ヤギの除草効果と、カメラの「縦位置・横位置」問題
YouTube に "Time lapse 150 Goats cleaning out the field" (150頭のヤギが草原をきれいにしてしまう時間経過)というビデオがある。2年前のものだが、雑草が生えまくった農地に ヤギを 150頭放したら短時間できれいになってしまったというものだ。
このビデオ、早回しで再生されるので、1分足らずで最後まで見ることができる。人力で除草したら大変な作業だが、これなら放っておけばきれいになるから楽なものだ。ただ、ヤギを 150頭も集める方が大変だったろうが。
ところで私は、この記事に関して「ヤギの除草効果」以上に声を大にして言いたいことがある。それは、この動画を撮影するとき、どうしてカメラ(多分ケータイかスマホのカメラなのだろうが)を縦位置にして構えていたのだろうということだ。
考えてもみるがいい。水平に広がる草地を撮影するのに縦位置で構えたら、PC 上で表示すると左右にムダな黒いスペースができてしまう。そして画面の上の方、半分近くに余計な森や空の様子が映り込んでしまい、肝心の草地が狭苦しくしか映らない。
一方、横位置にして構えさえすれば、画面は下の図の赤い線で示したフレームとなり、草原の広がりを無理なく映せる。しかも PC 上で表示するときはほぼフル画面にすることさえできたのに。
ちなみに、「なんでまた、縦位置撮影でなければならなかったんだよ!」と言いたくなる動画は、この他にも数限りなくある。例えばこれ(「みんなは運河に魚釣りに行くが、この男は、魚釣りならぬココナツ採りをする」)とか、
この「お風呂にコウモリが落ちてくる」という tweet の動画とか・・・。
とにかく多くの人はテレビで見る画像は横位置に慣れてるはずなのに、自分で撮影するとなると何の疑問もなく縦位置にしちゃう。これって、片手で撮影しちゃうからなんだろうけどね。
観光地などで「はい、チーズ!」なんて記念写真撮ってる人たちも、ほとんどが「片手縦位置」だ。私はそんな光景を見かけるだけで、「あ〜あ」と、ため息ついちゃうよ。両手を使い、スマホをちょっと 90度回転して横に構えるだけで、背景が魅力的になるのに。
そう言えば、画像の「縦位置・横位置」問題に関しては、前にも論じたことがあった。5年以上も前になる 2017年 2月 22日付の「視聴者投稿のタテ位置動画に思う」という記事だ。
テレビ・ニュースで視聴者から提供された動画が使われることがあるが、ほとんどは最初の 1〜2秒間は元の縦位置で表示され、すぐにズームで横位置にトリミングされてしまう。初めから横位置で撮影されていたら、ずっといい画像になったのに。
そしてこの記事で使った富士山の下を走る新幹線画像(出典は忘れた)なんて、縦位置で撮ったせいで台無しになってしまっている例である。せっかくの青空と富士山を背景にしたものなのだから、カメラを横に構えさえすれば、富士山の全景がきれいに撮れたのにね。
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コメント
おっしゃる事はもっともで自分も同様に感じることはあるんですが
もう今はYouTubeもTwitterもスマホで「しか」視聴しない人が多勢ですし
PCで見た場合という観点に欠けるどころかそもそも持ち合わせていない人がほとんどなんだと思います。
投稿: oz | 2023年7月25日 14:10
oz さん:
そういうことだとは、私も思っています。
ただ、YouTube などのコンテンツを iPhone で閲覧する場合でも、私は横位置にして見てるんですけどねえ ^^;)
投稿: tak | 2023年7月25日 16:04