最近のモロゾフの包装紙、唐草模様の風呂敷みたい
文明堂とモロゾフは、仕事やお付き合いで訪問先への手土産が必要な時に、昔からかなり重宝してきた。文明堂のカステラか、モロゾフの洋菓子のどちらかさえ持っていけば、ちゃんと格好がつく。
実は一昨日、そんなような関連で手土産を持参する必要が生じ、「今回はモロゾフで行こうかな」なんて心づもりで、地元のショッピングモール内の量販店に立ち寄った。しかしモロゾフの詰め合わせ商品の並ぶ棚の前に立って、「ありゃりゃりゃ・・・」となってしまったのである。
以前と包装紙が変わってしまったようで、緑地に白文字の ”MOROZOFF” がゴチャゴチャっと並ぶデザインになっている。白地にナチュラルカラーの文字というデザインは前からあったと記憶するが、この配色だと私なんかどうしても唐草模様の風呂敷を連想してしまうのだよね。
下の写真は東京キッチュのサイトにあるもの(参照)で、「布切れ一枚の大活躍。もう泥棒とは呼ばせません」というキャッチフレーズ付きだ。ただ、そんな風に訴求されてるってことは、やっぱり多くの人の心のどこかに、昭和のマンガでお馴染みのドジな泥棒のイメージ(参照)が存在してるってことだよね。
それどころか私なんかさらに発展して、正月の獅子舞まで連想してしまったよ。下の写真は川添竹材商店という店の「民芸品 踊る獅子舞 大」という商品だが、かなりイメージが共通してしまうじゃないか。
というわけで中身のチョコレートやゼリー菓子とのイメージ・ギャップが大きすぎて、「今回は文明堂のカステラにしとこう」と、方針転換をしてしまったのだった。モロゾフさん、ごめんね。
で、一消費者として心から進言申しあげたいのだが、あの緑の包装紙はどう見ても早めに変える方がいい。単体で見る限りはそれほどの違和感じゃないが、店頭に積み重ねられてるのを横から見ると、どうにも唐草模様みたいなのだよね。ちなみに前のデザインだったら、私も変に思いとどまったりしない。
ところで今回ふとした気紛れで関連事項を調べてみて初めて知ったのだが、「文明堂」の名を冠する企業って複数あり(参照)、どれも根っこは長崎の「文明堂総本店」のようなのだ。道理で長崎に行くと、「文明堂のカステラ」がやたら仰々しく売られてると思っていたよ。
【同日 追記】
そういえば、このブログの最近のタイトル画像にも、唐草模様を使っていたんだった。4つの和風伝統柄を組み合わせたデザインだが、こんな意匠の場合、やはり唐草模様は外せない。
| 固定リンク
「マーケティング・仕事」カテゴリの記事
- 「ヴィレッジヴァンガード」という店の失敗とは?(2024.09.14)
- レナウンが名実ともに消滅するというので(2024.07.14)
- 「50歳からの」という通俗マーケティングの怪現象(2024.02.15)
- また営業コンサルタントの戯れ言が始まった(2023.12.22)
- 実際の成果より「忙しそうに見せる」ことが重要な日本(2023.08.17)
コメント
「ちゃんと格好がつく。」というのはブランドへの信頼度ですね。
ググってみましたが個別の包装の絵柄は醜悪ではないですが、今までのイメージを破壊するものですね。業績も悪くなく、さすがに2020,21年は落ち込んでますが2022年は完全に回復してます。
包装紙の意匠を変える理由が見当たりません。
(業績が落ちても変えればいいってもんじゃないですが)
包装紙の意匠もブランドを構成する重要な要素だという認識がないのでしょう。社内の誰かが ‟仕事”をしたくてうずうずしてやってしまったんでしょうね。
会社には稀にいらん仕事をする人がいます。(いました)
暇を持て余して現場の仕事を理解してない人がやってしまうんです。
投稿: ハマッコー | 2023年8月10日 19:00
ハマッコー さん:
>会社には稀にいらん仕事をする人がいます。(いました)
どこの会社にも、いるんですね。
余計なことをせずにおとなしくしていてくれれば、役には立たないまでも邪魔にもならないんですが ^^;)
投稿: tak | 2023年8月10日 20:33