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2023年7月に作成された投稿

2023年7月31日

隅田川花火で浅草に 103万人って、一体何なんだ !?

4年振り開催の隅田川花火が大きな話題となった。我が家では「このクソ暑いのに、人混みの中に出かけるなんて信じられない」なんて言ってほとんど無関心だったが、何と現場は 103万人という人出となり、「破壊行為、柵越え、救急搬送」なども大変だったと、テレ朝ニュースが伝えている(参照)。

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ニュースでも触れられているが、103万人というのは秋田県や香川県の人口(どちらも約 92万人)を上回る。さらに言ってしまえば、鳥取県の人口(約 55万人)の倍近い。それだけの人間が浅草近辺に一極集中しちゃったのだから、暑苦しいにも程があるし、都市機能だってまともに働かなくなる。

ニュースでも次のようにリポートされている。

「午後5時の浅草駅前なのですが、すでに多くの人で歩くのが困難ですね。なかなか前に進まない状況です」

「歩道が人でごった返しています。全く動けていません。警察官が誘導していますが、ほとんど前へ進みません」

(コンビニ前で)「この行列なんですけどずっと奥のほうまで続いてまして、100メートル以上並んでいます」

(花火大会終了後)「浅草駅前ですが駅から人が溢れています。帰宅する人が駅に入れません」

実際に見物している間はそれなりに楽しいのだろうが、行き帰りやコンビニの混雑がこんなようなことでは、その楽しさも帳消しだ。

トイレに行くのも大変だろうし、それがイヤで水を飲むのを我慢していたら、熱中症のリスクも高まる。一体何が悲しくて、そんなところに汗水垂らして出向かなければならないのか、ちょっと理解できない。ほかに娯楽がないわけじゃあるまいし。

一番哀しくなってしまうのは、後に残されたゴミの山の画像である。ペットボトルなどの他に、道路に座って見物するために持ってきたブルーシートまでそのまま残されてしまっている。それって持って帰ればそれなりの使い途があるものだし、そもそもの話として後片付けする者の身にもなってみるがいい。

人間というのは、群衆の中に埋没してしまうとまともな判断ができなくなる。好き好んでそんな状況に入り込みたくはないものだ。

 

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2023年7月30日

ウナギを食わないって、そんなに難しいことなのか?

今日は「土用丑の日」らしいのだが、毎年この時季になると「ウナギが絶滅の危機」というニュースが流れる。今年も「現代ビジネス」のサイトに ”「丑の日」にウナギが食べられなくなる・・・? 絶滅すると言われているヤバすぎる「ウナギの減少数と2つの問題」” という記事がある。

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何だかクドい見出しだが、ここで触れられている「2つの問題」というのは、実は当該記事では触れられておらず、「後半」という名目の ”ウナギの絶滅危機にあるのは「乱獲」が原因か…「ウナギの乱獲」を止められないヤバすぎる「日本の法律」” の別記事に出てくる。面倒な構成だが、要するに次の 2つだ。

  1. 護岸工事などによる環境変化
  2. 乱獲によるウナギの減少

まあ、別に取り立てて目新しい話じゃなく、前々から言われていることである。「乱獲」というのは、つまり密漁が後を絶たないということで、我々が普段目にする「かば焼き」の中にも、密漁によるものが多く混じっている。

さらに価格の安いのは中国の「養殖ウナギ」で、名前は「養殖」でも、元々は密漁されたものも多く、それらはさらに成長促進剤やらホルマリンやらの「薬漬け」にされている。こうした事実を知ったら、ウナギなんて気持ち悪くて食べられないよね。

かく言う私は 10年以上前からウナギというものを口にしていない。このブログでも何度か触れているが、こんな感じである。

当面、ウナギとマグロは食わないことにする(2013.6.14)
「ウナギとマグロは食わないことにする」 ということについて(2013.8.3)
ウナギを食うのは早めに諦める方がいい(2016.9.26)
要するに「ウナギは食わない」ことにしちゃえばいいのだ(2019.6.5)

というわけで、最近は食いたいとも思わないし、食わなくても全然不足はない。ほかに旨くて栄養のあるものはいくらでもあるし。

ところがとくにこの時期になると、多くの日本人はウナギを食いたくてたまらなくなるようなのである。これって、「土用の丑の日はウナギを食うもの」という、信仰に近いまでの思い込みによるものなんだろう。その思い込みから自由になれば、別に食べなくともどうということはない。

ただ、それがなかなか難しいみたいなのだね。これって「業」みたいなものなんじゃなかろうか。

 

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2023年7月29日

入道雲に「三好清海入道」の顔が

下の写真は昨日の和歌ログの「恐ろしき形相浮かべ湧き上がる午後二時過ぎの入道雲よ」という歌に添えたもの。あまりにもいいタイミングで撮ることができて(何しろ、雲の形は刻々と変わってしまう)もったいないので、こちらでも話のタネとして使うことにした。

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入道雲の横っ腹に、まさに「入道」の顔が現れている。私の中のイメージでは、『真田十勇士』に出てくる三好西海入道(みよしせいかいにゅうどう)というキャラがこんなようなイメージなので、画像検索をかけてみたらぴったりのが見つかった。

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もちろん架空の人物だが、真田十勇士の中では猿飛佐助霧隠才蔵とともにトップ 3 の知名度である。積乱雲もこんなような豪壮なイメージなので、通称「入道雲」になったんだろう。

「入道」という言葉は元々仏教用語で、本来「悟りの道に入ること」という意味だが、「仏門に入ること、入った者」も「入道」というようになった(参照)。それがついに入道雲みたいなイメージになってしまったのは、坊主頭の妖怪「大入道(おおにゅうどう)」みたいなのが登場してからだろう。

私が子どもだった頃、三好西海入道は『真田十勇士』と名付けられたいろいろな漫画で読んだりしてかなりポピュラーだった。最近に至るまでこのタイトルの漫画は少なくないようだ(参照)が、昔のは切羽詰まるような劇画調なんかじゃなく、下のような感じでノー天気に読めた。

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上の画像の右にクローズアップで描かれているのは、印を結んでいるのだから忍者の猿飛佐助なんだろうが、さすがにスター級の扱いである。ちなみに左上のキャラは、モデルがモロにトニー谷。売れてたんだなあ。

 

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2023年7月28日

フロリダの海水温がお風呂並みで、珊瑚礁の危機

HUFFPOST が 27日付で ”猛暑続くフロリダ州、海水温 38℃ を記録。「これはお風呂の温度だ」” という記事を伝えている。"水温の上昇により、サンゴが白化現象を起こしたり死滅したりしています「これは熱帯雨林の樹木消失の水中版だ」" というサブ見出し付きだから、かなりショッキングだ。

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多くの日本人は、38℃ では「お風呂の温度」ほどじゃないと言うかもしれないが、米国ではこんなものだ。さらに米国のみならず、この夏は我が家の風呂も 38℃ に設定してある。それより温かい湯に浸かると体が暖まりすぎて火照ってしまい、熱帯夜が更けても眠れなくなってしまう。

そんなわけで、フロリダの体温以上の海水浴ではちっとも爽快感がないどころか、かえって暑苦しく感じてしまうかもしれない。さらに事態はそれだけでは済まず、この海水温上昇でフロリダのサンゴが深刻な危機に直面しているというのだから、聞き捨てならない。

ちなみにこれについては、この夏になって初めてわかったわけじゃない。同じ HUFFPOST が「世界の珊瑚礁、99% が今世紀中に消滅するとの研究結果。水温上昇を止めるカギは...?」と警鐘を鳴らしたのは、5年前の 1月である。

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サンゴの消滅はとりもなおさず「熱帯雨林の樹木消失の水中版」であるというのだから、それは海の中の話だけにとどまらない。地表の樹木にしても危機に向かっているということであり、つまり「人類存続の危機」でもある。

もはや「暑いねえ」とか「困っちゃったねえ」なんて言いながら、のほほんとしている場合じゃない。実際にエコを意識したライフスタイルへの転換を急ぐ必要があり、それをしないのは緩やかな自殺行為と言える。

私はこれまで本当に差し迫った危機が来るのはせいぜい自分が死んでからだと思っていて、「子孫のためにちゃんとした環境を残さなきゃ」なんて言っていたが、今年の暑さなんて「既に危機」と言っていいレベルだよね。もはや自然保護は、ストレートに「まず、自分自身のため」である。

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ギリシャで山火事広がる、観光客ら立ち往生 ー イタリアでセ氏 50度予報」というニュースでは、ギリシャのミツォタキス首相が「気候危機が既に到来した」と述べたと報じられ、さらに「地球の一部地域は人類にとって居住不可能になり始めたとの見方も浮上」ともある。

これ、マジでヤバいぜ。

【7月 29日 追記】

国連広報センターも 27日、この異常気象の問題で「もうこれ以上のためらいも、言い訳もいりません。他の人が先に動くのを待つのもやめにしましょう」との声明を出している(参照)。

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2023年7月27日

"X" になった Twitter には未練がないんだが

最近は自分の 2つのブログ更新の告知以外では Twitter をあまり使っていないのだが、2〜3日前頃からこの操作をする度に ”X" という文字が表示されるので「こりゃ、一体何じゃ?」と思っていた。調べてみると、なんと、Twitter の名称が ”X” ということになってしまったというじゃないか(参照)。

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というわけで、長年親しんだ ”Twitter” という名称も ”tweet” という動詞も青い鳥のロゴマークも、公式には既に捨て去られてしまって、過去のものになったんだそうだ。いやはや、ずいぶん思い切ったものである。

これに伴って公式アカウントも "@x" ということになったらしく、これまでこのアカウントを持っていた Gene X Hwang さんというユーザーは無料で強奪されてしまったという(参照)。さらには "@ai" なんて公式アカウントもあるみたいで、日本でもこんなケースが tweet されている(参照)。

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ただ、こんなようなことになってしまっても、私はこれまで通り Twitter や tweet という言葉を使い続けるだろうし、言わなくなるとしたら、近い将来に Twitter、いや、X というサービスから離れる時だろう。

何しろ、いきなり 「私、このほど ”X” に改名しましたんで、これまで通りよろしく」なんて言われても、「はあ、そうですか、こちらこそよろしく」なんてことは言いにくい。もう未練もへったくれもない気がしているのである。

これに関して、Bloomburg は 25日付で "ツイッター、40億-200億ドルの価値喪失も-ブランド名「X」に変更" という記事を発表している。この見出しの主語が「ツイッター」ということになっているのも、世間の見方を代表しているようでおもしろい。

この記事はこのブランド名変更に関して「この行動によって40億-200億ドル(約5700億-2兆8300億円)の価値が吹き飛んだ」と指摘した上で、「アナリストやブランド戦略会社は、今回の変更は間違いだとみている」と、明確に書いている。マーケティングの常識から発した正論だ。

というわけで、前々からこのブログの更新を通知する SNS の引っ越しを言い出しながら、そのタイミングをグダグダと引き延ばしてきた私としても、かなりその現実味が増してきたような気がする。ただ問題は引っ越し先をどこにするかだ。

最有力候補の ”Treads” はまだベータ版という印象で今イチ使いづらいし、もうちょっと待つしかないのかなあ。ああ、居心地悪い。

 

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2023年7月26日

自分と同じ誕生日の有名人 3人って、言える?

今年も誕生日が巡ってきて、めでたく 71歳になった。改めてこうして数字で書くと「どこのジジイ?」と思ってしまうが、紛れもなく自分の年齢なのだね。これでも、平日に出歩くと「今日はお休みですか?」なんて聞かれることがあるから、少なくともフツーの会社の定年以下に見られてるとは思うのだが。

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最近「誕生日」でググってみたところ「自分と同じ誕生日の有名人を 3人言おう」というページが目にとまった。今年 4月 22日付の記事だから決して古くはないが、3ヶ月以上経ってるだけに新しいってわけでもないので、ちょっとビミョーだね。

この件で言えば、私は「ミック・ジャガーと同じ誕生日!」というのを、自慢というわけではないが(こんなの自慢してもしょうがない)、長らく話のタネにしてきた。「それ、誰?」なんて言われる心配はまずないから、「文句あるか!」的な迫力はある。

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ただ、「3人あげろ」と言われると、「はて?」となってしまう。「ミック・ジャガー 1人で十分じゃないか」てなことで、それ以上はわからない。

と、ここまで考えたところで「ありゃ、そういえば、昔、調べてみたことがあったかも・・・」という気がして、自分のブログを検索してみると、「Microsoft って、前々世紀のことは関知しないらしい」という 2020年 9月 24日付の記事が見つかった。「昔」どころか、まだ 3年も経ってないじゃないか。

ただ、この記事は Excel の享年計算に、1900年以前の日付はかからないってことに驚いてしまったというのが一応のテーマなので、忘れたことの一応の言い訳にはなる。かなり苦しい言い訳だが。

ちなみにこの時には、ミック・ジャガーのほかに、バーナード・ショーカール・グスタフ・ユング が同じ誕生日とわかって嬉しくなってしまい、"「3人挙げろ」と言われたら、結局のところこの 3人になってしまうだろう" とまで書いているじゃないか。やれやれ。

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というわけで、同じ誕生日の有名人は、ミック・ジャガー、バーナード・ショー、ユング の 3人ということにさせていただく。結構スゴい顔ぶれじゃないか。年とはいえ、ブログで 2度も書いた以上はもう忘れない。

ちなみに、「7月 26日 誕生日」の 2語でググってみたところ、トップに表示されたのは「7月26日が誕生日のタレント」というページで、こんな感じである。

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ごめん、「山口智子」は字面で見覚えがあり、「秋元才加あきもとさやか」というのはラジオの音で聞き覚えがあるが、あとはさっぱりわからない。まあ、芸能分野ではミック・ジャガー 1人で十分だから、いいか。

 

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2023年7月25日

そりゃ、エレベーターでのイタズラはヤバいけど・・・

"And now you're stuck in the elevator" (そして今、君はエレベーターに閉じ込められちゃった)というタイトルの動画が一部で話題だ。中国の高層マンションで撮影されたらしい。

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エレベーターのドアが閉まりかける度に、傘をヒョイヒョイ突き出して障害物と認識させ、再び開かせるというイタズラを繰り返す少年がいたのだが、ついにドアがその傘を挟んだまま閉じてしまった。そして少年は階の途中でストップしたエレベーターに閉じ込められてしまったというのがコトの顛末である。

上の画像をクリックすると動画のページに飛ぶが、見てみると本当に悪趣味なガキンチョで、しつこいほどドアの閉まるのを妨害している。他の階でエレベーターを待つ人たちは、さぞかしイライラ、ムカムカしていただろう。

で、こうなってしまったからには、保安要員が急行してドアを開け、少年を救い出すことになったのだろうが、このようにれっきとした証拠動画がある以上、この子の親は高額の費用と罰金を請求されたはずだ。こんな高層マンションに住む親なのだから、ちゃんと払ったのだろうけど。

ただ、こうしたイタズラは確かにヤバいが、最終的には傘の端を障害物として認識できず、動き始めてしまったエレベーター・システムの方もかなりヤバい。傘の端なんかよりずっと大きい人間の体を認識できなくなるってことはまずないのだろうが、そうだとしても実際に「危険は危険」である。

いずれにしても、「迷惑なイタズラを繰り返していると、こんなような肝を潰す目に遭っちゃうよ」とわからせるために、この動画は子どもにも見せた方がいいだろう。

 

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2023年7月24日

「芸」というものの、稽古の大切さ

下の YouTube 動画は、「盆踊り太鼓練習 栄太鼓(東京音頭)」というもの。再生すると、日本で一番お馴染みと言っていいかもしれないリズムを聞くことができる。

川向こうの神社でも祭礼が近付き、コロナ禍で自粛されていた盆踊りが久しぶりで復活するらしい。それに備えて氏子が太鼓の練習をする音が聞こえる。

ただ、この太鼓の音、初めのうちはやたら下手くそだった。拍子が安定せず微妙にズレるので、聞いていて気持ちが悪い。

「おいおい、なんなら俺が代わりに叩いてやろうか?」なんて言いたくなるほどで、もしかしたらこれまでやっていたベテランが年取って引退し、慣れない若手に引き継がれたんだろうかなんて思ってしまった。

ところがよくしたもので、1時間以上経つと拍子が復活し始め、最後にはちゃんと大ノリで叩いていた。さすがにプロならぬ身のアマチュアである。3年も遠離っているうちに腕が落ちてしまっていたのだが、徐々に感覚がよみがえったというわけだ。よかったよかった。

こうしてみると太鼓に限らず、「芸」というものの稽古の大切さがよくわかる。突然の所望でもそれに応えて見事な腕前を披露できる芸達者というのは、実は普段から人知れず、ちゃんとした稽古を積んでいるものなのだ。

そう言えば私も、最近はギターを部屋の隅に飾っておくだけという感じなので、たまに弾いてみると悲しいほど腕が落ちているのだよね。

 

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2023年7月23日

NASA が「来年は今年以上の暑さになる」と言ってる

先週前半(16〜19日)はとんでもない猛暑で頭がボウッとするほどだったが、後半はなんとかエアコンのスイッチを入れずに済んだ。ただ、週明けはさらなる暑さになるらしい。7月半ばからこんな酷い暑さというのは、これまで経験したことがない。

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今年は特別なのだと思いたいところだったが、CNN ニュースの「来年は今年以上の暑さに、NASA 専門家が予想」という見出しを見て、頭の中が熱で溶けてしまいそうな気がした。いやはや、今年が特別というわけじゃなかったのか。

NASA の専門家によれば、「来年はエルニーニョ現象の影響でさらに気温が上昇するだろう」という。今年の暑さもエルニーニョの影響という指摘が一部であったが、実は「エルニーニョは数カ月前に始まったばかりで、まだそれほど大きな影響を及ぼしていない」のだそうだ。

じゃあ、この暑さは一体どういうことなんだと言えば、「その理由は私たちが温室効果ガスを大気に放出し続けているからだ。私たちがそれをやめるまで、気温は上昇し続けるだろう」と強調されている。いやはや何だかんだ言っても、やっぱり元凶は CO2 なのか。

ここ 10年余りの温暖化は、フツーに暮らしながらの実感としても際立っている。例えば 2011年 3月の東日本大震災の後、「原発停止による電力危機」の叫ばれたことがあった。そこで私は「だったら、エアコンなんて使わんわ!」と、2011〜12年の 2年間はエアコンの電源を抜いて暮らしたのである。

実際にその 2年間は、エアコンなしでも夏の暑さに余裕で耐えることができたのだった。今年みたいな猛暑が続くことなんてなかったからである。その後、2013年はかなりの暑さになって何度かはエアコンの世話になったが、何と言っても今年ほどではなかった。

夏ばかりでなく、冬も暖冬傾向にある気がする。ここ、つくばの地に移転してきたのは 40年ほど前のことだが、それからずっと、毎年冬には何度か積雪に見舞われ、その度にクルマで県道に出るため雪かきをしなければならなかった。例えばこんな感じ(参照)で、車庫から出たとたんにスタックだ。

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ところが、思い返せばここ 3〜4年は雪かきをしたことがない。雪が降らないというわけでは決してないのだが、降っても上の写真ほどには積もらないのである。おかげで雪かきショベルは物置に眠ったままだし、冬用タイヤもまさに「不要タイヤ」と化している。一見ありがたいことだが、不気味でもある。

そして今年の猛暑、さらに来年はもっと暑くなりそうというのだから、「地球温暖化」はもう、事実が証明してるんじゃなかろうか。「(CO2 による)温暖化なんて嘘だ」と唱える科学者もいる(例えばこの人たち)が、この夏はどんな顔して暮らしてるんだろう。

生きているうちにどれだけ暑くなってしまうのかと考えると、「長生きが幸せ」とも一概には言えないんじゃないかという気がしてしまうほどだよ、まったく。

私はもうじき誕生日だけどね。

 

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2023年7月22日

プリゴジンは死んでるのか、生きてるのか

7月 17日付の「プリゴジンは既に死亡している? ロシアのヤバさ」という記事で、元米陸軍大将が「既に死んでいる」と発言したというニュースを伝えたが、昨日の CNN ニュースでは、CIA のバーンズ長官が「現在はベラルーシの首都ミンスクにいる」との見解を示したという(参照)。

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この話を裏付けるように、20日にはベラルーシで撮影されたとされるプリゴジンの動画が発表されたりしているが、画像がことさらなまでに不明瞭で、本当に当人なのかどうかは確認できない状態だ。

まったく、死んでるんだか生きてるんだかよくわからないが、バーンズ長官は彼が生きているとしても極めて危険な状態にあることに変わりはないと考えているようだ。CNN ニュースでは彼の言葉が次のように伝えられている。

ロシアのプーチン大統領については「報復の究極の信奉者」と形容し、「プリゴジン氏がさらなる報復を受けずに済めば驚きだ」と指摘した。

「私がプリゴジン氏なら、毒味役をクビにはしないだろう」とも語った。

バーンズ長官はラ・サール大学卒業後に英国のオクスフォード大学に留学して哲学と国際関係論を学んだというだけあって、ずいぶん垢抜けした(あるいは「垢抜けしすぎた」)レトリックを駆使する。今回の発言もちょっとしたものだ。

プーチンについて「報復の究極の信奉者」と語ったというのは、CNN ニュースの米国版オリジナルでは "the ultimate apostle of payback" となっている(参照)。我々日本人には耳慣れない "apostle" という言葉の意味は「使徒、伝道者」で、「信奉者」(believer)よりずっとラジカルな表現だ。

そして "payback" は "retaliation" とかの「報復」より、ニュアンスとしては「仕返し」って感じ。ならば、言わんとすることをまともに伝えるとすれば「仕返し教の究極使徒」ぐらいの訳がふさわしいかもしれない。要するに、プーチンは狂信的なまでに執念深いってことだ。

その流れで、プリゴジンがいつ毒殺されてもおかしくないということを、「毒味役をクビにはしない」(I wouldn’t fire my food taster)と、なかなかヒネった言い方で表現している。ちなみに「毒味役」の英語は "taster" で「味見役」と同じ単語だから、国際常識では「味見、即ち毒味」なのかもしれない。

というわけで、バーンズ長官、なかなかの役者のようで、「影の存在 CIA」のトップとしてはなんだか「華」がありすぎるほどの印象だ。

ただ、それは当人もしっかり自覚しているようで、「ホワイトハウスのシチュエーションルーム(危機管理室)でテーブルを囲む同僚たちに、もし私の話がそれ始めたらテーブルの下で蹴ってくれと言っておかないと」なんてジョークを言ってるらしい(参照)。

というわけで私まで話があちこち行ってしまったが、そんなようなアブナい状況のようなので、なにぶん

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【8月 24日 追記】

8月 17日の記事にも追記したが、プリゴジンの乗っていたと見られる飛行機が墜落炎上し、彼は死んだとみられると報道されている。バーンズ長官の「「プリゴジン氏がさらなる報復を受けずに済めば驚きだ」という言葉は当を得たもので、結果的に彼は驚かずに済んだようだ。

 

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2023年7月21日

利尻島の昆布風呂に心が躍る

宣伝臭丸出しみたいな "じろまるいずみ「餃子のおんがえし」(晶文社)発売中🥟" というお名前のユーザーが、「ホテル雲丹御殿。食事がウニづくしなのは予想できたけど、風呂が利尻昆布入りなのは腰抜かしたわ」という tweet をしておられる。実は私、こういうのにかなりそそられるタイプなのだよね。

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写真にあるのは、浴槽の底に見事なまで長々と横たわる全長 4〜5m 以上はあろうかと思われる利尻昆布。いい湯加減で、体までおいしく茹で上がっちゃいそうだ。

私も行ってみたいのはやまやまだが、何しろこの風呂は tweet にもあるように、北海道最北端に近い利尻島の「ホテル雲丹御殿」のものらしい。しかもこのホテル、1年のうちでウニのおいしい 4ヶ月間だけの営業というのだから(そりゃ、冬は誰も行かないだろうけど)、かなりの贅沢というものだ。

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日本の全都道府県を 2度以上訪れて宿泊までしたことのある私だが、実は北海道の道北は「未踏の地」のまま残されている。先月も室蘭に行ったのだが(参照)、旭川、網走を結ぶ線より北と、釧路より東には未だ行ったことがないのである。

亡父が生前、脱サラして北海道産の珍味を商っていたおかげで、私は15歳からは利尻産の絶品昆布で出汁を取った汁と、ウニを食って育った。実に幸運なことだが、ここ 20年以上はあのえも言われぬおいしさから遠離ってしまっている。

生きているうちに、最北の稚内まで是非行ってみたく、そしてそこまで行ったらせっかくなので利尻島に渡って、本場のど真ん中でウニや昆布を味わいたい。しかし今となっては、それが叶う可能性は 5割以下だろうなあ。

何とか奇跡的に、「利尻島ルポ」で 3日間滞在なんておいしい仕事が入らないものか。でも、旅行ルポライターのノウハウなんてないからなあ。

 

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2023年7月20日

「8人に 4リットルのジュースを分けると 1人分は 2リットル」という誤答を巡る冒険

「働くモノニュース」というサイトに "「4リットルのジュースを8人で均等に分けると1人何リットル?」←小6の約半数が誤答" というニュースがある。36% が 「2リットル」と答えたんだそうだ。お粗末な結果だが、ちょっとイヤな気分になる話でもある。

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これ、元ネタは Rese Mom という教育関連サイトに半年近く前に掲載された「8人に 4リットルのジュースを分けると 1人何リットル?小学 6年生の約半数が間違えた理由」という記事で、【「全国学力・学習状況調査」令和3年度(2021年度) /問題4(2)】についてのものだという。

この問題に、小学校 6年生の 3分の 1以上が「2リットル」と解答したというのは、単純かつ素っ頓狂に「8÷4=2」と考えてしまったのだろう。

ちなみにもともとの問題文は、この記事によれば「8人に、4リットルのジュースを等しく分けます。1人分は何リットルですか。求める式と答えを書きましょう」というものだったらしいが、これでは確かに流れが不自然で、内容をイメージしにくい。敢えて「悪文」と言わせてもらう。

文系人間としては、ごく当然にも「4リットルのジュースを 8人で等しく分けます。1人分は何リットルですか 」と書くところだ。解答として「何リットルか?」を求めているのだから、命題としてもまず、「もともとあるのは 4リットル」という前提を明らかにするのが礼儀というものだろう。

敢えて唐突なまでに(わざわざ読点で区切ってまで)「8人に」という人数の方を最初にもってきたというのは、いわゆる「意地悪問題」「ひっかけ問題」の類いなんだと受け止めざるを得ない。こんな小手先操作で、試験結果が当事者側にとって都合のいい平均点に収まるようにコントロールしてるんだろう。

まったくもって、イヤな業界だなあ。むしろ教育に悪いよ。

 

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2023年7月19日

地球は今、12万年振りの暑さなんだそうだよ

昼前、三女からの LINE メッセージが届いた。「地球が過去 12万年で一番暑いと、テレビで言ってたよ。気を付けて」との文面である。「12万年」というのに肝を潰してググってみると Forbes Japan の "7月 4日の世界気温、過去 12万年で最高に 2日連続で記録更新" という記事が見つかった。

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「2日連続で記録更新」というのは、こういうことらしい。

米メーン大学気候変動研究所によると、4日の世界平均気温は 17.18度に到達。同大と米国立環境予測センターによれば、3日の世界平均気温は 17.01度と、2022年 7月 24日と 2016年 8月 14日に記録した 16.92度を上回り、観測史上最高となっていた。

日本では 37〜39℃ の猛暑に喘いでいるが、地球全体の気温を平均すると、17℃ をちょっと超えた程度だったわけだ。しかしそれは北極や南極の気温も含めての平均ということで、南半球は冬ということもあるから、実は北半球では恐ろしい暑さということなのだね。

で、12万年前の気温がわかるのは、「各種機器を使用した気温記録や、木の年輪、氷床コアを調べることで、太古の地球の平均気温を推定することができる」ということらしい。12万年前といえば日本は前期旧石器時代だから、とんでもない昔だ。

さらに、この暑さは先月の段階で予測されていたようなのだ。同じ Forbes Japan の 6月 9日付に "2023年「観測史上最も暑い年」になる可能性" という記事があり、次のように書かれている。

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アメリカ海洋大気庁(NOAA)によると、南半球では 4月は記録上最も暖かかっただけでなく、過去最も暖かい月となりました。

今年は、多くの国で最高気温の記録が更新され、気候科学者によると、2023年は観測史上最も暑い年になる可能性があります。

今年は当初より「エルニーニョ現象と CO2 排出量の増加が重なる見込み」と予測されており、とにかく半端な暑さでは済まない年のようなのである。夏はまだまだこれからだから、しっかりと警戒しておこう。

 

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2023年7月18日

日本だけでなく、欧米各地も暑いらしいのだが

連日の猛暑でぐったりしてしまっているが、この暑さは日本だけではないようだ。AFP BB News は 7月 16日付で「欧米各地、記録破りの暑さに 危険な熱波襲来」と伝えている。下の画像は、このニュースで紹介された欧米の様子だ。

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この記事によれば、米国西部では 16日の最高気温が平年を 6~12度上回るとの予報が出されたという。アリゾナ州フェニックスでは最高気温が連日 43℃ を上回っており、16日は 46℃ と予想されていた。ヨーロッパでも、ローマの最高気温が 18日には 43℃ に達し、2007年に記録された 40.5℃ を上回るものとみられている。

こうしてみると、37〜39℃ で「危険な暑さ」と報道されている日本がまだマシに思われるほどだが、ただ、日本の場合は湿度がやたら高いからその「危険さ」はまた別物だ。とにかくマジで「命を守る」ことを考えて行動しなければならない。

ちなみにこのニュースのタイトルは、冒頭で紹介したとおり「欧米各地、記録破りの暑さに・・・」というものだが、実際には東京の暑さを伝える写真もいくつか紹介されている。こんな感じだ。

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気温は数字的に 40℃ 以上の欧米には及ばないが、写真から感じられる暑苦しさとしては東京の方が遙かに上という気がしてしまう。とくに右側の写真の炎天下でジョギングをしている男性には、マジで「よくやるなあ!」と言いたくなってしまうほどだ。

というわけで我々も、暑いときにはもっとゴロゴロしててもいいんじゃないかなあ。

 

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2023年7月17日

プリゴジンは既に死亡している? ロシアのヤバさ

Newsweek が ”露「ワグネル」創設者プリゴジンは「既に死亡している可能性が高い... 元米陸軍大将が指摘” という記事を報じている。ロシアって、本当にかなりヤバい国のようなのだ。

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プリゴジンが 6月 23日に起こした「武装反乱」に関しては、彼がベラルーシに亡命すればロシア政府はすべての嫌疑を取り下げるということで合意したはずだ。ところがそれ以後のプリゴジンに関しては、ベラルーシに脱出したとかロシアに戻ったとか情報が錯綜するばかりで、まったく不透明なのである。

とにかく確かな目撃情報すらない。ということは、元米陸軍大将のロバート・エイブラムス氏の主張するように、プリゴジンは既に何らかの形で処分されてしまった(つまり殺された)とみるのが、最も自然なのかもしれない。

ちなみに私は日本海側の港町、酒田で生まれ育ったので、ロシア人には案外馴染みがある。

今はどうだか知らないが、昔はロシア船が入港する度に船員とその家族が酒田の中心街に繰り出し、いろいろな日用品の買い物に精を出していたものだ。酒田みたいな地方都市で色めき立って買い物するぐらいだから、ロシア(当時は「ソ連」だったが)に帰ったら本当に物資不足なのだろう。

これは 4年近く前の「ラグビーと音痴の関連について」という、ラグビーワールドカップの日本対ロシア戦に関連した記事で触れたことなのだが、40年以上も前のこと、我々が酒田の街で開いたフォークソング・コンサートに、ロシア船員たちが飛び入り参加してきたことがあった。

「俺たちも歌いたい」みたいなことを言うので、「おお、歓迎だ!」とギターを貸してステージに上げたのが、連中の歌、はっきり言って「ド下手以下」で、お話にならなかった。ロシアという国は音楽やバレーで専門教育を受けた者が世界一流でも、フツーの庶民層はまともな歌すら歌えないみたいなのである。

この経験があるので、2019年のラグビー・ワールドカップで、自国の国歌を歌うロシア選手と観客たちがまったく音痴だったことには、ちっとも驚かなかった。なにしろソリストの音程に合わせることすらできず、それぞれが勝手なキーでデタラメにわめいてるだけなので、不協和音の塊でしかなかったよね。

ただ、個々のロシア人は「素朴ないいヤツ」であることに変わりはない。ところがその一番上に立つプーチンという男が完全に「食えないヤツ」というのが、ロシアのロシアたるところなのだろう。まったくもってヤバい国だ。

【8月 34日 追記】

プリゴジンが乗った飛行機が墜落したというニュースで、報道機関はこぞって「プリゴジン死亡か?」と伝えている。もっとも詳しいのは、BBC NEWS の「ワグネル代表プリゴジン氏、飛行機墜落で死亡か 搭乗者名簿に名前とロシア当局」という記事で、飛行機は撃墜されたものと見るのが自然なようだ。

というわけで、元米陸軍大将のロバート・エイブラムス氏の「既に死亡している可能性が高い」という推察はこの時点では外れていたわけだが、いずれにしてもロシア当局によって殺害されるという点に関しては間違っていなかったようだ。

 

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2023年7月16日

「モスバーガー」って「苔バーガー」じゃないんだね

この年になって、初めて知ったことがある。それは、「モスバーガー」って「苔バーガー」じゃなかったんだってことだ。確かに画像検索してみると、看板は "MOS BURGER" であって "MOSS BURGER" じゃない。迂闊ながら、これにはずっと気付いていなかった。

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英語の "moss" は「苔」だから、私はこれまでずっと「モスバーガー = 苔バーガー」だと思い込んできて、長らく「変な名前だなあ!」と感じていたのである。何しろ看板まで、それっぽい緑色だしね。

これが間違いと知ったきっかけは、昨日クルマを運転しながら聞いていたラジオ番組で、"モスバーガーが期間限定で「白いモスバーガー」を展開" という話題を取り上げていたことだ。番組ではその流れとして、「モスバーガー」という名前の由来をこんな風に説明していた。

Mountain(山)の "M"
Ocean(海)の  "O"
Sun(太陽)の  "S"

「山のように気高く堂々と」「海のように深く広い心で」「太陽のように燃え尽きることのない情熱を持って」という意味合いがこめられている。

これは Wikipedia(参照)など複数のページに同様の記述があり、この会社自身もそう説明しているらしいので、多分本当なのだろう。ご立派すぎて聞いてる方が気恥ずかしくなるほどだが、Wikipedia には次のような記述もある。

創業者・櫻田慧がモス・フード・サービスの前に起こした株式会社モスの社名には、これに加えて、Merchandising Organizing System の意味もある。

ふぅむ、これにしても「理に落ちすぎ」で面白くもなんともない。それに、こっちの方が先にあったんだとしたら、山だの海だの太陽だのというのは、いかにも「後付け、こじつけ」っぽい気がしてしまう。

まあこの際、そんなことはどうでもいい。とにかく私が言いたいのは、「苔バーガー」に聞こえてしまう名称は、フツーたっだら何はなくとも避けるところだろうがなあということだ。

というわけで、私はモスバーガーでハンバーガーを食ったことはこれまで一度もない。さらに数年前から肉食を絶っていることもあって、この崇高過ぎる意味合いのハンバーガーは、今後も食うことがないだろう。

さんざん書いておいて、最後に念のため付け加えておくが、私はモスバーガーには恨みがあるわけでも何でもないので、そのあたりどうぞ

Yoroshiku4

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2023年7月15日

ヤギの除草効果と、カメラの「縦位置・横位置」問題

YouTube に "Time lapse 150 Goats cleaning out the field" (150頭のヤギが草原をきれいにしてしまう時間経過)というビデオがある。2年前のものだが、雑草が生えまくった農地に ヤギを 150頭放したら短時間できれいになってしまったというものだ。

このビデオ、早回しで再生されるので、1分足らずで最後まで見ることができる。人力で除草したら大変な作業だが、これなら放っておけばきれいになるから楽なものだ。ただ、ヤギを 150頭も集める方が大変だったろうが。

ところで私は、この記事に関して「ヤギの除草効果」以上に声を大にして言いたいことがある。それは、この動画を撮影するとき、どうしてカメラ(多分ケータイかスマホのカメラなのだろうが)を縦位置にして構えていたのだろうということだ。

考えてもみるがいい。水平に広がる草地を撮影するのに縦位置で構えたら、PC 上で表示すると左右にムダな黒いスペースができてしまう。そして画面の上の方、半分近くに余計な森や空の様子が映り込んでしまい、肝心の草地が狭苦しくしか映らない。

一方、横位置にして構えさえすれば、画面は下の図の赤い線で示したフレームとなり、草原の広がりを無理なく映せる。しかも PC 上で表示するときはほぼフル画面にすることさえできたのに。

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ちなみに、「なんでまた、縦位置撮影でなければならなかったんだよ!」と言いたくなる動画は、この他にも数限りなくある。例えばこれ(「みんなは運河に魚釣りに行くが、この男は、魚釣りならぬココナツ採りをする」)とか、

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この「お風呂にコウモリが落ちてくる」という tweet の動画とか・・・。

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とにかく多くの人はテレビで見る画像は横位置に慣れてるはずなのに、自分で撮影するとなると何の疑問もなく縦位置にしちゃう。これって、片手で撮影しちゃうからなんだろうけどね。

観光地などで「はい、チーズ!」なんて記念写真撮ってる人たちも、ほとんどが「片手縦位置」だ。私はそんな光景を見かけるだけで、「あ〜あ」と、ため息ついちゃうよ。両手を使い、スマホをちょっと 90度回転して横に構えるだけで、背景が魅力的になるのに。

そう言えば、画像の「縦位置・横位置」問題に関しては、前にも論じたことがあった。5年以上も前になる 2017年 2月 22日付の「視聴者投稿のタテ位置動画に思う」という記事だ。

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テレビ・ニュースで視聴者から提供された動画が使われることがあるが、ほとんどは最初の 1〜2秒間は元の縦位置で表示され、すぐにズームで横位置にトリミングされてしまう。初めから横位置で撮影されていたら、ずっといい画像になったのに。

そしてこの記事で使った富士山の下を走る新幹線画像(出典は忘れた)なんて、縦位置で撮ったせいで台無しになってしまっている例である。せっかくの青空と富士山を背景にしたものなのだから、カメラを横に構えさえすれば、富士山の全景がきれいに撮れたのにね。

 

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2023年7月14日

服の色によって、汗ジミの目立ち方に差があるのだね

今日は 7月14日、パリ祭(革命記念日)である。ちょっと昔だったらこの話題で結構盛り上がったものだったが、最近はさっぱりだ。大衆文化におけるフランスのポジショニングが下がったこともあるだろうが、とにかく暑すぎてシャンソンを聴こうなんて気分にならないのである。

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というわけっで、ウェザーニュースが「黒? グレー? 原色? 汗ジミが目立ちやすい服の色は」というタイムリーな記事を提供してくれている。服の色によって汗ジミの目立ち方が違うなんてほとんど意識していなかったが、記事に添えられた写真を見ると、ずいぶん違いがあるものなのだね。

私の服は基本的にはほとんどモノトーンで黒と白しかないから、汗ジミの心配はしなくてよさそうだが、ちょっと気になって今シーズン主として着回している Tシャツ 4着の色を確認してみたら、黒(2着)、白、ベージュの 3色だった。つまり、要注意はベージュである。

このベージュというのは、ユニクロで買ったキース・ヘリングの絵入りである。このシリーズの Tシャツは着古したら絵の部分だけにカットして、階段踊り場の壁紙が剥がれかけたところにずらりと貼り、ミニギャラリーみたいにしている(むしろ、そのために買っている)ので、シミにするわけにいかないのだよ。

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ちなみに夏用の Tシャツは黒と白を基本として、アクセントカラーが欲しかったら赤かイエローを選択しておけば、シミの心配はしなくて済みそうだ。これはしっかりと覚えておこう。

 

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2023年7月13日

暑い日向に駐車しといたクルマに戻ったら

前はごくフツーにやっていたのに、最近は忘れてしまっているということがあるものだが、その一つが、シュナムル さんという方の tweet のおかげで脳内に蘇った(参照)。暑い日向に駐車していたクルマに乗り込むとき、窓を開けて反対側のドアをバホバホやると、車内の温度がかなり下がるのである。

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これ、スペインの新聞に「暑い日本の知恵」として紹介されていたらしい。シュナムル さんは「日本人なのに知らなかったことを恥じ入りながらやってる。マジで 10℃ぐらい下がる」と書かれている。

10年ぐらい前までは仕事のため、いつもクルマで移動していたので、暑い夏は誰に教わるともなく自然に身に付けた知恵としてやっていた。30℃以上の外気が入ってくるだけとはいえ、かなり効果がある。ということは、車内は 40℃ 以上(おそらく 50℃ 以上)の恐ろしい暑さになってるってことだ。

最近はしょっちゅうクルマで出かけて日向に長時間停めていたクルマに戻るということが少なくなったので、せっかく身に付けた知恵を忘れていたのだった。人間、必要に迫られればいろいろなことを考え出すが、必要性が薄くなるとさっさと忘れてしまうものだ。

ところがこの夏は、ちょっとした買い物で駐車場に 30分足らず停めているだけでも、戻ってみると車内がものすごい暑さになっている。そんな時でもワシワシ乗り込み、熱くなったハンドルを握って「ひぇ〜!」なんて言っていたのだが、要するにこの「ドアのバホバホ」をやればよかったのだ。

暑さはまだまだこれからだろうから、皆様にもオススメしておく。このプロセスを忘れて乗り込んでしまうと「ムハ〜〜!」となってしまうが、座席についてからやってもちゃんと効果がある(むしろ、その方が実感がある)ので、決して諦めないように。

 

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2023年7月12日

この暑さって、ドーハ並みかよ!

口を開けば「暑い、暑い」と言っている。つくばは今日も朝からどんどん気温が上がり、冷房なしには人間の暮らしができないほどの暑さになった。その上、午後 4時頃から一天にわかにかき曇って雷雨となり、止んでからは気温こそやや下がったものの、息が詰まりそうな湿度になってしまっている。

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上の画像は、Goo 天気の 17:00 発表の日本の天気。関東は 7月前半とは思われないほどの猛暑、九州から北陸は大雨で、さらに日本中で雷雨に注意が必要とされている。まったくもって極端な天気だ。

TBS ラジオの「アフター6ジャンクション」で日比麻音子アナウンサーが、2019年の世界陸上でカタールのドーハに取材に行った時のことを話していた。「日本を離れるとこんな暑さなんだと驚いたけど、今、東京がそれです!」というのである。ムチャクチャなほどの実感がこもっていた。

関東はまだ梅雨も明けていないはずなのに、この暑さである。世の中では「このまま本格的な夏に突入したら、どうなってしまうんでしょう」なんて言われているが、冗談じゃない。既に「本格的以上の夏」である。このまま進行したら「異常な夏」になるしかない。

来月中旬の「お盆休み」には、いろいろなところに出かけるのを楽しみにしている人も多い。しかしこんなに暑いと、「家でおとなしくしてる」のが最も賢い選択になるのかもしれない。

ただ気持ちとしては、夏はやっぱりあちこち出かけたいなあ。

 

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2023年7月11日

「すご査収」って、どんな念入りな査収かと思ったよ

スーパーで息子がお盆の仏前に供えるお菓子を買いたがり、掴んで放さないので仕方なく買ってしまったという tweet がある(参照)。ただ、その中の言い回しが最近のスラングなのかなんて思い、つい「すご査収」でググったりなんかしちゃったよ。

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原文は「泣く泣く購入したお菓子ですご査収ください」なのだが、私は当初、これを「・・・お菓子で、すご査収ください」と読んでしまったのだよね。「スゴく念入りな査収」を求められてるなんて思い、実はそのココロが「・・・お菓子です。ご査収ください」なのだとわかるまで、少なくとも 1分以上かかった。

近頃の人たちって、句読点を省いて文章を書く傾向があるらしい。そう言えば、だいぶ前の日経XTECH の記事で "LINEで句読点を打たない若者たち、実は知られざる「合理的」理由があった" というのを読んだのを思い出した。下はその記事に添えられた画像である。

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要するに、最近の若者は LINE でやり取りするときに「読点(、)を打つ代わりに送信ボタンを押し、句点(。)は省略する」傾向があり、これを「打ち言葉」と言うんだそうだ。なるほど、画像のような感じだと、読点がなくてもごっちゃになることはない。その代わり、縦にずらずら〜っと長くなるが。

というわけで、LINE のやりとりなら句読点なしでも通じるが、tweet の中ではやっぱり使ってもらわないと、おじさんは戸惑ってしまうのだよ。

それから、このお菓子を購入するに当たって、「これも教育だな」と割り切ったということだが、どんな意味での「教育」なんだか理解できないのも、おじさんの哀しさなんだろうか。もしかしたら、「食ってみれば決してうまいもんじゃないと、身を以て体験させる」って意味での教育なのかなあ。

ちなみに、上の LINE 画像の下から 4番目、「草」というのは、笑い声を表す「www」が「草」が生えているように見えるというので、一時代前の「(笑)」に代わるものになっているらしい。

私の若かった頃は口語で「くさ!」と言ったら「クサい!」ということだった。と言っても決して物理的な臭気じゃなく、「それっぽさを狙いすぎて浮いちゃってる」みたいなニュアンスだった。それが今では事情が違っちゃってるのだね。いやはや、気を付けねば。

最後に付け加えておくが、「ご査収ください」という言葉は、受け取る手紙やメールでは時々見かけるが、自分では一度も使ったことのない言い回しである。私が使うのはせいぜい「ご確認ください」ぐらいだなあ。

もしかしたら、最近のビジネスメールって、かなり堅苦しい方向に振れちゃってるんだろうか。

 

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2023年7月10日

「危険な暑さ」というもの

今月 1日に「暑い! とにかくクソ暑い!」という記事を書いたが、10日となった今日はそれに輪をかけて暑い。関東甲信各地で猛暑日となり、山梨、埼玉では軒並み 38℃ 以上の気温を記録したらしい(参照)。わが茨城県も古河市で 37.2℃ と「危険な暑さ」で、つくば周辺も 36℃ を越えたようだ。

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昼前からしばらく夫婦で出かけて午後 3時頃に戻ると、家の中はほとんどサウナ状態だった。急いで家中の窓を開け放して風を入れ、リビングルームはエアコンを点ける。しばらく経って少しは落ち着いたが、廊下の壁や階段の手すりなど、触れるものすべてが「熱い」ままだ。

梅雨明け宣言も出ていないうちからこんな暑さでは、梅雨が明けたらどんなことになってしまうのかと、今から思いやられる。昔は夏が来るのを楽しみにしていたものだが、近頃では「危険な季節」になるのが恐ろしい。

かと思えば、北九州では「大雨特別警報」というのが発令され、「今まで経験したことのない大雨」で、土砂崩れによる死者まで出ている。九州は今月初めにも熊本で「線状降水帯」が発生して大雨被害が出ているのだから、何と言ったらいいのかわからないほどだ。

大雨といえば、つくば周辺でも先月 2日夜から降り続いた台風 2号による大雨で、久し振りの洪水被害が出た(参照)。周囲の道路が冠水してしまい、クルマが出られなくなったなんていうのは、20年ぶりである。

最近は本当に気象が「極端化」している。なんとか無事に夏を乗り切りたいものだ。

 

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2023年7月 9日

米国の州ごとの人口が見える国旗デザイン

面白い画像を発見した。「地理的な位置を大まかに維持しながら、州の人口に比例して各星を拡大縮小」して表示したものだという(参照)。最大の星がカリフォルニア州で、次がテキサス州、3番目がフロリダ州で、4番目がニューヨーク州。ほかはおしなべて小さい。

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こうして見ると、同じ大きさの星が単純に並ぶ国旗と比べるとメリハリが効いていて、デザイン的には美しい気がしてしまうほどだ。各地域のイメージも浮かんできやすいし。

カリフォルニア州というのは、ロサンジェルスの人口が多い上にサンノゼ、サンディエゴ、サンフランシスコなどの主要都市もあるから、なるほど人口最大の州なんだろう。ニューヨーク州はニューヨーク市の人口が多いとはいえ、面積が狭いから、こんなものなんだろうね。

それから、共和党の牙城と言われるテキサス州の人口というのがかなり多い。ドナルド・トランプ(自身はニューヨーク生まれ)が国際的には嫌われ者なのに、どういうわけか力をもっているというのも、このテキサス州の人口に支えられているのだと納得してしまう。

それからテキサス州といえば、映画『ジャイアンツ』を思い出す。これ、原題は "Giant" (複数形じゃない)で、テキサス州そのものが「巨人」であるというわけなのだが、なにしろ私が 4歳の時の映画だし、こんなお恥ずかしい邦題になってしまったんだろうね。野球の「読売」じゃあるまいし。

私自身は、米国ではニューヨーク州、イリノイ州(シカゴがある)、カリフォルニア州、ネヴァダ州にしか行ったことがない。初めの 3州は複数回出張しているのだが、ネヴァダ州だけはたまたま参加したビジネス・ツァーのお仕着せでラスベガスに立ち寄らされた 1度のみだ(参照)。

いずれも「青い州」といわれる民主党の強い州だが、ネヴァダ州は 3年前にはちょっとだけ赤みが差していたようだ(参照)。個人的には、テキサス州に代表される「赤い州」(共和党の強い州)というのは、あんまりそそられない。まあ、南部のブルースは好きだが、それはニューヨークでも聞けるし。

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ちなみにフロリダ州は、大統領選で民主党が勝ったり共和党が勝ったりしているので、完全に青と赤の入り交じった紫になっちゃってる。

面積的には「赤い州」の方がずっと大きいが、人口的にはウェストコーストと、ニューヨークを中心とした東部のあるおかげで、青い州が健闘できる。赤い州は、こう言っちゃナンだが、テキサス州を除けばもろに「カントリーサイド」みたいなイメージで、それで大統領選挙では毎回接戦になるのだろう。

日本も選挙区ごとに定員をもう少しきっちりと決めれば、こんな自民党ばっかりみたいな国会にはならないんだろうにね。

 

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2023年7月 8日

スマホ・メッセージの「税金滞納通知」に欺される純朴

かねて噂に聞いていた【国税庁】を騙った税金滞納通知のメッセージが、ついに私の iPhone にも届いた。実際に目にして、どういうわけかちょっと嬉しくなってしまったよ。

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メッセージの文言は「【国税庁】滞納した税金がございます」という一言にリンク先の怪しげな URL が添えられているだけ。呆気ないと言うにも呆気なさ過ぎるほどのものだ。

そもそも、国税庁ともあろうものが税金に関する通知をこんなちゃっちいケータイ・メッセージで寄こすはずがない。その程度の当たり前のことに気付きさえすれば欺されることもないのだが、引っかかってしまう人もいるらしい。思えば世の中、ずいぶん純朴なものである。

ちなみに表示された発信元のケータイ番号について調べてみると、こんなページがトップに表示された。

電話番号09055665750は詐欺メール/URLは危険【注意】(電話帳ナビ)

このページの下の方にある「アクセス推移グラフ」というのを見ると、今年の 5月頃から急に増えているから、最近になって蠢き始めた番号のようだ。

さらに、表示された URL のサイトに飛ぶとどうなるのかといえば、"国税庁をかたるフィッシング、件名「【督促状】滞納した税金がございます」などのメールに注意" というページには次のようにある。

誘導先のフィッシングサイトは国税庁のウェブサイトを装っており、はじめに「差押最終通知」というメッセージが表示され、操作を続けるとメールアドレス、電話番号、名前の入力と、支払い方法の選択を要求してくる。

支払い方法はクレジットカード払いやコンビニ払い、ネットバンキングのほか、Vプリカによる支払いも可能だとしている。Vプリカを選択した場合は購入方法の説明のあとで、Vプリカ発行コード番号の入力、続けてVプリカチケットの写真のアップロードが促される。

いやはや、ずいぶん念の入ったことだ。たかがケータイ・メッセージで誘導されたサイトでここまで要求されたら、さすがに「こりゃ、ヤバいんじゃないの?」と気付きそうなものだが、それでも最後まで付き合って送金してしまう人もいるのだろう。世の中の純朴さって、想像以上のもののようだ。

まあ、これで欺されてしまう「チョー純朴」な人って、ほんの一部なんだろう。ということは、純朴な人ほどいろいろなことに注意しなければならず、そのうち貴重な純朴さも失われていくのだろうね。

 

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2023年7月 7日

中国人と「暖かいご飯」の親密な関係

下の画像は、Twitter に投稿された中国の特急列車内の光景である(参照)。なんと、車内のコンセントにつないだ電気釜で炊いたご飯を、家族銘々の茶碗に堂々と盛りつけている肝っ玉おっかあの動画付きだ。

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中国人は冷たいご飯を食べたがらないというのはよく聞くところだが、ここまでやるというのはスゴい。とはいえ、それをスマホで動画に撮り、「中国智慧」(!)として tweet しちゃう人がいるぐらいなのだから、さすがに「よく見られる光景」というわけでもないのだろう。

この関連では、巫俊(ふしゅん)さんという方が「中国人が冷たいご飯を食べないのは、後漢時代の寒食禁止令に由来してます」と tweet しておいでだ(参照)。政府による衛生指導として、かの曹操が禁止したのだそうだ。

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とはいえ、人間というのはいくら禁止されたところで、食いたいものなら隠れてでも食う。ということはそもそもの話として、中国人は冷えたものが好みじゃないのだろう。

列車内では日本人なら「駅弁」を食うところだが、駅弁のメシが暖かくて湯気が立ったりしていたら、逆に違和感だろう。ところが中国人としてみれば、「何が悲しくて、そんな冷たくなったメシを食わなきゃいけないんだ?」となる。

なにしろ、中国軍がドローンを使って前線に「温食」を運ぶ実験を繰り返しているというニュースも報じられているぐらいである(参照)。暖かいメシに関する彼らのこだわりは、半端じゃないみたいなのだ。

というわけで、隣の国とはいえ、何から何まで理解し合うというのはなかなか難しいものである。

 

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2023年7月 6日

今のところは、”Threads” というより「新SNS」

本日、Meta が Twitter の代替サービスとして注目される "Threads" を開始したが、今のところは「新SNS」という言い方の方が目立つ(参照)。「スレッズ」という名称は、どうやら日本語として馴染みにくいみたいなのだね。

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”Threads” は thread の複数形で、元々の意味は「糸」だが、掲示板や SNS 上のメッセージやコメントの繋がりも「スレッド」という。新 SNS は、多数の「スレッド」が連なったものというイメージを強調しているのだろう。ただ、日本人にはちょっとピンと来ないかもしれない。

要するにサービスの内容としては Twitter と同じようなことになってしまうのだが、あっちの方はイーロン・マスクによる買収以降、なんだかいろいろ混迷しているので、「嫌気がさしちゃったら、こっちに乗り換えてね!」ということなのだろう。いずれにしても、勝負はこれからだが。

ネット上では、サービス開始後 4時間で全世界の登録者数が 500万人を超えたというのが話題だが、これ、既存の Instagram の ID さえあればスルッと入ってしまうのが大きいと思う。「あれ、ほとんど自動的にログインできちゃった!」という感じなので、とりあえずのユーザー数は増えやすい。

私も全然アクティブじゃないけど、一応 Instagram の ID をもっているので、Threads にはあっさり入ることができたが、これから積極的に利用するかどうかはわからない。もし利用するとしたら、「庄内拓明」の名前で新アカウントを作らなければならないし、ちょっと様子を見ようと思っている。

そういえば「はてなダイヤリー」で、「threadとかmetaとか既存で意味のある単語をサービス名にすんの、乗っ取る感じでマジ嫌い」というのがあった。「既存の単語を乗っ取る」というようなことを言っているのかもしれないが、まあ、そんな心配はない。Apple がリンゴを乗っ取ったなんてこともないし。

ちなみにこの新 SNS の名称は、上で述べたように "Threads" と複数形だから、カタカナも「スレッズ」が正式表記のようだ。ただ、それが言いにくいということで、下手すると「スレッド」に落ちついてしまいかねない。Twitter が「トゥイッター」ではなく「ツイッター」になったようなものだ。

既に ”新SNS「Threads(スレッド)」とは? 使い方をわかりやすく解説” というタイトルの記事もあるし、中にはちゃんとわかっていても ”日本だと「s」を省いた「スレッド」と呼ばれるようになるかもしれませんね” なんて言ってる人もいる(参照)。

本日のラジオニュース(TBS だったかな)でも「スレッド」と言っているのを聞いたし、いずれにしても名称要因での混乱はイヤだよね。

【7月 7日 10:30 追記】

Threads は、開始 1日でサインアップした人数が 3,000万人を突破したらしい(参照)。こりゃ、ちょっとスゴいかも。

ただ、このサービスって今のところスマホ限定みたいで、PC でアクセスしてもトップ画面の動画が表示されるだけで何もできない(参照)。私としては Mac でブログを書きながらアクセスしてシームレスに操作したい(Twitter はそうしてる)気がするので、もうちょっと様子見だな。

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2023年7月 5日

「就活」なんて、したことないし

昨日の記事でもちょっと触れたジェーン・スー 生活は踊る」という TBS ラジオの番組だが、今日も昼飯を食いながら聞くともなく聞いていると、21歳の女子大生という聴取者から人生相談が寄せられていた。「就活」というもので悩んでいるというのである。

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「就活」って、「就職活動」の略語なのだね。「しゅうかつ」と入力して変換すると、ごく当たり前のように「就活」という文字が現れるのに驚いてしまった。ちなみにこの相談者は、この「就活」というものにストレスを感じて、鬱々とするほど悩んでいるというのである。

で、番組では、この年頃の大学生にとって「就活」というものが世の中の全てであるように見えてしまう幻想について論じていた。試しにスタジオのガラス窓の向こうにいる番組スタッフたちに「就活ってした?」と聞くと、ほとんどが「してない」と答える。世の中って、そんなものである。

リクルートスーツに身を包んで会社廻りし、いろいろ面接したりして就職先を決めるのを「就活」というらしいのだが、不肖私も、そんなのしたことがない。ワセダの「大学院文学研究科」なんて妙なところに通い、「七代目団十郎論」なんて修士論文を書いていた人間が、そんなことするわけないじゃないか。

そんなことしなくても、一応仕事先は見つかるものである。最初の就職先でいろいろゴチャゴチャしているうちに、別の会社から声がかかりみたいなことで、ちょこちょこっとステップアップしているうちに独立してフリーランスとなり、70歳を過ぎてもその残り火でなんとかなっている。

私のような人間にとって「就活」なんてのは、むしろ「異様なもの」としか思われない。そんなこと、しなくてよかったと思っているほどである。

本日はそんなところで、

Yoroshiku4

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2023年7月 4日

「最大の雷ショー」の、さまざまな受け取り方

昨夜の寝入りばな、多分、日付の変わる頃だったと思う。大きな雷鳴が聞こえ始めた。すぐに止むだろうと思っていたが、音はますます大きくなり、「ゴロゴロ・・・」なんてものじゃない。「バリバリ! ドシーン!!」と、間近に落ちる音が何発も響き渡る。さらに滝のような大雨まで降り始めた。

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階段の踊り場の窓を開け放していたのを思い出し、慌てて飛び起きて窓を閉めたのだが、既に窓際はびしょ濡れだった。外は何本もの稲妻が光って、瞬間的に真昼のような明るさになり、間髪を置かず、はらわたに響く雷鳴が轟く。あれは、人生最大の雷ショーだった。

この雷を、見事に撮影してくれた人がいる。OKP というハンドルネームの「フリーランスの編集者・主夫・ブロガー」だ。「深夜のゲリラ豪雨、多摩の夜空を縦横無尽に走る雷を撮る」という記事にしてくれている。アップロードされた数枚の写真が、本当に見ものだ。

私なんて、あの稲妻を写真に撮ろうという発想すらしなかった。たとえ撮ったとしても iPhone のカメラでは真っ白でわけのわからない画像になっていただけだろう。あのような状況では、それなりの機材がないとどうしようもない。

ところで、そのものすごい雷を、TBS ラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」のパーソナリティ、ジェーン・スーさんは「聞いていない」のだそうだ。熟睡してしまっていたわけでもないらしく、「雨音は聞いた」というのだから、かなり謎めいた話である。

さらにこの番組に登場した気象予報士の長谷部愛さんまで、「実は私も聞いてないんです」とおっしゃる。こちらは完全に熟睡していたらしい。一瞬、「それじゃ、商売にならないじゃん!」なんて思ってしまったよ。

あのものすごい雷、同じ関東圏に住んでいても、その受け取り方は本当にさまざまだったようなのである。だから世の中っておもしろいのだろうが。

ちなみに、あの大雨が地表を冷やしてくれたせいか、今日は 3日ぶりでエアコンのスイッチを入れずに過ごせた。明日もこのくらいの陽気になればありがたいのだが。

 

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2023年7月 3日

「民間軍事会社」とか「傭兵」とかいうもの

ロシア情勢のわけのわからなさを思うたびに、「ワグネルとか、『民間軍事会社』なんて言ってるけど、それって一体何なんだよ?」と思ってきた。「そもそも民間が『軍事組織』をもつなんて、ロシアって国はかなりムチャクチャなんじゃないの?」ってことだ。

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ところがここにきてドサクサ紛れなのか、ロシアでは民間軍事会社が 37社も乱立しているという(参照)。さらに調べてみると、そうした会社はロシアばかりではなく、世界の結構多くの国に存在しているようなのだ。Wikipedia では次のように説明されている(参照)。

民間軍事会社(みんかんぐんじがいしゃ)とは、直接戦闘、要人警護や施設、車列などの警備、軍事教育、兵站などの軍事的サービスを行う企業。

(中略)2008年9月17日にスイス・モントルーで採択されたモントルー文書でその地位や法的責任などが定義されている。

「軍事的サービスを行う会社」という言い方にも「へえ、そんなのありなんだ!」と驚いてしまうが、これは当然ながら「傭兵」とも関連していて、この項目には次のようにある。

傭兵(ようへい、英: mercenary)は、金銭などの利益により雇われ、直接に利害関係の無い戦争に参加する兵またはその集団である。(中略)

傭兵は現代でも存在しており、民間軍事会社のような新しい形態の傭兵も登場している。

つまり、国に代わって「傭兵」を組織し、それを戦場や要人警護などに送り込んだりするのが「民間軍事会社」の仕事の重要な部分になっているようなのだね。Wikipedia によれば、こうした会社はロシアばかりでなく、米国、英国、カナダ、イスラエル、ウクライナ、南アフリカにもあるらしい。

米国なんて、Wikipedia に挙げられているだけで 5社もあり、何だかんだ言いながらもまったく油断がならない。日本にはさすがにそんな会社はないから、ある意味「平和」ではあるが、他国の民間軍事会社に雇われている日本人も少なくはないらしいから、さながら「蛇の道はヘビ」である。

民間軍事会社のクライアントは、直接戦闘に関わる国家などなんだろうが、こうした企業が力をもって独自に強力な軍備を保有するなんてことになったら、それ自体が「別の国家」的な性格をもってしまいかねない。つまり、世界の大きな不安定要因になる。

そうならないためには、民間にまで兵力を求める「需要」、つまり「戦争」や「紛争」を減らしていくことが肝心なのだろうが、これがなかなか難しいときているから、本当に厄介な話である。

ちなみにロシアにおいては、プーチンはウクライナ侵攻の初期段階ではさんざんワグネルの力に頼っておきながら、ここに来ていきなり、そのトップのプリゴジンを切り捨てようとしているわけだ。ある意味「チョー身勝手」な話である。

さらに、これまでのワグネル戦闘員を正式のロシア軍に編入させようとしているというのだが、果たして彼らにきちんと報酬を支払い、統制をとっていけるものなんだろうか? はなはだ心許ない。

 

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2023年7月 2日

「圧倒的な黒!」の万年筆インクというんだが

Japaaan に ”圧倒的な黒!プラチナ万年筆が究極の黒さを目指したという万年筆用インク「超黒」誕生” という記事がある。とにかく「究極の黒さ」の万年筆用インクなのだそうだ。

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悪いけど、このタイトルを読んだ私としては、「へえ、それがどうしたの?」と思うばかりだった。というのも、私は「万年筆」なんてものはこの 50年近く(つまり、半世紀近く)使ったことがないのだよね。自分の過去ログを検索してみたら、6年半前の記事に次のようにある(参照)。

実際、20歳の頃に金持ちの親戚にもらった高級万年筆は、一度も使ったことがない。持ち歩いたりしたら、絶対に 3ヶ月以内にどこかに置き忘れる。それで引き出しの奥にしまったままで、それはつまり「ない」のと同じことである。

この時は「引き出しの奥にしまったまま」なんて書いたが、実は、今となっては探してもどこにも見当たらない。「どうせ絶対に使わない」ということで、あっさり処分してしまったような気もする。

ちなみに Japaaan の記事には、この「超黒」インクについて次のように書かれている。

視認性が良く、はっきりと引き締った黒で記録や、思い出を紙面に書き記すことができます。又、紙面への滲みが少なく、筆記後の耐水性も高いので、長期間保存したい手紙や日記などへの筆跡も褪色を抑え保管に最適。

引用の最後の部分、言いたいことはわからないでもないが、言葉のつながり具合が少々混乱している。万年筆にこのインクを入れ、「はっきりと引き締まった黒」でこんな文章を書くより、きちんと整理された文をボールペンで書いてくれる方が、読む方にはしっくりくると思うがなあ。

ちなみに「視認性が良く」とは言うが、ごくフツーのボールペンで書いても、「視認性」に問題があるなんて聞いたことがないし、今どきは手書き文書をことさら長期間保存するなんてニーズもそれほど大きくないだろう。それに何より、 「60ml 5,500 円(税込)」という価格もべらぼうだ。

私の場合、かなり前から「メモ」を取る以外で「手書き」をすることはほとんどない(使うのは三色ボールペン)。日頃のビジネスに必要なドキュメントはほとんど PC で作成し、それをインターネットで送付するのがフツーの世の中になってしまったのだから、当たり前と言えば当たり前だ。

「必要事項を手書きで記入し、署名捺印して提出しろ」というお役所の世界もあるにはあるのだが、それにしたって「記入にあたっては、保存上の都合から万年筆を使用し、インクはプラチナ万年筆の『超黒』を推奨する」なんてことには、なるはずがない。安物のボールペンで充分だ。

結局のところ、この「超黒」という商品は、究極の「趣味のもの」なんだろうと思うほかない。

ということは「視認性」とか「長期間保存」なんていうような実用面のメリットをいくら言い立てたところで、あまり意味がない。マーケティングの視点からすれば、「趣味性」や「こだわり」というポイントを強く訴求する方が得策なんじゃないかなあ。

要するに、「他のインクじゃ得られない、胸の空くような『真ぁっ黒さ』ですっ!」ということなんだから、そこにこだわりたい人はしっかりとこだわるのだろう。

 

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2023年7月 1日

暑い! とにかくクソ暑い!

うぅむ、暑い! 5月後半以来、急に暑くなったり肌寒いほどになったりの繰り返しで、妙に疲れる天気が続いてきたが、ここ 4〜5日は窓の外から「ムシムシ〜ッ」という音が聞こえてきそうなほどの蒸し暑さだ。

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ウェザーニュースの週間天気予報を見ると、月曜日からの東京は、水曜日を除いてずっと 30℃以上の真夏日というだけでなく、曇りと雨のマークが多いので湿度がいかにも高そうだ。さらにその先は、梅雨明け頃のお約束になってしまった大雨もありそうだというので、油断のならない雲行きである。

昨年で 70歳になったとはいえ、それほど「年」を感じることもなく 1年近くを過ごしてきた。ところがここに来て、「暑さがこれまでになく堪える!」なんて思うようになってしまった。

そういえば 6月 17日付で「「熱中症」ってやつになりかけたかも」なんて記事を書いたのだった。真夏日となった暑さの中で、不要になって処分した木の家具を焼却処分していたら、「そのそもそもの暑さ + 焼却処分で発する熱」で頭がボーッとなってしまい、「熱中症一歩手前」みたいになってしまったのである。

いや、今から思えばあれは「一歩手前」どころか「一歩踏み込んだ状態」だったのかもしれない。部屋でちょっとウトウトして正気を取り戻したのだが、その後 2日ぐらいはどうも本調子じゃなかった。

そんなことがあったもので、今年はデスクワークをするにも大事をとって部屋のエアコンを効かせて仕事をしている。都心のオフィスに通って仕事をしていた昔はしっかりと冷房を効かせた部屋で仕事をしていたのだから、自宅でもそのくらいはしてもよかろうと、自分を納得させている。

しかし思い返してみれば、2011年の東日本大震災の後、「電力危機」なんてことが言われた 2年間はエアコンの電源を抜いて乗り切っていたのだった(参照)。この 10年間で「地球温暖化」が目に見えて進んだように思える。

その昔は「30℃ 以上の真夏日」というのが「暑さの象徴」みたいな言われ方だったが、最近は「35℃ 以上の猛暑日」というのが当たり前になってきている。

もっと言えば、高校時代まで過ごした山形県酒田市では、夏休みの間でも 30℃ を超える日なんてほとんどなかった。それが今では、30℃ を超えない日の方が珍しいほどになっているようなのである。

何だか「別の星」で暮らしているみたいな気がしてしまうほどだ。

 

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