「ムードフード」なんていうものがあるらしい
TBS が「熱中症対策にムードフード」というニュースを伝えている。「ムードフード」なんてものがあるとは、このニュースで初めて知った。
Imidas のサイトで当たってみると、2008年 12月の日付で次のように書かれている(参照)。つまり 15年前ぐらいには新語として存在していたようだ。
気分を明るくする、あるいは落ち着かせる食べ物。抗酸化作用の強いフルーツは人を元気にし、シンプルな味つけの有機野菜の温サラダは鎮静作用があるとか。向精神薬(mood drug)と違って副作用の心配はない。
HiNative のサイトにも次のようにある(参照)から、和製英語ではなく、米国でもちゃんと通じる言葉らしい。
its the type of food that can change your mood. like chocolate can make you happy when you are sad.
(それは気分を変えられるような種類の食べ物です。哀しいときに食べるとハッピーになれるチョコレートのような)
単なる「気分の問題」というだけでなく、お茶やコーヒーなどは含まれる成分にリラックス効果があることがわかっていて、味噌汁、チョコレート、バナナなども同様だ(参照)。
このニュースでは、東京血管外科クリニック心臓血管外科医の榊原直樹医師が次のように述べている。
体温上昇が自律神経失調症をおこし、それが熱中症の引き金となります。熱中症(自律神経)を整えるためには、抗酸化作用のあるものを摂取することが重要ですので、例えば、カカオポリフェノールやバナナのようなものを食べられるのが一番よろしいかと思います。
なるほど、リラックス効果というのは自律神経を整える効果なのだろうから、チョコレートやバナナなどがいいというのもわかる。逆に言えば「モリモリ元気になっちゃう系」の食べ物(肉とか)は、暑苦しい夏場は避ける方がいいのだろうね。
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コメント
>逆に言えば「モリモリ元気になっちゃう系」の食べ物(肉とか)は、暑苦しい夏場は避ける方がいいのだろうね。
いやいやw
takさんが肉を食べないからと言って結論が早すぎますww
例えば三聖病院というところでは
http://www.sanseihospital.com/kenko2.html
>豚肉…ビタミンB1を多く含み、熱中症予防、疲労回復、夏バテ防止に効果的です。
とあるし、なんなら
>うなぎ…ビタミンB1やビタミンAが豊富に含まれているので、夏バテ防止や疲労回復に効果的なほか、粘膜や皮膚に働きかけて免疫力を高めてもくれます。
とまで書いてあります。
食欲不振で栄養失調になるのが一番怖いですから、なるべくバランスを考えて、自分が好きなものでしっかりと食べるってことが重要ですかね。
投稿: らむね | 2023年8月 7日 23:29
らむね さん:
ふぅむ、いろいろな説があるものですね。
ちなみに自然食のマクロビオティックでは「陽性食品」と「陰性食品」というのがあります。
http://www.reliance-cosmos.co.jp/cms/wp-content/uploads/2014/06/pdf_35.pdf
バナナやスイカは、陰性食品の代表で、体を冷やしてくれるということになってます。
投稿: tak | 2023年8月 8日 11:33