陸路で北海道にやって来た
今日から 2泊 3日で北海道の室蘭に出張だが、今回は思い切って飛行機を避けることにした。午前 10時頃に出発して東北・北海道新幹線で函館まで行き、特急に乗り換えて 19時ちょっと過ぎにめでたく室蘭に到着。下の写真は室蘭の夕暮れ時である。さすが北海道、縦に伸びず、横の広がりが大きい。
当初は途方もないほど時間がかかると思っていたが、調べてみればせいぜい 9時間足らず。飛行機で千歳空港まで行ったとしても、つくばの地から羽田空港まで行くのに手間がかかるし、待ち時間も含めれば 7時間近くかかるので、その差はせいぜい 2時間ぐらいと、決定的な時間差というわけじゃない。
最近、できるだけ飛行機を控えて鉄道で移動しようと考えている。今年 2月に山陰の鳥取県米子市に行ったときも新幹線と在来線を乗り継いだ(参照)し、ちょっと遡ると、昨年 1月も熊本まで新幹線で行っている(参照)。どちらも 8時間近くかかったが、飛行機を使った場合との時間差は、やはり 2時間程度のものだ。
以前は山陰だの九州だの北海道だのに行くといったら、ほぼ自動的に航空券を予約していた。近頃考えを改めたのは、飛行機での移動は 1人当たりの CO2 排出量が圧倒的に多いということからである。
「お前 1人が陸路に鞍替えしたからといって、飛行機が運行を止めるわけじゃないんだから、意味がない」と言われるだろうが、そんなことは元より承知の上だ。さらにアンチ・エコ派のいう「合成の誤謬」なんてことが急に生じたりはしないから、逆に「心配ないよ」と言ってあげたくさえなる。
というわけで結局のところ、自分の信念に従う方が気持ちがいいので、2時間ぐらい余計に時間がかかるのは厭わないことにしている。さらに似たような考えの人が徐々に増えれば、それなりに飛行機の運航便数が減って、実質的に CO2 削減に役立つかもしれない。
そんなわけで、今日は初めて青函トンネルを潜って北海道に上陸し、ちょっと興奮した。北海道はかなり霧が濃いものの、雨というわけではないので、傘なしで歩ける。
次は四国に行くのに、瀬戸内海を橋で渡りたいと思っている。
ここで話は急に変わるが、私の乗った「はやぶさ 23号」は、盛岡駅で秋田行きの「こまち 23号」と切り離されるので、停車時間がちょっと長くなる。私の座席からちょうど窓越しのホームにガラスで囲まれた「喫煙所」というのが見えたのだが、この停車時間を利用して煙草を吸いに駆け込む人が多いのに驚いた。
東北新幹線には喫煙車も喫煙室も設置されておらず、完全禁煙(参照)なので、盛岡まで来て我慢し切れなくなるのだろう。自分の隣の席の人がそんな具合で、発車間際に煙草の臭いをプンプンさせて戻ってきたりしたら、イヤだろうなあ(参照)。
どうしてもタバコを吸いたかったら、吸い終わってからすぐに座席に戻らず、ホームで十分に風に当たり、臭いを飛ばしてから戻ってもらいたいものである。
【6月 11日朝 追記】
昨日は羽田空港で 11時頃にタイ航空機とエバー航空機の接触事故があったそうで、それにより、一時的に A滑走路が使えなくなって発着に遅れが出たという。ということは、もしかしたら飛行機で来ていたら陸路より時間がかかったかもしれないね。
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