赤ワインが苦手なことには、理由があったのだね
最近ほとんど酒を飲まなくなったのだが、よく飲んでいた頃、白ワインは平気だが赤ワインが苦手だった。ちょっと飲み過ぎると、頭がズキズキしてしまうのである。
これ、Gigazine の 11月 21日付「赤ワインを飲むと頭痛がする人がいるのはなぜなのか?」という記事を読んで、単なる「気のせい」じゃなかったのだとわかった。カリフォルニア大学での研究によれば、赤ワインに多く含まれる「ケルセチン(quercetin)」という成分が問題のようなのである。
この成分、果物や野菜にフツーに含まれていて、基本的には健康によい抗酸化物質らしい。ところが問題はアルコールと結びついてしまった時の作用で、記事には次のようにある。
ケルセチンをアルコールと一緒に摂取すると、体内でケルセチングルクロニドと呼ばれる物質が生じ、これがアセトアルデヒドを分解する酵素「2型アルデヒド脱水素酵素」の働きを阻害してしまいます。
アセトアルデヒドというのは、あの「二日酔い」を生じさせる有名な物質である。赤ワインの成分は、このアセトアルデヒドを分解する酵素の働きを阻害するというのだ。
この研究に携わったモリス・レヴィン氏は、「ケルセチンを一定量含むワインを感受性の高い人が摂取すると頭痛が発生すると推測しています」と述べているという。
ここで「そうか、私は気高くも『感受性の高い人』だったのか!」と都合良く納得しかけたが、ここでいう「感受性」というのは、精神的なものじゃなく身体的なものであるようだ。そりゃそうだよね。
ただ、この記事の元記事、Science Daily の "Why do some people get headaches from drinking red wine?" という記事で確認してみたところ、こんな記述も見つかった。(日本語版では触れられていない)
About 40% of the East Asian population also has an enzyme that doesn't work very well, allowing acetaldehyde to build up in their system.
(東アジアの人の約 40%の持っている酵素は、アセトアルデヒドの働きを防止するのにあまり機能しない)
ということは、私が「東アジア人の 40%」に属しているというだけの話なのか? ただそうだとすると、白ワインなら平気というのはどう説明したらいいんだ?
ああ、この類の話というのは、本当によくわからない。
| 固定リンク
「グルメ・クッキング」カテゴリの記事
- 回転寿司では、ほとんど「スシロー」一択の私(2024.11.16)
- ラーメン屋店主の「腕組み」を巡る冒険(2024.08.10)
- 「お好み焼き」がパリでも人気というのだが(2024.08.03)
- 「がっこ」が美味しそうでたまらない(2024.07.23)
- 本場のエスプレッソというもの(2024.07.21)
コメント
頭痛までには至りませんが、赤ワインをいただくと鈍重な所作に陥ります。(ぽやぁんとします)
翌日は言わずもがな…。
白ワインはガブガブいただけるのに。
投稿: 乙痴庵 | 2023年11月27日 23:02
乙痴庵 さん:
>白ワインはガブガブいただけるのに。
わはは (^o^)
少なくとも、白ワインの方が安心してイケちゃいますよね。
投稿: tak | 2023年11月28日 04:11