PL とか BS とかいう言葉に疎くなってしまった
どん さんという方の tweet が話題だ(参照)。両親が健在なのに祖父母の養子になっている男性との結婚を考えていると告白する娘に、父と母は即座に「結婚しなさい」と勧めるというものだ。
このわけは、次に続く tweet で説明してあり、両親が健在なのに戸籍上は祖父母の養子になってるというのは、相続税節約のために養子縁組をするほど資産がある証拠というのだ(参照)。要するに、この父と母は言わば「資産目当て」で結婚を強く勧めているようなのだ。いやはや。
これにはさらに次のような会話が続く。
母「私がいつも言ってることは何!?」
娘「結婚は PL より BS!!」
これには、「それ、何のこと?」と思ってしまった。PL だの BS だの言われても、"please" の省略形と放送衛星しか思い浮かばないので、ググってみてようやくわかった。
PL: Profit and Loss Statement(損益計算書)
BS: Balance Sheet(貸借対照表)
回答に辿り着いてみれば、「なんだ、これなら知ってた!」という結果である。記者時代に様々な企業の決算発表記者会見に出たし、外国向けに翻訳だってしたからね。
近頃はこうした現場を離れて久しいので、トンと疎くなってしまったようだ。それに昔は ”PL” は ”P/L” と書いていたような気がするし。
視点はちょっと変わるが、私は 5年近く前の " 「夫婦別姓」 は、保守派にもメリットがあるだろうに" という記事で「親子別姓」のケースについて触れている。今はどうだか知らないが、昭和の昔は親と子の苗字が別ということがそれほど珍しくなかった。
それは一人娘が結婚して姓が変わってしまったために、「家督相続」する者がいなくなり、どうしても「家」というものを継続させたいがために、生まれてきた子の 1人を母親の両親の養子として縁組してしまい、それによって母方の「家」を継がせるというものだ。
私の知ってるケースでは、母親の実家が特筆するほどの資産家というわけでもないみたいで、単に「家を継がせて、墓守を確保しておきたい」というだけのようだったがなあ。こんな場合には玉の輿を期待して結婚したはいいが、実情を知ったらコケてしまうだろう。
ちなみに、どん さんの少し後の tweet には次のようにあって(参照)、とても救われる。
両親が結婚するとき父はマックのアルバイトだったらしく、それを知って「不安はなかったの?」と母に聞くと『お父さんは絶対に家族の為に頑張る人だって思ってたからこれっぽっちも不安なんてなかったよ』と言ってた。
というわけで、めでたし、めでたし。
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コメント
これは単体で見ても何が面白いのかさっぱりでしょうね。
前段階として、
https://togetter.com/li/2160093
みたいな
娘「彼氏は◯◯が趣味で」
親「世間様に自慢できる立派な趣味だね」
娘「それでこれこれこういう行動を取ります」
親「それはガチオタだからさっさと別れなさい」
という流れに沿ったジョーク大喜利のバリエーションがあって、件の投稿の場合、
娘「彼氏がなんだか怪しくて」
親「それは問題ない。むしろ優良物件だから逃がすな」
と流れを逆にしてあるのが笑いどころなわけです。
投稿: 柘榴 | 2023年8月26日 04:30
柘榴 さん:
> https://togetter.com/li/2160093
わはは (^o^)
>流れを逆にしてあるのが笑いどころなわけです。
元の tweet って、お笑いじゃなく一種のウンチクと捉えればいいんじゃないかという気もしますが、発展形としてはどんどんお笑いにできますね。
投稿: tak | 2023年8月26日 05:25