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2023年6月に作成された投稿

2023年6月30日

誕生日をパスワードにしちゃいけないってお話

「えのげ」の "【悲報】息子が「お父さんの誕生日教えて!」と聞いてきたのでプレゼントかと期待していたら…嘘だろ" というエントリーに飛んでみて、思わず笑ってしまった。

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息子としては、父親のアカウントを使ってNintendo Switch のゲームに「ただ乗り」するつもりだったようなのだ。自己レスとして「そういうしたたかさは嫌いじゃないぞ😉」とあるので、いいお父さんなのだね。ただ、それほどまでに「誕生日がパスワード」という人は多いのだろう。

ちなみにキャッシュカードやクレジットカードの暗証番号が誕生日だったりする人は結構多いらしいが、それってむちゃくちゃリスキーだよね。それどころかクルマのナンバーまで同じなんて人は、個人情報をさらけ出してしまっていることになる。

そんな中でこの tweet の大村卓さんは、そうした心配はなさそうで、ご同慶の至りである。

ちなみに今日は用があって埼玉県の奥地までクルマで出かけたのだが、道路がいつにない渋滞だった。これって、週末、月末、半期末まで重なった「トリプル末」だったからなのかなあ。さらにひどい蒸し暑さも加わってガックリと疲れた。

というわけで、私のもう一つの「毎日更新ブログ」の『和歌ログ』、本日の和歌は「週末に月末半期末までが重なれる日の蒸し暑さかな」。普段でもヘボ歌人なのに、疲れが加わるとこんなものである。

 

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2023年6月29日

「無料廃品回収」に欺されちゃいけない

つっきー さんという方が、「こちらは廃品回収車です〜・・・」というのに欺されちゃいけないと tweet しておいでだ(参照)。

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彼はこの時、廃品回収車に「カラーボックス2つに、ハンガーラック1つ」を引き渡したのだが、「無料」のはずだったのに「積み込み料」という名目の 3万円を請求された。押し問答の末に、半額の 1万5000円に減額させたというのだが、結局支払ってしまった。ムチャクチャな積み込み料である。

これ、何も珍しいケースじゃなく、よくある「悪質な詐欺」だ。私も 15年前の 2016年 6月 10日、このブログの "「ウッフン系」 廃品回収車がやってくる" という記事で、似たような体験を書いたことがある。

実は私も 10年以上前のこと、ふれ廻ってきた業者に壊れた家電製品を渡したことがある。するとそのオッサンは、それを荷台に積み込んでから、「3,000円かかります」 なんて言うのだ。

15年前に書いた時点で「10年以上前」の出来事としているのだから、今からだと ほぼ 30年近く前のことだ。この時も、初めは「無料」という触れ込みだったのに、トラックに積み込んでしまってから言い出され、ムッときてしまったのだった。昔の 3,000円だから、決して安くない金額である。

その後のやり取りはこんな感じ。

「なんだよ、無料って言ってたじゃない」
「いや、この種類の家電は、手数料が必要なんで…」
「じゃあ、持ってかなくていいよ。返してくれ」
「いや、一度積み込んじゃったから、降ろすのはちょっと…」
「ふざけんじゃないよ。じゃあ俺が自分で降ろすわ」

というわけで、私はすぐにトラックの荷台に飛び乗り、わしわし強引に取り返してしまった。

あの頃は結構若かったし、ケンカになっても数秒で叩きのめす自信があったもので、「文句があるならいつでもかかって来い、その代わり、骨の一本や二本覚悟しろ!」みたいな勢いでやっちまったのだよね。それで相手はすっかりビビってしまい、最後までおとなしく見ていたのだった。

ただ、体力の弱った老人や女性だったりしたら、しょうがなく払ってしまうというケースが多いのだろう。それで相手も図に乗って、何度も同じ手口を繰り返す。

要するにこの手には乗らないというのが肝心で、スピーカー鳴らしてふれ回ってくる「無料廃品回収」というのはほとんどしょーもない詐欺だから、信用しちゃいけない。「オレオレ詐欺」なんかと同様、相手にしないことを当たり前の共通認識にしなければならない。

 

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2023年6月28日

ずっと探してた「薄い財布」があったのだが・・・

世の中には「二つ折りの財布なんかもってると、お金が貯まらない」とか、「お金の貯まる人の財布の共通点は、きれいな『長財布』であること」なんていう「神話」がある。それについてものすごくもっともらしく語られているのは、こちらの記事だ。

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まるで「きれいな長財布の持ち主にはお金の方から寄ってくる」みたいな言い草だ。それが本当なら、10〜20万円ぐらいのブランド長財布を買うのも「安い投資」ということになるが、たとえ買ったとしても、私はそんな邪魔くさいモノをデフォルトとして持ち歩く趣味はない。

というわけで、私は「別にお金なんか寄ってこなくていいから、薄くて邪魔にならない二つ折りの財布を持ちたい」と思っている人である。そのせいなのか、こちらにも書いているように、確かに私にはお金が寄ってこない。

で、今持っている二つ折りの財布でもまだ邪魔くさい気がしていて、「もっと薄くてかさばらない財布ってないものか・・・」と、ネットで検索してみたところ、「エジソンラボ」という画期的なまでに薄いのが見つかった。何しろ発明家による特許取得品らしい。

薄さの秘密は、小銭入れ部分とカード入れ部分が重なり合わないことなんだそうだ。下の画像をクリックすると、取扱説明の短い動画にリンクする。

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動画を見れば「なるほど、薄いわけだ」と納得する。納得はするものの、6,122円という値段にはちょっとビビってしまう。さらに驚くべきことにこれは 66%引きの値段で、元々は 18,000円なんだそうだ。

うわぁ、それって「お金の方から寄ってくるタイプ」の人が喜びそうな値段じゃないか。ということは、「もっともらしい長財布なんか持ちたくない」と思っている私には、たとえ 2つ折りで 66%引きでも似つかわしくない。

それにこの財布、とてもよくできているようには見えるが、1本だけしか入らないキーケースというのがちょっと気になる。私はクルマのいわゆる「スマートキー」を別としても、少なくとも 3本の鍵を持ち歩く必要があるので、この財布のキーケースは無駄でしかない。

とはいえ、このキーケース部分を省略したとしても 3,000円ぐらいまでお安くなるなんてことはないだろうなあ。ということは、この財布、ちょっと魅力的ではあるが、「私には要らない」ってことだ。

 

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2023年6月27日

「新幹線のテーブル足乗せ」と「素足の意味合い」

昨夜、"「新幹線のテーブル」足乗せマナー違反画像が物議 「最悪」「不衛生」の声" というニュース記事を読んで驚いた。なんでも「足乗せ画像」の付いた tweet がやたら物議をかもしているというのだが、私としては単に、「なんでまた、そんなアクロバチックなことするんだ?」と思うばかりだった。

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私は身長が 178cm あるので、新幹線の座席に座って前のテーブルに足を乗せるなんて曲芸はしようと思ったこともない。やろうと思えばできてしまうかもしれないが、いずれにしても苦しくて維持できないだろう。

というわけで、「ずいぶん酔狂なことを・・・」と思っていたのだが、それを好んでやるのはどうやら小柄な人のようなのだ。今朝になって特定されていた tweet(上の画像)を見ると、足の形はちょっとゴツいもののスカートをはいた(あるいはスカーフで脚を覆った)女性のように思われる。

さらに「先月、新幹線乗った時も、靴脱いで前の座席の背のあたりにペタッと足を伸ばしてた 50代女性 2人いましてね」と tweet しておられるのは、かじゅ さんという方だ(参照)。

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これも多分、小柄なオバチャンなんだろう。巡回する車掌さんに何度注意されてもまたやってたというのだから、よっぽど楽に感じてしまうんだろうね。私のような者には想像の域を超えたお話である。

ところで、私はこの関連で気になったことがある。それはネット上の反応で見かける「新幹線テーブルに足を乗せてはいけない」とされる理由が、「そこでお弁当を広げることを思うと・・・」といった論調に集約され、あたかもその「不衛生さが最大の理由」みたいな印象になっていることだ。

私は決して「西洋かぶれ」ってわけじゃないつもりだし、この場合の「不衛生さ」を軽視しているわけでもないのだが、敢えて言いたいのは、国際常識では公共の場で靴を脱ぐのは失礼にあたることが多い(参照)ってことだ。「不衛生」という以前に、とにかく「みっともない」所業なんだよね。

さらに言えば、靴を履いていて当然のシチュエーションにいながら、素っ頓狂にも素足を見せびらかしていたら、下手すると「みっともない」どころか「卑猥な印象」を与えてしまうことにもなる(参照)。日本は高湿度で蒸れやすいという事情を考慮しても、まあ、フツーは止めとく方が無難だ。

1960年代後半からの「ヒッピー・ムーブメント」の中で、裸足を謳歌する気分が盛り上がったことがあったが、あれって「裸」の延長線的な気分で、敢えて裸足を強調していたのだよね。そういう意識で「挑戦的に」やってるというなら話は別だが、どうもそんな感じじゃないようだし。

いずれにしても私の目からは、「はしたないアクロバット」にしか見えないのだった。

 

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2023年6月26日

パニックって、かなり簡単に発生するものなのだね

昨日、山手線新宿駅で起きた「刃物騒動」のニュースは、たまたま昨日付で書いていた「ロシア、ワグネル」関連と、「訳のわからなさ」という点では肩を並べるぐらいのものだった。「刃物を振り回している」というのが「ガセ」だったとようやくはっきりしたのは、今日になって落ちついてからである。

事の真相は、店を辞めることになった外国籍の料理人が自分の包丁 2本を布巾に包んで持ち帰っていたということらしい。山手線の座席でうたた寝をして床に落としてしまい、拾い上げるのを見た乗客が駅員に通報し、110番された時点で「刃物を振り回している男がいる」と話がふくらんでいたようだ。

この電車が新宿駅で停車した時点で車内はパニックになっており、訳がわからず逃げ惑う乗客の様子が、それに輪をかけてしまったようだ。一方で、その騒ぎを落ちついてスマホで録画している人もいるのだから、人間には「パニクりやすいタイプ」と「冷静でいられるタイプ」の 2通りいるとわかる。

「男が刃物を振り回す」なんて状況は現実には発生していなかったし、さらに言えば、逃げまどった人たちの多くは何が起きたかすらわかっていなかった。それなのに、人によってはあれだけみっともないほどの状態になるというのは、考えてみるとちょっとコワい。

パニックって、かなり簡単に発生するものらしいのだ。願わくは、たとえ周囲がどれだけパニクったとしても自分は冷静でいたいものである。

それにしても、この騒ぎの元となった外国籍らしい料理人、包丁を布巾に軽く包んだだけで電車に乗るなんて、非常識にも程がある。さらにその状態でうたた寝して包丁を床に落としてしまったというのだから、故意ではないにしても「罪つくり」だよね。

実際問題としても、おそらく一定の犯罪として立件されるだろう。

 

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2023年6月25日

訳がわからない、ロシアとワグネルの「内戦?」

昨日早朝の「ワグネルがモスクワに向けて進軍」というニュースを聞いて、「それって、要するに『内戦』じゃん !?」と思ったのだが、それからいろいろと紆余曲折が伝えられた。はっきり言って訳がわからず、このブログでもまともには触れようのない状態だった。

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そんな中で、NHK の ”【随時更新】ワグネル引き返しロシアと本格的な武力衝突回避か” というタイトルのニュースを読み、少しは整理が付いてきたような気がする。このニュース、「随時更新」というだけに、今後もさらに新情報を伝えてくれるもののようだ。

ただ何だかんだ言っても、詳しい状況は今でもはっきり言ってわからないままだ。わずかに見えているのは「ロシア国内はかなり混乱している」「ロシア国軍とワグネルの本格的衝突は避けられた」「プーチンはワグネル指導者のプリゴジンを罪に問わない方針」ということぐらいである。

この間のグチャグチャ状態が少しは整理されてきたのは、ベラルーシのルカシェンコ大統領の口利きが効いていたようだ。これって、他国が介入してくれないと自国内の問題も解決できないというロシアの混乱振りを示している。これではウクライナ侵攻作戦も、まともには進まないだろう。

プーチンの今後もかなり悲観的なものに見えてきた。今回のウクライナ侵攻は、元々うまく行くはずのなかったものにしか思われない。

 

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2023年6月24日

「丸亀製麺の野菜かき揚げ」って、確かに難物だ

みとや さんという方の tweet で、「カロリーを知ってから食べられなくなってしまったもの第1位」というのがある。それは「丸亀製麺の野菜かき揚げ」なんだそうだ。確かに、あれは難物だ。

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Tweet に続くコメントの中で明らかにされているのは、丸亀製麺の天ぷらの中でカロリーが最高に高いのは「野菜かき揚げ」で、 1個あたり 659kcal となっている。2番目の「かしわ天」が 182kcal というのだから、1個でその 3個半以上であり、「断トツ」以上のものと言っていい。

一度注文してみれば嫌でもわかるのだが、このチェーンの「野菜かき揚げ」は直径と高さが同じぐらいで、よく見ると「すき間」がかなり多い。この「すき間」がすべて天ぷらの「コロモ」状になっていて、全体として油をたっぷりと吸い込んでいる。野菜よりも油の量の方が多い気がするほどだ。

かなり前のこと、夫婦で近くのショッピングモールで買い物をし、フードコートにあった丸亀製麺で手っ取り早く昼食を済ませようとした。この頃はまだこのチェーンの「野菜かき揚げ」の恐ろしさを知らなかったので、二人とも何気なそれを選んでしまったのだった。

この時、私は何とか食い切ったが、妻は少しずつほぐして口に入れることさえやっとで、ほとんど涙目になりながら食べていたのを覚えている。あれ以来、妻は「丸亀製麺」の文字からは徹底的に距離を取るようになっている。

私はほかのチェーン店では「野菜かき揚げ」と「いか天」を合わせて注文することが多いのだが、丸亀製麺で食う場合に限っては身の安全のため、「イカ天」だけにする。「野菜かき揚げ」まで一緒に食ってしまうと、さすがにちょっともたれ気味になってしまうからね。

【7月 24日 追記】

書き忘れていたが、この丸亀製麺のうどんは、かなりぶっとい上にやたらと長い(平均の長さは 多分 60〜70cm はあると思う)ので、一度に 2本いっしょに啜ると、途中で息切れしてフウフウ言うことになる。1本を 3つか4つ折りぐらいにして啜ると、なんとか上品に食える。

 

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2023年6月23日

タイタニック探索ツァーと、金のあり余った命知らず

タイタニック号探索ツアー中に潜水艇が消息を絶ったという件で、ついに「乗客全員死亡」という判断が示された。タイタニック号の残骸から約 500メートル離れた海底に潜水艇の残骸が発見されたとのことで、「爆縮(周囲からの圧力で押しつぶされる破壊現象)」が起きたものと見られる(参照)。

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この事件の報道に接して以来、実はずっと奇異な感じがしていた。潜水艇が発見されず「内部の酸素がなくなるまであと〇時間」などとセンセーショナルに報じられながら、ツァー参加者への切実な同情や無事を祈るような声があまり聞かれなかったという点である。何だかビミョーに「他人事扱い」なのだ。

はっきり言わせてもらうと、「何がおもしろいんだかわからないバカ高いツァーに、危険を承知で参加したんだから、しょうがないじゃん」みたいな意識が働いているのだろう。「思いがけない悲運に見舞われた可哀想な人たち」とは、決して思われていないようなのである。

日本の多くのメディアはこうした点に関してストレートな書き方はしていないが、東京新聞の昨日付 "「非日常」をうたうツアー、潜水艇の安全性は未承認 タイタニック観光で行方不明に" は比較的率直な印象だ(参照)。次のような記述がある。

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「日常から飛び出し、真の非日常を発見するチャンス」。ツアー運営会社の「オーシャンゲート」は自社のウェブサイトで、タイタニック観光ツアーをこう宣伝していたが、潜水艇の行方不明後、削除された。

米メディアによると、ツアーの参加費は1人25万ドル(約3500万円)と高額だ。

同社は、タイタニックが沈む水深3800メートルの海底まで潜る潜水艇が観光用ではなく「実験的なもの」だとした上で、「安全機関から承認も認定も受けていない」と参加者に説明。元従業員は、潜水艇ののぞき窓は水深1300メートルまでの耐久性しか保証されていないと警鐘を鳴らしていた。

これだけの「いかがなものか?」的情報をまとめて紹介する日本の新聞記事は、今のところこれぐらいのようだ。さらにストレートな韓国系メディアの中央日報は、過去のツァー参加者が「自殺ミッション同然だった」と語っていると報じている(参照)。

日本人だったら「ちょっとヤバいよね」と思ってしまうファクターに満ちあふれていても、米国人というのはある意味「カウボーイ気質」で、「えいや!」とばかりやっちゃうんだろうか。

いや、米国人ばかりではない。冒頭で紹介した Newsweek の記事をよく読めば、今回の犠牲者は、英富豪、パキスタンの実業家とその息子、フランス人探検家、ツァー運営会社の CEO(操縦士として参加)で、5人のうち 4人は外国人のようだ。

このツァーは大人気だったらしいから、世界には金のあり余った命知らずがいかに多いかってことだ。予約の順番待ちだった人の多くは今頃、残念さと安心感の入り交じった複雑な心境でいることだろう。

 

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2023年6月22日

クルマで「358」というナンバーが増えたわけ

私は数字が苦手なもので、昔から年号とか番号みたいなものは語呂合わせしないと覚えられない。「いいくに作る鎌倉幕府」と言って初めて 1192年というのが浮かんでくるのである。そんなわけで日頃運転していても、前のクルマのナンバーをほぼオートマチックに語呂合わせしてしまう体質になっている。

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最近はなぜか「358」というナンバーをよく見かけるので、「急に『三五八漬け』の好きな人が増えちゃったのかな?」なんて思っていた。三五八漬けというのは下の写真(これは福島産)のようなもので、東北ではお馴染みの麹を使った漬物である(参照)。ちなみに読みは「さごはちづけ」。

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ところがこの「358 ナンバーの増加」という現象は、三五八漬けとは全然関係ないとわかった。それは昨夜、「現代ビジネス」の ”全国でなぜか大人気! 自動車のナンバープレートで『358』と『3588』が急増している「本当の理由」” という記事を読んだからである。

世の中では「希望ナンバー」というのが当たり前になっていて、「2525(ニコニコ)」「1122(いい夫婦)」「8008(00を∞マークに見立て、末広がりの 8が無限に広がる)みたいなナンバーを自分のクルマに付けたがるドライバーが多いらしい。その関連で「358」というのも急増中だというのだ。

この「358」の意味というのはさっぱりわからないのだが、とにかく「縁起のいい数字の連なり」ということのようなのだ。そこでディーラー側の「サービス」として、とくに顧客からの希望がなくてもこのナンバーを付けて納車するケースが多いのだという。下はディーラー側の言い分である。

お客様から『希望番号にしません』と言われても一般払い出しの番号で(中略)あまり嬉しくない番号が来たら、やはり気持ちの良いものではありません。車は命に関わる乗り物ですし。それで『希望しない』と言われた場合でも、こちらで 358 や 3588 を付けていますよ。

「358」は、縁起の良さげな割に取得しやすいナンバーであるらしく、手軽な顧客サービスとして重宝しているようなのだ。私なんかから見れば「余計なお世話」でしかないのだが、まあ、4989(四苦八苦)なんかになるよりは、気分の問題としてまだマシかもしれない。

ただ、そのうち「358」と「3588」がタイトになってしまったら、ディーラー業界はどんな理窟をこねくり回して新しいナンバーを開発するのだろうか? いよいよ切羽詰まったら、「3181(さいわい)」とかになったりするんじゃなかろうかと、ここで予言しておこう。

 

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2023年6月21日

「辛モノ好き」のちょっとした悩み

ななつご さんという方の tweet に "社食でうどん頼んだとき、調味料コーナーで一味ずっと振りかけてたら後ろにいた全然知らないおじさんに「だ、大丈夫か!?やめなさい!!」って手首掴まれたことある(気が狂ったと思ったらしい)" というのがあって(参照)、思わず笑ってしまった。

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この人の場合は「社食」なので、周囲の人が「身内意識」をもっていることもあり、親切に止めてくれたのだろう。私はフツーのうどん屋でやっちゃうものだから、手首を掴まれたことはさすがにないが、向かいのテーブルの客が啞然とした表情で見つめているのに気付いたということなら、一度ならずある。

こうしたことは「辛モノ好き」には珍しくない体験だろう。周囲の好奇の視線を浴びてしまうのは居心地が悪いのだが、いわゆるフツーの唐辛子(一味、七味を問わず)だと、何十回も振りかけないと満足できないのだから、本当にもう仕方がないのだ。

私はたまたま、一昨日の記事でも CoCo壱番屋 が新展開する「15辛のカレー」というのを食べてみたくなったと書いている(参照)。実は「10辛」を食うときでも、テーブルに備え付けの辛子を 5〜6回振りかけて食うほどなので、よほどの辛さでないと満足できないカラダになってしまっているようなのだ。

で、オススメなのは、自分用の辛子を持ち歩くことである。入手しやすいのは「舞妓はんひぃ〜ひぃ〜」というやつだ。これは京都のメーカーのものだが、Amazon などで気軽に買える。鷹の爪より何十倍も辛いという「ハバネロ」という辛子を使っていて、ほんの 2〜3回振りかければ満足できる辛さになる。

さらなる辛さを求める向きには、「りょう君のジョロキア」というのもある。私もこれを試したが、文字通り「控えめの一振り」で十分な辛さになるので、ちょっとしたものだ。

ただ、加減を間違えてドバッと振りかけすぎてしまうと、さすがの辛モノ好きでもちょっとキツくなるというリスクがある。そんなわけで、私も今は、気軽にパパッと振りかけられる(いや、フツーの日本人が「気軽に」振りかけるのはヤバいのだが)「舞妓はんひぃ〜ひぃ〜」に回帰している。

フツーのうどん屋でも、テーブルに「舞妓はんひぃ〜ひぃ〜」を置いてくれるとありがたいのだが、ちょっと無理な相談だろうなあ。

【9月 12日 追記】

書き忘れていたが、先月末に CoCo 壱番屋の「15辛」というのを食べてみた。何のことなく食えてしまったが、「旨さそのもの」ということで言えば「10辛」の方が上のような気がするし、コスト・パフォーマンスの点からも、今後はこれまで通り「10辛」で行こうと思っている。

 

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2023年6月20日

「悲劇のヒーロー」という日本語の使い勝手

文春オンラインの【「自分は“悲劇のヒロイン”だと思っていましたよ」撮影中に女性の肛門を破壊…AV業界史上最悪の“バッキー事件”を犯した男性が明かした、周囲に対する“本音”】という記事に「はあ?」と思ってしまった。いや、女性の肛門云々ではなく、男性が自分を “悲劇のヒロイン” なんて言ってる点である。

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この記事に登場した人、どうも言葉センスに難があるみたいで、記事中におかしな言い方はまだある。「何を言ったところで誰にも聞いてもらえない」というのがそれだ。これは中見出しの文言で、記事中では「ただ何を言ったところで、こういう立場になってしまうと誰にも聞いてもらえない」となっている。

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「何を言ったところで」という言い回しは、まともな日本語にない。フツーは「何を言っても・・・」か、「言い訳を言ったところで・・・」になるだろう。

「悲劇のヒロイン」はぶっ飛び過ぎてるから敢えてそのまま残したのだろうが(あるいはそれにも気付かなかったのかもしれないが)、こっちの方はライターの方でさりげなく修正してあげるべきだったよね。中見出しにまで使ってしまうなんて、文春さんともあろうものが恥ずかしい。

ここで「悲劇のヒロイン」に戻る。「ヒロイン」というのは女性名詞なんだから、男が言うなら単純に考えれば「ヒーロー」になって当然だ。

ただ、そう言ってしまうとニュアンスの点でちょっとひっかかりが出るみたいなのだ。「Meaning-Book 意味解説の読み物」というサイトで「悲劇のヒーロー」に当たると、次のようなことになる(参照)。

「悲劇のヒーロー」というのは正義感が強く、「自分はこんなに頑張っているのになぜ報われないんだろう」「努力をしている自分を認めてほしい」と考えている人、という意味になります。

つまり「悲劇のヒーロー」というのは、下手すると「裏返しのカッコよさ」を意味してしまうのである。そこで、ほろ苦い感覚を強調したくて「悲劇のヒロイン」なんて言ってしまったのだろうが、それはそれで、より基本的なところで「そりゃ、おかしいだろ!」とのツッコミを受けて当然だ。

というわけで、日本語の文脈の中で自分のことを「悲劇のヒーロー」と言いたくなったとしても、何か別の言い回しをする方が無難だろう。この言葉、日本語としての使い勝手が悪すぎるのだ。だからと言って、男が「悲劇のヒロイン」なんてカマトトぶったら、お笑いになってしまうから、気を付けようね。

ここでちょっと視点を変えてみると、「悲劇のヒーロー/悲劇のヒロイン」というのは、ある意味で、言葉の世界でのジェンダー差別っぽいところがあるよね。

 

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2023年6月19日

CoCo壱番屋 が「15辛」を新登場させたらしい

カレー屋 CoCo壱番屋が「15辛」を新登場させたらしい。Twitter では「辛さの中に旨味がある」と紹介されていて、「10辛を完食された方限定」なのだそうだ(参照)。 

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ココイチの従来のランクでは「10辛」が最高で、私はいつもこれを食べているので問題はないはずだが、さすがに一挙に 5段階飛んで「15辛」となるとかなり辛そうだ。そんなわけで一応念のため、web 上の反応を調べてみた。

ググってみて最上位に登場するのは、日刊 SPA の「ココイチ “15辛カレー” が新発売。挑戦した結果、気づいたこと」という記事だ。こんな風に紹介してある。

激辛の頂点にある苦行のような辛さではなく、少し踏ん張ると食べられる激辛レベルで、意外にもテンポ良くスプーンが進みます!!

パリパリチキンにからめて豪快にいただくと、最初は唐辛子しか感じられなかったのに徐々に刺激に慣れて、辛さの向こうにあるココイチの風味もうっすら感じられるように。強烈な辛さも相まって、なんだか気分が高揚してきますね!! 

この記事を読んだ限りでは、「辛さが前面に出て、初めのうちは旨さを感じるのが難しい」といった印象だ。さらに「するらど ー 海外の反応」というサイトでは、実際に食べてみた人のコメントは次の 2つしか見つからなかった。

昨日15辛を食べたけどトイレが辛かった。

10辛じゃ物足りない。15辛は良いな。

当然と言えば当然だが、人によって反応が違うようだ。私の場合はいつもフツーに余裕で「10辛」を食べているのだから、多分大丈夫なんじゃなかろうか。

ちなみに、上で紹介したコメントの「トイレが辛かった」というのは、「からかった」じゃなく「つらかった」と読むべきなんだろうね。漢字文化圏では、「からい」と「つらい」は同じ漢字で表すほど共通した感覚のようだ。このあたり、四川省あたりではどうなってるんだろう。

まあ、それはそれとして、そのうち「15辛」を試してみようと思う。楽しみ、楽しみ。

【6月 12日 追記】

書き忘れていたが、先月末にこの「15辛」というのを食べてみた。何のことなく食えてしまったが、「旨さそのもの」ということで言えば「10辛」の方が上のような気がするし、コスト・パフォーマンスの点からも、今後はこれまで通り「10辛」で行こうと思っている。

 

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2023年6月18日

Google 翻訳で「芋づる式に」を英訳すると

「えのげ」に ”【悲報】Google 翻訳で「芋づる式に」と検索した結果 wwww” というのがあるので、どんな結果になったのかとクリックしてみると、"in a sweet potato style" なんてことになっていた。信じられないので自分でも検索してみたところ、同じ結果になったのでしみじみと驚いてしまった。

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ちなみに同じ Google 翻訳で「芋づる」を検索すると、なんと "sweet potato" という訳語が表示される。「芋づる式に」の見当外れはそもそものところ、この辺りから発するようようだ(参照)。

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ここまで来たら、逆に "sweet potato" の日本語訳がどんなことになるのか、調べてみないわけにいかないじゃないか。実際にやってみると「スイートポテト」ということで、「芋づる」にはならない(参照)。この方が当たり前と言えば当たり前だけど、何となくがっかりだ。

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いわゆるフツーの翻訳ではどうなるのかというと、例えば Weblio だと「芋づる」は "sweet-potato vines" になる(参照)。

「つる」を和英辞書で引けば ”vine" になるから OK という気もするが、同じ Weblio で、研究社の『新和英中辞典』では "vine" はぶどうなどのつるで、サツマイモなどのつるは ”runnner" (参照)とされているのが気がかりだ。

ちょっと調べてみると、vines は「草本性つる植物」で(参照)、ほかのものに巻き付いて育つというイメージだ。一方、runner は「匍匐茎」のことを指すらしい(参照)。とすると ”potato vines" はちょっと違和感で、どちらかといえば "potato runner" がしっくりくるよね。

結局のところ日本語の「芋づる式に」を翻訳するには「芋のつる」というものから離れて、”consecutively” とか ”continuously"、"one after another" とか、「連続的に」や「次々に」というような言葉に置き換えるのが無難なのだろうね。

世の中では「AI 翻訳」なんてことが言われているが、Google にしてこんなレベルではまだまだ全面的に信頼するわけにいかない。

 

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2023年6月17日

「熱中症」ってやつになりかけたかも

今日は久しぶりの上天気で、気温もかなり上昇して「真夏日」になった。つくば周辺は 33℃ まで上がったらしい。私はこの暑さの中で外回りの力仕事をしていたのだが、どうやら軽く「熱中症」ってやつになりかけていたのかもしれない。

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上の画像は NHK の健康関係の特集、「応急処置が大切! 熱中症の原因、症状、予防・対応法まとめ」のトップ画面。この記事の中に「初期には、めまい、立ちくらみ、足の筋肉がつる、お腹の筋肉のけいれんなどが起こります」とある。私の場合、「目まい、立ちくらみ」が多少あった気がするのである。

明日の日曜は終日出かける用があるので、このところの雨模様でたまってしまった外回りの仕事をしなければと、張り切って取りかかったのが、昼前の 10時頃。仕事の中身は、いつの間にかうんざりするほどはびこってしまった雑草の刈り取り、不要になった木の家具などの処理である。

雑草の刈り取りは暑さが厳しくなる前の午前中に済ませたので、何とかなった。昼食を摂り、続いて不要の家具の処理に移る。大きな棚を、伝家の宝刀、電動のこぎりで次々に手頃なサイズに切断し、焼却炉に放り込む。一度に全部燃やせるほど大きな炉じゃないので、付きっきりで少しずつ燃やしていく。

これが体に堪えたようだ。何しろ久しぶりの真夏日なのに、さらに火をガンガン燃やすのだから、その暑さは半端じゃない。体中が汗まみれになり、額から落ちる汗が目に入って開けていられなくなるほどだ。

それなりに用心して、帽子を被り、常に水を補給していたのだが、終わった頃にはフラフラになっていた。さすがに「こりゃ、ちょっと休まなければ」と思い、ソファに横になるとすぐにうとうとして、小一時間ほど寝てしまったようだ。

起きてみると、ちょっと足許がふらつく。病気というものの経験に乏しいのでよくわからないのだが、もしかしたらこれが「目まい、立ちくらみ」ってやつなのか?

「ヤバ!」と思って妻に梅干しを出してもらい、一粒食べたのだが、何と、梅干し特有の「しょっぱさ」が感じられない。口の中が乾ききっていて、いわゆる「食感」というものがないのだ。気がつけば、体の汗も乾いている。つまり、体表面も口の中もカラカラに乾き切っていたわけなのだ。

試しにぬるま湯を作ってもらって口に入れると、辛うじて梅干しの味がした。少し遅れて、サラサラだった体表面も汗をかき始める。

その後はどうと言うこともなくフツーの暮らしに戻ったのだが、あれがもっと重症化していたらマジで「熱中症」ってことになっていたのも知れない。やれやれ、年には勝てないものである。

これからの季節、皆さんも熱中症にはくれぐれも気を付けていただきたい。

【同年 8月 5日 追記】

書き忘れていたが、これがあってから 3日間は、日中もやたら眠くて、PC に向かっていてもふと気付くとしばらく「寝落ち」していたなんてことが続いた。つまり、あの時はしっかりと「熱中症」になってしまっていたようで、その回復に 3日かかったということだ。

Web で調べると、熱中症になると眠くなることが多いようで、さらに暑いさなかで眠くなるというのも、熱中症になりかけているサインらしい。気を付けよう。

 

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2023年6月16日

「川幅うどん」と「ひもかわ」を食べ比べたい

今日の午前 10時過ぎ頃からカーラジオで TBS を聞きながら運転していると、『金曜ボイスログ』という番組で永谷晶久さんという人がゲストで登場した。この人、"埼玉を日本一の「うどん県」にする会" の会長さんなんだそうである。

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この番組の放送中にクルマは目的地に着いてしまったので、途中までしか聞けなかったのだが、とにかく印象に残ったのは、埼玉県鴻巣市の名物「川幅うどん」の話だった。このうどん、市内を流れる荒川の幅が 2km 以上もあって日本一ということにちなみ、2009年に誕生したんだそうだ。

上に載せた写真は、その Twitter アカウントにある tweet である(参照)。まさに「どうやって食うのだ」と言いたくなるほどの幅である。番組にも実物が持ち込まれたようで、初めのうちは広すぎて口に入らず大騒ぎだった。

で、この番組を聴いているうちに、「待てよ、幅の広いうどんだったら、前に食ったことがあるぞ」という気がして、記憶を辿ってみたところ、群馬県桐生市の「ひもかわ」だったと思い出した。私は若い頃に繊維関係の記者をしていたので、絹織物産地の桐生を度々訪れていたのである。

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桐生市のどこで食べたかは忘れてしまったし、私の食べたのは上の写真ほどの幅広さではなかったように思うが、とにかく「こりゃ、麺というよりテープじゃん」と思ったほどだ。ただ食感はさすがに絹織物の産地だけあって、薄地で繊細なまでのなめらかさだった記憶がある(参照)。

一方、川幅うどんの方はやや肉厚という情報もあり、そうなるとよりコシが強いのかもしれない。麺好きとしては一度食べ比べてみたいものだ。

 

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2023年6月15日

岸田首相、「解散しない」なんて言ってるが

時事通信が本日付で "内閣支持下落 35.1% 公邸忘年会、岸田首相「問題」7割弱" と伝えている。先月後半は支持率が上昇していたので、せっかく 27日付で「もしかしたら案外長く続いちゃったりするかも知れない」なんて書いた(参照)のだが、バカ息子のせいで「不支持」が上昇しつつあるようだ。

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とはいえ、文字通りの数字だけを見れば、支持率 35.1%、不支持率 35,0% で、支持率がわずか 0.1% ながら上回っている。こういうの、「首の皮一枚」と表現するのだろうか。

NHK は 「岸田首相 “今国会の会期内では衆議院を解散しない”」というニュースを伝えている。重要法案を通すことの方を優先するみたいな言い方で、一見カッコいいが、実際のところは急いで解散することのリスクの方を意識しているのだろう。

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そんなこんなで、例の首相官邸での忘年会問題のインパクトが薄れるのを待っているとしか思われない。ただ、文字通りの任期切れまでと言うなら、再来年秋まで待つことになる。

衆議院が任期一杯まで解散しないなんてことは滅多にないので、このまま失点を重ねずに年が明けたら、「やっぱり解散」なんて言い出すことになるんだろうね。バカ息子がまた何かしでかしたら別だけど。

 

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2023年6月14日

ダイソーの NANO Hi-Tech に心が動いた

oTona LIFE(オトナライフ)の ”ダイソーの塗るだけでスマホの画面が割れないと噂の液体フィルム「NANO Hi-Tech」の実力は?” という記事を読んで、かなり心が動いてしまった。これは試してみる価値があるかもしれない。

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というのは、私は過去に iPhone を落っことして画面にヒビが入ってしまい、使い物にならなくなって機種交換したことが 2度もある(参照 1参照 2)のだ。われながら粗忽なことである。

私は iPhone を機種交換する度に画面に保護フィルムを貼っているのだが、2度ともこの保護フィルムが効かなかったのである。相当激しい衝撃を与えてしまったようなのだ。

記事を読むと、1.3m の高さから硬いタイルの上に落としても、iPhone は無事だったというのである。それ以上の激しい衝撃にも耐えるのかというのはわからないが、一応試してみる価値はありそうだ。

近いうちに購入して画面に塗ってみようと思っている。ただ、実際に落下させて衝撃実験をやってみようとまでは思わないけどね。

 

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2023年6月13日

納豆における「発酵」と「腐敗」の問題

納豆は最近では、関西でも好んで食べる人が増えているといい、「国民食」と言っていいほどになっている。ただ、Quora に 2年前のものだが「元々腐ってるはずの納豆ですから、賞味期限を過ぎても大丈夫ですよね?」という質問があるのを見つけた。これって、結構よく言われることだよね。

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これに対する回答の中で妥当で信頼できると思われるのは富谷公ーさんという方からのもので、「独身寮で隣室だった後輩が、2ヶ月ほど賞味期限を過ぎた納豆を、冷蔵庫で保管してたから大丈夫だろうと食して入院しました」と書いている。救急車で運ばれてしまったのだそうだ。

その上で、次のように指摘している。

腐敗と発酵は違いますので、賞味期限を過ぎて納豆菌が減ってくると他の菌が増殖して腐りやすくなります。(中略)

件の後輩曰く「糸曳かなかったんで、おかしいなあとは思ったんですけど、古くなるとそういうもんだろうと食べちゃったんですう」

確かに納豆が古くなると糸を引かなくなるというのは、私も経験したことがある。しかし賞味期限を 2ヶ月も過ぎたものは食べたことがないので、お陰様で入院なんかしなくて済んでいる。

ただ、次のような回答もある。

賞味期限を2週間ほど過ぎて、目にしみるような強烈なアンモニア臭を発する納豆を好む、パワー納豆ユーザーも いるそうです。(回答者 匿名)

はい、私の場合は大丈夫です。 2~3ヶ月過ぎて化石化した納豆でも実績アリです。(Sato shusaku)

世の中には、なかなか剛の者もいるようなのだ。

仁月克彦さんという方も、「腐敗と発酵の違いなので、アオカビ生えてたらやめとけとは言います」と、やはりとても妥当なことをおっしゃっている。続けて次のように言う。

納豆菌は普通に他の菌を駆逐する強さがあります。それでも乾いて納豆菌がほぼ死滅したのちに、湿らせて放置すればマジに腐らせられます。普通やらんでしょう。

質問者の後輩の場合は、納豆が冷蔵庫の中で乾燥したために納豆菌が死滅し、その後に腐敗菌が増えてしまったのかもしれない。ちなみに冷凍庫で保存すれば、1年分ぐらいのまとめ買いをしても大丈夫なのだそうだ。

とはいえ、フツーにおいしく食いたいなら、冷蔵庫に保存して賞味期限を過ぎないうちに食うべきなのだろうね。

 

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2023年6月12日

北海道の旅には夏でもダウンベストがオススメ

室蘭への旅から戻った。昨日も書いたように時ならぬ地震はあったが、それなりにいい旅だった。ただ、かなりに寒かったのだよね。下の画像は tenki.jp (参照)から拝借したものだが、室蘭はずっと曇りがち(実際の体感としては、雨は降らなかった)で、昨日は最高気温が 16.8℃ にしかならなかった。

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陽射しのある 16.8℃ なら爽やかだが、何しろずっと曇りでところどころ霧さえかかっていたほどで、湿度が高い。さらに風速 4〜5m の風も吹いていたので、関東ですっかり夏の暑さに慣れてしまっていた体は、ゾクゾク震えるほどだった。

さらに、宿泊したホテルの空調が各部屋の個別方式ではなく全館集中管理方式で、モードが冬期の暖房から切り替えられていたので、エアコンからはただひたすら冷たい風が吹き下ろしてくるのみ。仕方がないのでスイッチを切り、ホテル内の温泉で温まったらそのままベッドに入るしかなかった。

今朝になってテレビのニュースを見ると、同じ北海道でも札幌では昨日の最高気温が 24.2℃ まで上がり、旭川なんて 25.7℃の「夏日」になったらしい(参照)。室蘭の 16.8℃ というのは、最北の稚内と同じじゃないか。これだから北海道は、夏とはいえ本当に油断がならない。

というわけで、日本の全都道府県に複数回出張した経験のある私としては、しっかり警戒して防寒対策を講じていたのだった。とはいえ何も大袈裟なものじゃなく、荷物に夏用ジャケットとダウンベストを加えただけなのだが。

今の季節、関東ならポロシャツ 1枚でどこにでもでかけるが、さすがに北海道では夏用の薄いジャケットを着る方がいい。そしてそれでも寒い場合があるから、そんな時はジャケットの内側にダウンベストを羽織るのだ。これでバッチリである。

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上の画像はユニクロの製品だが、2,990円と、昔のダウンウェアに比べたらずいぶん安くなっている(参照)。ユニクロのものに限らず、どれもコンパクトに収納できる(右側の写真クリックで、動画に飛ぶ)ので、荷物の中でもじゃまにならない。

スーツにネクタイが必要というような堅苦しい仕事ではないので、このあたりはありがたい限りである。

 

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2023年6月11日

旅先での地震と「素晴らしき世界」

室蘭市内での仕事を終えて、午後 6時半過ぎにホテルの部屋に戻ると、テレビの NHK BS でニューオリンズの「街角ピアノ」をやっていた。ルイ・アームストロングの曲、"What a Woderful World" に合わせてこちらも口ずさんだりしていると、突然 iPhone がけたたましく地震アラートを鳴らし始めた。

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そしてその一瞬後、テレビ画面に地震情報が現れた。アラートを止めたばかりの iPhone のカメラで咄嗟に写したのが、上の写真である。震源地は苫小牧沖とあるから、かなり近い。気がつくと既に初期微動が始まっていて、すぐに本震の揺れになった。

それにしても最近は、地震の揺れが伝わってくる前に iPhone がアラートを鳴らすばかりでなく、テレビにも地震情報が現れるのだね。自宅ではテレビなんてほとんど見ないので、こんなことは初めて知った。

地震規模はマグニチュード 6.2 というから、決して小さくはない。室蘭は「震度 4」だったが、千歳市などは「震度 5弱」だったらしい。ただ、このくらいの揺れなら「地震慣れ」している多くの日本人はパニクることもなく冷静でいられる。ホテル内でも混乱はまったくなかった。

旅先で地震にあったとはいえ、週末までの天気予報では道南は雨だったのに、来てみれば曇りに変わっており、時々は薄日が射すほどで、「晴れ男」の面目躍如である。ただ、室蘭は寒い。今日も最高気温が 17℃ 以下で、関東で夏の陽気に慣れてしまった体には、ちょっとキツい。

明日は梅雨の真っ只中の関東に戻るが、地震による列車ダイヤの遅れも十分に回復しているだろう。仕事も順調に済んだし、結局は "What a Wonderful World" (何て素晴らしき世界)である。

 

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2023年6月10日

陸路で北海道にやって来た

今日から 2泊 3日で北海道の室蘭に出張だが、今回は思い切って飛行機を避けることにした。午前 10時頃に出発して東北・北海道新幹線で函館まで行き、特急に乗り換えて 19時ちょっと過ぎにめでたく室蘭に到着。下の写真は室蘭の夕暮れ時である。さすが北海道、縦に伸びず、横の広がりが大きい。

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当初は途方もないほど時間がかかると思っていたが、調べてみればせいぜい 9時間足らず。飛行機で千歳空港まで行ったとしても、つくばの地から羽田空港まで行くのに手間がかかるし、待ち時間も含めれば 7時間近くかかるので、その差はせいぜい 2時間ぐらいと、決定的な時間差というわけじゃない。

最近、できるだけ飛行機を控えて鉄道で移動しようと考えている。今年 2月に山陰の鳥取県米子市に行ったときも新幹線と在来線を乗り継いだ(参照)し、ちょっと遡ると、昨年 1月も熊本まで新幹線で行っている(参照)。どちらも 8時間近くかかったが、飛行機を使った場合との時間差は、やはり 2時間程度のものだ。

以前は山陰だの九州だの北海道だのに行くといったら、ほぼ自動的に航空券を予約していた。近頃考えを改めたのは、飛行機での移動は 1人当たりの CO2 排出量が圧倒的に多いということからである。

「お前 1人が陸路に鞍替えしたからといって、飛行機が運行を止めるわけじゃないんだから、意味がない」と言われるだろうが、そんなことは元より承知の上だ。さらにアンチ・エコ派のいう「合成の誤謬」なんてことが急に生じたりはしないから、逆に「心配ないよ」と言ってあげたくさえなる。

というわけで結局のところ、自分の信念に従う方が気持ちがいいので、2時間ぐらい余計に時間がかかるのは厭わないことにしている。さらに似たような考えの人が徐々に増えれば、それなりに飛行機の運航便数が減って、実質的に CO2 削減に役立つかもしれない。

そんなわけで、今日は初めて青函トンネルを潜って北海道に上陸し、ちょっと興奮した。北海道はかなり霧が濃いものの、雨というわけではないので、傘なしで歩ける。

次は四国に行くのに、瀬戸内海を橋で渡りたいと思っている。

ここで話は急に変わるが、私の乗った「はやぶさ 23号」は、盛岡駅で秋田行きの「こまち 23号」と切り離されるので、停車時間がちょっと長くなる。私の座席からちょうど窓越しのホームにガラスで囲まれた「喫煙所」というのが見えたのだが、この停車時間を利用して煙草を吸いに駆け込む人が多いのに驚いた。

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東北新幹線には喫煙車も喫煙室も設置されておらず、完全禁煙(参照)なので、盛岡まで来て我慢し切れなくなるのだろう。自分の隣の席の人がそんな具合で、発車間際に煙草の臭いをプンプンさせて戻ってきたりしたら、イヤだろうなあ(参照)。

どうしてもタバコを吸いたかったら、吸い終わってからすぐに座席に戻らず、ホームで十分に風に当たり、臭いを飛ばしてから戻ってもらいたいものである。

【6月 11日朝 追記】

昨日は羽田空港で 11時頃にタイ航空機とエバー航空機の接触事故があったそうで、それにより、一時的に A滑走路が使えなくなって発着に遅れが出たという。ということは、もしかしたら飛行機で来ていたら陸路より時間がかかったかもしれないね。

 

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2023年6月 9日

「インフルエンザに効く水」が 2ℓ で 1万円だそうな

"インフルエンザに効く水" 販売 4人逮捕  4億円超の売り上げか」というニュースには、「前世紀的な犯罪だな」と感じてしまった。本当にその昔は、こんなようなアヤシげなものを売って稼ぐヤツが結構いたものだが、今でも騙される人は騙されるのだね。

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ニュースによればこの商品はウェブ上で「インフルエンザウイルスを 1分で 99.99%以上不活性化させます」なんて言葉で訴求されていたという。冷静に考えれば、飲んだ水が吸収されるために腸に達するだけでも 1分程度では難しそうだし、ましてや体中のウィルスに働きかけるのはちょっと無理だ。

そんなものが 2ℓ で 1万円の値が付いて、5年間で 4億 3000万円余りが売り上げられていたというのだから、単純に考えて 4万 3000人もの人が信じて買っちゃったわけだ。末期癌とかで「藁にもすがる」みたいなわけでもなく、インフルエンザでこれなんだから、日本は平和だよね。

ことは「ニセ薬」ばかりではない。例えば YouTube を検索して視聴しようとすると、冒頭に「1日 3分で英語がペラペラに」みたいな余計な宣伝が流れることが多い。こんなのを単純に信じて高い教材を買う連中がいないわけじゃいから、いつまでもなくならないのだろう。

考えてもみるがいい。英語のネイティブ・スピーカーは、英語圏に生まれて 1日中英語に囲まれて育ったから「ペラペラ」になったのである。それは英語に限らず日本語だって同じだ。

「米国で生まれ育ったフツーの米国人が、この教材を使えば 1日 3分で日本語がペラペラになれます!」なんて言われたら「あり得ないよ!」とすぐにわかる。ところが、ことが英語になると途端にあっさり騙される。

もしかしたら「1日 3分」を欠かさず 30年ぐらい続けたらそうなるという意味なのかもしれないが、そんなのは反則だろう。日本人にとっては、英語の 3分というのは、ニセ薬の 1分と同じくらいの「ファンタジー」なのだね。

いつの世でも、「気をつけよう、甘い言葉と暗い道」である。

 

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2023年6月 8日

故郷の酒田市にクマが出たというニュース

いやはや、驚いた。昨日の朝、私の故郷、山形県酒田市の市街地に、クマが出没したのだそうだ(参照)。午前 10時頃に猟友会のメンバーによって駆除されたということだが、酒田の人たちはさぞびっくりしただろう。

私が酒田で暮らしていた 1970年頃は、市街地にクマが出たなんて聞いたこともない。今年は各地でクマ出没のニュースが相次いでいるので、「酒田にも出たりしてね」なんて冗談のつもりで言っていたのだが、文字通り「冗談じゃない」ことになってしまった。

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一説には「開発によって人間の居住地域がクマの生息地に近付いているため、クマの目撃が増えた」なんて言われているが、今回の場合は昔からの市街地なんだがなあ。まあ、酒田の中心部(上の画像の北方向にはずれた部分)から見れば「川向こう」にはなってしまうけどね。

順番で言えば、午前 7時 31分に ①最上川スワンパークで最初に目撃され、それから②酒田市体育館、③山居稲荷神社、④亀ヶ崎小学校、⑤旧 若竹保育園、⑥港南公園と移動したようだ。③から④に移動移動する途中では、私の母校、酒田東高校の間近も通過していたと思われる。

さらにクマが撃たれたのは、私がこのブログでも何度か触れた、しょっちゅう授業をサボって高校を抜け出しては、最上川対岸の宮野浦に行ってた(参照)頃の、渡し船の発着所に近い辺りである(今は出羽大橋ができたので、渡し船は廃止された)。あの頃にクマなんか出てこなくて、本当によかったよ。

今回のニュースになったクマは、鳥海山系(酒田の北の方の秋田県境)から出てきたのではなく、庄内平野の東側の山地から最上川に沿って出てきたものとみられる。クマって川伝いに移動する習性があるようなのだ(参照)。

それにしても、ちょっと間違って市街地なんかに出てきたために撃たれちゃったというのは、クマの身になってみれば気の毒なことである。山の中でフツーに暮らしていれば、こんなことにはならなかったのにね。

ちなみに私は今週の土曜日、10日から仕事で北海道に行く予定になっている。北海道でヒグマなんかに出くわしたりしたくはないなあ。近頃は「アーバン・ベア」なんて言って、札幌市街地近くにもヒグマがいるらしいし(参照)。

 

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2023年6月 7日

「医者の手書き文字」って、本当に読めない

藤原麻里菜さんという方の作られた「医者の手書きフォント」なるものがある。「お医者さんからもらった診断書の文字が衝撃的だったから参考にしてフォント作った」ということのようで、こちらで医者の手書き風『走れメロス』も読める。いや失礼、書いてはあるが、フツーはまず読めない。

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上の画像で示したのは、「いしゃのてがきふぉんと/こんにちは/わたしはふじわらまりなです」という文字であるらしい(参照)。一見すると 3行目の真ん中辺りは「は」という字に見えるが、位置関係からするとどうもそうじゃない。

「は」は、2行目の最後と 3行目の 4文字目なのだろう。同じ形だから、そう思うほかない。そして 3行目の最初の文字と真ん中よりやや右(始めに「は」と思った部分の右側)が「わ」だと確定できる。このあたりから辿って、だんだんと謎解きをしていくことになるが、気の遠くなる作業だ。

これに関する彼女の今年 5月の tweet には、次のような共感を示すコメントが多く付いている(参照)。

「うちの主治医もこんな感じの文字書く!」
「外科医とか高齢の医師がこういう字書くなあ」
「はははwww手書きのカルテだった頃苦労したわww」
「私が通ってる眼科の先生もこれです」

そういえば私の子どもの頃の主治医も、まさにこんな感じだった。子供心に筆記体のドイツ語なんて思っていたのだが、どうもそうじゃないようなのだね。成長してからは医者になんかほとんどかからないので、すっかり忘れていたが、半世紀以上経った今でも日本中で同じような事情と知って驚愕している。

いろいろと検索してみたところ、医学生らしい Medic 須田さんという方の「できるかぎり答える医事相談室」というサイトに関連した記事が見つかった。次のように書かれている(参照)。

実習の時に患者さんの容態を知るためにカルテを見ることが多いのですが、お医者さんが書いたカルテを見て頭を抱えることがけっこうあるのです。

そんなときはどうするかというと、「ウーン」と唸りながら、ヒエログラフや、くさび形文字でも解読するように

「この文字がここに使われているということは、きっとこの単語は○○という単語に違いない。そうすると、この隣にある単語はきっと××という意味だろう.......」

などと連想を働かせながら、ようやく半分程度を把握するという具合なのです。

どうやら、専門家の間でも大変なことのようなのである。人命に関わる重要事項を取り扱っている業界のこととも思われない。さらに言えば、医者の手書きが読みにくいのは万国共通と指摘する tweet もある(参照)。

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もしかしたら医学の世界には、世界的に「読みやすい文字なんか書いたら、医者としての沽券に関わる」みたいな信仰に近いまでの思い込みでもあるんだろうか。摩訶不思議な世界というほかない。

 

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2023年6月 6日

「瞬間地震」という言葉がトレンド入りする世界

HUFFPOST に【"瞬間地震" は「存在しない言葉」と気象庁。東京などで起きた地震直後にトレンド入りしていた】という記事がある。このタイトルだけを見ると何が何だか要領を得ないが、要するに切り取ってはいけない部分が切り取られた結果、「瞬間地震」が一人歩きしてしまったものらしい。

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6月 4日の午後 11時前に、千葉県北西部を震源とする地震があった。最大震度 4程度で、大地震というほどのものではなかったのだが、この直後に「〇〇した瞬間地震がきた」といった tweet が相次いだため、「瞬間地震」という部分だけが切り出されて、トレンドを形成した可能性があるという。

HUFFPOST 日本版はこれについて気象庁に確認したらしく、「瞬間地震」というのは「存在しない言葉」という返事をもらったらしい。何とまあ、ご丁寧なことである。

で、「〇〇した瞬間地震・・・」なんて記述がそんなに多かったのかと、Twitter 内を検索してみたところ、ほんのちょっと見渡しただけでこんなにあった。

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探せばほかにいくらでも見つかりそうだ。それにしても、私だったら「〇〇した瞬間に地震が来た」みたいに書かないと気持ち悪くてしょうがないけどなあ。

ただ、「に」を入れなくても読点で区切っている人がいて、これはこれでエラい。ちゃんと読む方のことを考えてる。

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ちょっと寝坊しすぎのようではあるが、地震の方に早起きを求めてるみたいな言い回しがただ者ではない。個人的に「ヒット賞」を差し上げたい。

そうかと思うと、「瞬間地震」という言葉が一人歩きしたとたんに、そんな言葉があるんだと受け取った人も少なくないようで、正直なところちょっと驚いた。

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きっと純粋で信じやすいタイプなんだろう。決して悪い人じゃないよね。

というわけで、言葉というのは記述の際によほど気を付けないと妙なことになってしまうという実例だった。

 

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2023年6月 5日

「河童の川流れ」ならぬ「ウシガエルの川流れ」

夕べ、「何だか変だな」と思ってよく考えてみたところ、あれだけ賑やかだったウシガエルの鳴き声(参照)がまったく聞こえてこないことに気付いた。どうやら台風 2号によるものすごい増水で、川に棲んでいた多くのウシガエルがきれいさっぱり流されてしまったようなのである。

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上手でも時に失敗することがあるというのを、俗に諺で「猿も木から落ちる」とか「河童の川流れ」とか言うが、今回の場合は「ウシガエルの川流れ」ということになってしまったようだ。それだけすごい大雨だったのだね。

ここまで書いて、「待てよ、前にもこんなようなことがあったかも・・・」という気がして、自分のブログ内を検索してみたところ、2019年 9月 14日付の「台風以後、ウシガエルの声が聞こえなくなってしまった」という記事が見つかった。この時は、その 5日前に千葉県に上陸した台風 15号(参照)の影響だった。

その台風では強烈な風が吹いたが、夜間に通り過ぎたこともあって大雨の印象はさほど強くない。それでもウシガエルは流されてしまったようで、それどころか記事に付けられた らむねさんのコメントで、ウシガエルが溺死してしまうことさえあると知って驚いた。

今回の台風は増水した川の水が溢れて道路が冠水してしまったほどなのだから、結構な溺死例だってあったかもしれない。

というわけで、ここ 2日間はヨシキリの「ギョギョシ、ギョギョシ、キリキリキリ・・・」という鳴き声(参照)は相変わらずけたたましいが、どうも中途半端に淋しい気がしていたわけだ。静かになったと感じるより、淋しいと感じるほどなのだから、慣れというのは恐ろしいものである。

ただ、4年前にウシガエルがいなくなってしまってからも、いつの間にかどこからかやってきて棲みついてしまった。今回は夏の初めのことでもあるし、秋が来る前にまたあの鳴き声が復活するだろう。

【6月 15日 追記】

最近、新しいウシガエルがどこからか移動してきたようで、また賑やかな鳴き声が間近で聞こえるようになったので、『和歌ログ』で書かせてもらった(参照)。

 

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2023年6月 4日

食ってみたい! 10年物のおばけヤマイモ

南日本新聞のサイトに、メチャクチャそそられる記事を発見した。「重機使って 2日がかり デ、デカい... 掘り出したのは、10年物?のおばけヤマイモ」というものだ。

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鹿児島県指宿市の菖蒲谷佐吉さんという人が 10年前に植えたヤマイモを収穫しようとしたが、掘っても掘っても先端に行き当たらず、重機を使って 2日がかりで 1.8m 以上掘り下げ、ようやく掘り出せたという。記事の "「隣近所に分ける算段も大変だ」と喜んでいた" という結びが印象的だ。

このヤマイモ、10年も地中で育つうちに太股ほどの太さになっている。しかも重さが 78kg 以上というのだから、私の体重よりちょっと重い。台風 2号の大雨を忘れてしまえそうな、魅力たっぷりのニュースである。

私はヤマイモ大好物で、すりおろしてご飯にかけたら山盛り 2杯は軽くイケる。この 10年物、一口でいいからご相伴にあずかって味わってみたいものだ。

考えてみれば、10年かかって育ったものなんて、生まれて一度も食ったことがない。どんなに深いコクだろう。隣近所は幸せなことに分け前にありつけたようだが、つくばの地から鹿児島まではいくらなんでも遠すぎる。残念!

それにしても菖蒲さんという方は、写真を見る限りでは白髪とはいえ 82歳(私より一廻り上)には見えないほど若々しい。これもヤマイモの力かなあ。

まあ、こちらとしては、写真を眺めて食ったつもりになるだけで我慢しよう。

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2023年6月 3日

台風 2号による大雨の報告

今朝、目が覚めてカーテンを開けた途端、裏の川の幅がやたら広くなり、水面が目の前に迫っているように見えて驚いた。どこから吹き飛ばされて来たものか、白いカラーボックスがかなりの速さで流れて行く。

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私のもう一つの毎日更新ブログ『和歌ログ』に載せておいた昨日の川の様子は、下の写真のような具合だった(参照)。強風に煽られて白波が立っており、これでもいつもよりずっと水量が多いのだが、今日はさらに 3m 近く水位が上がっている。

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ついでに自分の iPhone の中を探しまくったら、今年の春頃に同じアングルで撮った写真が見つかった。雨降りの日に「川幅がずいぶん広がったなあ」と思いながら撮ったのだから、これでもいつもよりずっと水量が多い。

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ということは、今日の川幅はいつもの 3倍以上、もしかしたら 4倍ぐらいと思っていい。朝一番でびっくりするのも道理である。

川向こうの県道も冠水してしまっているようで、通り過ぎるクルマが水しぶきを上げている。田んぼとの境目がわからなくなっているだろうから、注意が必要だ。

いずれにしても、大雨は峠を越えたようで、かなり小降りになってきている。家の周囲には風で飛ばされてきたいろいろなモノが散乱しているので、午後に晴れてから片付けよう。

我が家の周囲はこの程度で済んだが、浸水するなどの被害を蒙った方々には、心からお見舞い申しあげる次第である。

【同日 17:20 追記】

これを書いた時は、雨もまだ止んでいなかったので外には出ていなかったが、午後になって晴れてから様子を見に出て驚いた。我が家の前の道路は大丈夫だったが、やや下って県道に出るまでの道が、すっかり水没してしまっている。

この様子は、本日の和歌ログに、「第二報」的なものとして写真入りで書いたので、ご覧頂きたい(参照)。

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2023年6月 2日

「線状降水帯」は、本当に勘弁してもらいたい

ここ、つくばの地でも昨夜からずっと結構な雨が降り続いている。これは台風 2号が梅雨前線を刺激しているためということで、ウェザーニュースの最新情報(午前 10時 18分)でも「西日本と東日本は大雨に警戒を。線状降水帯の発生に注意」と報じられている。

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「線状降水帯」と言えば思い出すのが、2017年の「平成 29年 7月九州北部豪雨」だ。この時に大被害を蒙った福岡県に知り合いがいて、「生きた心地がしなかった」と語るのを聞いている。所有する車が 2台とも土石流で流された上に近所の人が土砂崩れで亡くなったというのだから、言葉に実感がこもる。

さらに記憶に新しいのが 2021年 7月 3日に発生した「熱海伊豆山土石流災害」で、この時も「隠れ線状降水帯」が発生していたと、気象予報士の森田正光さんが伝えている(参照)。2日後に当ブログで紹介した動画を、改めて下に掲載しておく。

ウエザーニュースの示す「予想積算雨量」を見ると、わが茨城県は 100〜150mm 程度となっている。静岡県の山間部が 300mm 以上となっていて、まさに土石流の心配があるのに比べればまだマシだが、なにしろ我が家のすぐ裏手が川だから、増水が心配だ。

この川は拡幅工事が済んでからまだマシになったが、移転してきた当初はしょっちゅう氾濫していた。1986年の夏には本当にヤバくなって、高台の中学校に避難したことがあり、この時の記憶を、上でリンクした 2017年 7月の記事のほか、2020年 7月 5日の「熊本豪雨のニュースで思う」にも書いている。

そんなわけで大雨には結構苦労した経験があるので、今年は台風が多くなりそうだとも伝えられていることもあって、結構心配の種になっている。今回の大雨もできるだけ被害が軽く済んでくれればいいと願うばかりだ。

【同日 12時 05分 追記】

昼のニュースで、「高知県で線状降水帯発生」と伝えられていた(参照)。この辺りにも知り合いがいて、無事を祈っている。

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2023年6月 1日

中学校の昼食時間に『君が代』はふさわしくない?

何がなんだかわからないニュースというのが時々あるが、OBS(大分放送)が報じた "中学校の昼食時間に『君が代』放送 曲を流した生徒に「ふさわしくない」教師が指導" というのはその典型例だろう。本当にさっぱりわからない。

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内容を手短にまとめると、こんな具合になるだろう。

  1. 大分市にある中学校で昼食の時間中、生徒 3人が校内放送で国歌『君が代』を流した。
  2. 普段は生徒の選んだポップ系の音楽を流していたが、この日は放送時間が余ったため、生徒の判断で『君が代』を使用した。
  3. 気づいた教師が放送室に駆け込み「ふさわしくない」と指導。
  4. その後、3人のうち 1年の男子生徒が体調不良を訴えたため、学校側が早退させた。
  5. 学校側は「生徒が悪ふざけで『君が代』を流したわけではないと思われるが、昼食の時間はふさわしくない。教師の指導も適切だった」と説明。

まずわからないのは、生徒が「時間があまったため」とはいえ、何でまた、よりによって(漢字表記は「選りに選って」)『君が代』を流したのかということである。「時間があまった」というのも、いかにも取って付けたような理由だし。

そしてさらに違和感を生じさせるのは、それを聞いた教師が放送室に「駆け込み」という表現である。大分放送としては、この一見さりげない一言に、正面切っては言えないニュアンスを精一杯込めたんじゃなかろうか。その意味ではちょっとしたヒットである。

つまり、この教師は息せき切って「駆け込む」ほどにムチャクチャな剣幕だったんだと想像される。そして生徒の 1人がその場でうずくまって体調不良を訴えるほどの厳しさ、あるいはねちっこさで、「適切な指導」をしちゃったのだろう。

さらに学校側は『君が代』に関して「昼食の時間はふさわしくない」と追認しているのだが、どうしてふさわしくないのかという理由がちっとも説明されていない。そりゃ、決して「ぴったり」というわけでもないが、もしかしたら、国歌を聞いたら緊張して消化不良になるとでも言うのだろうか。

私の勝手な想像だが、『君が代』を流した生徒は、学校の言うように「悪ふざけ」ではないなら、結構な「愛国少年」なんだろう。そうでなかったら、わざわざこの曲を選んだりはしない。そして放送室に「駆け込んだ」教師というのは、対極的な左翼教師なんだと思われる。

お互いに「使命感に燃えちゃった」のかもしれないが、いずれにしても「無意味なやり過ぎ」だよね。そして結果論としてだが、学校側の「教師の指導も適切だった」という言い草は、右翼ならずともかなり気に食わない。「適切な指導」で生徒が体調不良なんて起こすものか。

というわけで、そりゃ、炎上もするだろう。

 

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