パン焼きに失敗して「炭」にしてしまったら
ちょっと今さらながらだが、NqtadeCoco さん(パン屋さんらしい)という方が「盛大に焦がしてしまいました。これはカレーパンです」という画像入りの tweet (5月 22日付)をしておいでだ。見事なほどに可愛らしい形の「炭」が、何個もできている。
NqtadeCoco さんの名誉のために一応書き添えておくが、翌日付で「今日は大丈夫でした」と、きれいに焼けたカレーパンの写真が添えられているる。まあ、パン屋さんなんだから、このくらい当然なんだろうが。
これはこれとして、私が気になってしまったのは、「炭」にしてしまった失敗作(中までは炭化していないようだが)をどう処分したかだ。もし「可燃ゴミ」として出してしまったのだとしたら、「ちょっともったいなかったかも」という話である。
というのは、「炭」というのは「炭素の固定化」としてかなり有効なものなのだ。こうしたものは、燃やしてしまうと空気中に CO2 を排出してしまうが、せっかくだから炭のままにしておけば、炭素はいつまでも固定化されるのである。
さらに、細かくして庭に撒いたりすれば、庭土が「いい土」になって、家庭菜園や花壇にしてもいい感じにもっていけるだろう。
というわけで、料理に失敗して「炭」と化したものや、もう使うことのない「古い炭」なども、燃やしてしまったりせずにおけば、大気中の CO2 を増やさないことに多少なりとも役立ったりするのである。
同様に、森林中の枯れかかった古い木なども、そのままだと吸収する CO2 よりも木自身の呼吸によって排出する CO2 の方が多くなってしまうので、伐採して炭焼きしてしまえばいいらしい。今どきだから、燃料として使わなくても、それだけで炭素の固定に貢献することができる(参照)。
というわけで、木を伐採して炭焼きをするというのも、かなり有効な「森林保護活動」の一つと言われているのである。昔の知恵って、大したものだったのだね。
ちなみに我が家のパンは、炭にするまで焼いてしまったことはないので、
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