名古屋では、新幹線ホームのきしめんがサイコー!
「おいしいお」というサイトの ”名古屋に行ったら「味噌煮込みうどん」は絶対食っとけ” という記事が話題だ。「世界が変わるぞ」というのである。
私は 5月 4日の記事でも触れたように羊毛関係の仕事に就いていたことがあるので、日本の毛織物工業の本場である尾州(その中心地はもちろん名古屋)には何度も出張した。そして名古屋の人たちの、出張してきた人間に「名古屋めし」を食わせたがる性癖にはちょっと辟易していた。
彼らはまず、上の写真に君臨する「味噌煮込みうどん」を食わせたがる。「それなら東京でも食べたことがありますから・・・」と言っても承知せずに、「東京の味噌煮込みうどんなんて、本物じゃない。本物の味噌煮込みうどんは、名古屋じゃなきゃ食えないんです」というのである。
というわけで、あまりしつこく勧めるのでしかたなく食う。まあ、決してまずいもんじゃないが、正直言って食いにくいし、わざわざ金を払って食うようなものという気はしない。上の記事に付いている「うどんてよりちくわぶ」というコメントに、「すごく言えてる!」と思ってしまうほどだ。
というわけで、「同じ食べるなら、他のモノを・・・」と正直な思いを伝えると、「はいはい、ほかにもいろいろありますよ」と、さらに名古屋めしのバリエーションを挙げてくる。いわく、「味噌カツ」「土手煮」「ひつまぶし」・・・ その他、覚えきれない何やらかにやら・・・・。
というわけで、出張する度にいろいろな名古屋めしを食わされるのだが、残念なことにどれを食っても「うぅん、せっかくだけど・・・」と思うばかりなのだ。まあ、私のことだからちゃんと完食はするけどね。
ちなみに私は、名古屋の食い物としては「きしめん」は好きである。で、「おいしいきしめんを食いたい」と所望するのだが、名古屋の人たちというのは、よそ者にきしめんを勧めるということにはかなり消極的なようなのである。
「まあ、あれも名古屋の食い物ではあるんですけどね・・・」というような、何だか奥歯に物の挟まったような言い方なのだ。このあたりの感覚は本当によくわからない。
で、結局、出張帰りに名古屋駅の新幹線ホームで、自分一人で「住よし」という立ち食い店の「きしめん」を食う。この店のきしめんのうまさについては、2018年 3月 16日の記事に書いてある通りである。
名古屋に行った人たちの多くが「いろいろなものを食わせられるけど、結局、新幹線ホームのきしめんがサイコー」と言う。かの玉袋筋太郎氏もラジオで同じことを言っていたが、まさに実感というほかない。
【2024年 3月 10日 追記】
名古屋の人たちがきしめんを積極的に勧めたがらず、「まあ、あれも名古屋の食い物ではあるんですけどね・・・」というような、何だか奥歯に物の挟まったような言い方をするということについて、「このあたりの感覚は本当によくわからない」と書いたが、その謎が少し解けた。
それは PRESEDENT Online の 2023年 2月 18日付 ”名古屋人が家で食べるのは「うどん」だった…深刻な「きしめん離れ」が進んでいる本当の理由” という記事を読んだからである。何とまあ、名古屋人自身もきしめんには馴染んでいないようなのだね。何という残念なことだ。
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コメント
韓国人女性がきしめん「住よし」で感動している動画です。
最初の90秒くらいまでで紹介されてます。
https://www.youtube.com/watch?v=_0e3NLVfWQQ
私も今度は途中下車して食してみます。
投稿: ハマッコー | 2023年5月28日 02:48
ハマッコー さん:
「住よし」は、インターナショナルになってきてるんですね。
ぜひ、途中下車してでも食べてみてください。
それにしても piyoko さんて、おもろいオネエチャンですね (^o^)
投稿: tak | 2023年5月28日 06:32