トラック荷台からのロール紙落下 - 中国だけじゃない
日テレ NEWS のサイトに「坂道転がる巨大な物体 バイクや人を次々襲い ・・・ 中国」というタイトルの動画ニュースがある。一体何が起きたのかと動画を再生してみると、坂道でトラックから転がり落ちた紙のロールが大変なことになっているのだった。
いやはやお粗末なことで、犠牲者がいないのは何よりだった。バイクはグチャグチャになっただろうけど。
このニュース、「ロール紙を固定するロープが切れ、荷台からすべて転がり落ちる」というキャプションだが、アナウンスによる説明では「トラックに固定するためのロープが切れ・・・」ということになっている。ところが改めて動画を確認すると、「トラックに固定」なんてされていないじゃないか。
前後 3列に積み込まれたロール紙の前と後ろの真ん中の穴に、見るからに貧弱なロープ 1本が通されているだけだ。真ん中の列は高さが不揃いなので、ロープの通っていないのが明白である。さらにそのロープが見るからに貧弱で、これでは振動で弱ってしまったのだろう。
このニュース、「いかにも中国らしい」と思ってしまう人もいるだろうが、「ちょっと待てよ」と言わざるを得ない。「ロール紙がトラックから落下」というのは、つい最近の国内ニュースでも聞いた覚えがあるからだ。
ネットを検索してみたところ "200キロのロール紙 5個、トラックから道路に落下「カーブで積み荷が崩れた」 広島岩国道路の大竹IC料金所に向かう接続道" という今年 10月 10日付のニュースが見つかった。「200kg のロール紙 5個」というのだから、この中国のケースよりコワい。
高速道路の料金所に向かう接続道は急カーブが多いとはいうものの、そんなことで崩れてしまうような積み方をしていたわけだ。まあ、高速道路本線でなくてよかった。
ところがついでに検索されてしまったのは、17年前の事故だが「約 800kgの紙ロール 5本が落下」というさらに恐ろしいニュースである。これはさいたま市内の東北自動車道での事故で、記事には次のようにある。
トラックには落下したものと同じ紙ロールが 2段重ねで合計 24本が積載されていた。しかし、個々のロールは固定されておらず、一番上に掛けられた防水シートを荷台部分に固定しているだけだったという。
いやはや、こりゃ中国の件よりずっとヒドいじゃないか。
「日本は安全だよね」なんて決して言っていられないのだと、認識を新たにしてしまったよ。
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