この暑さ、秋という名の夏でしかない
11月だというのに妙に暑い。 昨日も暑かったが、今日の関東の朝は雨風が強くて竜巻注意報まで出されたというのに、つくば周辺の最高気温は 26℃ になるという。この暑さでは「秋という名の夏」でしかない。
今日は所用で外出しているので長ズボンだが、昨日はずっと部屋の窓を開け放ち、ショートパンツでデスクワークしていた。11月に Tシャツ 1枚とショートパンツで過ごし、夜はタオルケット 1枚だけで寝たなんて、多分人生で初めてじゃなかろうか。
さらにこの辺りでは、蚊まで多く飛んでいる。来年の夏に孵化するはずの蚊の卵がこの暑さでかえってしまったらしく、部屋では電気蚊取器を付けていた。
東京都心では昨日までで夏日(最高気温 25℃ 以上)が144日あり、今日で 145日目になりそうだ。つまり年間のほぼ 4割が夏日という計算で、その間に少しは涼しい日が混じることがあるにはあるので両端が広がり、ざっと言えば「夏っぽい気温の期間」が 1年のほぼ半分近くにわたる。
10年前に「最近、春と秋が短かい」と書いたことがある(参照)が、この認識は修正されなければならないだろう。もう「夏がやたら長くて、冬らしい冬がほとんどない」と言う方が当たっているような気がする。
なにしろ今日は夏至(6月 21日)から 4ヶ月半経っていて、冬至(12月 22日)まで 1ヶ月半しかない。曆の上では夏より 3倍も冬に近いはずなのに、こんな暑さなのである。
そういえば近頃は 1年の初めとなる正月頃にちょっと寒いといえば寒いのだが、それにしたって昔ほどの「底冷え」なんてことはあまりなく、雪もほとんど降らない。4〜5年前までは冬に何度か積雪があり、雪かきしないとクルマを出せなかったものだが、最近はそんなことも絶えてなくなった。
そうこうしているうちに中途半端な「春」になるが、桜の花が咲いたと思うとあっという間に「初夏」の暑さになる。そのままずっと暑さ基調で推移し、年の瀬が近付いて秋だか冬だかわからない曖昧な季節を過ごすうちに、年が明けてしばらくすれば、またぞろ暑い季節に向かうことになる。
「日本は四季のある国」というのは、もはや幻想に近づきつつあるようなのだ。
【同日 14時 30分 追記】
東京都心で最高気温が 27.5℃ に達し、11月の最高気温の記録を 100年ぶりに更新したのだそうだ(参照)。いやはや、驚きである。
ただ、つくばは予報が少し外れて空が晴れなかったので、夏日にはならなかった模様。とはいえ湿度が高いので、かなり蒸し暑い。
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