「大麻グミ」のセールス・プロモーション、失敗?
「大麻グミ」という言葉がネット・ニュース上を踊りまくっている。今月 3日、これを食った 20代の男女 4人が体調不良で病院に運ばれ、翌 4日には小金井市の「武蔵野はらっぱ祭り」で 40代の男性が配っていたグミを男女 5人が 食べたところ、体調不良を訴え搬送されたという(参照)。
そもそも「大麻グミ」ってどんなものなのか、ググってみたところこんなようなものが見つかった。決してオススメできないのでリンクは敢えて切っておく。
「武蔵野はらっぱ祭り」での件に関しては TBS の別のニュースによれば、「グミを配った男性は警視庁に対し『食べると元気になると思い、他の人にも食べてほしいと思った』と話している」のだそうだ(参照)。しかしよくまあ、そんなアヤシいものを配られてホイホイ食べる気になれるなあ。
「大麻グミ」のキーワードでググればほかにも類似品がいろいろ見つかるが、総じて 10粒で 5,000円〜9,000円と、やたら高い値段が付いている。つまり、フツーのオッサンが「他の人にも食べてほしい」なんて軽い気持ちで配りまくれるようなものじゃない。
こうした類いのグミは、”HHCH” (ヘキサヒドロカンナビヘキソール)という成分を含むというのが謳い文句になっている。これは大麻に含まれる幻覚成分 ”THC”(テトラヒドロカンナビノール)に似せて作られた合成化合物なのだという。
THC の方は有害物質として法律で規制されているが HHCH の方は規制対象外なので、これを含む食品の販売は、一応今のところは違法じゃない。これが重要なポイントだ。
今回のケースは想像するに、これらの「大麻グミ」製造の関係者が、祭りの場を借りて妙なセールス・プロモーションを試みたんじゃなかろうか。「いずれ規制対象になって販売できなくなるだろうから、その前に駆け込みで売れるだけ売っとこう」という魂胆だろう。
口コミで広まって販売が増えれば、儲けものということだったのだろうが、案に相違して食った人間の腹具合がおかしくなってしまい、ハッピーになる前に病院に搬送されるなんていう結果になってしまった。
このセールス・プロモーション、どうやら失敗に終わったようだ。しかし逆に、「怖いもの見たさ」で買っちゃうヤツも出てくるかな?
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コメント
「アヤシイ」ものと知ってならそこはそれですが、チューインガムが廃れ、グミが隆盛する昨今で、知らずのうちに中毒となられた方がいらっしゃるなら…、売り方の犯罪でしょう。テロリズムです。
まぁ酔っ払いのオッサンとして申し上げれば、酒やタバコで満たされないなら、それはカッコつけだけだろ?
酒タバコは、そこらの「お薬」よりも危険と言う向きもあり…。
気のせいかなぁ。
「ら抜き言葉」にすると…。
はっぱ祭り…。
投稿: 乙痴庵 | 2023年11月22日 23:25
乙痴庵 さん:
>知らずのうちに中毒となられた方がいらっしゃるなら…、売り方の犯罪でしょう。
肉体的には中毒はなさそうですね。精神的にはどうだか知りませんが。
>はっぱ祭り…。
わはは (^o^) 座布団 5枚!
投稿: tak | 2023年11月23日 08:22