元気に生きたら、後はフツーに死にたい
TBS テレビが【“10人に1人が80歳以上に” 65歳以上の高齢者は 1950年以降初減少も 3623万人で割合は過去最高 18日は「敬老の日」】と伝えている。3623万人といえばカナダの全人口(約 3800万人)にほぼ匹敵するんだから、日本の年寄りがいかに多いかわかろうというものだ。
かく言う私も既に 71歳だから、立派に(?)3623万人のうちの一人に数えられるわけだ。自分ではほとんど「高齢者」という気はしないのだが、一昨日の記事に書いたように、長距離運転などをすると若い頃のような無理がきかなくなっているので、そんな時だけ年齢を少しだけ自覚してしまう。
ニュースは高齢者人口について「総人口に占める割合では 29.1%と過去最高で、世界 200の国と地域の中で最も高くなっています」と伝えており、「10人に 1人が 80歳以上」というのも驚きだ。とくに田舎に住んでいると周り中が年寄りだらけだし、家の中や施設で寝たきりという人も少なくないようだ。
寝たきり老人といえば、集英社オンラインが先月 23日付で「日本の寝たきり老人数、推定 300万人以上は世界断トツ 1位! 精神科ベッド数も全病床の 21%で世界一…日本医療制度の欠陥と利権のせめぎ合い」という記事を伝えている。これは恐ろしい数字で、年寄りの 10人に 1人近くが寝たきりということだ。
「寝たきり老人が多いのは、世界で日本だけ」というのはよく言われることである。とくに長寿国の多い北欧でさえ、寝たきり老人というのはほとんどいないという。上述の記事はその理由を、日本の医療制度の特殊性と医療機関の利権を求める体質に求めている。
記事には「日本の場合、親族などが望んでいなくても、一旦、延命治療を開始すると、それを止めることが法律上なかなか難しいのだ」とある。早く言えば、日本では年取ってから入院なんかしてしまうと、延々とムダに生かし続けられてしまう可能性が高いようなのである。
考えるだにヤバい話で、私としては自分がそんなことにならないように、極力医者にはかからずに生きていきたいと考えている。とにかく「元気に生きたら、後はフツーに死にたい」ということで、自力でメシを食えなくなってまで生き延びようとは、決して思わない。
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コメント
テレビで見ましたが、本人の意識がないのに胃ろうまでして命をつないでいるのを美しいこととして扱っていました。どう考えても回復する可能性はゼロです。イギリスでは高齢者(多分85才以上)には高度治療は行わないようです。
一方日本では介護する人が不足しているとか、医療費が月に一千万越えのケースが延べ1792人、一億超えが9人だそうです。(2022年のデータ、すべてのケースが高齢者かは不明)
医療費については高額な薬が使われるのが原因だそうです。
やはり利権がらみでしょうね。利権のために寝たきりにされてるのかと。道理で大手製薬会社の退職金6000万円も納得です(9年前の数字)
高血圧と正常血圧の閾値は以前は135だったそうですが現在は130です。これにより製薬業界には3000億円が転がり込むようです。厚労省も巻き込んだ彼らの戦略も大したもんです。
投稿: ハマッコー | 2023年9月19日 20:08
ハマッコー さん:
>テレビで見ましたが、本人の意識がないのに胃ろうまでして命をつないでいるのを美しいこととして扱っていました。
ちっとも美しいことじゃないですよね。さっさと成仏させてくれってなもんです。
医療業界の利権構造って、かなりのものですね。
投稿: tak | 2023年9月20日 06:53