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2023年11月に作成された投稿

2023年11月30日

牡蠣の晴れ舞台「牡蠣フェス」の残念さ加減

年明け早々、1月 7日〜9日の 3日間、上野公園で「牡蠣フェス」なるイベントが開かれるのだそうだ。公式ロゴ(?)を見ると英語名称が ”oyster fes” となっているが、せめて "fest" にして欲しかったなあ。いや、ここはまあ、そんなような変わった固有名詞ということで、目をつむっておくか。

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しかしその内容については、ちょっと目をつむれない。ウェブページのトップに ”瀬戸内の「美味しい」グルメが上野に集結” とあるからには、「瀬戸内産の牡蠣を訴求するイベント」と思わない者はいないだろう。ところがどっこい、実際はそうじゃないようなのだ。

ページの中段を見ると「瀬戸内の牡蠣 食べ比べ」と表示されたその舌の根も乾かぬうちに、「広島産・兵庫産・岩手産・北海道 など各県自慢の牡蠣5種をお得に食べ比べ ♪」とある。しかもご丁寧なことに、そのすぐ下の画像をみても「兵庫産」なんてない。

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「5種類の牡蠣」のうちで「瀬戸内の牡蠣」といえるのは広島産の 1種類だけで、残りは北海道産と岩手産がそれぞれ 2種類である。それでも「瀬戸内の牡蠣 食べ比べ」と言い張っているのは、どういうことなのかさっぱりわからない。

まったく残念な訴求のしかたと言うほかなく、北海道と岩手の業者はよくこれで納得したものだ。私だったら、ボイコットしてしまうがなあ。

こんなような「残念さ」が重なってしまってはいるものの、牡蠣そのものに罪はない。「牡蠣フェス」もことイベントとしては十分に魅力的だし、「直径 2m の超巨大鍋」で煮込まれる絶品汁というのもなかなかそそる。

ただ、ここにもやっぱり「残念な謎」があるのだよね。この「超巨大鍋」に入れられる「牡蠣産の牡蠣」って一体何なんだ? 

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もしかしたら、当初「瀬戸内産の牡蠣」と書くつもりだったライターが、ここに至って初めて「ありゃ、決して瀬戸内産ばかりじゃないのだね」と気付いて、妙に混乱してしまった結果なのだろうか。それにしても、書いていて自分で気持ち悪くならなかったのかね。

しかし何だかんだ言っても「牡蠣のおいしさ」に逆らえない私としては、つい来年早々のスケジュールを確認してみたのである。すると何と、イベントのある 1月 7日からの 3日間は連休を含むというのに出張などの予定が入っていて、上野には行けないじゃないか。

まさに、残念の上にも残念が重なったイベントというほかない。

【2024年 1月 12日 追記】

このイベント、残念すぎるものだったようだ。食中毒が発生したというのである。行かないでよかったよ。

なお、今気付いたのだが、この記事の上の方で使った画像は、昨年の牡蠣フェスのものだったようだ。日付が「2023年 1月 7日〜9日」とある。ただ、この画像は当の牡蠣フェス実行委会の告知記事で使われていたもののはずなので、実行委会自身が間違えていたとしか思えない。

 

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2023年11月29日

”The fall of the patriarchy” (家父長制の秋)

国連広報センターの「秋です。家父長制を解体しよう。/今日は #女性に対する暴力撤廃の国際デー/女性に対する #暴力に言い訳なし #NoExcuse」(11月 25日付)という tweet が、イチャモン・コメントで妙にあふれかえっている(参照)。

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今日はこの件に触れようと決めた時、私としては「ああ、偶然ながら 3日前に『日本人の英語力低下は、英語の歌をやらないからさ』という記事を書いといてよかった」と思ってしまった。というのは、"THE FALL OF THE PATRIARCHY" というコピーがなかなかイケてるからである。

”Fall” を掛詞みたいに使って、「家父長制の秋/崩落」という意味合いをもたせているので、ごくフツーに日本語に翻訳してしまっては興醒めだ。優秀な翻訳アプリも要らない。ここは英語のまま、ちょっと詩的な雰囲気の部分も含めて受け取るのがいいだろう。

ところがこのポストには、最初に書いた通りイチャモン・コメントがどっさり付いている。最もずっこけてしまうのは「秋と所謂『家父長制』の是非がどう関係しているのですか?国連とは???」なんていうもので、「だぁからぁ、そのくらいわかりなよ」って話だよね。

それから、「戦後日本では家父長制は廃止されているから、関係ない」みたいなコメントも目立つ。しかしここで言う "patriarchy" というのは成文化された法的制度としての「家父長制」も当然含むものの、それだけの狭い意味ではないと理解すべきである。

フェミニズム的な感覚での "patriarchy" という言葉は、「男性が女性や子どもを支配している広範な社会構造を表現する」ことが多い(参照)。これは UN Women(国連女性機関)が主導する運動なのだから、こうした意味合いが強いのは当然だ。

無意識的な部分まで含めた男性優位の社会通念を崩していこうということなのだと理解すれば、「ほかで言いなよ」みたいなコメントはできないはずなんだよね。

さらに「暴力は性別関係なくダメです」といった当たり前すぎるコメントにしても、これがポストされたのが「女性に対する暴力撤廃の国際デー 」という特別な日ということを考慮すれば、ちょっと無粋なものになってしまう。

「もっと言うべき国あるでしょう」とか 「それ、日本語でポストする意味ってあんの?」、「イスラム教の解体の事ですね!」、「グローバリズムの手先」といったコメントもかなり多い。日本は手が汚れてないというような安直な思い込みから発するのだろう。

これらのコメントは、実態を知らないからこそ言えることだ。実際にはまさしく「女性に対する暴力撤廃の国際デー」の日付で報道された ”駆け込み寺「人もお金も足りない」=性暴力相談右肩上がり、現場悲鳴” という時事通信の記事に飛んで見るだけで、日本でも問題山積なのだとわかる。

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ちなみに ”The fall of the patriarchy” というフレーズだが、決して目新しいものじゃなく、UN Women は 2年以上前の 2021年 9月にも使っている(参照)。

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最近ではいろいろなデザインで Tシャツにも使われているし、既に結構な広がりを獲得しているようなのだね(参照)。

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Tシャツの胸の文字は、いずれも

"My Favorate Season is The Fall of Patriarchy"

やっぱりここは英語のまんま、世界的に重要な意味を持つフレーズとして理解しておこう。

 

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2023年11月28日

ディズニーランドって、ちょっと特別な場所なのかも

ミッチーさん という方の ”私がディズニーランド/シーに行かないのはディズニーに興味がない、というかディズニーが苦手だからなのだが「ディズニーが苦手」ってなかなか理解してもらえないんだよな” という tweet が、妙に関心を集めて、多くのコメントであふれかえっている(参照)。

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続けて「遠回しにビンボーなの? みたいな反応されるんだが、いちいち説明するのもだるい。なんで苦手なのかを説明するのもめんどくさい」なんて書かれていて、私としては「うん、気持ちわかる!」と言いたくなってしまったよ。

ちなみにミッチーさんはまったく行ったことがないわけじゃなく、自らのコメントによれば娘さんたちの付き添いで「ランドに1回、シーに1回、計2回」行かれたようだ。なかなか立派なものじゃないか。

私なんか 3人の娘の幼稚園時代に「ディズニーランドへの遠足」に 3回ともパスして妻に任せてしまったから、正真正銘 1度も行ったことがない。ほかのところに行く遠足には、ちゃんと有給休暇を取って付き添ったことがあるのに。

この件では 19年前に書いた「香港のディズニーランド」という記事に、若い女性との会話でディズニーランドに行ったことがないと白状したところ、「ウッソー!、それでも人間ですか?」と言われたという話を書いている。ディズニーランドに行ったことがないと、人間扱いしてもらえないようなのだ。

ただ、ここまで極端な反応が誘発されてしまうまでに、ディズニーランドというところはちょっと特別な場所のようなのだ。これは確かにいろいろな意味でスゴいことだと思う。

最後に念のため付け加えておくが、私はディズニーの全てに興味がないというわけじゃなく、Scrooge McDuck (アンクル・スクルージ)あたりなら楽しめたりしちゃうので、よろしく。

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2023年11月27日

「パスワードが期限切れ」なんていうアヤシいメール

「あなたのパスワードは今日期限切れになります !!」なんて Nifty の名を騙った迷惑メールが届いていたことに、昨夜気付いた。自動で「迷惑メール」フォルダに振り分けられていたので、そのまま知らずにいてもどうせ数日で消えるのだが、幸か不幸か気付いてしまったので話のタネにさせてもらう。

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こうした「あなたのパスワードが期限切れに・・・」といったスパムメールは Nifty に限らず、多くのサービスを装って発信されているようで、ちょっとググるだけでかなり多くがヒットする。こんな感じだ。

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当の Nifty も今月 22日付で、「@niftyをかたるメールにご注意ください」と警告を発している(参照)。

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そもそもパスワードというのは時々変更する方がセキュリティのためにいいとはいえ、「期限切れ」になるなんて聞いたことがない。しかも突然「今日期限切れになります」なんて乱暴すぎる話は、あるはずがないじゃないか。

紹介した Nifty のページでは、次のように注意が呼びかけられている。

このたび、お客様のメールアドレス宛にニフティをかたるメールが送信されております。

このようなメールに記載されたサイトにアクセスすると、悪意ある第三者により重要な個人情報が盗まれ、悪用されるおそれがあり大変危険です。

そもそもこうしたメールは、ちょっと発信元を確認すれば妙ちくりんなアドレスが記されているから、決してプロバイダからのものじゃないと気付くはずだ。私のところに来たメールも ”toasoan@kongdankhuyenhoc.vn” なんて、アヤシ過ぎるアドレスから発信されている。

ちなみに "vn" というドメイン・ネームはベトナムを示しているわけだが、これは知る人ぞ知る「世界で最も危険なドメイン」である(参照)。見慣れないアドレスからのメールは、とにかく信用しちゃいけない。

しかし中には、まんま信じてあっさりと指定されたリンク先に行き、自分のメルアドやパスワードを正直に入力しちゃう人もいるようなのだ。そういうことがあるから、悪徳業者が味を占めてしまうのだね。

 

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2023年11月26日

日本人の英語力低下は、英語の歌をやらないからさ

1週間以上前のニュースで恐縮だが、日本経済新聞の「英語力、日本は過去最低の87位 若い世代で低下目立つ」という記事が気にかかってしまった。

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ところがアクセスしてみるとどうでもいいほど素っ気なくて、要するにこんな話だ。

世界的な語学学校運営企業の EF エデュケーション・ファースト(スイス)はこのほど、英語を母国語としない国・地域について 2023年の「英語能力指数」ランキングを発表した。日本は過去最低の 87位。若い世代の英語力低下が目立った。

「これって結構ヤバいじゃん!」と詳細なレポートを探してみたところ、この調査の実施団体である EF EPI(EF English Proficiency Index)の「第2023版 世界最大の英語能力指数 ランキング」というページが見つかった。ここから、全体的なレポート日本の結果のファクトシートなどにアクセスできる。

全体的なレポートでは、サマリーとしていくつかの項目が挙げられているが、今回気になるのは次の 2点だ。

  • 複数の地域で若年層の英語能力の低下
  • 東アジアの英語離れが継続か

「若年層の英語能力低下」という問題は、多くの地域でコロナ禍による一時的な現象とみられているが、日本の場合はそんな生やさしいものじゃない。下の画像のように 18-20歳、21-25歳 の年齢層で 10年以上にわたり低下傾向が顕著で、とくに大学受験生が含まれる 20歳以下が悲惨だ。

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(クリックで拡大表示される)

日本の英語力は順位面で落っこち続けているだけではなく、得点面でも低下しているようなのである。

また「東アジアの英語離れ」に関しては、「より広範な政治的および人口統計学的変化による影響や、教育における西洋文化の覇権を疑問視する人々が増えていることも一因」とされている。何に気兼ねしてかずいぶん奥歯に物の挟まった言い方だが、中国での低下ぶりはどうやら日本ほどじゃない(参照)。

さらに香港は、私の出張体験からしても英語がよく通じる地域との印象があり、ここ 10年ほどの傾向としてもさらに英語力がアップしている(参照)。近い将来の「香港脱出」を覚悟して、語学能力を鍛えている層が多いんじゃなかろうか。

とにかく日本の英語力低下は断トツ気味に目立っており、マスコミの言う「日本の国際化」なんて幻想で、実際は思いっきり「ガラパゴス化」しているとわかる。身近なことで言えばハリウッド映画でさえ、BS で日本語吹き替え版を観る連中が多いらしい。これって、私には信じられないことだ。

さらに最近の若い連中はいわゆる「洋楽」にあまり親しんでいないようだし、ましてや Bob Dylan をそらで歌えるとか、聞いて意味を解するやつなんて見たことがない。

例えばこれとか

これとかね。

本日の記事のタイトルは「日本人の英語力低下は、英語の歌をやらないからさ」と、その気になればツッコミどころたっぷりのタイトルにさせてもらったが、個人的には実感たっぷりなのである。本当に最近の若い子たちって、本場米国のロックや R&B を知らない。

私の若い頃は「まともな音楽」をやろうとしたら アメリカン・ミュージックをコピーするのが近道だったから、バンドをやるにしても、まずは「英語の歌」から入ったものだ。しかし最近の連中は「アヤシげなカタカナ言葉」満載の ”J-Pop" とやらしかやらないみたいなのだね。

これじゃあ、英語の必要性も薄くなるというものだ。ただ実際のところは「英語力」に限らず、「言語力の低下」が問題にされなければならないレベルなのかも知れないね。

 

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2023年11月25日

赤ワインが苦手なことには、理由があったのだね

最近ほとんど酒を飲まなくなったのだが、よく飲んでいた頃、白ワインは平気だが赤ワインが苦手だった。ちょっと飲み過ぎると、頭がズキズキしてしまうのである。

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これ、Gigazine の 11月 21日付「赤ワインを飲むと頭痛がする人がいるのはなぜなのか?」という記事を読んで、単なる「気のせい」じゃなかったのだとわかった。カリフォルニア大学での研究によれば、赤ワインに多く含まれる「ケルセチン(quercetin)」という成分が問題のようなのである。

この成分、果物や野菜にフツーに含まれていて、基本的には健康によい抗酸化物質らしい。ところが問題はアルコールと結びついてしまった時の作用で、記事には次のようにある。

ケルセチンをアルコールと一緒に摂取すると、体内でケルセチングルクロニドと呼ばれる物質が生じ、これがアセトアルデヒドを分解する酵素「2型アルデヒド脱水素酵素」の働きを阻害してしまいます。

アセトアルデヒドというのは、あの「二日酔い」を生じさせる有名な物質である。赤ワインの成分は、このアセトアルデヒドを分解する酵素の働きを阻害するというのだ。

この研究に携わったモリス・レヴィン氏は、「ケルセチンを一定量含むワインを感受性の高い人が摂取すると頭痛が発生すると推測しています」と述べているという。

ここで「そうか、私は気高くも『感受性の高い人』だったのか!」と都合良く納得しかけたが、ここでいう「感受性」というのは、精神的なものじゃなく身体的なものであるようだ。そりゃそうだよね。

ただ、この記事の元記事、Science Daily の "Why do some people get headaches from drinking red wine?" という記事で確認してみたところ、こんな記述も見つかった。(日本語版では触れられていない)

About 40% of the East Asian population also has an enzyme that doesn't work very well, allowing acetaldehyde to build up in their system.
(東アジアの人の約 40%の持っている酵素は、アセトアルデヒドの働きを防止するのにあまり機能しない)

ということは、私が「東アジア人の 40%」に属しているというだけの話なのか? ただそうだとすると、白ワインなら平気というのはどう説明したらいいんだ?

ああ、この類の話というのは、本当によくわからない。

 

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2023年11月24日

スタッドレスタイヤが要らなくなれば、ありがたいが

日経 X TECH に ”「スタッドレス売れるのは日本だけ」、住友ゴムがタイヤ種類集約で省資源化図る” という記事がある。現在は「サマー」や「スタッドレス」など性能別のタイヤを販売しているが、将来的に「オールシーズン」タイヤに集約していくのだそうだ。

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「スタッドレスタイヤが売れるのは日本だけ」という話は、前にも聞いたことがあるが、上述の記事でも次のように書かれている。

日本と欧米では、オールシーズンタイヤに対する認知度や普及率が大きく異なる。例えば、北米地域ではオールシーズンタイヤの普及率が「6~7割程度」(同氏)に対して、日本のそれは数%程度とみられ、「少なすぎる」(同氏)と嘆いた。
(「同氏」というのは、住友ゴム工業取締役常務執行役員の村岡清繁氏)

我が家の軽自動車も、基本はノーマルタイヤ(癪なことにまだ新しい)で、降雪予報の時だけスタッドレスに履き替えている。ただ数年前まではこのあたりも時々結構な積雪があったが、最近はほんの少し降ってもすぐに解けてしまい、せっかく金を払って履き替えても空振りに終わるばかりである。

実際、一昨年 3月に飛騨に行った時(参照)と、昨年 2月(参照)、今年 1月(参照)の降雪予報があった時も一応スタッドレスに替えたのだが、結果的にはほとんど無駄に終わった。これではスタッドレス 4本を物置に保管しておくだけ無駄というものである。

そんなわけで、私もいっそのことスタッドレスを処分してオールシーズンタイヤに履き替えたいところだが、次にクルマを買い換える時にオールシーズンタイヤ込みで換えるしかないだろう。ただ、今のクルマの車検が終わったばかりなので、それは 2年先のことになりそうだ。

やれやれ、こうしたことのサイクルって、なかなか都合良くは運ばない。

 

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2023年11月23日

明日は「ブラックフライデー」ってやつらしいんだが

11月に入ってからというもの、ショッピングセンターとか E コマースのメールなどで「ブラックフライデー」という言葉をよく見かけるのだが、どうやら明日がその日であるらしい。恥ずかしながら、一体何がどうして「暗黒の金曜日」なんだか知らなかったので、ちょっと調べてみた

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Wikipedia の「ブラックフライデー(買い物)」という項目の冒頭には、次のようにある(参照)。

ブラックフライデー(英語: Black Friday)とは、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日のことである。小売店などで大規模な安売りが実施される。

で、どうしてそれが「暗黒の金曜日」なのかというと、こんなことらしい。

1961年ごろから、フィラデルフィアで始まり、1975年にはかなり広まった比較的新しい言葉で、当日は買い物客で道路が混むことからそう呼ばれている。名付けたのはフィラデルフィアの警察で、人が外に溢れて仕事が増えるために「真っ暗な金曜日」と呼んだことがきっかけとされる。

何しろ「ブラック」というほどだから、元々はいい意味じゃなかったようなのだ。ところがそれはそれ、何でもノー天気に考えたがるアメリカ人のことなので、反語的に使われるようになったらしい。

当初、小売店などはこの言葉に不快感を示して「ビッグフライデー」という言葉を作ったが、一般には「ブラックフライデー」で広まった。その後、フィラデルフィアの新聞が「小売業者が儲かり黒字になる」という解釈を発表してからは、良い意味で使われるようになった

ところで今年、日本でにわかに「ブラックフライデー」がもてはやされているのは、11月 23日の「勤労感謝の日」が、たまたま第4木曜日(つまり米国の感謝祭と同じ)になったので、雰囲気的に尻馬に乗りやすいのだろう。何でも商売のネタにしたがるのだね。

ただ日本では学校も会社も別に休みってわけじゃなく「単なる金曜日」でしかないので、広告代理店主導のキャンペーンにありがちな「上滑り感」たっぷりである。

 

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2023年11月22日

「大富豪と CO2 増加」そして「資本主義と人口減少」

HUFFPOST に ”大富豪は CO2 を出しまくる「汚染エリート」。世界の上位 1%の金持ちが下位 66%よりも排出” という記事がある。私なんか金はないし、さらに最近は頭の中がシンプルになってしまってるので、これを読んで「おいおい、金持ちってヒドいなあ!」と憤慨してしまったよ。

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これで思い出してしまったのは、3日前の 10月 20日に聴いたばかりの NHK ラジオ「マイあさ!」の中の「著者からの手紙」というコーナーである。この日はベストセラー『「人口ゼロ」の資本論』の著者である大西広さんが登場し、マルクス経済学の視点から日本の人口減に警鐘を鳴らしていた。

マルクスなんてすっかり過去の人のような気がしていたのだが、この番組を聴いて「マルクスが 1周遅れで生き返りつつあるのかも知れん」なんて思ってしまったよ。というのは、大西氏の「昨今の日本の『人口減』の要因は資本主義のもたらした『貧困、格差』だ」という主張に頷いてしまったからだ。

とくに「今までなんだかんだいっても、人口なんていうものはどこかから湧いて出るものだという考えがあった」「はっきり言って資本主義は人口の再生産の問題に関心がなかったんです 」「(ヒトが)搾取の対象としてしか見なされなくなって、人口減を加速させている 」との指摘に共感した。

私としては、ここで大西氏が言う「人口」と「ヒト」を、「自然」という言葉に置き換えてみても全く違和感なく通じてしまうことに気付き、驚いてしまった。念のため、下に置き換え表示しておく。

  • 自然なんていうものはどこかから湧いて出るものだという考えがあった
  • 資本主義は自然の再生産の問題に関心がなかった
  • (自然が)搾取の対象としてしか見なされなくなって、自然破壊を加速させている

大西氏の放送が 20日の月曜日で、今回冒頭で紹介した HUFFPOST の記事が翌 21日付というのも、何かの因縁のような気さえしてしまうほどだが、その HUFFPOST の記事は次のような言葉で結ばれている。

Oxfamの気候正義政策シニアアドバイザー、Chiara Liguori氏はこう述べる。

「超富裕層は、地球が破壊する程にまで略奪し汚染しています。そして、その最も高い代償を払うのは余裕がない人々なのです」

これまで人口が増加すると自然が破壊されると単純に考えていたが、どうやらそんな単純な理窟ではなさそうだ。現代社会では「経済」という要素が絡むと、「人口減」と「自然破壊」が表裏一体のようなのである。資本主義は既に煮詰まってしまっているのかもしれない。

そういえば、大きな失政があったわけでもないのに岸田内閣支持率が低下する一方(参照)というのも、あるいは時代の底流を現していると言えないこともない。こうなると、21世紀に通じる「新マルクス主義」みたいな考え方が台頭する可能性もあるよね(参照)。

【付記】

ちなみに「著者からの手紙」で放送された文字データは「NHK 読むらじる」の こちら で読むことができ、音声データも 12月 4日午後 0:00 までなら こちら で聴くことができるので、興味のある方はどうぞ。

 

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2023年11月21日

迂闊な貼り紙表示というもの

ぎぶそんさんという方の 11月 12日の tweet(参照)、何気なくフツーに「あのクリスマスケーキが!?」と読んでしまい、画像を見て初めて「ああ、『クリスケスマーキ』と言ってるのか!」と気付いた。ただ私としては「クリスケ予約中/スマーキ受付開始」としか読めず、無意識の脳内修正も機能しない。

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ちなみに『クリスケスマーキ』だけでなく、「予約受付中開始」(と読ませたいんだとしたら)という言い方もかなり迂闊だ。Tweet 時点で既に開始後 2ヶ月近く経ってるようだから、「予約受付中」とすべきだろう。

この関連ではさらに叶音さんという方が、質量共に上回る tweet をしておいでだ(参照

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「クリスマ  スケケキ/スチーン」、「スタフニング オーッフ」、「フランクフトル」なんてことになっていても、客は誰も「あの表示、おかしいよ」と言ってくれないんだろうね。つれないものである。ただ、「フランクフトル」は意識的なジョークかもしれないが。

4枚中の左下は拡大画像を表示しておくが、上から 2枚目と 3枚目が入れ替わったせいで、魔法の呪文になっている。こちらも頭の中が白くなってしまい、「ジュワっとチーズがあふれだす! あふれメンチチーズ」のつもりなんだろうと推定できるまで 10秒近くかかった。

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ただ、表示の正しい並び方はわかっても、意味がわからない。何しろ「メンチチーズ」というのは初耳なのでググってみたところ、ローソンの商品だった(参照)。これで迂闊な表示をしたのはローソンだとバレたわけだが、それにしても「あふれメンチ チーズ」って、実体のわかりにくいネーミングだよね。

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上記の画像はほとんど、A4 サイズ(だろうと思う)の用紙に分割してプリントし、それを並べて貼る際に方向や順序を間違えてしまったために起きたトンチンカンだ。ただ「スケケキ/スチーン」だけはプリント以前の段階で混乱し、「キ」と「ー」の上下を逆に入力してしまったとしか思われないが。

プリントされた用紙は、最終的には店の中からガラスに裏返しに貼るという作業になるので、貼っている当人は順番の間違いに気付きにくいんだろうね。さらに来店の少ない夜中の作業だろうから、店内の照明が明るいために文字が透けて見えなかったのかもしれない。

ただ、貼り終えてから店外に出て確認する作業ぐらいはしてもいいと思うのだが、そこまで思いが至らなかったのだろう。こうした迂闊さはまんざら他人事とも思われないので、自分もいろいろな面でしっかり気をつけよう。

【11月 26日 追記】

遅ればせながら思い出したのだが、この関連で私も今年 5月 12日に「「防災備準」って何だ?」という記事を書いていたんだった。ただ、「クリスケスマーキ」や「あふチチーれメンズ」に比べたら、インパクトは足軽クラスでしかないね。

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2023年11月20日

”珈琲屋 OB” という店は、なかなかいいよ!

最近、所用で埼玉県の越谷市に行く機会が増え、その度に北越谷の "OB" という喫茶店でゆったりとコーヒーを飲むことにしている。ログハウス風の造りでなかなか居心地がよく、Wifi 完備の上に各テーブルに電源まであるので、MacBook を広げて仕事するにもありがたい仕様だ。

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あんまり気に入ったもので、ちょっと「珈琲 OB」のキーワードでググってみたところ、「金魚鉢のアイスティー!? ドリンクがとにかくデカい珈琲屋 OB に、ヒミツを全部聞いてきた」というルポ記事が見つかった。これがなかなかおもしろいので、本日のネタとさせていただく。

私はこの店ではモーニングセットとケーキセット(いずれもホット・コーヒーとのセット)しか頼んだことがないので、アイスティーがこんなに巨大(1.8リットル!)とは知らなかったが、そういえば、確かにコーヒーの量も充分で、レギュラーでスタバの「トール」ぐらいは優にある。これで 360円は安い。

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なんでホットコーヒーがアイスティーほどの量じゃないのかというと、上述の記事によれば「ホット対応のカップで大きいのがないから」というだけの理由らしい。ずいぶんぶっちゃけた話で、笑ってしまったよ。念のために書き添えておくが、量がたっぷりというだけじゃなく、ちゃんとおいしい。

この記事でインタビューに応えているのは、有限会社珈琲茶館オービー・本部長の千葉さん。下の写真で見る通りなかなか魅力的な女性で、自然にさりげなくぶっちゃけた話ができるという、素晴らしい才能の持ち主のようだ。

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この人、普段は本店の八潮店でコーヒー豆を挽いているのだそうで、私の行きつけは北越谷店だが、つい八潮店にも行ってみたくなったりしちゃったよ。

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ちなみに OB は結構多店舗展開しているので、こちらで調べて、近くにあれば立ち寄ってみるのもいいかも。一応埼玉県内がメインみたいだが、何と神戸、諏訪、新百合ヶ丘、藤沢にもあるのだね。

ちなみに、この店舗展開には「戦略」なんて「全然ない」んだそうだ。千葉さんによれば「うちは全部直営なの。直営だからこうやって適当にできるのよ(笑)」という。「適当にできるのよ」とは、これまたぶっちゃけたお話で、なんだかますます OB が気に入っちゃったよ。

 

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2023年11月19日

コンビニ店内に「バー文化」なんか持ち込まなくても・・・

現コンビニ店員からするとまじでやめてほしい」という tweet があるので何のことかとアクセスしてみると、ローソンとファミマの店内に「バー」を設置するケースが増えているらしい。この tweet は「ただでさえ絡まれてしんどいのに、自ら酔っ払いを作りにいこうとすんな」と訴えている。

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元情報は "なぜ、店内に「バー」が? ファミマも手応え 狙いを運営会社に聞いた" というIT ビジネス ONLINE の記事のようだ。

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この記事に取り上げられているのは、NBG(京都市)という会社の運営する「お酒の美術館」という名前のバーだ。「あらゆる生活シーンにバー文化を」(なんていう理念を掲げ、テーブルチャージ無料で 1杯 500円から酒類を提供しているらしい。

11月初旬時点で、ファミリーマート 8店舗、ローソン 4店舗にそれぞれ出店しているという。ただ、私としては「あらゆる生活シーンにバー文化」なんて必要ないと思うがなあ。そんな無茶な理念が実現したら、世の中大変なことになっちゃうと思いつかないんだろうか。

バーを出店するなら当然ながらそれなりのシーンを選ぶべきだし、とくにコンビニみたいな店舗にバーというのは全然ふさわしくない。もしこんなことが拡大してしまったら、私はファミマとローソンでの買い物は避けると宣言しておく。

ちなみにこの事業を展開する NBG というのは何なのかと調べたら、その前身は「日本ビルガードシステム」というビル管理の会社だったようだ(参照)。なるほど、その省略形で ”NBG” ね。

それなら今後は、”No Bar Gabage” (バーの生ゴミなしよ)の省略形ということにすればいいかも。ビル清掃も楽になるし。

 

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2023年11月18日

「チャーハン症候群」というのがあるらしい

集英社オンラインに ”【5日前のパスタを食べた20歳の学生が死亡】電子レンジの再加熱での殺菌効果も期待できない「チャーハン症候群」の恐怖” という記事があるので、「5日前のパスタなんか食べるヤツがいるのか?」と思って読んでみたら米国の話だった。いやはや、本当に「何でもあり」の国だね。

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「チャーハン症候群」は米国では ”fried rice syndrome” と呼ばれ、話題になったきっかけは iHeart の "20-Year-Old Dies Of 'Fried Rice Syndrome' After Eating Leftover Pasta"(放置されたパスタを食べた後に「チャーハン症候群」で 20歳が死亡: 9月 20日付)という記事らしい。

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ふむふむ、米国の元記事に添えられた写真はいかにも毒々しくて、確かに当たって死んでも不思議なさそうに見える。一方、日本語記事の写真は、記事内容にそぐわないほどおいしそうな出来たてとしか思えないよね。

この「チャーハン症候群」というのは「セレウス菌」という菌によって引き起こされるという。我が国でもこの菌による食中毒は報告されており、主にチャーハンやピラフ、焼きそば、スパゲッティなどの米飯・麺類の調理食品がアブナいようだ。

症状としては我が国では嘔吐が多く報告されているが、NIID 国立感染症研究所の「セレウス菌感染症とは」という文書では、いずれも軽症だったとされている。ただこの菌は耐熱性(90℃60 分の加熱に抵抗性)の芽胞を形成し、芽胞状態になると加熱やアルコール消毒でも殺菌しづらいという。

それだけに「タチの悪い菌」と言えるわけで、次のような注意が必要とされている。

  1. 一度に大量の米飯やめん類を調理し、作り置きしないこと。
  2. 穀類等が原料の食品は、調理後保温庫で保温するか、小分けして速やかに低温保存(8℃以下)すること。

最近は暖房によって室温が高くなる傾向があるので、冬だからと言って安心はできないということだ。まあ、5日前のパスタを食べるなんて常識を遙かに超えた食い方をするんでもない限り死んだりはしないだろうが、注意に越したことはない。

 

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2023年11月17日

食べ物を撮る時、iPhone を逆さにするといいって?

Togetter で "食べ物を撮る時はiPhoneを逆さにすると立体感が出ていいよと聞き試してみた「猫を撮る時にも使える」「確かに全然違う」" というのがあるので、さっそくリンク元に飛んで見ると、下の画像のような tweet だった(参照)。iPhone を逆さまにして撮ったのは右側の写真らしい。

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これ、iPhone を逆さまにして構えるとカメラの「奥行き付加機能」が作動し始めるというような話じゃなく、単に撮影角度が変わるだけということのようだ。iPhone のカメラ・レンズは裏側の左上に付いてるので、逆さまにすると視線が低くなるのだ。

これで改めて思ったのは、「iPhone で写真を撮るとき、みんな圧倒的にタテ位置で構えるんだなあ」ということだ。片手で縦に構えて持って、親指でシャッターを切る人がほとんどなのだろう。

私はスマホで写真を撮るときに、タテ位置で構えるという発想がない。こちらと平行してやっている「和歌ログ」というブログに収める写真も、すべて「ヨコ位置」である。どう見てもその方が「作品」として収まりがいいのだから、当然のことだ。

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写真のタテ位置・ヨコ位置の問題に関しては、過去にも何度か書いている。一番わかりやすいのは、2017年 2月 22日付の「視聴者投稿のタテ位置動画に思う」ってやつだ。

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とくに昔は画面が極端に縦長のガラケーが多かったから、それでそのまま写してしまうと、上の画像のような残念なものになる。せっかくの富士山の姿がタテ位置構図のせいで切れてしまうのに、そのままシャッターを切ってしまうというのは無神経にもほどがあるというものだ。

映画でもテレビでも、画像はほとんどヨコ位置と相場が決まっていて、人間の目も横長の画像を見る方が楽なようにできている。それなのにどうしてみんなタテ位置で写真や動画を撮るのか、さっぱりわからない。

食べ物の写真を撮るにしても、両手でヨコ位置にして持てば、よりいい感じの構図を探しながら自然にカメラ位置を下げることができる。片手で構えると、不細工な「上から目線」になりがちだ。

というわけで本来は、iPhone を構えるのに逆さまにするも何もない。フツーにヨコ位置で構えて一番いい構図を探せばいいだけの話だろう。最近はスマホが当たり前になった結果、写真を撮るという行為が無造作になりすぎている気がしてしまう。

知り合いのカメラマンは、フィルム写真だった時代は 1枚の写真のシャッターを切るにも本当に慎重だったと言っていた。

 

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2023年11月16日

「大麻グミ」のセールス・プロモーション、失敗?

「大麻グミ」という言葉がネット・ニュース上を踊りまくっている。今月 3日、これを食った 20代の男女 4人が体調不良で病院に運ばれ、翌 4日には小金井市の「武蔵野はらっぱ祭り」で 40代の男性が配っていたグミを男女 5人が 食べたところ、体調不良を訴え搬送されたという(参照)。

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そもそも「大麻グミ」ってどんなものなのか、ググってみたところこんなようなものが見つかった。決してオススメできないのでリンクは敢えて切っておく。

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「武蔵野はらっぱ祭り」での件に関しては TBS の別のニュースによれば、「グミを配った男性は警視庁に対し『食べると元気になると思い、他の人にも食べてほしいと思った』と話している」のだそうだ(参照)。しかしよくまあ、そんなアヤシいものを配られてホイホイ食べる気になれるなあ。

「大麻グミ」のキーワードでググればほかにも類似品がいろいろ見つかるが、総じて 10粒で 5,000円〜9,000円と、やたら高い値段が付いている。つまり、フツーのオッサンが「他の人にも食べてほしい」なんて軽い気持ちで配りまくれるようなものじゃない。

こうした類いのグミは、”HHCH” (ヘキサヒドロカンナビヘキソール)という成分を含むというのが謳い文句になっている。これは大麻に含まれる幻覚成分 ”THC”(テトラヒドロカンナビノール)に似せて作られた合成化合物なのだという。

THC の方は有害物質として法律で規制されているが HHCH の方は規制対象外なので、これを含む食品の販売は、一応今のところは違法じゃない。これが重要なポイントだ。

今回のケースは想像するに、これらの「大麻グミ」製造の関係者が、祭りの場を借りて妙なセールス・プロモーションを試みたんじゃなかろうか。「いずれ規制対象になって販売できなくなるだろうから、その前に駆け込みで売れるだけ売っとこう」という魂胆だろう。

口コミで広まって販売が増えれば、儲けものということだったのだろうが、案に相違して食った人間の腹具合がおかしくなってしまい、ハッピーになる前に病院に搬送されるなんていう結果になってしまった。

このセールス・プロモーション、どうやら失敗に終わったようだ。しかし逆に、「怖いもの見たさ」で買っちゃうヤツも出てくるかな?

 

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2023年11月15日

本の外側の箱は、その道では「函」というらしいが

「何とか全集」とか辞書などの類いの本には、外側の箱が付いていることが多い。しかし外国ではどんな豪華本でもこんな箱の付いているのは見たことがないので、どういうことなんだろうと急に気になってググってしまった。

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ブックカバー(表紙に付けるカバー)が日本独特のものとは知っていた(参照)が、もしかしたらこの箱もそうなのかもしれない。ちなみにこれを正式に何と称するかについては、Yahoo! 知恵袋にも以下のように諸説あって(参照)、決定版とも言うべき正式名称ってないみたいなのだ。

  • 「函(はこ)」または「ケース」といいます。
  • 業界用語で「貼函」、一般用語では「外箱」「ブックケース」というそうです。「貼函」という語は、箱の中(本体)を段ボール紙で作り、上から装丁用の紙を貼るので、そのように呼ばれるとのことです。
  • ”外装箱”といいます。略して”外箱”ってよんでます。

どうやら一般的には「外箱」で漢字表記も「箱」でいいようだが、その道に深入りすると「函」という表記になるようなのだ。そして上の 2番目に登場する「貼函」というのは、片側の狭い口から入れるいわゆるフツーの「外箱」じゃなくて、こんなような豪華本用の蓋付きの箱を指すようだ。

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さらに問題は「ケース」とか「ブックケース」とかいうカタカナ名前だが、これらはまともな英語とは到底思われず、"bookcase" で画像検索すると、以下のようにいわゆる「本棚」ばかりが出てくる。つまり英語で "bookcase" と言ったら、フツーはまず「本棚」が頭に浮かぶってことだね。

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じゃあ、この「外箱」のことをホントの英語ではなんというのか、辞書サイトの英辞郎で調べてみるとこんな結果になった(参照)。

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一番上の "forel" というのは「(本の)」というもっともらしい但し書きのせいで逆に不安になり、"forel" で画像検索をかけたら、魚の画像ばっかり出てきた(参照)。そして Wictionary では ”forel" が次のように説明されている(参照)が、いわゆる「外箱」とは別物としか思われない。

A kind of parchment for book covers; a forrill. (一種のブックカバー用羊皮紙; forrill とも言う)

一番下の "slipcase" も、文字通り滑らせるように入れるケースってことで、別に本のケースに限らないだろう。要するに「眉唾」だ。

いろいろ調べてみたところ、「日本における書籍函の盛衰について」というかなり信頼の置けそうな研究レポートが出てきて、その冒頭近くに次のようにある。

明治初期(19世紀半ば)わが国に導入された洋式製本の技術は,それまで日本に定着していた文化と技術の伝統を活かし様々な冒本型の製本様式を作り上げるが,以下に述べる書籍用函もその一つの例である。

なるほど、やはりこれもまたブックカバー同様に、日本独特の様式なのだね。道理で、英語でどういうのかなんて調べてもまともな訳語が示されないわけだ。

ちなみに私の手持ちの紙の辞書は、「外箱」をすべて処分してしまってる。あんな邪魔くさい「ハコ」があるから、気軽に辞書を引く習慣がつかなくなるんじゃなかろうか。

 

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2023年11月14日

あくびの定義を変えるか? イルカのあくび

朝日新聞のサイトに ”イルカさん眠たいの? 野生でも水中「あくび」 三重大チームが発見” という記事がある。水族館のイルカが水中であくびをするのを発見した三重大学の研究チームが、さらに野生のイルカも同様にあくびをすると確認したというのである。

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この研究は、「あくびの定義」を変えることにつながるかもしれないというほど重要なものであるらしい。これまであくびというのは、「呼吸で酸素を脳に取り込み、眠気を覚ます」ためのものと考えられてきたのだが、水中のあくびは呼吸を伴わないのだから、別の意味を想定するほかない。

あくびの特徴というのは、「口をゆっくり大きく開ける」「最大まで開く」「素早く閉じる」という一連の動作なのだという。そんなのはこれまでまともに意識したことがなかったが、改めて自分であくびして確認してみると、確かに「口をゆっくり大きく開け」て、「素早く閉じ」ている。

試しにゆっくり閉じてみようと試みたが、その分あくびそのものが長引くだけで、その後にゆっくり閉じるのはなかなか難しい。人間の体というのは不思議なものである。いや、あくびはサルや鳥、カエルなどでも確認されているというから、人間の体だけに限らないだろう。急にカエルに親近感が湧いてきた。

どうやらあくびの効果というのは「酸素を取り込む」ことよりも「口を大きく開ける」ことの方に意味がありそうだ。何しろ、顎関節のすぐ近くには脳があるから、何らかの刺激を受けるのだろう。

記事には「ハンドウイルカはあくび後に行動が活発になる個体があり、ジュゴンは眠気のあるタイミングであくびをしていた」とある。いずれにしても、あくびは眠気覚ましに確実な効果があるようなのだ。

そういえば高校時代に、「授業中にあくびをすると怒る人もいるが、私は怒らない。あくびは脳を活性化するから、私の授業ではしたくなったらどんどんしていい」と言い放つ変わった教師がいた。どうやらあくびの効能をわかってたみたいなのだね。

願わくは、眠くなんてなりようのない授業をしてもらいたかったが。

 

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2023年11月13日

千葉県にはクマがいないことについて

千葉日報が ”本州唯一「クマなし県」千葉なぜ 環境は適しているが…地理的条件要因か 将来のリスクは? 県立中央博の下稲葉研究員に聞く” と伝えている。オリジナルのニュースは上の記事タイトルをクリックすれば読めるが、下の画像はそれを転載した Yahoo! Japan ニュースの方のものだ。

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なんでまた千葉日報のオリジナルへのリンクと Yahoo! Japan へのリンクを分けて紹介するなんていう面倒なことをしたのかというと、使われている画像がちょっと違うからである。

元の記事は下村研究員の写真とクマの確認地点を表すマップのみのだが、Yahoo! の方には上の画像でおわかりのように、冒頭にクマの写真が添えられている。ところがこの写真、どうみても本州に生息するツキノワグマじゃなくて、北海道にいるヒグマなのだよね。

この写真のキャプションには「全国でクマの被害が相次いでいる」とあり、さらに「写真はイメージ」という断り書きも添えられている。ただ、いくら「イメージ」と言っても、千葉県のニュースなんだからツキノワグマの方の写真にして欲しかったと思うのは、私だけじゃないだろうね。

ちなみに東京都にもクマがいるというのは、奥多摩から奥秩父にかけて山地がつながっているからだ。私の住む茨城県もかつては「クマなし県」と言われていたのだが、最近になって生息が確認されたというのは、福島県から山伝いに移動してきたものらしい。

下の地図はニュースに添えられていたもので、水色が 2004年の環境省によるクマの確認地点、赤色はその後の分布拡大エリアであるという。20年足らずでクマの生息地域が拡大しているとわかる。

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ところで、大阪府にもクマがいるというのは意外だよね。茨城県ならぬ茨木市で、人がクマと鉢合わせしたり小学校のグランドでクマの足跡が発見されたりしている。

千葉県に関しては他の地域と山が連なっていないので、今後もクマが移動してくる心配はないらしい。タヌキやイノシシはたくさんいるようだけどね。

 

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2023年11月12日

ウィーンのユニークなデザインの噴水

AFP BB News に "2.9億円が「醜い」噴水に批判殺到 ウィーン" という記事がある。オーストリアの首都ウィーンでお披露目された、近代的水道設立から 150年を記念する噴水が、「醜い」上に制作費が高額だとして激しい批判を呼んでいるというのだ。

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記事には次のようにある。

水盤の周りに人のような形をした彫像 33体が輪になって座っているデザインを手掛けたのは、挑発的な作風で知られるウィーンを拠点に活動するアーティスト集団「ジェラティン(Gelitin)」。審査によって選ばれた。彫像は大切な資源である「水に対する地域社会の責任」を象徴している。

ちなみに左派社民党所属のミヒャエル・ルートビヒ(Michael Ludwig)氏が市長を務めるウィーン市の発注したこの噴水を、最も激しく批判しているのは右派自由党だという。その意味では、政治対立的なファクターもありそうだ。

「ジェラティン」というのは挑発的なパフォーマンスや作風によって知られている(参照)のだから、決して「まともな」ものにはなりようがないというのは発注時点からわかっていたはずだ。ましてや「審査によって選ばれた」というわけで、無闇にぶち壊すわけにもいかないだろう。

像の一部がミシュランマンのようだとけなす声もある」というので、添えられた写真を辿ってみたら、それらしいのが見つかった。多分この写真の 右から 2番目のことを言ってるのだろう。4番目もそれらしいし、見ようによってはなかなか愛嬌がある。

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ちなみに私個人の感覚で言ったら、この噴水はそれほど口を極めて非難するようなものとも思われない。どうでもいいフツーのデザインに比べたらなかなかユニークな作品で、3億円近い金をかけた意味はあると思う。そのうち「ウィーン名物」としてしっかり認知されるだろう。

これがどうしても気に入らないという人たちは、目を背けて見ないようにして歩けばいいだけのことだ。

 

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2023年11月11日

岸田内閣の支持率低下を巡る冒険

岸田内閣支持率が急落してるんだそうで、TBS NEWS DIG も ”「今は何をやっても裏目」内閣支持率 10ポイント以上急落の衝撃” と伝えている。今年前半の「無双」とまで言われた(参照)状態と比べると、どえらい違いだ。

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岸田首相は前任者の菅さんあたりと比べると、しゃべってる内容がちゃんとわかるというだけでも大きなアドバンテージだし、外国に出てもそれなりに恥ずかしくなく振る舞える。直接的にはこれといった大失点がないのに支持率だけはどんどん下がるというのは、「不思議な現象」と言えないこともない。

とくに「減税」を打ち出した直後に支持率が下がるというのは、前代未聞だ。ジャーナリズムはその要因を「将来的に防衛費や少子化対策で国民負担が増える」とか「住民税非課税世帯への現金給付など、減税と給付の混在」とかもっともらしいことを言っているが、決定的な説明には至らない。

そんな風に思っていた矢先、「駅前糸脈」というブログの記事を読んで「なぁるほどね」と膝を打った。最近の副大臣や政務官の不祥事に関連して、次のように書かれている(参照)。

議員どころか社会人としての資格も疑われる人物を揃えて、内閣改造は変化を力にするためだというのは、自らの能力不足と人を見る目が皆無なことを示している、すなわち首相の任に耐えない。

要するにこの人、首相という地位にふさわしいほどの「人を見る目」を持っていないのだね。それと関連して、親身に尽くしてくれるお友達というか脇役というか、そんなような存在もいないし、ましてや庇ってくれたり代わって泥を被ってくれたりするような側近なんて、全然見当たらない。

喩えて言えば、仕事はできないわけじゃないが、人脈と営業力に欠けるフリーランスみたいな感じである。自民党みたいな組織の中では、高得点を稼げるタイプじゃない。そんなような存在がなまじ「減税」を打ち出しても「選挙に向けた人気取り」なんて見透かされる。

さらに世間的には、こんなタイプに対しては悪口を言いやすいって大衆心理まであるようなのだね。突然ブチ切れたりされる心配もなさそうだから、コワくもなんともない。

考えようによっては気の毒なことに、「さしあたって代わりもいない」ということで、早々に首相の座を降ろされるほどの事態でもないようだ。これって、「岸田内閣の危機」というより「自民党の危機」と見る方がいいのかもしれない。

そろそろ地味にさりげなく「耐用年数」が切れてもいい頃だし。

 

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2023年11月10日

おばあちゃんが原チャリで「チョー危険逆走」

私は「ジェンダー差別」と言われるのを覚悟で「オバサンの自転車はアブナい!」と思っていて、過去には ”「無灯火」「傘さし」「逆走」という「危険走行の三冠王」とも言うべきオバサン” なんてことまで書いている(参照)。ところが、世の中にはそれよりもっとアブナい存在があると知って驚いた。

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それは、「おばあちゃんの原チャリ」である(参照)。問題の tweet に添付された動画を見ると、この「おばあちゃん」は何を間違えたか、本来走行すべき車線の反対車線の左側(つまり反対側の追い越し車線)を左ウィンカー付けっぱなしで堂々と逆走している。まさに「免許返納すべき」レベルだ。

道路には立派な中央分離帯があるので、「ついセンターラインをはみ出しちゃった」なんてことはあり得ない。想像するに、おそらく手前の交差点で右折した際に、中央分離帯の向こう側に存在する「本来入るべき左車線」に気付かず、軽い気持ちで手前にある反対車線に入ってしまったのだろう。

それはそれとして、いくら何でもすぐに「あらら、車線を間違えちゃった!」と気付いて、慎重に Uターンしそうなものだが、このおばあちゃん、自分の逆走にちっとも気付いていないようなのである。だからこそ、こんなにも堂々と走行できたのだろう。

この時は、クラクションやパッシングで危険を知らせてくれる対向車がなかったようなのだね。まさに「幸か不幸か」という言葉がぴったりのケースだ。

それどころかこのおばあちゃん、前方の交差点に差しかかると当然の如く赤信号を無視して侵入し、左折して行ってしまう。ちっとも悪びれた様子がないので、赤信号で左折するのはいつものことなんだろう。そして自分がしてしまった「とんでもないチョー危険逆走」に関しては、まったく無意識のようなのだ。

世の中、無意識でやっちゃうことほどアブナくて強いものはない。この埼玉のおばあちゃん、マジで免許返納する方がいい。そうでないと、自分の命だけでなく他人の命まで危険にさらすことになる。

 

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2023年11月 9日

「衣替え」は、死語になってしまうかも

夜明けが遅くなった上にあっという間に夕方になるので、季節はそれなりに変わっているのだと辛うじて感じる。日中はまだまだ Tシャツ 1枚で充分だが朝晩はひんやりすることもあり、着る服の選択が面倒な時期である。

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「そう言えば、最近は取り立てて『衣替え』なんてしないなあ」と思い当たってググってみたところ、大和ハウスの「衣替えをしない人が増加中? 季節の衣類を上手に管理するコツ」という記事が見つかった。昨年行った衣替えや収納に関するアンケート調査に基づいたもののようだ。

「衣替えはいつ?」とか「上手な衣替え」とか、代わり映えしないページばかり並ぶ検索結果の中で、唯一と言っていいほど実際的なことが書いてある。さすがハウスメーカーだけのことはある。ファッション関係の会社では、決してこうはいかない。

おもしろいのは、衣替えを「季節の移り変わりに合わせて少しずつ行う」が 44% と半数近くを占め、「年 2回行う」の 36% を上回っていることだ。「6月 1日と 10月 1日は衣替えの日」なんていうのは、単に旧来のしきたりに過ぎないということのようだ。

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さらに、衣替えを「しない」という回答が 14% というのも興味深く、その理由は「クローゼットが大きいので衣替えの必要がない」というのが目立つ。「通気性の悪い場所やケースに保管すると、衣類の黄ばみやカビ、ダニなどが気になる」というのも、クローゼットに余裕があるからこそだろう。

一方で、「服が少ないから入れ替える必要がない」という回答もある。私も最近、最低限の服で回していこうと大整理を進めたばかりで「服なんて、ほんの少ししか要らない」と実感しているので、これには結構共感してしまう。

衣替えをするという回答の中にも、「春であれば、(トレンチ)コートが不要になるくらいの陽気になってきた時。秋はその逆」とか「タンスの各段に季節ごと分けている」とか、かなり柔軟な回答が目立つ。前者なんて、コートを手前に出しておくか奥に移すかというだけの違いだろう。

ということは「年 2回(あるいは 3回以上)」とか「季節の移り変わりに合わせて少しずつ」とか「しない」とかいう回答の差というのは実はかなりビミョーで、同じようなことをしていても気分次第で別の回答になってしまうみたいなところもありそうだ。

かく言う私もシーズン毎の服の違いは、トップのベースが Tシャツ(あるいはポロシャツ) 1枚か、肌着+シャツにするかというぐらいのもので、寒ければさらにジャケットを重ねるだけだ。この程度のことがことさらに「衣替え」と呼ぶに値するかどうかというのは、人によって考えが違うだろう。

以前は冬の必需品だったふかふかのダウン・ジャケットなんて、今では北海道に出張する時ぐらいしか出番がなくなってクローゼットの奥にしまいっぱなしである。ただ対照的に薄手のダウンベストは、夏でも冷房効きすぎのホテルや店、北海道の旅などで重宝するので(参照)、リュックの奥の常備品だ。

「衣替え」というのは、昔とはコンセプトが変わってしまっているみたいなのだね。

 

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2023年11月 8日

ポルトガル人も「イワシ」が大好きだそうで

AFP BB News に ”人々を結ぶ魚、ポルトガル人に愛される「イワシ」” という 9月 30日付の記事を今さらのように取り上げたい。イワシは同国の漁獲量全体の 3分の 2を占め、イワシの缶詰産業は主要産業となっているほどで、ポルトガル人はイワシが大好きなんだそうだ。

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この記事にはポルトガル人たちがイワシを獲り、調理し、食べている写真が添えられていて、嬉しくなってしまった。というのは、私もイワシは大好きで、このブログでも何度か書いているほどだからだ。

安いサンマと魚種交替」(2003年 9月 18日付)

私はサカナの中ではイカとイワシが大好きで (イカは広い意味のサカナとして解釈していただきたい)、好みが安上がりで経済的だと思っていたのである。

マグロにイワシ」(2007年 1月 7日付)

私は寿司でもあんまり「赤ネタ」は食わない。好きなのはイカとホタテとイワシ、アジといった、地味な系統だ。

ちなみに私が現在居住する茨城県はイワシの漁獲量が日本一で、鹿嶋などに行くと新鮮なイワシが豊富に食える。さらに郷里の山形県の庄内浜は、スルメイカが絶品だ。「イワシとイカが大好物」というのは、もっともな話なのである。

たまに回転寿司に入っても、ふと気付くとマグロなんてほとんど食わずに、イワシとイカとホタテばかり選んでいる。ただ最近、回転寿司ではイワシの廻っていないことが多いのが残念だ。

サンマは不漁でもイワシは増えているはずで、水産庁なんかが「魚種転換」を勧めている(参照)ほどなのに、一体どうなってるんだろう。ああ、イワシをたっぷり食べたい。

 

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2023年11月 7日

この暑さ、秋という名の夏でしかない

11月だというのに妙に暑い。 昨日も暑かったが、今日の関東の朝は雨風が強くて竜巻注意報まで出されたというのに、つくば周辺の最高気温は 26℃ になるという。この暑さでは「秋という名の夏」でしかない。

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今日は所用で外出しているので長ズボンだが、昨日はずっと部屋の窓を開け放ち、ショートパンツでデスクワークしていた。11月に Tシャツ 1枚とショートパンツで過ごし、夜はタオルケット 1枚だけで寝たなんて、多分人生で初めてじゃなかろうか。

さらにこの辺りでは、蚊まで多く飛んでいる。来年の夏に孵化するはずの蚊の卵がこの暑さでかえってしまったらしく、部屋では電気蚊取器を付けていた。

東京都心では昨日までで夏日(最高気温 25℃ 以上)が144日あり、今日で 145日目になりそうだ。つまり年間のほぼ 4割が夏日という計算で、その間に少しは涼しい日が混じることがあるにはあるので両端が広がり、ざっと言えば「夏っぽい気温の期間」が 1年のほぼ半分近くにわたる。

10年前に「最近、春と秋が短かい」と書いたことがある(参照)が、この認識は修正されなければならないだろう。もう「夏がやたら長くて、冬らしい冬がほとんどない」と言う方が当たっているような気がする。

なにしろ今日は夏至(6月 21日)から 4ヶ月半経っていて、冬至(12月 22日)まで 1ヶ月半しかない。曆の上では夏より 3倍も冬に近いはずなのに、こんな暑さなのである。

そういえば近頃は 1年の初めとなる正月頃にちょっと寒いといえば寒いのだが、それにしたって昔ほどの「底冷え」なんてことはあまりなく、雪もほとんど降らない。4〜5年前までは冬に何度か積雪があり、雪かきしないとクルマを出せなかったものだが、最近はそんなことも絶えてなくなった。

そうこうしているうちに中途半端な「春」になるが、桜の花が咲いたと思うとあっという間に「初夏」の暑さになる。そのままずっと暑さ基調で推移し、年の瀬が近付いて秋だか冬だかわからない曖昧な季節を過ごすうちに、年が明けてしばらくすれば、またぞろ暑い季節に向かうことになる。

「日本は四季のある国」というのは、もはや幻想に近づきつつあるようなのだ。

【同日 14時 30分 追記】

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東京都心で最高気温が 27.5℃ に達し、11月の最高気温の記録を 100年ぶりに更新したのだそうだ(参照)。いやはや、驚きである。

ただ、つくばは予報が少し外れて空が晴れなかったので、夏日にはならなかった模様。とはいえ湿度が高いので、かなり蒸し暑い。

 

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2023年11月 6日

津波の恐ろしさのわかる動画

HUFFPOST に「津波は高さ 30センチでも容易く流される。津波注意報を侮ってはいけない【映像 / 津波防災の日】」という記事がある。そこで紹介されているのが、下の動画だ。

このビデオに映っているのは「高さ 30センチ」の津波モデルなのだが、ご覧のように人間があっけなく倒され、ロープにつかまっていなかったら流されてしまっただろうと思われる。津波の威力というのは大変なものだ。

地震が発生すると「高さ 30センチの津波が来る」といった「津波警報」が発表されることがあるが、多くの人は「30センチの津波なんて、全然大したことないだろう」と軽く考えがちだ。風の強い時なんかは 50センチや 1メートルの波が寄せることがあるのだから、そう思うのも仕方がない。

しかし津波は通常の波とわけが違う。風によって発生する波は海の表面だけが動いているのだが、津波というのは水が海底からまるごと盛り上がって押し寄せるのだから威力が全然違う。さらに陸地にぶつかると数メートルの高さになることがある。

2011年の東日本大震災の際に宮城県石巻市の大川小学校では、子供たちを学校のグランドに集合させただけで高いところに避難させなかったため、多くの命が失われた(参照)。一方、岩手県釜石市の鵜住居小学校では「とにかく高いところに逃げろ」との指示で、子供たちの命が助かったのだった。

下はこの実話をもとにした動画である。

とにかく津波の情報が流れたら、海辺にいる場合は少しでも海岸から離れた高い場所に避難しなければならない。海岸まで山が迫っているところでは少し登れば安心しがちだが、ぶつかった波がとんでもない高さになってしまうのだから、さらに高いところまで逃げなければならない。

 

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2023年11月 5日

ビジネスホテルのエアコンは、客室ごとにして欲しい

【再】ひがしラスカル さんという方が「たまにあるビジネスホテルあるある ・第一次選択希望冷房が選択できない」と tweet しておられる。これ、エアコンの「冷房/暖房」がある時期を境に全館まとめて切り替えられ、個々の客室では選択できない仕様のことだろう。

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今年の秋みたいな気候だと、夕方までは冷房が欲しいぐらいに暑いのに、夜中過ぎには暖房がないと寒くて眠れないみたいなことになってしまうことがある。ところがこうした仕様だと、エアコンのスイッチを入れると温風か冷風かのどちらかしか出てこないので、かなり悲惨だ。

こんなことを書くのはほかでもない、私自身が今年 6月の北海道室蘭市への出張でそんなケースに遭遇したからである。

泊まったホテルは 6月のこととて、エアコンが「全館冷房」仕様に切り替えられていたみたいなのだが、この日は道南地域だけが妙な冷え込みで、夕方には暖房が欲しいぐらいだったのである。ところが、エアコンのスイッチを「オン」にすると、冷たい風が吹き降ろしてくるばかりでさらに冷えてしまう。

私は出張の際は夏でも必ずリュックにダウンベストを入れているのだが、それはこんなことがないとも限らないからである。そして 6月の旅では、これがモロに正解だった(参照)。

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同様のことは "「ターミナルホテル」 という名称のホテル" (2018年 4月 10日付)という記事でも書いている。4月という気候的にはビミョーな時期で、日が暮れてからは「寒の戻り」でかなり冷え込んだのだが、エアコンからは冷気がガンガン吹き出してきてスイッチを切るほかなかったという話である。

全国のビジネスホテルにお願いしたいのだが、エアコンは客室ごとに独立したのを設置してもらいたいなあ。私のひいきのスーパーホテルはみんな個別エアコンだから安心なのだが。

 

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2023年11月 4日

『杉田水脈七変化』という外題のお粗末

杉田水脈という衆院議員が自身の差別的な言動に関して無理筋の自己正当化的 tweet をしているというのが話題になっている。これを報じる東京新聞の記事に添えられた写真を見るとほとんどノーメークの寝起き顔なので、「へえ、杉田水脈って、こんな顔なんだったっけ?」と思ってしまった。

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で、その自己正当化の tweet というのがどんなものなのかと検索してみると、下の動画を添付したのが見つかった(参照)。驚いたのは、その内容なんかよりも動画に登場するご本人の画像である。

上の動画リンクでは顔が隠れてしまってるので、冒頭に出てくるショットを下に置いておく。この人多分、オジサン連中にはこの「カマトト顔」で迫るのが一番効果的と体験から学んでるのだろうね。ただ、これじゃあ画像を二つ並べて見せられても同一人物とは気付かない人も多いだろう。

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というわけで、試しに「杉田水脈」のキーワードで画像検索をかけてみたところ、出てくるわ出てくるわ、こんな感じで「七変化」以上の変わり身である。

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中でも感動的なのが下の写真で、何かの手配写真かと思っちゃったよ。

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で、老婆心ながら言わせていただきたいのは、国会議員も一種の「人気商売」なんだから、視覚的イメージはある程度集約しておくべきだろうということだ。出てくる度に雰囲気が違いすぎると「軽薄な人」という印象を与えがちなので、せめてヘアスタイルだけでも統一しておく方がいいんじゃないかなあ。

それとも、本当に「軽薄な人」なのかな? (実際、そんな気がするのだが)

というわけで、本日の記事のタイトルは歌舞伎の外題風に『杉田水脈七変化』とさせていただいた。読みは「すぎたるや すいみゃくしちへんげ」

【11月 7日 追記】

この人、捕鯨母船「日進丸」の引退セレモニーに出席した(参照)というのだが、自身の tweet に添えられた写真がまたまた「別人」ぽい。スゴいなあ。顔をいくつ持ってるんだろう。

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ちなみにこれを伝える tweet の「文字どうり傷だらけの船体は・・・」という表記は、「文字どおり・・・」(あるいは「文字通り・・・」)と勝手に添削させていただく。

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これ、フツーに「もじどおり」と入力すればちゃんと「文字通り」に変換されるのだが、「文字どうり」だと「文字道理」になっちゃうので、あわてて平仮名に修正したんだろうね。普段「日本、日本・・・」と叫んでるのだから、日本語ももう少しきちんと学んだ方がいい。

ついでに言えば「攻撃の激しさを表しています」という表現もまたスゴいし ^^;)

 

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2023年11月 3日

「陰謀論を信じる人」に関する「面白くない」研究結果

読売新聞オンラインに "「頭の良い人」は陰謀論にハマるか、学術誌に論文が掲載…「面白くない」研究結果は心理学者を奮い立たせた" という記事がある。タイトル的には興味をそそられるが、読んでみると確かに面白くもなんともない。

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学生時代は「陰謀論」を信じるヤツというのが周囲にいてうんざりしていたものだが、今もなお健在のようで、このブログでも "ネットのトレンドは 「陰謀論批判」" (2008年 1月 8日)とか "「ワクチン陰謀論」というのがあるらしい"(2021年 6月 20日)なんて記事を書いている。

ちなみに冒頭で紹介した論文を発表したのは、鹿児島大学法文学部の大薗博記准教授(42歳)と昭和女子大学人間社会学部の榊原良太准教授(36歳)という 2人の社会心理学者なのだが、研究の結果わかったのは、「熟慮性が低い人」ほど「陰謀論を信じやすい」ということだったという。

要するに陰謀論にハマらないようにするには、「熟慮」することが大切ということだ。当たり前すぎて、面白くもなんともない研究結果である。

そういえば、3年ちょっと前に東洋経済 ONLINE で、米国のニューヨーク・タイムズの「陰謀論研究」に関する記事が翻訳紹介されたことがあった。"研究で判明「陰謀論を信じる人」に共通する性格 米国人の 3割はコロナは作られたと信じている" というものである。

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この記事では、「陰謀論を信じる人」に共通する性格としては、一般的に言われる特性のほかに「サイコティシズム」という思考パターンがあるとされている。統合失調症型パーソナリティ障害の中心的な側面で、「奇妙な信念、および魔術的思考」「妄想的思考」などが特徴的だという。

要するに陰謀論を信じるハマる心理的特性ということに関しては、今のところ「そんなこと改めて言われなくても、フツーにわかってるんだけどね」という程度のことしか明らかになっていないということのようなのだね。

 

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2023年11月 2日

実際にクマが頻繁に出没する現場からのナマ情報

私の 10月 25日の記事にクマに関する記事にコメントを付けてくれた食工房の青木幹雄さんが、現場から貴重な情報を発信してくれている。「共存は不可能、クマの性格」(10月 29日付)と「それでもクマは増えている!」(11月 1日付)という 2本の記事だ。

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青木さんは福島県の喜多方市の中でも、秘境といわれる飯豊山登山口に近い山都町で、実際に畑を荒らすクマと隣り合った暮らしをしている。それだけに彼のブログは、「現場からのナマ情報」として説得力がある。

現在のメジャーなメディアで流通している情報の多くは、「今年は 3年前と同様、暑さのためにクマの食料となるブナの実が大凶作で、腹を減らした冬眠前のクマが餌を求めて頻繁に人里に降りてくる」という点で一致している(参照)。ところがこれと現場の実感とは、かなりズレがあるようなのだ。

そういえば私の故郷である山形県酒田市の市街地にクマが現れるという前代未聞の出来事があったのも、今年 6月の初めだった(参照)。これだけをとっても、「冬眠前云々」という情報は確かに説得力が弱い。

専門家も含めた多くの人の認識は、ひょっとしたら違っているのではないかと、私は大いに疑っています。
だって、監視カメラに映るクマの様子からも、捕獲された個体の実例を見ても、痩せているクマなんか一頭もいませんでした。

記事には「猟友会の人も不思議がるくらい、夏だというのにタポタポと脂がのった肉付きでしたから」とある。山の中に食うものが無くて仕方なく人里に出て来るというよりは、青木さんの次のような推察の方がより客観的な説得力があるように思う。

付近の山の中では、環境が良好で順調にクマが数を増やした結果生息域が広がり、そして餌を奪い合うほどになり、環境の良くない所にはじき出された個体が、人里の農作物を狙って侵入を繰り返すようになったのだと思います。

となると、「クマと共存と言うなら、それはこちらも同等な強い力を誇示して圧力でバランスするしか方法はありません」というのも理解できる。彼の言う「人がクマの天敵になるのが役割」というのは、まさにそうした意味なのだろう。

自然な暮らしを愛するが故に、福島の山里に移転して自然食の仕事をしている彼がここまで言わざるを得ないというのは、状況がのっぴきならないところまで来ている故なのだと思わざるを得ない。

現場からの切実な声として、しっかりと受け止めなければならないだろう。

 

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2023年11月 1日

「スナック文化」って、実は私もよくわかっていない

AERA の記事に ”過熱する訪日外国人の「スナック人気」にママたちが困惑 「お通しが理解できない」「混んでも席をつめない」" というのがある。「スナック」という日本独特の飲み屋に訪日外国人が興味津々なのだが、そこにある種の「文化摩擦」みらいなものが発生しているらしいのである。

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記事中には東京・江東区の門前仲町駅の近くにある「辰巳新道」という横丁で店を構えるスナックのママのコメントが紹介されている。こんなのだ。

「近くにホテルがあるから、宿泊している外国人が多くやって来るけど、基本的には旅行で来た外国人はお断りしています。ウチはお通しが 1500円で 2品くらい出して、それが席料になるんだけど、そういうことを説明しようにも、理解してくれないので、対応できないのよ」

う〜ん、そんなことを言われると、実は日本人の私だってよく理解できない。「お通しが 1500円で 2品くらい」と言っても、何だか客側には選択の自由がないみたいだし、何が何でも受け入れるしかないのだろうか。

はっきり言って「スナック」という形態の店で酒を飲んだことなんて、大昔に 1度か 2度あった気がするぐらいのものだ。それにしたって友人に連れて行かれた先が「スナック」みたいだったというだけで、常連らしいおっさんが下手なカラオケ歌うのを聞かされてシラけまくっていた。

とくに最近は酒をほとんど飲まなくなったので、スナックに限らず飲み屋全般に馴染みがない。そして中でも「スナック」という形態に関してはよく理解できなくて、縁遠いもののような気がしているのである。

冒頭で紹介した記事中には、別の店のママのこんなコメントもある。

「外国人はベジタリアンだ、宗教上の理由でこの肉は食べられない、魚、豆腐を出せとか、いろいろと注文が多い。神経を使うし、そういうのは苦手なの」

ちなみに私も宗教上の理由ってわけじゃないが、最近は肉食を絶っているので、勝手に出される「お通し」って、食べられないものが多そうなのだよね。上で紹介したコメントによれば「それが席料になる」というのだから、そのあたりはどう解釈すればいいんだろう。

出された「お通し」が食えない場合はすぐに引き取ってもらい、純然たる「席料」として金だけ払うってことで許してもらえるんだろうか。そんなことしたら、もしかしたら「雰囲気ぶち壊し」ってことで追い出されるのだろうか。

というわけで、私なんかがスナックに入ったらママが神経を使う以上に、こちらの方で神経使いまくって気疲れしそうなのである。できるだけ遠離っている方がよさそうなのだよね。

 

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