Google 翻訳で「芋づる式に」を英訳すると
「えのげ」に ”【悲報】Google 翻訳で「芋づる式に」と検索した結果 wwww” というのがあるので、どんな結果になったのかとクリックしてみると、"in a sweet potato style" なんてことになっていた。信じられないので自分でも検索してみたところ、同じ結果になったのでしみじみと驚いてしまった。
ちなみに同じ Google 翻訳で「芋づる」を検索すると、なんと "sweet potato" という訳語が表示される。「芋づる式に」の見当外れはそもそものところ、この辺りから発するようようだ(参照)。
ここまで来たら、逆に "sweet potato" の日本語訳がどんなことになるのか、調べてみないわけにいかないじゃないか。実際にやってみると「スイートポテト」ということで、「芋づる」にはならない(参照)。この方が当たり前と言えば当たり前だけど、何となくがっかりだ。
いわゆるフツーの翻訳ではどうなるのかというと、例えば Weblio だと「芋づる」は "sweet-potato vines" になる(参照)。
「つる」を和英辞書で引けば ”vine" になるから OK という気もするが、同じ Weblio で、研究社の『新和英中辞典』では "vine" はぶどうなどのつるで、サツマイモなどのつるは ”runnner" (参照)とされているのが気がかりだ。
ちょっと調べてみると、vines は「草本性つる植物」で(参照)、ほかのものに巻き付いて育つというイメージだ。一方、runner は「匍匐茎」のことを指すらしい(参照)。とすると ”potato vines" はちょっと違和感で、どちらかといえば "potato runner" がしっくりくるよね。
結局のところ日本語の「芋づる式に」を翻訳するには「芋のつる」というものから離れて、”consecutively” とか ”continuously"、"one after another" とか、「連続的に」や「次々に」というような言葉に置き換えるのが無難なのだろうね。
世の中では「AI 翻訳」なんてことが言われているが、Google にしてこんなレベルではまだまだ全面的に信頼するわけにいかない。
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コメント
日本語には比喩が多く使われ、それが表現をより豊かにしています。AIに翻訳させようにも、そもそも翻訳先の外国語に、それらに対応する表現がないので、ヘンテコな訳し方になってしまうのですよね。平安時代国風文化から引き継がれてきた日本語の表現全てをAIに学習させることから始めないと、まともな訳は望めないのでは?そして、問題は「学習させる人」が存在するのかということです。日本語の微妙な表現を熟知していて、それを的確な英語に意訳できて、なおかつそれらをAIに学習させるという作業ができる人・・・
無理な気がします。
投稿: K.N | 2023年6月18日 23:17
AI翻訳を謳っているDeepLでの翻訳だと「in succession」となりました。他の候補として「one after another」「in a sweet-potato pattern」「in a heap」。
https://i.imgur.com/cWqfPZQ.png
もっとも「in a sweet-potato pattern」で検索をすると当然ながらお芋の柄のデザインばかりが引っかかりますし、最後のはちょっとなんぼでも意訳が過ぎる気もしますが(^^;
投稿: 柘榴 | 2023年6月19日 10:27
K.N さん:
まさに、無理ですね。こればかりはしょうがないです。
投稿: tak | 2023年6月19日 18:48
柘榴 さん:
お芋の柄のデザインって、ずいぶんあるものですね (^o^)
それから "in a heap" は、説明付きでないとわかりませんね ^^;)
投稿: tak | 2023年6月19日 18:53
柘榴 さん:
お芋の柄のデザインって、ずいぶんあるものですね (^o^)
それから "in a heap" は、説明付きでないとわかりませんね ^^;)
投稿: tak | 2023年6月19日 18:53