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2023年12月19日

学校業務のデジタル化って、呆れるほど遅れてるのだね

読売新聞が昨日付で「学校のファクス原則廃止へ…入学者名簿の手入力・出席簿への押印など、校務のデジタル化推進」という記事を伝えている。ネットで検索しても朝日と毎日にはこれに関する記事が見つからないので、読売は独自の情報ラインを持ってるんだろうか。「専用 FAX」とかね。

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それにしても、学校ってまだ FAX なんてものを使っているのだね。校務のデジタル化は自治体によって差があるというが、「一部では、入学予定者の名簿を教育委員会が紙で学校に提供し、職員が手入力する事例や、出席簿への押印作業などが残っている」というのだから驚きである。

さらに 4年前の記事だが、”欠席連絡は「FAXで」 小学校で「メール不可」の深い理由” なんていうのがある。東京都教委の義務教育指導課よればこんなことだったらしい。

メールについては、連絡に使うのは極めて難しいでしょう。教員が保護者と私的な用件に使うなどの恐れがあり、外部の人とやり取りができないよう厳重に管理されているからです

こんなのが「深い理由」というのだから呆れる。「欠席受付専用メールアドレス」みたいなのを作りさえすれば、簡単に解決できるじゃないか。

これが全国ベースになるとさらにひどく、文科省の児童生徒課が「FAXは、あまり聞いたことがありません。電話か連絡帳が多いと思います」なんて言ってたらしい。子どもが欠席する場合は、電話でなければその旨を書いた連絡帳を近くの生徒に托すというのだから、まるで戦前みたいな話だ。

というわけで学校のデジタル化というのは、訳のわからない抵抗があるらしくて、案外難しいことのようなのである。とはいえこの段階での合理化が進めば、日本全体のいろいろな話の流れがスムーズになるきっかけぐらいにはなるんじゃあるまいか。

ちなみにこうした話が出てきた背景には、今年初めの「県内の中学・高校に ”金払わなければ危害” FAX 相次ぐ」なんて事件の影響もあったりするかもしれない。学校の先生のオッサンたちが手放したがらないほど素朴で簡便な連絡手段である FAX ってやつは、悪い奴にとっても重宝ってことだ。

 

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