に 17色を使って「岐阜市」「SDG's」の文字を入れ、1.5cm×1.5cm に縮小した場合でも視認できるという物理的条件を満たすことだけを考慮したところ、こんな風になった。

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これじゃあ「お笑いぐさ」みたいなもので全然使い物にならないが、写真にスケールを入れてみたので、「1.5cm×1.5cm」というサイズの小ささだけはおわかりいただけると思う。最終的にどんなデザインが採用されるのか、妙に楽しみになってしまうよね。

 

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2023年5月 8日

「わかりにくいピクトグラム」のおもしろさ

広島現代美術館のトイレにあるピクトグラムについての tweet が一部で話題だ(参照)。下の写真で言えば右側の上が女性用下が男性用なんだそうだが、日常的な感覚でフツーに受け取る限りでは、「見るだけで直感的に理解できる」という意味でのピクトグラムの常識からほど遠い。

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商業施設などでよく見かける例では、まずカラリングとしては男性用が黒(あるいは紺)、女性用が赤という例が圧倒的に多い。さらに形状として、男性用がズボン、女性用がスカートを着用しているように見えるというのが一般的だ。

ところがこのピクトグラムは、そうした「常識」を無視している。一見すれば、ピクトグラムのもつ効果を果たさないように作られていると言って過言ではない。上に紹介した tweet も、ピクトグラムの制作意図について「何言ってるのかわからない」として、単純素朴なまでに批判的だ。

ただ、この問題を取り上げるにあたっては、これを tweet した「公(広島市を護る会)」という方の意図をきちんと見据えなければならないだろう。アカウントを見ると、この方はヘイトスピーチ条例制定に反対という立場らしく、当然のように「性自認」に関してもかなり保守的なスタンスのようだ。

というわけで、このトイレのピクトグラムに関する tweet が単純に批判的に見えるのは、そうした立場からすれば当然のようなのである。ということは、この tweet は単に「わかりにくさの批判」という以上に、実は「政治的なメッセージ」なのだと気付かなければならない。

私としては、「政治的」をさらに超えた視点で見てしまえば、こうしたピクトグラムも「一つの趣き」なのではないかと思う。さらに「現代美術館」という場所柄を思うと、「コンセプチャル・アートみたいなもの」と捉えてもいいんじゃなかろうか。

よく見れば「男」「女」という表示もあるし、このピクトグラムのせいで入るべきトイレを間違えてしまったなんてことにはなりにくいだろう。ということは、決定的な不都合はない。さらに 添えられた「断り書き」のようなのものの末尾にある「オチ」もおもしろい。

なお、ピクトの区別はついているけれど、どちらに行くべきか迷っている。そのような場合は、エントランス受付横、「誰でも多目的トイレ」をご利用ください。

ということなのだが、ただ、いくら私でもこうした「わかりにくいピクトグラム」をのべつまくなしに設置しろと言ってるわけじゃないので、その辺りのことは

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2023年5月 7日

「ウェストミンスター寺院」で、アクセス急増

下の画像は、当ブログのアクセス数を示すグラフの一部だが、ご覧の通り、昨日 18時過ぎから 20時頃にかけてアクセスが急増(2本の点線は、前日と前週の推移)。この時間帯の 7割以上が 2010年 11月 22日付 "キリスト教なのに 「ウェストミンスター寺院」 とはこれ如何に?" とへのアクセスだった。

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昨日はロンドン時間の午前 11時からチャールズ 3世の戴冠式が行われ、これが日本時間では午後 7時(19時)からだった。このため、その少し前頃から式典の会場となる「ウェストミンスター寺院」の名称に関連し、「キリスト教の教会なのに、なぜ『寺院』?」という疑問からのアクセスが増えたのだろう。

そういえば昨年の秋にも、エリザベス 2世の国葬が執り行われた時に同じような現象が現れたので、9月 13日に "「ウェストミンスター寺院」という日本式名称" という記事を書いている。どうやら、英国王室で式典があると私のブログへのアクセスが増えるというお約束が成立しちゃってるようなのだ。

「ウェストミンスター寺院 キリスト教」という 2語でググってみると、ご覧のように 3番目に私の記事がランクされている。その上位は本家本元の「ウェストミンスター寺院」と、それと間違われやすい「ウェストミンスター大聖堂」の 2つだけ(いずれも Wikipedia の記事)なのだから、ちょっとできすぎだ。

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今回の戴冠式の直前からいきなりのように、私の 12年以上も前の記事へのアクセスが急増したというのは、この Google 検索結果からして当然なのだろう。

それにしてもこうした「素朴な疑問」というのは、インターネットの世界で案外強力なアクセス要因になるのだね。

 

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2023年5月 6日

コロナの「緊急事態」は終わったんだそうだ

BBC News のページに "Corvid flobal health emergency is over, WHO says" という記事がある。「へえ、国内ニュースはまだなのかな?」と思ったが、探してみると、NHK のページに【WHO 新型コロナ「緊急事態宣言」終了を発表 “今後も警戒を”】という記事が見つかった。

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NHK の記事は BBC のものよりほぼ 3時間遅れの発表だが、日本時間だと午前 4時 24分付だから、決して夜中にサボっていたわけじゃないのだろう。そして見出しに「今後も警戒を」という文言を付け加えるのを忘れないところが、いかにも NHK らしい。

ところでこの連休に長女が久しぶりに元気な姿を見せてくれたのだが、彼女が言うにはなんと、今年始めにコロナになって 1週間以上仕事を休んのだそうだ。そんなこととは少しも知らなかった。当人としては症状が軽かったので、余計な心配をかけないように知らせなかったというのである。

我が家族の中にもつつがなく(?)コロナ経験者が出ていたわけだ。確率から言って家族に 1人ぐらいいても少しも不思議ではないわけだが、離れて暮らしているので家族の誰も感染しなかったのが、手垢のついた言い方ではあるが「不幸中の幸い」というものである。

私は昨年 9月 15日の "「コロナのパンデミック、3年経ったら「飛んでいけ〜」 " という記事の中で、「注目すべき点は、多くのパンデミックがほぼ 5年以内に終息しているということで、さらに言えば、そのほとんどが 3年以内である」と書いている。5年かかったのは天然痘(16世紀と 18世紀の 2度)だけだ。

その伝からすれば、2019年末から始まった今回のコロナ禍も、既に 3年以上経っているのだから、下火になって当然ということになる。というわけで、私は最近はマスクなんて全然しないので、その辺りはよろしく。

もっとも、自転車に乗る時のヘルメットは被るけどね(参照)。

 

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2023年5月 5日

能登で「震度 6強の地震」というニュースに驚いた

今日は連休で戻ってきた長女と三女、そして妻を伴って、手賀沼の日帰り温泉に行って来た。昼を過ぎたばかりの時間帯でそれほど混雑もせず、いい気持ちで入浴できたのだが、3時頃に出て帰ろうとした時、突然館内のテレビに能登半島で「震度 6強の地震」というニュースが流れた。

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これは昨年 6月 19日のマグニチュード 5.4、最大震度 6弱という地震をさらに上回るもので、2021年から続いているこの地の地震活動の中でも最大だったという。「震度 6強」と言えば、12年前の東日本大震災でのつくば周辺の「震度 6弱」なんてものじゃないから、さぞ恐ろしかっただろう。

Weather News の記事によれば、この地震の後にも周辺では地震が頻発し、「15時 20分までに震度 4を筆頭に有感地震が 6回発生」したという。大地震の後はこうした余震が続くので、本当に気が休まらない。

最大震度を記録した珠洲市によると、午後 5時現在、珠洲市総合病院に「けが人13人が運ばれ、うち1人が死亡」ということだ(参照)。死者が出たということのインパクトは大きい。

大型連休の真っ只中だけに、北陸新幹線の運休などで移動の混乱も大きくなっているらしい。これがもし、もっと規模の大きな観光地で起きていたとしたら、さらに大変なことになっていただろう。

ちなみに昨日の Twitter には、鎌倉江ノ島の混雑の様子の動画もアップされている(参照)。こんな状態で震度 6強の地震なんかに襲われたら、昨年のハロウィーンに韓国の明洞で発生した雑踏事故(参照)のような惨劇になってしまうだろう。

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それを思うと、私は人混みの中には恐ろしくて入れないカラダになってしまったようだ(参照)。

 

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2023年5月 4日

アデルのコックニー英語で、昔の悪夢が蘇る

「世界中の英語発音マニア。英語や発音に関する配信をします」と自己紹介される だいじろーさんという方が、こんなようなスゴい tweet をしておられる。

全英語学習者が絶望してしまうアデルのイギリス英語(ロンドン訛り)」というので、何かと思ったら、「アデル」とは誰あろう、あの「歌手のアデル」である。で、上の画像の真ん中の ▷印をクリックして、彼女のインタビューの模様(わずか 17秒の動画)を視聴してみていただきたい。

まず、日本でもかなりヒットした彼女の歌 "Someone Like You" などを聞けば、ちゃんとわかる英語であることを確認しておきたい。

ところが実は彼女はロンドン下町の生まれで、フツーにしゃべると強烈なコックニー訛りのようなのだ。確かに上のインタビュー動画を視聴しても、ほとんど英語とも思われないレベルである。

私としてもわずかに冒頭の "The thing is..." と、そのちょっと後の ”a little curtain separating..." という部分が辛うじて「そんな感じかな?」と思われただけで、それ以外は本当に訳がわからない。まさに自分の英語能力に「絶望してしまう」レベルだ。

彼女のスゴい英語を聞いて、私は 40年近く前に羊毛関係の仕事に転職したばかりの日のことを思い出した。朝一番に廊下で顔を合わせたオーストラリアの羊毛農家のオッチャンに、いきなり早口でゴチャゴチャっと話しかけられたのある。

転職初日にタイムレコーダを押したばかりの緊張したタイミングだったので、何事かと思ったが、要するに「日曜日(Sunday)にレンタカーを借りたいから、レンタカー屋への申込みを手伝ってくれ」という話だった。

オーストラリアへの移民は英国の労働者階級が多かったために、オーストラリア英語(Aussie English)はコックニー英語にかなり近い(参照)と言われ、”Sunday” の発音はもろに「サンダイ」になる。この基礎知識がなかったら、「何、レンタカーを 3台借りたい?」なんて思うところだったよ。

さらに、オーストラリアの羊毛公社(日本の「農協」みたいなもの)関係のエラいさんが来日した際、記者会見の通訳をした時のことも忘れられない。前半のお約束的発表部分は打ち合わせ通り無難に切り抜けたのだが、問題は後半の「質疑応答」に入ってからだった。

日本人記者からの質問内容を英訳して伝えた途端、そのエラいさんが「よくぞ聞いてくれました!」ってな感じで舞い上がり、急に大ノリの早口で答え始めたのである。何しろベースがもの凄いオーストラリア英語なので、はっきり言って半分以上意味がわからない。これにはかなりアセった。

さすがに途中で遮って、「ごめんなさい、もう少しゆっくりしゃべって」と頼み、短く区切りながら通訳して何とかなったのだが、さすがに今思い出しても、合格点はもらえないレベルだった。まことにお恥ずかしいことである。

で、アデルのしゃべりは、あの時のオーストラリアのオッサンを彷彿させるもので、完全に悪夢を蘇らせてくれたのである。いやはや、こういうのって、本当に勘弁してもらいたいよね。

おっと、そう言えば、日本語でも鹿児島弁はアデルの英語並みにわからない。以前、鹿児島空港行きの飛行機で隣に座ったオッサン 2人の会話は、ほとんど外国語だった(参照)。いやいや、もっと言えば、私の故郷の庄内弁だって、フツーには鹿児島弁に負けないほどのものらしいし(参照)。

ということは、アデルやオーストラリアのオッチャンにばかり文句は言えないかもしれないね。

 

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2023年5月 3日

"LGBT" と「クロス・ジェンダー・パフォーマンス」の差

私はかなり前から ”LGBT” の問題について書いており、今年になってからだけでも 7本も書いている(参照)。ただ、これとビミョーにゴッチャになりそうなテーマに「クロス・ジェンダー(あるいは X ジェンダー)」というのがある。

この関連で私は、「クロス・ジェンダー・パフォーマンス(あるいは XGP)」というテーマで過去に何本か書いている。きっかけは 2008年 12月 13日に書いた ”五木ひろし版 「テネシーワルツ」 のチョンボ ” という記事だった。内容はここでは説明しきれないので、リンク先に飛んで読んでいただきたい。

XGP というのは、要するに日本の「艶歌」とか「ムード歌謡」とか呼ばれるジャンルによくある「男が女の立場で、女言葉で歌う」(逆パターンもあるが)みたいなやつだ。これ、私の知る限りでは欧米の歌の世界ではほとんどない。もしこんなことしたら、「趣味の悪過ぎるジョーク」扱いにされるだろう。

そしてふと気付けば、日本維新の会公認で立候補して当選し、今や国会議員にまで上り詰めてしまった、かの中条きよしという人の歌にも、この「クロス・ジェンダー・パフォーマンス」というのがやたら多いのだ。最大のヒット曲であるらしい「うそ」という歌はその代表格である。何しろこんな歌詞だ。

折れた煙草の吸いがらで
あなたの嘘がわかるのよ
誰かいい女(ひと)出来たのね 出来たのね

国際標準(と言っていいかわからないが)的には、男がこんな歌をマジで歌ったらゲイと思われるだろうが、どうしてどうして、近頃の中条きよし先生本人は、どこから見ても「オッサンそのもの」である。

で、こうしたタイプの「ムード歌謡」をいかにも好みそうな、少なからぬ自民党の保守的なオッサン連中は、「クロス・ジェンダー・パフォーマンス」に関しては「当たり前」と思っていても、"LGBT" にはかなり偏見があるみたいなのだ。このあたり、私にはよくわからんことなのである。

というのは、私は「クロス・ジェンダー・パフォーマンス」は「気持ち悪いじゃん!」と思ってしまうが、"LGBT" の人たちとはごくフツーに付き合えるのだ。

どうやら、「クロス・ジェンダー・パフォーマンス」と "LGBT" というのは、表面的には共通点があるように見えても、その本質は全然別のようなのである。というのは、「クロス・ジェンダー・パフォーマンス」で歌われる「女」というのは、「男にとってとても都合のいい存在」のように思えるのである。

もっとはっきり言えば、女という存在を、一旦オッサンにとって都合のいい存在にまで落とし込み、その歪んだプロセスを通して「かなりお水っぽい形での美化」を実現させているのである。これでは "LGBT" と重ねて論ずることなんて、とてもできない。

そもそも突き詰めて考えれば、日本文化は本来 ”LGBT” 的な側面を色濃く宿して発展してきた。こちら とか こちら を参照していただければ、さほど抵抗なく理解できるだろうと思う。

ところが前世紀頃から「クロス・ジェンダー・パフォーマンス」的な価値感がオッサンたちに支持されてしまうという妙な変形を遂げたために、おかしくなってしまったようなのである。「男が男にとって都合のいい女の立場で歌う」ことは OK でも、”LGBT” は NG ということになってしまったのだ。

ちなみに 2021年 3月 23日付の "『夜明けの歌』と、クロス・ジェンダー・パフォーマンス" という記事でも触れたように、美川憲一が『夜明けの歌』を「夜明けの歌よ アタシの心に・・・」と歌うのは、XGP ではなく、むしろ「自然なこと」と思えて気持ち悪くもなんともない。

ということなので、このあたりは、どうぞ

Yoroshiku4

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2023年5月 2日

「東浩紀さんにサブスクライブ」なんてしないよ

昨日に続いて Twitter ネタだが、今日のはあまり愉快じゃないやつである。私の Twitter ホーム画面に 1件の通知があると表示されたのでクリックしてみると、「東浩紀 Hiroki Azuma さんにサブスクライブして、その限定コンテンツにアクセスしましょう」なんていう表示(下の画像の上部分)が現れた。

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一体どういうことなのかと思ってさらにクリックすると、画像の下部分が表示された。東浩紀の有料コンテンツを購読しろというのである。冗談じゃない。

自ら「無料だと炎上するかも知れない呟き&ニュース関係の感想をシェアします」と言っているのだから、当人としてもわかってはいるようだ。要するに、金を払ってても読んだ上で「そうそう、そうだよね!」と言ってくれそうな「素直な読者」だけを囲い込んで発信したいみたいなのである。

ということだと、そもそも最初の行にある「フォローしているユーザーが@hazumaさんにサブスクライブしました」ということからして「へえ!」である。私ってばいつの間にか、東浩紀をサブスクライブするようなユーザーをフォローしちゃってたんだろうか。いやはや、フォローリスト見直さなきゃ。

ちなみに私が東浩紀を支持しないのは、昨年 7月 16日付の「例の事件と、「一部の知識人」と言われる人たち 」という記事を読めばわかると思う。いや、「支持しない」なんていうより、「普段は意識すらしていない」と言う方が正確だと思う。意識すべき人は他にいくらでもいる。

そもそも「東浩紀 Hiroki Azumaさんにサブスクライブして・・・」という表記からして「なんだかなあ・・・」である。。Subscribe という単語にはいろいろな訳語が適用されるが、この場合は有料コンテンツを推奨しているのだから「購読する」というような意味合いで訴求しているのが明らかだ。

だったら、「〜」ではなく「〜サブスクライブして・・・」というのがまともな日本語なんじゃあるまいか。まあ、これは東浩紀個人の問題ではなく、Twitter というシステムの問題だとは思うのだが。

この場合、もし「〜に」という表現がそのまま正しいとすれば、「東浩紀 Hiroki Azuma さんに賛同して署名する」ぐらいの意味と受け取ってしまいかねない。そうだとしたら、ますます「冗談じゃない!」となってしまうので、そのあたり、なにぶん

Yoroshiku4

【お詫び】

この記事、本日は仕事で忙しいため昨日中に「下描き」として作成したものだが、手違いで一時的に公開してしまっていた。すぐに「下描き」状態に戻したが、既に昨日のうちに結構多くの目に止まってしまったと思われる。

本日改めてアップさせていただくとともに、今後こうしたミスのないよう注意したいのでお許しいただきたい。

 

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2023年5月 1日

税務署って、血も涙もあるのだね

昨夜、Twitter にとてもほっこりさせる tweet があるというので行ってみたら、earnie@雨降りさんぽ さんという方の、下のようなお話だった(参照)。間違って確定申告書類と一緒に送ってしまった子どもからの「肩たたき券」が返送されてきたというのである。

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これには我が家でも、妻と二人でウケまくってしまった。ちょっと変わってるかもしれないが、我が家では子どもからの「肩たたき券」の可愛らしさより、税務署からの業務一点張りの、表面的には味も素っ気もない文面が大受けした。これって、実はなかなかのものじゃないか。

いつも税務行政にご協力いただき、ありがとうございます。
確定申告提出書類の中に「肩たたき券」が入っていましたので返却いたします。

確定申告書類をやっとの思いで送付した後に税務署から封書が届いたりなんかしたら、開封するまではちょっとドキドキものだったんじゃなかろうかと察してしまう。ところが開けてみて、本当に嬉しかったのだろう。

血も涙もないと思われがちの税務署だが、実は血も涙もあるのだね。納税促進に最高の PR になったんじゃなかろうか。

 

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