ウナギを食わないって、そんなに難しいことなのか?
今日は「土用丑の日」らしいのだが、毎年この時季になると「ウナギが絶滅の危機」というニュースが流れる。今年も「現代ビジネス」のサイトに ”「丑の日」にウナギが食べられなくなる・・・? 絶滅すると言われているヤバすぎる「ウナギの減少数と2つの問題」” という記事がある。
何だかクドい見出しだが、ここで触れられている「2つの問題」というのは、実は当該記事では触れられておらず、「後半」という名目の ”ウナギの絶滅危機にあるのは「乱獲」が原因か…「ウナギの乱獲」を止められないヤバすぎる「日本の法律」” の別記事に出てくる。面倒な構成だが、要するに次の 2つだ。
- 護岸工事などによる環境変化
- 乱獲によるウナギの減少
まあ、別に取り立てて目新しい話じゃなく、前々から言われていることである。「乱獲」というのは、つまり密漁が後を絶たないということで、我々が普段目にする「かば焼き」の中にも、密漁によるものが多く混じっている。
さらに価格の安いのは中国の「養殖ウナギ」で、名前は「養殖」でも、元々は密漁されたものも多く、それらはさらに成長促進剤やらホルマリンやらの「薬漬け」にされている。こうした事実を知ったら、ウナギなんて気持ち悪くて食べられないよね。
かく言う私は 10年以上前からウナギというものを口にしていない。このブログでも何度か触れているが、こんな感じである。
当面、ウナギとマグロは食わないことにする(2013.6.14)
「ウナギとマグロは食わないことにする」 ということについて(2013.8.3)
ウナギを食うのは早めに諦める方がいい(2016.9.26)
要するに「ウナギは食わない」ことにしちゃえばいいのだ(2019.6.5)
というわけで、最近は食いたいとも思わないし、食わなくても全然不足はない。ほかに旨くて栄養のあるものはいくらでもあるし。
ところがとくにこの時期になると、多くの日本人はウナギを食いたくてたまらなくなるようなのである。これって、「土用の丑の日はウナギを食うもの」という、信仰に近いまでの思い込みによるものなんだろう。その思い込みから自由になれば、別に食べなくともどうということはない。
ただ、それがなかなか難しいみたいなのだね。これって「業」みたいなものなんじゃなかろうか。
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コメント
「絶滅寸前なので、来年からはウナギを食べるのは難しくなります」と言われたときに、「だったら今のうちに食べておかなきゃ!」と思う人が多いんでしょうね…。
私も、別に特に好きではない(美味しいとは思う)ので、ウナギもマグロも、あえて自分からは食べません。断るときは、「絶滅危惧種を食べるのは嫌です」と言うとカドが立つので、「どうしても食べたい人の分が減っちゃうので、私は遠慮しておきます」と言うようにしています。
投稿: 山辺響 | 2023年7月30日 21:06
鰻を食わないことは難しくはありません。
私はそういう風習に乗っかることは嫌いなので無視です。
おせち料理もそのあとにくるナントカの巻きずしとやらも完全無視です。無視と言うより無関心ですね。
スーパーで2600円のうな重が早々と半額で売られてました。それでも買う人はいないようです。半額の握り寿司はすぐ売れますけど。売れ残りは廃棄なのでしょうか。コンビニでは廃棄ですね。シラスから育てた鰻は最後は廃棄とは罪深いですね。
土用丑の日は鰻を食うなんて習慣はなくなってしまえばいい。
投稿: ハマッコー | 2023年7月31日 04:34
山辺響 さん:
>「だったら今のうちに食べておかなきゃ!」と思う人が多いんでしょうね…。
なるほど、やっぱり「業」みたいですね ^^;)
>「どうしても食べたい人の分が減っちゃうので、私は遠慮しておきます」と言うようにしています。
おお、なかなかスマートな断り方ですね (^o^)
投稿: tak | 2023年7月31日 09:58
ハマッコー さん:
>無視と言うより無関心ですね。
それ、健全ですね (^o^)
>シラスから育てた鰻は最後は廃棄とは罪深いですね。
いやはや、「業」以外の何ものでもないですね ・・・。
投稿: tak | 2023年7月31日 10:00