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2023年11月13日

千葉県にはクマがいないことについて

千葉日報が ”本州唯一「クマなし県」千葉なぜ 環境は適しているが…地理的条件要因か 将来のリスクは? 県立中央博の下稲葉研究員に聞く” と伝えている。オリジナルのニュースは上の記事タイトルをクリックすれば読めるが、下の画像はそれを転載した Yahoo! Japan ニュースの方のものだ。

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なんでまた千葉日報のオリジナルへのリンクと Yahoo! Japan へのリンクを分けて紹介するなんていう面倒なことをしたのかというと、使われている画像がちょっと違うからである。

元の記事は下村研究員の写真とクマの確認地点を表すマップのみのだが、Yahoo! の方には上の画像でおわかりのように、冒頭にクマの写真が添えられている。ところがこの写真、どうみても本州に生息するツキノワグマじゃなくて、北海道にいるヒグマなのだよね。

この写真のキャプションには「全国でクマの被害が相次いでいる」とあり、さらに「写真はイメージ」という断り書きも添えられている。ただ、いくら「イメージ」と言っても、千葉県のニュースなんだからツキノワグマの方の写真にして欲しかったと思うのは、私だけじゃないだろうね。

ちなみに東京都にもクマがいるというのは、奥多摩から奥秩父にかけて山地がつながっているからだ。私の住む茨城県もかつては「クマなし県」と言われていたのだが、最近になって生息が確認されたというのは、福島県から山伝いに移動してきたものらしい。

下の地図はニュースに添えられていたもので、水色が 2004年の環境省によるクマの確認地点、赤色はその後の分布拡大エリアであるという。20年足らずでクマの生息地域が拡大しているとわかる。

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ところで、大阪府にもクマがいるというのは意外だよね。茨城県ならぬ茨木市で、人がクマと鉢合わせしたり小学校のグランドでクマの足跡が発見されたりしている。

千葉県に関しては他の地域と山が連なっていないので、今後もクマが移動してくる心配はないらしい。タヌキやイノシシはたくさんいるようだけどね。

 

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自然・環境」カテゴリの記事

コメント

当地も、基本はクマさんの出没しない地域なんです。
先日も「市内でクマ出没」の一報に不安の渦が…。
正体はイノシシだった模様と。

ただ、近接自治体で目撃されている模様なので、一概にあっけらかんとはしていられない状況なり。

投稿: 乙痴庵 | 2023年11月16日 00:20

乙痴庵 さん:

近頃は結構な市街地にも出てきますから、油断がなりませんね。かなりの対策が必要だと思います。

投稿: tak | 2023年11月16日 15:22

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