「スニーカーブーム」とやらが、終わったのだそうだ
Note というサイトに「世間のスニーカーブームがいきなり終わってしまったのですが」という記事がある。私はそんなブームがあったなんてちっとも知らなかったが、妻は知っていて「どうもそうらしいわね」なんて言っていた。油断も隙もない。
筆者の伊藤聡氏は、このブームは 2014年頃の本格化以来右肩上がりだったとして、次のように書いている。
約 8年から 9年のあいだ、人びとはスニーカーの争奪戦に明け暮れ、寝ても覚めてもスニーカーに夢中であった。レア製品の転売額は、二次流通市場で元値の40倍、50倍に跳ね上がり、ファンはスニーカーに途方もない額を注ぎ込んだ。
いやはや、そんなことがあったとはまったく知らなかった。「二次流通市場で元値の40倍、50倍に跳ね上がり」とあるから、仮に元値が 1万円ぐらいだったとしたら、40〜50万円にもなっちゃうじゃないか。
私はスニーカーを 2足持っているが、どちらも 3,000〜4,000円ぐらいで買ったように記憶していて、それで充分履きやすい。しかし試しに「スニーカー 価格」でググって見ると、1万円以上のものがザラにあって、高いものだと 3万円以上の値段がついている。
ということは、ブームの頃だったら 3万円のスニーカーが 120万円以上で転売されていたというのだろうか? そりゃ一体、どこの世界の話なのだ。
しかし今、その熱狂的なブームは終わってしまい、スニーカーショップは軒並み閉店しているのだという。それについて記事には次のようにある。
この半年ちょっとのあいだに何が起こったのか、当のスニーカー業界関係者(ショップの経営者、従業員、メディアの編集者等)ですら理由がわからず、なぜだろうと首をひねっているような状態だ。
当事者たちはブームの終わった理由がわからず、「なぜだろうと首をひねっている」というのだが、部外者から見れば逆に「そんな妙なブームが、なぜ始まったのだろう」と首をひねりたくなる。そしてこの部外者の感覚の方が、世の中のフツーと言っていいんじゃなかろうか。
まあ、世の中にはいろいろな「ブーム」というのがあったし、これからもいろいろ発生し続けるだろう。そして確実に言えるのは、「ブームと呼ばれる現象は必ず終焉を迎える」ということだ。何もスニーカーに限ったことじゃなく、始まりと終わりがあるから「ブーム」なのである。
そしてそのブームが極端化していればいるほど、終わり方も極端になる。今回の「スニーカーブーム」というのも、そんなもんなのだろうね。それでメシを食っていた人たちには気の毒だけど、何事も浮かれ過ぎちゃいけないってことだ。
そして逆の見方をすれば、自分の好きなことを終わらせたくなかったら、ブームになんかしないで目立たずコツコツ着実にやることだ。
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