米国の州ごとの人口が見える国旗デザイン
面白い画像を発見した。「地理的な位置を大まかに維持しながら、州の人口に比例して各星を拡大縮小」して表示したものだという(参照)。最大の星がカリフォルニア州で、次がテキサス州、3番目がフロリダ州で、4番目がニューヨーク州。ほかはおしなべて小さい。
こうして見ると、同じ大きさの星が単純に並ぶ国旗と比べるとメリハリが効いていて、デザイン的には美しい気がしてしまうほどだ。各地域のイメージも浮かんできやすいし。
カリフォルニア州というのは、ロサンジェルスの人口が多い上にサンノゼ、サンディエゴ、サンフランシスコなどの主要都市もあるから、なるほど人口最大の州なんだろう。ニューヨーク州はニューヨーク市の人口が多いとはいえ、面積が狭いから、こんなものなんだろうね。
それから、共和党の牙城と言われるテキサス州の人口というのがかなり多い。ドナルド・トランプ(自身はニューヨーク生まれ)が国際的には嫌われ者なのに、どういうわけか力をもっているというのも、このテキサス州の人口に支えられているのだと納得してしまう。
それからテキサス州といえば、映画『ジャイアンツ』を思い出す。これ、原題は "Giant" (複数形じゃない)で、テキサス州そのものが「巨人」であるというわけなのだが、なにしろ私が 4歳の時の映画だし、こんなお恥ずかしい邦題になってしまったんだろうね。野球の「読売」じゃあるまいし。
私自身は、米国ではニューヨーク州、イリノイ州(シカゴがある)、カリフォルニア州、ネヴァダ州にしか行ったことがない。初めの 3州は複数回出張しているのだが、ネヴァダ州だけはたまたま参加したビジネス・ツァーのお仕着せでラスベガスに立ち寄らされた 1度のみだ(参照)。
いずれも「青い州」といわれる民主党の強い州だが、ネヴァダ州は 3年前にはちょっとだけ赤みが差していたようだ(参照)。個人的には、テキサス州に代表される「赤い州」(共和党の強い州)というのは、あんまりそそられない。まあ、南部のブルースは好きだが、それはニューヨークでも聞けるし。
ちなみにフロリダ州は、大統領選で民主党が勝ったり共和党が勝ったりしているので、完全に青と赤の入り交じった紫になっちゃってる。
面積的には「赤い州」の方がずっと大きいが、人口的にはウェストコーストと、ニューヨークを中心とした東部のあるおかげで、青い州が健闘できる。赤い州は、こう言っちゃナンだが、テキサス州を除けばもろに「カントリーサイド」みたいなイメージで、それで大統領選挙では毎回接戦になるのだろう。
日本も選挙区ごとに定員をもう少しきっちりと決めれば、こんな自民党ばっかりみたいな国会にはならないんだろうにね。
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コメント
記事後半で、「図解の恐ろしさ」を実感しました。
ぱっと見、赤い方が強そうだ!と思いましたが、takさんの解説で納得、勉強になりました。
昔は「クシャミと風邪🤧」って関係性の言葉もありましたが、今は近隣大陸や南北半島、恐ろしやとユークレインのこともあるので、「うまいこと言うねぇ」って言葉もなかりせば、なんでしょうか。
ところでその🇺🇸、ハワイって、どこにあるのか?
投稿: 乙痴庵 | 2023年7月10日 18:35
乙痴庵 さん:
>ところでその🇺🇸、ハワイって、どこにあるのか?
おっと、そういえば・・・
こりゃ、ヤバいですね ^^;)
投稿: tak | 2023年7月10日 19:50