梅雨時の雨のイメージが変わってきている
今日の関東は冷たい雨が降った。昨日と一昨日は気温が 25℃ 以上の夏日だったが、今日のつくば周辺の最高気温は 14℃ と、春先に戻ったような肌寒さだった。一方、西日本は上天気で、九州の博多辺りではは最高気温も 23℃ と過ごしやすい陽気だったようだ。
沖縄は既に 18日に梅雨入りしているのだが、今日は梅雨の晴れ間だったらしい。本日 15時の天気図を見ると、沖縄に梅雨をもたらした梅雨前線はだいぶ南に下がり、オホーツク海の低気圧から伸びる冷たい前線が関東南岸にかかっている。今日の関東の寒さは、こいつのせいだったようだ。
ところで、今日のラジオの天気予報で、気象予報士の女性が「梅雨時の雨のイメージは、関東と九州ではかなり違う」という話をしていた。関東の梅雨は「しとしと雨」というイメージが定着しているが、九州では「土砂降りが多い」ということになっているらしい。
上の図はウェザーニュースの "地域で分かれる「梅雨のイメージ」 前線との位置が決め手に" という記事から拝借している。これによると、梅雨のイメージは「弱い雨×涼しい」「弱い雨×暑い」「強い雨×暑い」という 3通りに分けられる。これは梅雨前線との位置関係によるものらしい。
梅雨前線の南側に入ることの多い九州などの地域では強い雨が降り、前線から離れた関東などでは弱い雨しか降らないということになる。そして「梅雨がない」といわれる北海道のみならず、東北の太平洋側や北関東で「弱い雨×涼しい」というのは、オホーツク高気圧から冷たい北東の風が吹き込むからだ。
これでかなり納得感があるのだが、私のイメージとしては、最近の梅雨は関東でも大雨になることが少なくないという気がしている。
これって、地球温暖化によって梅雨前線がこれまでより北に上がってきやすくなっているからなんじゃなかろうか。まだ記憶に新しい 2021年の熱海での土石流災害をもたらした大雨は、7月 3日のできごとだった。この年の東海地方の梅雨明けは 7月 17日頃だったから、これはまさに「梅雨の大雨」だった。
今後、「梅雨時の雨」のイメージが関東などでも変わっていくんじゃあるまいか。「梅雨がない」と言われてきた北海道でも、最近は梅雨っぽい感じの気候になることがあると伝えられるしね。
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コメント
弱い雨×暑い
東海三県におきましては、蒸し暑いに置き換えたい。
投稿: 乙痴庵 | 2023年5月31日 12:40
乙痴庵 さん:
東海は既に梅雨入りしてるんですね。「蒸し暑い」に実感こもってます。
投稿: tak | 2023年5月31日 16:13