"X" になった Twitter には未練がないんだが
最近は自分の 2つのブログ更新の告知以外では Twitter をあまり使っていないのだが、2〜3日前頃からこの操作をする度に ”X" という文字が表示されるので「こりゃ、一体何じゃ?」と思っていた。調べてみると、なんと、Twitter の名称が ”X” ということになってしまったというじゃないか(参照)。
というわけで、長年親しんだ ”Twitter” という名称も ”tweet” という動詞も青い鳥のロゴマークも、公式には既に捨て去られてしまって、過去のものになったんだそうだ。いやはや、ずいぶん思い切ったものである。
これに伴って公式アカウントも "@x" ということになったらしく、これまでこのアカウントを持っていた Gene X Hwang さんというユーザーは無料で強奪されてしまったという(参照)。さらには "@ai" なんて公式アカウントもあるみたいで、日本でもこんなケースが tweet されている(参照)。
ただ、こんなようなことになってしまっても、私はこれまで通り Twitter や tweet という言葉を使い続けるだろうし、言わなくなるとしたら、近い将来に Twitter、いや、X というサービスから離れる時だろう。
何しろ、いきなり 「私、このほど ”X” に改名しましたんで、これまで通りよろしく」なんて言われても、「はあ、そうですか、こちらこそよろしく」なんてことは言いにくい。もう未練もへったくれもない気がしているのである。
これに関して、Bloomburg は 25日付で "ツイッター、40億-200億ドルの価値喪失も-ブランド名「X」に変更" という記事を発表している。この見出しの主語が「ツイッター」ということになっているのも、世間の見方を代表しているようでおもしろい。
この記事はこのブランド名変更に関して「この行動によって40億-200億ドル(約5700億-2兆8300億円)の価値が吹き飛んだ」と指摘した上で、「アナリストやブランド戦略会社は、今回の変更は間違いだとみている」と、明確に書いている。マーケティングの常識から発した正論だ。
というわけで、前々からこのブログの更新を通知する SNS の引っ越しを言い出しながら、そのタイミングをグダグダと引き延ばしてきた私としても、かなりその現実味が増してきたような気がする。ただ問題は引っ越し先をどこにするかだ。
最有力候補の ”Treads” はまだベータ版という印象で今イチ使いづらいし、もうちょっと待つしかないのかなあ。ああ、居心地悪い。
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