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2023年7月 5日

「就活」なんて、したことないし

昨日の記事でもちょっと触れたジェーン・スー 生活は踊る」という TBS ラジオの番組だが、今日も昼飯を食いながら聞くともなく聞いていると、21歳の女子大生という聴取者から人生相談が寄せられていた。「就活」というもので悩んでいるというのである。

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「就活」って、「就職活動」の略語なのだね。「しゅうかつ」と入力して変換すると、ごく当たり前のように「就活」という文字が現れるのに驚いてしまった。ちなみにこの相談者は、この「就活」というものにストレスを感じて、鬱々とするほど悩んでいるというのである。

で、番組では、この年頃の大学生にとって「就活」というものが世の中の全てであるように見えてしまう幻想について論じていた。試しにスタジオのガラス窓の向こうにいる番組スタッフたちに「就活ってした?」と聞くと、ほとんどが「してない」と答える。世の中って、そんなものである。

リクルートスーツに身を包んで会社廻りし、いろいろ面接したりして就職先を決めるのを「就活」というらしいのだが、不肖私も、そんなのしたことがない。ワセダの「大学院文学研究科」なんて妙なところに通い、「七代目団十郎論」なんて修士論文を書いていた人間が、そんなことするわけないじゃないか。

そんなことしなくても、一応仕事先は見つかるものである。最初の就職先でいろいろゴチャゴチャしているうちに、別の会社から声がかかりみたいなことで、ちょこちょこっとステップアップしているうちに独立してフリーランスとなり、70歳を過ぎてもその残り火でなんとかなっている。

私のような人間にとって「就活」なんてのは、むしろ「異様なもの」としか思われない。そんなこと、しなくてよかったと思っているほどである。

本日はそんなところで、

Yoroshiku4

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マーケティング・仕事」カテゴリの記事

コメント

高度経済成長期ならではの贅沢な話ですね。リーマンショック直撃世代としては羨ましい限りです^^:)

投稿: 柘榴 | 2023年7月 6日 03:49

柘榴 さん:

とんでもない。私が社会に出る頃は第二次オイルショックで大変でしたよ ^^;)

高度成長期でノー天気にイケたのは、団塊の世代です。

バブルの時は資金がポンド建てで入ってくる外資系団体にいたので、給料目減りしてたし、私は日本経済の異常な恩恵にはほとんど浴してません。(ある意味、それが「誇り」です)

投稿: tak | 2023年7月 6日 10:08

アタクシのイッコ上の先輩時代は、男子はツートーンの柄物や派手な色のスーツ、女子は襟の幅の広い上っ張りに土管みたいなパンツ、またはフリッフリのワンピースってイメージでしたねぇ。
資料請求のハガキを出すと「内定通知書」が届くと言うバブル最終期。

彼らのイッコ下(アタクシども)は、バブル崩壊で、せいぜい交通費が支給されて御の字だった模様です。
そのあとは、地味な色合いのおとなしいスーツ、次第に黒一色になりましたねぇ。

なんせアタシャ留年留年だったので、なし崩し的にバイト先に就職しましたから、アタクシも就活してましぇん。😑

投稿: 乙痴庵 | 2023年7月 8日 06:28

乙痴庵 さん:

それはそれは・・・ (^o^)

就活してない人って、実は結構多い気がします。日本人の半分以上、おそらく 3分の2ぐらいはしてないんじゃないかなあ。

投稿: tak | 2023年7月 8日 07:28

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