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2023年11月17日

食べ物を撮る時、iPhone を逆さにするといいって?

Togetter で "食べ物を撮る時はiPhoneを逆さにすると立体感が出ていいよと聞き試してみた「猫を撮る時にも使える」「確かに全然違う」" というのがあるので、さっそくリンク元に飛んで見ると、下の画像のような tweet だった(参照)。iPhone を逆さまにして撮ったのは右側の写真らしい。

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これ、iPhone を逆さまにして構えるとカメラの「奥行き付加機能」が作動し始めるというような話じゃなく、単に撮影角度が変わるだけということのようだ。iPhone のカメラ・レンズは裏側の左上に付いてるので、逆さまにすると視線が低くなるのだ。

これで改めて思ったのは、「iPhone で写真を撮るとき、みんな圧倒的にタテ位置で構えるんだなあ」ということだ。片手で縦に構えて持って、親指でシャッターを切る人がほとんどなのだろう。

私はスマホで写真を撮るときに、タテ位置で構えるという発想がない。こちらと平行してやっている「和歌ログ」というブログに収める写真も、すべて「ヨコ位置」である。どう見てもその方が「作品」として収まりがいいのだから、当然のことだ。

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写真のタテ位置・ヨコ位置の問題に関しては、過去にも何度か書いている。一番わかりやすいのは、2017年 2月 22日付の「視聴者投稿のタテ位置動画に思う」ってやつだ。

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とくに昔は画面が極端に縦長のガラケーが多かったから、それでそのまま写してしまうと、上の画像のような残念なものになる。せっかくの富士山の姿がタテ位置構図のせいで切れてしまうのに、そのままシャッターを切ってしまうというのは無神経にもほどがあるというものだ。

映画でもテレビでも、画像はほとんどヨコ位置と相場が決まっていて、人間の目も横長の画像を見る方が楽なようにできている。それなのにどうしてみんなタテ位置で写真や動画を撮るのか、さっぱりわからない。

食べ物の写真を撮るにしても、両手でヨコ位置にして持てば、よりいい感じの構図を探しながら自然にカメラ位置を下げることができる。片手で構えると、不細工な「上から目線」になりがちだ。

というわけで本来は、iPhone を構えるのに逆さまにするも何もない。フツーにヨコ位置で構えて一番いい構図を探せばいいだけの話だろう。最近はスマホが当たり前になった結果、写真を撮るという行為が無造作になりすぎている気がしてしまう。

知り合いのカメラマンは、フィルム写真だった時代は 1枚の写真のシャッターを切るにも本当に慎重だったと言っていた。

 

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