岸田首相、最近は「無双」なんだそうだよ
何となく半月以上政治ネタから遠離っているうちに、岸田首相の支持率が上がってきていているとは聞いていたが、サミット後の読売新聞調査では、なんと 56%だという(参照)。さらに、現代ビジネスのサイトでは "岸田首相の「無双ぶり」が止まらない・・・!" なんてことにまでなっている。
これを書いた歳川隆雄という人は "「インサイドライン」編集長" ということになっている。このメディアって初耳だったのでググってみたところ、"デカ目メイク「インサイドライン」の危険性とは" という気持ち悪いページの次に Tokyo Insideline というページがヒットし、次のように説明されている。
歳川隆雄の「インサイドライン」とは、日本の政治、経済のインサイド(内幕)情報だけでなく、東アジア(中国・台湾、朝鮮半島)、ロシア、米国に関するインサイド情報を発信する日本唯一のニューズレター
何だかよくわからないが、今回の記事自体もあまりよくわからない。まあ、「まつげより内側の粘膜部分にアイラインを入れるメイク方法」的に、かなり際どいお話ってなことなのかもしれない。
いずれにしても岸田首相の支持率がアップしているのは事実で、その要因は、私に言わせると「首相の言ってることを聞けば、文字通りの意味としてはよくわかる」ってことなんだと思う。というのは、それ以前の首相は「言ってることの意味が通じない」って人ばかりだったからだ。
とくに前首相の菅義偉氏の場合は際だって言葉センスがメチャクチャで、自分でも何を言ってるのかわかってなかったんだと思う。広島での原爆記念式典で原稿を読み飛ばし、さらに「原爆」を「原発」と読み間違えても自分で気付かなかったのが話題になったが、そんなの日常茶飯事だった(参照 1、参照 2)。
翻って今の岸田首相は、少なくとも何を言ってるのかわかるし、論理的にも破綻がないという点で、前首相なんかと比較するのが申し訳ないほどと言える。前々首相のように「云々」を「でんでん」なんて読んじゃったり(参照)みたいな、マンガ以下の醜態もないし。
G7 のことで言えば、前の菅首相の時は、「借りてきたネコ」状態で、移動の時なんか他国首脳に話しかけられないように(通訳なしで話しかけられてもわからないから)、涙ぐましいまで絶妙の距離を取って歩いてた(参照)。
それと比べれば、岸田首相の直接英語で会話する姿なんて、段違いに頼もしく見えたりしたわけで、確かに点数を稼げたのだろう。まあ、本来的にはこのくらいは特別なことでも何でもないのだが。
というわけで、「党内での基盤が弱い割に、イメージ的に支持率が高くなっちゃったおかげで何とかなる」という意味では、2001年から 5年続いた小泉純一郎内閣の時と共通しているかもしれない。ということは、もしかしたら案外長く続いちゃったりするかも知れないってことだ。
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コメント
と言っても次の選挙では公明党は都内に限っては自民党の候補を応援しないと明言してます。次は全国に広げるぞという脅しですね。そうなったら自民大敗ですね。なんとか教会ももう頼めないし先は暗いですね。支持率は今がピークでしょう。
それから祥太郎くんはまだ自身の立場を何も分かってないみたいだし、また何かをやらかすでしょう。マスメディアも彼の跡をを追い続ける。一寸先は闇状態です。
投稿: ハマッコー | 2023年5月28日 17:15
ハマッコー さん:
岸田さん、公明党の応援がなくなることと、野党のだらしなさを天秤にかけて、解散のタイミングを見計らうことになるでしょうね。
確かに、いつ解散するかで、かなり票の増減はあると思います。
投稿: tak | 2023年5月28日 19:17